ビールはNG?バーテンダーが教える初めてのバー入門マニュアル
[公開日]2016/11/01[更新日]2017/03/31
筆者はバーテンダーとしてこれまで数百人、数千人ものお客様と接してきました。バーテンダーとは、ただお酒をつくるだけが仕事ではありません。来た人が楽しい時間を過ごせるようにするお酒と接客のプロです。
今回は、これまでの経験から、初めてバーでも楽しく過ごす為に知っておきたい『バーでのNG集』をまとめてみました。居酒屋とは違い、少し敷居が高いバーですが、この記事を読めば恥をかかずに済みます。
バーテンダーは接客とお酒の道のプロです。一般の方の中にはお酒やカクテルを作れなくても詳しい人はいらっしゃいますが、来店されるお客様を見ていると、時折このような方がいらっしゃいます。
こんなお客様は、どんなに気取っていらしても、バーテンダーからしたら「慣れていない、マナーがなってない人だ」と見抜かれます。
カバンは背もたれと腰の間か、床においていただくのがバーのマナーなのです。これができていないお客様は「初めてか、バー経験が少ないお客様なのだろう」と判断します。
周りに他のお客様もいらっしゃるので、最低限のマナーは知っておきたいものです。
最初に生ビールとおつまみを頼まれるお客様もいらっしゃいますが、ワンランク上のバーに慣れているお客様は「ビールを使ったカクテル(パナシェなど)」をご注文していただけるのです。
最初の注文でビールを使ったカクテルなどを注文されると、バーテンダーとしては「この人はバー慣れしている人なんだな」と考えるのです。同じように他のカクテルについても実はちょっとした見抜き方があります。
通な人はこのジンを指定してくるのですが、初心者の方はなかなか人の種類を指定してくることはありません。他のカクテルも同様、好みの酒をつかったカクテルを指定してこなければ「あまり知らない初心者なのだろう」と判断しています。
メジャーなカクテルであるジン・トニックやマティーニといったものは特に、通な人はこだわりを持っています。
かといって、わからないのを無理してオーダーしてしまうと、好みでないお酒を飲む羽目になるので、わからなければ素直に聞いた方がスマートと言えますね。
2〜3杯で5000円くらいをイメージしておくと良いでしょう。クレジットカードは使えず、現金しか取り扱っていないところもあるので、いつもよりちょっと多めにお財布に入れておくと安心です。
お財布が寂しいときはジントニックを注文
バーテンダーの仕事はバーでのひと時を楽しく過ごしてもらうこと。なのでできる限りのおもてなしと様々な要望への対応を行うのですが、時には無理難題を言われるお客様や、嫌なオーダーをしてくるお客様もいます。
なので、市販の缶酎ハイや缶のカクテルの味を予想して飲んで「うわっ!なにこれ!!」と、おっしゃるお客様もいらっしゃるのです。
個人の好みも強く影響しますが、バーテンダーが作るお酒は本場の味です。市販のものは、万人受けするように作られた味と、思っていただくのが一番です。
カクテルの名前やどんなものかわからないで困ったときは『アルコール度数が低めで甘いカクテルはありますか?』と、アルコール度数、味や辛さ、カクテルの雰囲気など、具体的なオーダーをすると、バーテンダーがオーダーに合わせたカクテルをお作りします。
なるべく具体的に。というのがポイントです。
もちろんほとんどの場合ありえない組み合わせなので味もよくはないので、後から「まずい」といわれることが多いのですが…。そりゃそうです。
しかし、お話やお仕事の連絡に夢中になって3分…5分…10分と時間がたてばどうなるでしょうか?
例えば、炭酸の入っているカクテルは炭酸が抜けていきます。冷やしたお酒もぬるくなります。そうなると、「本来とは味が全く違うもの」になってしまい、それはもはやカクテルとは言えなくなってしまうのです。
バーでオーダーしたものが出されたら、まずは飲む。そのあとゆっくり会話を楽しみながら残りを味わうなり、次をオーダーするというのがバーでの飲み方です。
他にもまだある!バーテンダーが嫌うお客様
初めてバーを経験される方は、緊張される方が多くいらっしゃいます。ですが、まずは気楽に入店していただき、好きなお酒を頼むというのが一番スマートです。
しかし、初めてだと何を頼んでいいのかわからない。と、いう方もいらっしゃると思うので、ここで実際に、バーテンダーである筆者がつくった写真とともに初心者の方が飲みやすいカクテルをいくつかご紹介しましょう。
強いお酒が苦手な方や翌日、顔がむくみやすい方は、自分の体調を知るためにもアルコール度数が低いものから頼むのもスマートな方法です。
カカオとミントとクリーム・・・この3つの味と香りが合わさって、アイスクリームの「チョコミント」を食べているような甘い味わいがあるので、食後のデザート感覚でオーダーすることが多く、特に女性に人気の高いカクテルの1つです。
ビールを割るカクテルなのでアルコール度数も低く、ビールが好きな人にお勧めのカクテルです。
《豆知識1》お酒を飲んだ翌日肌荒れする理由
とりあえずバーに入って、何を頼むか悩んでしまった時に、聞いたことのあるやつをとりあえず頼もう!というのはやめておきましょう。
特に今から紹介する3つは有名なカクテルで名前だけなら知っているという人は多いカクテルですが、実はとてもアルコールが強く、初心者にはお勧めしないものがあります。
アルコール度数は、20度を超えるとアルコールを強く感じ、30度を超えるとかなり強いので1杯でも酔う人もいます。お酒を飲める人でも1杯の量が少なくてアルコール度数が高いお酒のため、飲みすぎ注意と言えます。
酸味が効いており、コアントローの味わいが後に残る、飲み始めから飲み終わりまで楽しむことができる一品です。アルコール度数が29度と高めなので、飲みやすい分、飲みすぎて悪酔いしないように注意したいお酒です。
ウィスキーの芳醇な香りにアマレットの濃厚さが加わったカクテルで、一見ウィスキーのロックと見間違いやすいカクテルですが、味わいは全くの別物。1杯の度数が30度を超えるので、お酒を初めて飲む人・酔いやすい人はやめておきましょう。
味わいは辛口でキレがあり、形で例えるなら三角形。(先に紹介した甘口のグラスホッパーは丸)1杯の量は少ないですが、アルコール度数も34度と高めなので、アルコールを強く感じます。こちらも、お酒を初めて飲む人・酔いやすい人にはお勧めしません。
《豆知識2》プラセンタとリンパマッサージで二日酔い対策
おそらくこの2種が主なイメージとして定着しているのではないでしょうか?前者はもちろん、バーテンダーの姿としてあっています。
後者に関しても確かにバーテンダーなのですが。お酒を造る際に瓶をまわす、シェイカーを投げるなどの派手なパフォーマンスを行うタイプのバーテンダーは【フレアバーテンダー】というバーテンダーなのです。
つい、これを同じ種類のバーテンダーと勘違いされて、バー店内でパフォーマンスの要求をされるお客様がいます。
もちろん、できるバーテンもいるのでしょうが、基本的なバーテンダーはパフォーマンスはできない人が多いのです。(個人の特技として何かしら芸を持っているバーテンダーもいます)
開業を考えている人なら、この資格を持つことで「ちゃんと認められたバーテンダー」というお墨付きをいただけるのです。
N.B.Aでは毎年一般~プロまでのカクテルコンペ(バーテンダー技能競技大会)も行われており、バーテンダー同士の腕を競い合い、お互いへのいい刺激を与える機会の提供や、技術研究会などの講習も行われています。
日本にはカクテル世界チャンピオンがいる!
ここまで、バーテンダーとして働いてきて感じたNG集をお伝えしてきました。「あれも、これもやってはいけない」と窮屈に感じるのではなく、これさえ守ればいいんだという風に捉えてみてください。
初めてのバーは緊張しますが、わからないことは聞いてみることが何より大切です。お酒の呑み方がわかるようになると、またひとつ大人になったという実感が沸いてきます。
今回は、これまでの経験から、初めてバーでも楽しく過ごす為に知っておきたい『バーでのNG集』をまとめてみました。居酒屋とは違い、少し敷居が高いバーですが、この記事を読めば恥をかかずに済みます。
知ったかぶりはすぐバレる!バーテンダーが「バー初心者」を見抜く3つのポイント
バーテンダーは接客とお酒の道のプロです。一般の方の中にはお酒やカクテルを作れなくても詳しい人はいらっしゃいますが、来店されるお客様を見ていると、時折このような方がいらっしゃいます。
こんなお客様は、どんなに気取っていらしても、バーテンダーからしたら「慣れていない、マナーがなってない人だ」と見抜かれます。
こんな事するお客様は見抜かれる!バーでのNGマナー
・カウンターにカバンを置く
・最初のオーダーで生ビール+おつまみ
・特定のカクテルを注文され、材料の好みを訪ねた時に「わからない」といわれた時(ジン・トニック等)
・最初のオーダーで生ビール+おつまみ
・特定のカクテルを注文され、材料の好みを訪ねた時に「わからない」といわれた時(ジン・トニック等)
バーテンダーさんって、入店してからの所作まで確認してるの?!これは恥ずかしいことできないね!
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。
バーテンダーはお客さんがバーでのひと時を最高に楽しんでもらうことが仕事だからね。大人のたしなみを本当に楽しみたければ、初心者でも恥ずかしがらずに素直に聞くことが大事よ!
バーテンダーはお客さんがバーでのひと時を最高に楽しんでもらうことが仕事だからね。大人のたしなみを本当に楽しみたければ、初心者でも恥ずかしがらずに素直に聞くことが大事よ!
下手に気取って、場違いなことするより、スマートに「初めてなので、飲みやすいお酒はありますか?」とか聞いた方がいいんだね!覚えておこう!
カバンは膝上か床に置くのがマナー カウンターに置くのはNG行動!
バーに来店される仕事帰りの方の中には疲れていらっしゃるのか、カバンをカウンターに「ドカッ!」と置かれることがあります。これはバーのマナーとしてはNG行動。カバンは背もたれと腰の間か、床においていただくのがバーのマナーなのです。これができていないお客様は「初めてか、バー経験が少ないお客様なのだろう」と判断します。
周りに他のお客様もいらっしゃるので、最低限のマナーは知っておきたいものです。
はじめてのバーで勝手に座るのはNG
はじめてのお店に行く時、扉を開けたらまずバーテンダーを探してみてください。ここで一言、二言会話できると、緊張が和らぎます。アイコンタクトをとり、どこに座ればよいか尋ねましょう。席が会いていても常連のお客様用にあけている可能性もあります。
最初のオーダーで初心者は見抜かれる! 「ビール」ではなくて「ビールカクテル」をチョイスしてみて
バーでは最初のオーダーも肝心。例えばいきなり生ビールを注文されるお客様。絶対ダメとは言いませんが、せっかくバーに来たのですから最初はビール以外を頼んでいただきたいと思うのがバーテンダーの考えです。最初に生ビールとおつまみを頼まれるお客様もいらっしゃいますが、ワンランク上のバーに慣れているお客様は「ビールを使ったカクテル(パナシェなど)」をご注文していただけるのです。
最初の注文でビールを使ったカクテルなどを注文されると、バーテンダーとしては「この人はバー慣れしている人なんだな」と考えるのです。同じように他のカクテルについても実はちょっとした見抜き方があります。
特定のカクテルを注文するときの「こだわりの有無」でバレる
特定のカクテル、例えばジン・トニックというメジャーなカクテルは「ジン」と「トニックウォーター」を使ったお酒です。その「ジン」にもいくつか種類があり、人によって好みが分かれます。通な人はこのジンを指定してくるのですが、初心者の方はなかなか人の種類を指定してくることはありません。他のカクテルも同様、好みの酒をつかったカクテルを指定してこなければ「あまり知らない初心者なのだろう」と判断しています。
メジャーなカクテルであるジン・トニックやマティーニといったものは特に、通な人はこだわりを持っています。
かといって、わからないのを無理してオーダーしてしまうと、好みでないお酒を飲む羽目になるので、わからなければ素直に聞いた方がスマートと言えますね。
他にも気をつけたいバーに入るときのマナー
大人数で行かない(多くても3人くらいが◯)
ジャージ、サンダルはNG(ネクタイ、ジャケットスタイルが無難)
ベロベロに酔うまで飲まない(3〜4杯が目安)
ジャージ、サンダルはNG(ネクタイ、ジャケットスタイルが無難)
ベロベロに酔うまで飲まない(3〜4杯が目安)
一人あたりの予算って・・・?
バーにはメニューがないところや料金が書かれていないところも数多くあります。飲み方にもよりますが、1杯1,000円〜1,600円+チャージ料金(お店の立地等によるが500円〜2000円)が目安となります。2〜3杯で5000円くらいをイメージしておくと良いでしょう。クレジットカードは使えず、現金しか取り扱っていないところもあるので、いつもよりちょっと多めにお財布に入れておくと安心です。
お財布が寂しいときはジントニックを注文
お財布が寂しいときは、ジントニックがおすすめです。逆に、ブランデーやウイスキーを使ったアルコールは熟成年数によって思ってもいない金額になることもあります。
嫌な客にならないために知っておきたいバーテンダーがイラッとする注文3選!
バーテンダーの仕事はバーでのひと時を楽しく過ごしてもらうこと。なのでできる限りのおもてなしと様々な要望への対応を行うのですが、時には無理難題を言われるお客様や、嫌なオーダーをしてくるお客様もいます。
バーテンダー目線からしたら「嫌なお客様」という印象を持たれる人
・市販のお酒(カクテルパートナー等)の様な味!というオーダーをする人
・半端な知識からとんでもない材料を掛け合わせるように頼む、味が予想と違っていれば怒る
・お酒をオーダーしてすぐに飲まず、時間がたってぬるくなったものを飲む人
・半端な知識からとんでもない材料を掛け合わせるように頼む、味が予想と違っていれば怒る
・お酒をオーダーしてすぐに飲まず、時間がたってぬるくなったものを飲む人
「○○(市販の缶チューハイ等)みたいな味のやつ!」とオーダーする人
市販のお酒とバーで飲むカクテルの味は実は違いがあります。市販されている缶のカシスオレンジやソルティドックの味と、バーテンダーが作るカクテルの味は全く違います。なので、市販の缶酎ハイや缶のカクテルの味を予想して飲んで「うわっ!なにこれ!!」と、おっしゃるお客様もいらっしゃるのです。
個人の好みも強く影響しますが、バーテンダーが作るお酒は本場の味です。市販のものは、万人受けするように作られた味と、思っていただくのが一番です。
カクテルの名前やどんなものかわからないで困ったときは『アルコール度数が低めで甘いカクテルはありますか?』と、アルコール度数、味や辛さ、カクテルの雰囲気など、具体的なオーダーをすると、バーテンダーがオーダーに合わせたカクテルをお作りします。
なるべく具体的に。というのがポイントです。
『おまかせ』はスマートな注文ではないことを心得て
初めてのお店に行くと、まずはそのお店のおすすめを注文するものですが、バーテンダーに「何にいたしましょうか?」と尋ねられた時、「おまかせで」というのはNGです。
何度か行ったことあるバーならまだしも、好みや飲み方が把握できていない方にどんなお酒を出していいかわからないので、どういうものが好みなのか、いつもはどんなものを頼むかを伝えてみてください。
何度か行ったことあるバーならまだしも、好みや飲み方が把握できていない方にどんなお酒を出していいかわからないので、どういうものが好みなのか、いつもはどんなものを頼むかを伝えてみてください。
半端な知識は恥をかく! 「ありえない組み合わせ」をオーダーする人
筆者が驚いた中でも抜群に印象に残っているのは、半端な知識を持っているためにバーテンダーからしたらとんでもないものを合わせるように言われるオーダー。もちろんほとんどの場合ありえない組み合わせなので味もよくはないので、後から「まずい」といわれることが多いのですが…。そりゃそうです。
カッコつける前にバーテンダーに聞いた方がスマート!
ご友人と2名でバーにいらしたお客様は、『ウィスキーとジンを混ぜて』と、オーダーされました。ウイスキーとジンを混ぜるのは、お酒を知っている人なら本来あり得ない組み合わせなので、最初は何かの間違いかと思って聞き直しましたが、やはりそのようにおっしゃるので作りました。
が・・・やはり味は最悪だったようです。そのお客様は、「ウィスキーとアマレット」でつくる「ゴッドファーザー」というカクテルを注文したかったようですが、うろ覚えで全くおいしくないカクテルができてしまいました。
ご友人の手前、どうしても知っていることを見せたかったのかもしれませんが、半端な知識程恥ずかしいものはありません。
が・・・やはり味は最悪だったようです。そのお客様は、「ウィスキーとアマレット」でつくる「ゴッドファーザー」というカクテルを注文したかったようですが、うろ覚えで全くおいしくないカクテルができてしまいました。
ご友人の手前、どうしても知っていることを見せたかったのかもしれませんが、半端な知識程恥ずかしいものはありません。
お酒ができてもすぐに飲まずに、時間をおいて飲む人
バーテンダーが提供するお酒は、その場で作ってお出しするものがほとんどです。つまり、バーで出されるカクテルやお酒は「最高においしい状態を提供」しているのです。しかし、お話やお仕事の連絡に夢中になって3分…5分…10分と時間がたてばどうなるでしょうか?
例えば、炭酸の入っているカクテルは炭酸が抜けていきます。冷やしたお酒もぬるくなります。そうなると、「本来とは味が全く違うもの」になってしまい、それはもはやカクテルとは言えなくなってしまうのです。
バーでオーダーしたものが出されたら、まずは飲む。そのあとゆっくり会話を楽しみながら残りを味わうなり、次をオーダーするというのがバーでの飲み方です。
ショートカクテルとロングカクテル
カクテルにはショートカクテルとロングカクテルがあります。
ショートカクテル:容量が少ない、氷が入っていない、アルコール度数が高め、「ショートカクテルは3口で飲め」とも言われ、ぬるくなる前(15〜20分)に飲みきるのが暗黙のルールです。(マティーニなど)
ロングカクテル:いわゆる「居酒屋で飲めるカクテル」をイメージするとわかりやすいでしょう。ショートカクテルよりも比較的時間をかけて飲む(20〜30分)アルコールです。(ジントニック、カシスオレンジなど)
ショートカクテル:容量が少ない、氷が入っていない、アルコール度数が高め、「ショートカクテルは3口で飲め」とも言われ、ぬるくなる前(15〜20分)に飲みきるのが暗黙のルールです。(マティーニなど)
ロングカクテル:いわゆる「居酒屋で飲めるカクテル」をイメージするとわかりやすいでしょう。ショートカクテルよりも比較的時間をかけて飲む(20〜30分)アルコールです。(ジントニック、カシスオレンジなど)
他にもまだある!バーテンダーが嫌うお客様
初めてのバーに来て、1杯注文して1時間も2時間も長居するのはNGです。また、大声でしゃべるのも控えましょう。バーの雰囲気・佇まいにもよりますが、バーは、「居酒屋」とは違いお酒と会話を楽しむところです。
バーテンダーオススメ!女性に人気のおしゃれで飲みやすいカクテル3選
初めてバーを経験される方は、緊張される方が多くいらっしゃいます。ですが、まずは気楽に入店していただき、好きなお酒を頼むというのが一番スマートです。
しかし、初めてだと何を頼んでいいのかわからない。と、いう方もいらっしゃると思うので、ここで実際に、バーテンダーである筆者がつくった写真とともに初心者の方が飲みやすいカクテルをいくつかご紹介しましょう。
お酒が弱い人でも飲みやすいアルコール度数低めの「シー・ブリーズ」
材料:ウォッカ/グレープフルーツジュース/クランベリージュース
アルコール度数:8(低め)
明るいピンク色が印象的な、南国をイメージするお酒です。材料はウォッカ・グレープフルーツジュース・クランベリージュースを使用しているのが一般的で、1:2:2の割合で使用するので、アルコール度数が低く、飲みやすいカクテルです。アルコール度数:8(低め)
強いお酒が苦手な方や翌日、顔がむくみやすい方は、自分の体調を知るためにもアルコール度数が低いものから頼むのもスマートな方法です。
食後のデザート感覚で飲める 女性にも人気の「グラスホッパー」
材料:カカオ・リキュール(ホワイト)/グリーン・ペパーミント/生クリーム
アルコール度数:14度
グラスホッパーとは英語で「バッタ」を意味します。虫の名前でエエッ!?となるかもしれませんが、その由来はカクテルの美しい緑色から来ています。アルコール度数:14度
カカオとミントとクリーム・・・この3つの味と香りが合わさって、アイスクリームの「チョコミント」を食べているような甘い味わいがあるので、食後のデザート感覚でオーダーすることが多く、特に女性に人気の高いカクテルの1つです。
定番のビールのカクテル「パナシェ」
材料:ビール/レモネード
アルコール度数:2度
フランス語で「混ぜ合わせる」という意味のカクテル。基本はビールとレモネードを1:1で割るのが一般的ですが、日本ではレモン風味の炭酸飲料と割る場合もあります。アルコール度数:2度
ビールを割るカクテルなのでアルコール度数も低く、ビールが好きな人にお勧めのカクテルです。
《豆知識1》お酒を飲んだ翌日肌荒れする理由
お酒を飲んだ翌日、肌荒れしてるな・・・と感じることはありませんか?常連のお客様の中にも肌荒れすることに悩まれている方が何人もいらっしゃいました。
そこでアルコールと肌荒れについて調べてみると、実はアルコールと肌荒れには深い関係があったのです。アルコールには利尿作用があり、体内の水分を過剰に排出して体を水分不足にしてしまうのです。
体の水分不足=乾燥は、乾燥肌やシワ、ニキビ、毛穴やほうれい線を目立たせる原因となります。スマートにお酒を嗜むためにも自分の限界を知っておくこと、お酒を呑んだあとは水分補給を忘れずに。
そこでアルコールと肌荒れについて調べてみると、実はアルコールと肌荒れには深い関係があったのです。アルコールには利尿作用があり、体内の水分を過剰に排出して体を水分不足にしてしまうのです。
体の水分不足=乾燥は、乾燥肌やシワ、ニキビ、毛穴やほうれい線を目立たせる原因となります。スマートにお酒を嗜むためにも自分の限界を知っておくこと、お酒を呑んだあとは水分補給を忘れずに。
よく耳にするカクテルはアルコール度数高め!癖があるカクテル3選
とりあえずバーに入って、何を頼むか悩んでしまった時に、聞いたことのあるやつをとりあえず頼もう!というのはやめておきましょう。
特に今から紹介する3つは有名なカクテルで名前だけなら知っているという人は多いカクテルですが、実はとてもアルコールが強く、初心者にはお勧めしないものがあります。
アルコール度数は、20度を超えるとアルコールを強く感じ、30度を超えるとかなり強いので1杯でも酔う人もいます。お酒を飲める人でも1杯の量が少なくてアルコール度数が高いお酒のため、飲みすぎ注意と言えます。
飲みやすいから注意したい「ホワイトレディ」
材料:ドライ・ジン/コアントロー/レモンジュース
アルコール度数:29度
美しい白色と、洗練されたシャープな味わいから「白い貴婦人」という由来の名前を持つ、スッキリとしたキレ味の飲みやすいカクテルで、お酒が苦手な人でも飲みやすいカクテルです。アルコール度数:29度
酸味が効いており、コアントローの味わいが後に残る、飲み始めから飲み終わりまで楽しむことができる一品です。アルコール度数が29度と高めなので、飲みやすい分、飲みすぎて悪酔いしないように注意したいお酒です。
大人のカクテルの代名詞「ゴッド・ファーザー」
材料:ウィスキー/アマレット(杏子リキュール)
アルコール度数:34度
映画の名前としても有名なゴッド・ファーザーはまさに大人のカクテルの代名詞としても有名です。アルコール度数:34度
ウィスキーの芳醇な香りにアマレットの濃厚さが加わったカクテルで、一見ウィスキーのロックと見間違いやすいカクテルですが、味わいは全くの別物。1杯の度数が30度を超えるので、お酒を初めて飲む人・酔いやすい人はやめておきましょう。
有名な辛口カクテル「マティーニ」
材料:ドライ・ジン/ドライ・ベルモット…飾りにオリーブとレモンピール
アルコール度数:34度
カクテルの名前の中でも比較的思いつきやすい部類に入るのではないでしょうか。アルコール度数:34度
味わいは辛口でキレがあり、形で例えるなら三角形。(先に紹介した甘口のグラスホッパーは丸)1杯の量は少ないですが、アルコール度数も34度と高めなので、アルコールを強く感じます。こちらも、お酒を初めて飲む人・酔いやすい人にはお勧めしません。
《豆知識2》プラセンタとリンパマッサージで二日酔い対策
はじめてのバーで緊張し、慣れないお酒やアルコール度数の高いお酒を飲んでしまうこともあるでしょう。二日酔い対策にはウコンや牛乳を飲むと良いとも言われていますが、これらは腎臓に負担をかけすぎないための対策です。
大量のアルコールを飲むと、腎臓でうまくアルコール分解できず顔がむくんでしまうといった経験があるかと思います。顔のむくみには、顔・デコルテ周りのリンパマッサージをすると、5分もかからずむくみがスッキリします。
また、プラセンタサプリも二日酔い予防・対策になります。楽しくお酒を飲むためにあらかじめ準備しておくとよいでしょう。
大量のアルコールを飲むと、腎臓でうまくアルコール分解できず顔がむくんでしまうといった経験があるかと思います。顔のむくみには、顔・デコルテ周りのリンパマッサージをすると、5分もかからずむくみがスッキリします。
また、プラセンタサプリも二日酔い予防・対策になります。楽しくお酒を飲むためにあらかじめ準備しておくとよいでしょう。
ここで紹介したカクテルの材料等は、バーテンダーによって微妙に差がある場合があります。必ずしもここで紹介するものが使われているわけではないことがあるのでご注意ください。
【初心者あるある】フレアバーテンダーと勘違いしていませんか?
バーテンダーとフレアバーテンダーは違う!
バーテンダーと聞いたら何を思い浮かべますか?大多数の人はこの質問をされると、大きく2種に分かれます。・落ち着いたバーでシェイカーを振っている姿
・華やかなパーティーなどでパフォーマンスをしながらお酒を造る姿
・華やかなパーティーなどでパフォーマンスをしながらお酒を造る姿
おそらくこの2種が主なイメージとして定着しているのではないでしょうか?前者はもちろん、バーテンダーの姿としてあっています。
後者に関しても確かにバーテンダーなのですが。お酒を造る際に瓶をまわす、シェイカーを投げるなどの派手なパフォーマンスを行うタイプのバーテンダーは【フレアバーテンダー】というバーテンダーなのです。
つい、これを同じ種類のバーテンダーと勘違いされて、バー店内でパフォーマンスの要求をされるお客様がいます。
もちろん、できるバーテンもいるのでしょうが、基本的なバーテンダーはパフォーマンスはできない人が多いのです。(個人の特技として何かしら芸を持っているバーテンダーもいます)
バーテンダーにも種類があったんだ!最近は派手なパフォーマンスしてくれるバーテンダーさんとかをよく見かけるから、みんなあんなことできるんだって思ってたよ!!
バーテンダーとフレアバーテンダーは別物だから、間違ってもバーテンダーさんにパフォーマンスは要求しちゃだめよ?でも、たまにバーテンダーさんがマジックをしてくれたりパフォーマンスをしてくれたりするお店もあるみたい。そのお店のバーテンダーさんの個性が現れているわね。
バーテンダーという「資格」は実はない!
バーテンダーになるためには何か資格がいるんだろうとお考えの方が多いでしょうが、実は正式な国家資格は存在しないのです。ですが、日本バーテンダー協会(N.B.A)という一般財団法人にて、2013年より「資格認定制度」が始まり、筆記試験を受けることで、認定バッチや認定書をもらうことができます。開業を考えている人なら、この資格を持つことで「ちゃんと認められたバーテンダー」というお墨付きをいただけるのです。
N.B.Aでは毎年一般~プロまでのカクテルコンペ(バーテンダー技能競技大会)も行われており、バーテンダー同士の腕を競い合い、お互いへのいい刺激を与える機会の提供や、技術研究会などの講習も行われています。
日本にはカクテル世界チャンピオンがいる!
ちなみに、N.B.Aの会長「岸 久」(きし ひさ)さんは日本人初のカクテルコンペ世界チャンピオンで、現在は東京銀座1丁目の【スタア・バー・ギンザ】でオーナーをしています。
初めてのバー入門マニュアルまとめ
ここまで、バーテンダーとして働いてきて感じたNG集をお伝えしてきました。「あれも、これもやってはいけない」と窮屈に感じるのではなく、これさえ守ればいいんだという風に捉えてみてください。
初めてのバーは緊張しますが、わからないことは聞いてみることが何より大切です。お酒の呑み方がわかるようになると、またひとつ大人になったという実感が沸いてきます。
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