【実験】家中の油汚れやカビ掃除に大活躍！無水エタノールの便利すぎる使い方7選

無水エタノールは万能なお掃除アイテムということで、ご存知の方も多いと思います。

しかし、具体的にどのように使うのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、無水エタノールを使ったさまざまなお掃除の方法を実際に試してみました。

ガステーブルなどのキッチン周りの掃除から、家庭でどれほど役に立つのかという実験結果と具体的な使い方を紹介していきます。

油汚れを落として殺菌！無水エタノールの使い方

ドラッグストアなどで1,600円程度で販売されている「無水エタノール」は、家庭のさまざまな場所のお掃除に役立ちます。

油を溶かす！無水エタノールの特徴

無水エタノールには油分を溶かす特性があり、油汚れを落とすのに役立ちます。

油性マジックなどの落書きを消すことも可能です。

無水エタノールは名前の通り水が含まれていないので、水濡れがNGな場所でも掃除ができます。

ノートパソコンのキーボードなど精密機器のお掃除にも使用できて便利です。

実は、無水エタノールは水で若干薄めたほうが殺菌力が高くなります。

それも水を20%程度、無水エタノールを80%程度の濃度にするのがポイントです。

「原液の方が殺菌力が高いんじゃないの？」と疑問に思う方も多いと思います。

これは無水エタノールの状態よりも、水を20%程度含んでいたほうが菌の細胞内に浸透しやすくなることや、無水のままだと殺菌する前に揮発してしまうことが原因です。

キッチンの汚れを落とした後に、無水エタノールを水で少し薄めたものを使用して殺菌することも可能です。

また、手作りの化粧水に入れることで、防腐剤の役割を果たせます。

無水エタノール大掃除では２種類のスプレーボトルを準備すると便利

全てに原液を使用する必要はありません。コスパを良くするために、汚れによってエタノールをうまく使い分けましょう。


8:2で希釈した無水エタノールは、汚れを落とすことに加えて、殺菌効果に優れています。

日頃から簡単なお掃除に使えるので、常にすぐ使える場所に置いておくと便利です。

ゴム手袋と換気必須！無水エタノールの取り扱いの注意点

無水エタノールは刺激の強い薬品なので、とくに以下の点には注意しましょう。

無水エタノールで油性マジックの落書きを落とす

無水エタノールは油分を溶かす特性があるため、油汚れを落とすのが得意です。

そこで、油性マジックの落書きをどれだけ落とすことができるのかを試した結果をお伝えします。





無水エタノールを使った箇所は、油性マジックの汚れがしっかりと落ちていることがわかります。

汚れを落とすのが、ニスなどが塗布されている家具の場合、ニスまで落としてしまう可能性があるので、まずは影響のないところで拭いて確かめてください。

もしニスがひどく落ちてしまうようであれば、無水エタノールを水で薄めて使用してみるといいでしょう。

無水エタノールで10年掃除をサボった電子レンジの掃除

筆者の家にある電子レンジは約10年前に購入して以来掃除をしたことがなく、汚れがひどい状況です。

そこで今回、無水エタノールを使って、電子レンジ内部の掃除をしてみました。







「実際、ほとんどの汚れが中性洗剤で落ちてしまうんじゃないの？」という疑問を持つ方もいるかと思います。

中性洗剤で洗った後と、無水エタノールを使用して拭いた後の差も見てみましょう。

無水エタノールで油でベタベタのガステーブル掃除

ガステーブルの油汚れにも検証してみました。


無水エタノールをガステーブルの油汚れに使用した結果は、以下の通りです。

無水エタノールでお風呂場のカビやぬめり掃除

お風呂のカビや、雑菌によるぬめりは放置するとどんどん広がっていってしまうので、こまめに掃除をすることが大切ですが、面倒ですよね。

そこで、無水エタノールを使って、お風呂場のカビ、ぬめりの掃除にチャレンジしてみました。


結果は以下の通りです。


カビの箇所に希釈した無水エタノールをスプレーして15分間放置し、

無水エタノールと水を8：2で希釈したもので湿らせたキッチンペーパーをカビの生えた場所に貼り、上からラップをかけておくと、より効果が増します。

その後、菌が繁殖しないように清潔な雑巾で拭いてください。それでも取れない黒いカビの跡はメラミンスポンジでキレイに落としましょう。

仕上げに無水エタノールスプレーで掃除した箇所をはじめ、バスルーム全体を拭いてください。

そうすることで、バスルーム全体をカビの菌から守ることができます。

無水エタノールで油膜がついた車の窓掃除

車の窓掃除にも無水エタノールは活用できます。

車の窓の外側は排気ガスや雨、内側は皮脂で油膜がついていますが、無水エタノールで拭き取れば視界がとてもクリアになります。

しかし、写真で「単なる窓拭きとの違い」をお伝えするのは難しく、この写真が限界でした。


そこで、今回は汚れたガラス製の鍋フタで撮影用に改めて実験しました。ガラスに付いた油汚れを落とす効果があるかどうか？という意味で参考にして頂ければと思います。

無水エタノールで鏡・スマホ・パソコンの皮脂汚れを落とす

油汚れに強い無水エタノールは、皮脂汚れで見えにくくなってしまうもののお掃除に役立ちます。


鏡、スマホ、パソコンのディスプレイで試した結果を見てみましょう。


鏡を拭いてみると、油汚れがしっかりと落ち、新品のようにきれいになりました。


スマホも皮脂でギトギトに汚れていましたが、あっという間にピカピカになっています。


皮脂汚れを落とすのは、油汚れに強い無水エタノールの得意分野です。

揮発性が高くて拭き跡が残らないので、鏡やディスプレイの掃除に向いています。

無水エタノールでスニーカーの黒ずみを落とす

スニーカーのお手入れにも無水エタノールを活用することができます。



実際に使ってみると、積年の黄ばみは落ちませんでしたが、目立っていた黒ずみが落ちてキレイになりました。

無水エタノールでメイクブラシのお手入れ

ここからは無水エタノールのお掃除以外の使い方も紹介します。

無水エタノールを使えば、メイクブラシのお手入れも可能です。


まず、ガラス瓶に無水エタノールを入れて、その中にメイクブラシを入れ、絵の具の筆を洗うように振ります。

パウダーの色が溶け出なくなるまで、ガラス瓶の中の無水エタノールを入れ替えましょう。

洗い終わったら、キッチンペーパーの上にメイクブラシを置いて揮発させて完了です。

無水エタノールでアロマスプレーを作る

お気にい入りのアロマオイルを使って、ルームスプレーや虫除けスプレーを作ることができます。

簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください。


作り方は簡単で、無水エタノールにお好きなアロマオイルを垂らしてよく混ぜます。そこに精製水を入れるだけで完成です。

消毒用エタノールとどこが違う？無水エタノールとは

これまで無水エタノールの使い方について解説してきました。

ここからはそもそも無水エタノールとは、どのようなものなのか紹介していきます。

無水エタノールと消毒用エタノールの違い

無水エタノールは、純度が99.5%となっています。

他のエタノールと比べて濃度が濃く、水を含まないのが特徴があります。

消毒用エタノールは500mlで1,000円程度ですが、無水エタノールは濃度が濃いため、1,900円程度の値段です。

大半の汚れは消毒用エタノールで落ちますが、頑固な汚れは無水エタノールがよく落ちます。


飲用のものではないので、無水エタノールを飲んではいけません。

無水エタノールを誤って飲んでしまうと、急性アルコール中毒になる可能性があります。子どもの手が届かないところに置くようにしましょう。

油汚れに強い無水エタノールは役立つ使い方がたくさんある

無水エタノールは油を溶かしてくれるので、これまで落ちにくかった油汚れをサッと落としてくれるでしょう。

また、揮発性に優れているのでサッと乾き、拭いた後に拭き跡が残らない点も大きな魅力です。

また、お掃除以外にも役立つ使い方があります。無水エタノールを正しく活用し、毎日の暮らしに大活躍させてみてくださいね。