点鼻薬卒業!タダで鼻うがいする方法と噂の小顔効果を検証
[公開日]2016/10/25[更新日]2017/03/27
「鼻つまりをどうにかしたい」
鼻の悩みを抱える方が最近多いような気がします。筆者の家族も重度の鼻炎持ちで、鼻シュッシュ(点鼻薬)を週1本消費しています。病院に行っても「鼻炎ですね」と診断され、特に改善する具体的な方法もなく日々鼻みずと戦っています。
それが可哀想で見ていられなくなり、鼻づまりについて調査を開始したのですが"鼻うがい"がいいようです。
点鼻薬はお薬なので副作用があったり、癖になったりましますが、鼻うがいはその心配もいりません。
更に鼻うがいには、鼻づまり解消の他に、風邪の予防や、小顔や鼻を小さくスッとさせる効果もあるのだとか・・・本当でしょうか?
今回は、様々の効果から注目を集めている"鼻うがい"の本当の効果をレポートしていきます。
正しい使い方をしないと危険ということも判明したので、参考にご覧ください。
鼻から入れて口から出す!鼻うがいの実践レポート
鼻うがいと簡単に言っても、鼻に水を入れる恐怖は拭えませんよね・・・。
幼い頃、プールやお風呂で鼻から耳にかけて"つ〜〜ん"と痛むのを多くの方が体験し、トラウマになっているのではないでしょうか。
まずは自宅で今すぐに実践可能なコップを使用した鼻うがい方法を実践レポしていきますね。
用意するもの
・コップ・水
・塩
お風呂のついでにすると、濡れる心配がないです。それ以外に洗面所で実践する場合はタオルを用意しておきましょう。100%濡れます!
つ〜としない水作り
コップに沸騰させた水or精製水を200ml入れる。塩を0.9%(今回は1.8g)入れています。
水に溶かす。お湯の場合はすぐ溶けますが、精製水で作る場合は全部溶けるように綺麗に混ぜましょう。舐めるとほんのり塩味です。
準備完了。これでつ〜んとせずに鼻うがいが行えます。水道水との違いについては後半で詳しく説明をしていきますので実践レポを続けていきますね。
片方の鼻をおさえて・・・
コップを鼻にあてる上を向いて鼻内部に流し込んでいく。
ツンとしない・・!けど不思議な感覚です。この時ツンとする方は塩が足りていないので足しましょう。
少し息を止めて待つと奥に流れ込んでいくのが実感できます。
鼻をおさえている手を離すと反対側の鼻からタラーンと水が出てきました。非常にキタナイ絵になるので画像は自粛します。
もう一度トライ・・・!鼻を最後まで押さえたまま喉をクイクイ(豚の鳴き真似の時みたいに)すると喉に流れてきました。そのまま、「あー」「えー」と声を出すとスムーズに口から吐き出すことができました。
鼻炎がひどい筆者の家族は、鼻うがいを寝起きと就寝前に行うことで1日の点鼻薬の回数が減ったと言っていました。
1本600円ほどする点鼻薬を使用し続けるのは勿体無いです。1日2回手作り鼻うがいを取り入れて、日中の鼻の調子を整えるのはオススメの方法です。アレルギーが原因で鼻水が止まらない方にも効果的ですよ!
実践後の感想
鼻づまりや鼻の中の汚いものがゴッソリ流れた感覚で、スッキリ感は格別です。しかし、鼻筋がスッと通った感覚や、むくみが取れる感覚はありませんでした。鼻づまりがひどい方
鼻づまりがひどいと、水が鼻内部に流れていきません。事前に鼻をかむのと、お風呂で体を温めてから行うのがオススメです。鼻うがいとは?殺菌ではなく、洗浄がポイント!!
鼻うがいとは?
鼻うがいは鼻洗浄のことです。鼻内部を専用洗浄液や生理食塩水を通すことでウイルスや汚れ、膿などを取り除くことができます。鼻穴の奥にあたる上咽頭まで洗うことが可能で、鼻をかむときよりもスッキリするのが特長です。鼻うがいの効果
鼻通りが良くなる鼻のムズムズが一時的に収まる
スッキリする
ウイルスを洗い流せる
汚れや花粉を洗い流せる
鼻筋が通り、団子鼻が解消される(膿が原因で鼻がむくんでいる方)
鼻うがいは鼻内部に入らないものを吐き出すことができます。更に、感染症で鼻の中に膿が溜まっている場合も鼻うがいをすることで、溜まった膿を吐き出すことが可能です。
しかし、清潔を保ち、正しく使用することが非常に重要になります。効果的な使用法と注意点を押さえて使用しましょう。
正しい使用法がポイント!注意事項を抑えて中耳炎を回避!
真水で鼻うがいはNG
真水で行うとつ〜んと鼻の奥や耳の奥まで痛くなります。これは、液体と真水の浸透圧が違うためです。浸透圧とは
濃度の異なる水溶液に半透明の仕切りを置いておきます。その仕切りを通り抜けて、水だけが濃度の低いほうから高い方へ移動することを「浸透」といい、その圧力を「浸透圧」といいます。つまり"同じ濃度になろうとする力"のことです。つ〜んとしない鼻うがい方法
鼻うがい専用の洗浄液を使用する生理食塩水を作る
つ〜んとしない方法は2つです。専用液を買えば確実ですが、1本800円前後するので継続して使用したい場合は少々割高です。
高いと続けられないという方には作り洗浄液がオススメです。人の体液に近づけることでつ〜んとせずに鼻うがいをすることができます。
作り方
1リットルの水に9グラムの食塩を溶かす。細かい注意点
水道水を使用の場合は沸騰させカルキを飛ばしておく。(精製水はドラッグストアで100円ほどで購入可能)冷たすぎも熱すぎもダメ。人肌と同じくらいの35度が理想。
使用するものは清潔に保つ
実践方法
どの方法も事前に鼻をかみ、鼻を軽くマッサージしておくと汚れが取れやすくなります。まずはどの方法にも関わる注意点を押さえておきましょう。
鼻うがいの最中に唾を飲み込まない。→中耳炎になる可能性あり
鼻の中に洗浄液を残さない→炎症を起こす場合あり
強い圧で洗浄をしない→鼻に負担がかかります
1日2回以上しない→必要な粘膜も洗い流していまう為
洗面器で行う方法
初心者編初めての鼻うがいは想像以上に難しいです。まずは、鼻穴に液体を入れることに慣れましょう。
上記の手順で作った生理食塩水を洗面器に入れます。
片方の鼻を押さえ、洗面器を傾けながらあいている鼻に流し込んできます。
飲み込まずに数秒息を止めキープし、鼻から出します。
反対側も同じように行うのを5回程度繰り返す
終わったら鼻をかみ、鼻の奥に溜まった水気を取る
上級者編
上記の手順3のタイミングで上を向き液体を口に落とす
勢いをつけずにゆっくり落ちるのを待ちましょう。感覚的には豚の鳴き真似をするような感じです。喉にグッときます。流れてきたら口から吐き出す
口から吐くときに「あー」や「えー」と、声を出しながら行うことでスムーズに水が吐き出されます。コップで実践する方法
コップの場合は200mlの沸騰させた水、もしくは精製水に1.8gの塩を混ぜます。(塩はティースプーン1杯程度の量)片方の鼻穴を押さえあいている鼻穴に流していく
上を向いて「あー」「えー」と言いながら口から吐き出す
鼻ノズルを使用する方法
細いノズルが付いている専用のスポイトを使ったり、100円均一で売られているドレッシングボトルを代用する方法があります。1つもっておくと便利なので紹介しておきますね。
100均一で代用する方法
ドレッシングの容器にヘイヤホンのゴム部分をはめ込みます。このゴム部分が鼻の入る過ぎをストップしてくれます。100ml容器の場合だと扱いやすいのでオススメです。ストローを使用する方法
ストローに洗浄液を入れて、鼻に流し込む方法もあります。ストローは100均で50本セットなどが売られているので使い捨てで清潔に使うことができます。鼻の小さな情勢には市販の鼻ノズルは大きいので鼻のサイズに合わせて代用するのもオススメです。ドラッグストアで購入出来る人気グッズ
ハナノア / 1,080円サーレS / 1,350円
市販の鼻洗浄液にはスポイトが付いていますが、女性には少しサイズが大きいです。
また、1日2回すると1本で2週間程度しか持ちません。初めは市販品で挑戦して、以降は手作り洗浄液で毎日行うのがオススメです。マツモトキヨシやドラッグイレブンで購入が可能です。
鼻トラブルは鼻内部のいらないものが原因の場合が多い!
蓄膿症に効果的な理由
副鼻腔炎が長く続き膿がたまることを蓄膿症と言います。蓄膿の特徴は膿が溜まっていることです。この膿は鼻づまりの他に、頭痛や口臭の原因になります。症状の緩和として鼻うがいを使うのは有用ですが、治療にはならないのでまずは病院に行きましょう。
花粉症に効果的な理由
花粉症の方は粘膜に花粉をつけないことが有効な対処法になります。鼻うがいをすることで鼻の粘膜についた花粉を洗い流すことができます。花粉のシーズンは鼻うがいを取り入れるのがオススメです。
慢性鼻炎に効果的な理由
慢性鼻炎の原因は様々ですが、鼻うがいを行うことでアレルギー物質や膿や汚れを洗い出すことができます。慢性鼻炎でお悩みの方には効果的な方法と言えます。
風邪の予防としても効果的なのは上記のように鼻の粘膜について菌を洗い流すことができるためです。
鼻うがいはイビキに効果的?
鼻づまりが原因のイビキには有用です。イビキの原因は睡眠中に鼻が詰まって、口で呼吸をする時に、口が開き下顎が下がると喉の奥に舌が落ちてしまい、気道が狭くなることです。鼻が通ると口で呼吸をしないためイビキの解消につながります。(イビキは体の危険信号のサインとも言われます。原因がわからない場合は病院に行くのがオススメです。)
団子は鼻や鼻筋が通る噂は本当??
「鼻筋が通る、団子鼻が治る」「顔のむくみが取れて小顔効果がある」という噂もありますが、期待をしないほうがいいです。蓄膿症の方などは鼻の奥、顔の内側に膿が溜まっているので膿がなくなることでスッキリした印象になる場合はあります。が、普段から何も詰まっていない方が鼻うがいをしても小顔になったり鼻筋が通ることはありません。(鼻うがいは小顔を目的に作られてものではありません)
鼻うがいを健康のために取り入れて、汚れやむくみが取れて小顔になったらラッキーくらいのスタンスでいましょう。
鼻うがいの疑問解決!使用前の不安をなくそう!
鼻うがいのよくある疑問を、小林製薬「ハナノア」サポートセンターに伺ってみました。
- 使用するタイミングは??
- 鼻うがいは鼻内部の汚れや膿、菌を洗い流す洗浄の役割です。外から帰宅したタイミングでの使用が効果的ですが、いつ使用しなければならないという決まりはありません。
- 菌を殺菌してくれるのですか?
- 洗浄が目的なので殺菌の効果はありません。風邪の予防や、鼻つまりを緩和するのに使用するのがオススメです。
- 1日の使用頻度は?
- 1〜2回が目安です。多くても3回以上の使用は控えましょう。使用しすぎは鼻内部に必要な粘膜まで洗い流してしまう場合があります。
- 点鼻薬やうがい薬との併用
- 問題ありませんが、不安な場合は医師に相談をしてからの使用がオススメです。また、点鼻薬使用後に鼻洗浄を行うと、点鼻薬の有効成分が洗い流されてしまうことがあるので、鼻洗浄後に点鼻薬を使用しましょう。
- 妊婦でも大丈夫?
- お薬ではないので妊婦さんでも使用はできますが、不安なようであれば医師に相談をしてからの使用がオススメです。
- 子供も使える?
- 子供でも問題ないですが、取り扱いが難しく、間違った使用方法は中耳炎になる可能性もあるので既製品の使用可能年齢は15歳以上に定めてあることが多いです。
- 点鼻薬とどちらがいい?
- 点鼻薬と鼻洗浄(鼻うがい)は全くの別物になります。症状に合わせて使うのが理想です。どちらも使用しすぎは良くないので医師の指導に従いましょう。
- 鼻ヨガ(ネティポット)との違いは?
- 洗浄に使う道具が異なるだけで、大きな違いはありません。
重症鼻炎の方へ!プラスαテクニックで日中も快適に!
鼻うがいのメリットをお伝えしてきましたが、1日2回の洗浄では足りない!という鼻炎持ちの点鼻薬信者の方々へプラスの鼻づまり解消テクニックを伝授しておきますね。
▼点鼻薬の危険性
長期連用したり比較的短期間でも多用すると、徐々に薬が効いている時間が短くなり効果も弱くなってきます。そして、血管を「収縮」させる薬に、血管が逆に反応し始めて「拡張」するようになってきます。
鼻づまりを治す薬で、逆に鼻づまりがひどくなるようになります。
これが点鼻薬性鼻炎です。
外出先編
息を止める
息を止めてゆっくり首を上下に動かします。上を見るのに2秒、下を見るのに2秒とゆっくり行うのがポイントです。息が苦しくなったらやめてオッケーです。強制的に酸素不足の状態にすることで気道が広がり、鼻の通りが良くなります。ペットボトルを脇に挟む
右鼻が詰まる時は左脇に、左鼻が詰まる時は右脇にペットボトルを挟むだけでオッケーです。脇付近の自律神経が刺激されて血管が縮むことで気道が自然と広がってくれます。体のメカニズムを利用した方法でオススメです。鼻を温める
鼻を温めることで血流が良くなり鼻の通りが良くなります。ホットタオルやお風呂で温めましょう。外出先では缶飲料のホットをしばらく鼻にあてておくのもオススメです。火傷しないように気をつけて行いましょう。ツボ編
▼せいめい
目頭のちょっと上の鼻の骨との間のくぼみにあります。鼻水、鼻づまり、眼精疲労や眠気覚ましに効くと言われているツボです。
鼻づまりには即効性のあるツボでもあります。
▼げいこう
小鼻の脇(鼻の穴の両脇)のへこんだ場所です。鼻水鼻づまりに効く定番のツボです。
この2点のツボの間に"びつう"というツボもあります。せいめいから、げいこうにかけて上下にツボを押しながらマッサージをするとより効果的です。
食事編
生姜
生姜の香りが鼻水を出しやすく促してくれます。また、生姜に含まれるジンゲロールという成分はアレルギーの反応を抑えるのにいいとされています。体もポカポカになるので、鼻づまりには◎の食材です。免疫が低下しているとアレルギーの反応も強くなります。普段からヨーグルトを食べて免疫力を高めましょう。
レンコン
鼻の粘膜を収縮させる収れん作用や、炎症を起こしにくくする効果があるので鼻づまり解消にオススメです。バランスのとれた食事をとることで免疫力も高まります。普段から食事を気をつけましょう。コンビニ弁当や外食ばかりの方はサプリメントを取り入れながらバランスを調整するのもオススメです。うまく取り入れていきましょう。
鼻うがいのまとめ
毎日の生活に鼻うがいを入れることで、ウイルスの侵入を防ぎ、鼻づまりを緩和することができます。
鼻のトラブルで打つ手がない・・・と、お悩みの方は鼻うがいを実践する価値が充分あります。
ぜひ、トライしてみてください。