万能すぎ!オリーブオイルの美容・健康・ダイエットおすすめ活用術と効能まとめ
[公開日]2016/10/03[更新日]2017/04/12
「オリーブオイル」と聞いて、何を思い浮かべますか?食べても塗っても優秀だということは何となく知っている方も多いでしょう。オリーブオイルには、奥深い知られざる使い方や効能があります。万能と言っても過言でない、オリーブオイルの秘密・活用術をご紹介していきます。
料理に使ったり、化粧品や石けん、薬品にも用いられたりするオリーブオイルですが、では、何が他の油と違うのでしょうか?
オリーブオイルは、生のオリーブの果肉から果汁を搾って放置するだけで、自然に油が果汁の表面に浮かび上がるため、非加熱で油分を分離することができます。
そのため、オリーブオイルの製法は、より自然に近く、生の果汁としての性質を保ったオイルということになるのです。これがオリーブオイル最大の特長といえるでしょう。
ちなみに、他の種子や果実から採取される植物性のオイルは、ほとんどが加熱したり溶剤で抽出する工程を経てから油を分離するので加工段階が全く違いますね。
オリーブオイルは、100%フレッシュの生ジュースのようなもの。熱を加えず抽出できるので、ビタミンやミネラルなどの栄養素がそのまま含まれているのです。
このオリーブオイルの特性を活用した裏ワザを紹介していきますね。
オリーブオイルの特徴として、肌になじみやすいというメリットがあります。なぜかというと、皮膚表面で肌を乾燥から守っている皮脂の1/3を占める成分が同じだからです。
皮脂の41%はオレイン酸でできており、オリーブオイルの脂質の7割はオレイン酸でできています。年齢とともに皮脂の分泌量が減少し、肌が乾燥しやすくなったり、肌を外敵から守る力が低下します。
そこで、オリーブオイルをスキンケアの最後に塗って潤いを閉じ込めることで肌の保湿ケアができるというワケです。
また、肌を柔らかくする働きや炎症を抑える効果もあるので、ごわついた肌や日焼けやダメージを受けた肌にぴったりです。では早速、オリーブオイルを使った美肌術をご紹介しましょう。
洗顔後、化粧水を使う前にオリーブオイルをブースターとして使うと乾燥予防になります。数滴手のひらにとり、お肌になじませましょう。つけすぎはベタつきの原因になるので気をつけてくださいね。
お風呂でできる、オリーブオイル+ハチミツのパックです。全身ツルツルにします。
すると……サッパリとキレイに毛穴の汚れが落ちています!
※5分以上マッサージすると、お肌を傷めてしまうので注意しましょう。
その後は、普段のスキンケアをします。これで、毛穴の汚れやつまりもスッキリするはずです。
ハンドクリームやボディクリームにはトロトロのジェルのようなものから固めのものまで様々なテクスチャーがあります。
もし今お使いのクリームのテクスチャーが固いものなら、オリーブオイルで伸びを良くすることができます。
今回はテクスチャーが固めの「ニベア」にオリーブオイルを足して、どのくらい伸びが良くなるか検証してみました。
まず、ニベアのみを塗った場合は下の画像のように、伸びが悪くお肌になじませるまでかなり時間がかかりました。
今回は、スーパーで販売されているエキストラバージンオイルを使用しています。(ガラスの瓶・遮光・オイルの色がグリーンに近い・酸度0.8%以下のものです)
ニベアにオリーブオイルを数滴垂らしてよくなじませました。
ニベアのみの時と比べるとオイルのおかげで伸ばしやすく、なじみも早かったです。ただ、オリーブオイルの匂いが少し気になりました。
ニベア自体にも香りがありますし、他のクリームを使う場合でもクリーム自体の香りを邪魔したくない場合は、無香料のベビーオイルを使うと良いですね。
オリーブオイルで特筆すべきはオレイン酸だけではありません。オリーブの実には、0.5%のオリーブスクワレンという保湿効果の高い美容成分が含まれています。
スクワレンというと、深海ザメの肝油から抽出されるスクワレンオイルが一般的ですが、オリーブスクワレンは、それよりもしっとり感が強めのテクスチャーです。
スキンケアで紹介したとおり、肌馴染みがよいことはもちろん、皮脂と同じ成分であるため、肌に優しくオールタイプの肌質に使うことができる保湿ケアアイテムです。
高い保湿効果は、毛髪に対しても有効でパサつきが気になるヘアケアにも使えます。また、白髪対策にもなるという報告もあります。
シャンプー前にオイルが付いたままの髪をお湯で濡らしたタオルで包み、湯船につかってスチームパックすると、さらに効果があります。
カラーリング後に自宅で初めてシャンプーをする時、オリーブオイルを塗ることでカラーを長持ちさせることができます。
※ヘアカラー剤全てに合うわけではないので、事前にパッチテストをするなど自己責任のもと行いましょう。
オリーブオイルの70%はオレイン酸が占めています。また、このオレイン酸は人の皮脂にも含まれていて、高い保湿力を持っているため、肌なじみが良いのでクレンジングとしても使うことができます。
クレンジング料や洗顔料には洗浄成分となる「界面活性剤」が含まれていて、油分を溶かして汚れを落としますが、一方で刺激が強く、余計な皮脂を取り除く恐れもあることで知られています。
ですがオリーブオイルには界面活性剤は含まれていないので、安心してメイクを落とすことができます。
※ただ、オレイン酸はアクネ菌の大好物なので、ニキビができやすい人は注意が必要です。
濃いめのがっつりメイクは落としきれない可能性もあるので、目元などはポイントメイクリムーバーで先に落としておくと時短になります。
ここで、実際にポイントメイクの落ちやすさを検証してみました。対象メイク道具は「リキッドアイライナー・アイブロウペンシル・マスカラ」です。
オリーブオイルなしだとうっすらアイライナーが残ります。オリーブオイルと使うと、綺麗に落とすことができました。
オリーブオイルなしでも落ちているように見えますが、かなり摩擦が起きているので落としている時お肌が痛かったです・・・。お肌には良くないですね。
オリーブオイルを使うと綺麗に落ちたので、アイブロウペンシルにも有効です。
ウォータープルーフタイプのマスカラなので、さすがにオリーブオイルなしでは全く落ちません。皮膚をゴシゴシしてしまい痛かったです。
オリーブオイルを使い、くるくると綿棒でじっくりなじませると綺麗に落ちました。少し時間がかかりすぎるのがマイナスポイントですが、薄めのメイクであればオリーブオイルでも落とすことができそうです。
もし突然クレンジングが切れた!ストックもない!という時は、オリーブオイルを代用してみてくださいね。
いつも使っているリキッドファンデーションにオリーブオイルを加えると、ツヤ肌にすることができます。
リキッドファンデーションのみの場合でもお肌はしっとりとしています。
リキッドファンデーションに数滴オリーブオイルを足して混ぜ合わせ、お肌になじませます。
リキッドファンデーションのみのお肌と比べると、かなりツヤ感が増しました。ベトベトすることもなく、簡単にお肌に立体感を出すことができるのでおすすめですね。
頬やおでこ・あごなど部分的に塗ると顔全部がテカテカせず、シェーディングを使うことなく立体感が出せます。
オリーブオイルで簡単に甘皮除去ができます。
ボウルなどに少量のオリーブオイルと水を合わせ、両手を入れて5分ほど浸します。それから少量のオイルで甘皮をマッサージ後、綿棒で甘皮を取り除きます。
BEFOREを見ると爪にツヤ感がなく乾燥していましたが、オイルに浸けることでツヤも出て指先がかなりしっとりしました。誰でも簡単に甘皮ケアができそうです。
自分でネイルを塗った後、乾くのを待つ時間って面倒ですよね。そんな中、オリーブオイルについて調査していた筆者が「オリーブオイルでネイルが早く乾く」という裏技を発見し、実際に検証してみました。
やり方は簡単で、オリーブオイルを塗って2〜3分経ったら拭き取って洗い流すだけです。保湿効果もあり、ネイルに小さなゴミや跡が付きにくくなるとのこと。ハケなどで直接指に塗っても大丈夫です。
まずは普通に塗って2分程待った後に指で塗った部分を触ってみると、まだ完全に乾いておらず、ヨレてしまいました。
もう一度塗り直し、今度はオリーブオイルを入れた容器に指を浸け、3分後、余分なオイルをティッシュなどで拭き取って洗い流します。
触ってみると、確かにきちんと乾いていました。指で触ってみても何もつきません。やってみる価値はありますが、オリーブオイルを拭き取ったりとプラスの手間が増えるのが面倒な人にはおすすめできません・・・。セルフネイルで時間に余裕がある方は試してみてくださいね。
自宅で除毛処理する際、ソープやクリームを使っても肌がかゆみを伴ったりすることありますよね。そこでオススメなのがオリーブオイル。オリーブオイルが良い潤滑剤になると言われています。
シェービングクリームが切れてない時はオリーブオイルを代わりに使ってみてくださいね。
オリーブオイルと砂糖で簡単に手作りシュガースクラブを作ることができます。
砂糖は塩よりも低刺激で保湿効果があり、粒が小さいので溶けやすく、優しく角質除去をしてくれます。お肌が敏感な方は塩よりも砂糖を使うことをおすすめします。
作り方は簡単です。空の容器に使いたい量のオリーブオイルと砂糖を入れて混ぜれば完成です。
肘や膝・かかとなどかさつきや黒ずみが気になる部分につけて優しくクルクルと砂糖のツブツブ感がなくなるまでなじませてくださいね。
実際に手の甲につけて試しましたが、スクラブ後はお肌がしっとりしました。はちみつを加えると、より保湿効果が増すので乾燥肌の方ははちみつを足してみてもいいですね。
高いスクラブを買わなくても、自宅にあるもので簡単に角質ケアができるのは嬉しいですね。
柔軟剤の代わりにオリーブオイルを使用する裏技があります。すすぎの後にオリーブオイルを数滴垂らした水に3分ほど浸すと、ふんわりします。セーターに有効です。
炊飯器に米とオリーブオイルを入れて美味しく炊く裏技です。
お米2合に対しオリーブオイルを小さじ1入れて炊くと、ツヤが出て美味しく炊きあがります。香りも気にならず、パサつきが抑えられてふっくらとするのでおすすめです。
ダイエットのために油を抜くのが常識となっているのに、オリーブオイルでダイエットとは耳を疑ってしまいますが、ちゃんと理由があるのです。
それは、オリーブオイルの主成分オレイン酸の効果。コレステロールを減らし、中性脂肪をつきにくくしてくれ、しかも便秘に効くことは前述しました。
そしてなんと、満腹中枢に働きかけて、食べ過ぎ防止までしてくれるというから驚きです。
もちろん、ここでもオススメはオリーブオイルの栄養価をそのまま含んでいるエキストラバージンです。
オリーブオイルダイエットはアメリカで開発されたダイエット法です。一般的な食事制限や運動によって痩せるダイエット法とは異なり、オリーブオイルを摂取することで体が自然と少ない食事の量で満足するようになり、体重が減少した状態で維持するようになる、セットポイント※を下げるダイエット法です。
※セットポイントとは・・・
体重や体温、血圧などについて脳が認識している体のベストな状態のことです。例えば、体重で言うと、50kgがセットポイントの人は、どんなに頑張って痩せたとしてもセットポイントが50kgなので、一時的には痩せてもまた50kgに体が戻ろうとします。つまり、セットポイントの高い人は太りやすく、低い人は痩せやすいと言えます。
食事を摂る前後1時間を避けて、1日にオリーブオイルを大さじ1.5杯~3.5杯飲みます。摂取量は減らしたい体重により変わります。摂取量が多い時は数回に分けても大丈夫です。
ただし、オリーブオイルは大さじ2杯で229kcalと高カロリーです。1日の量を守って摂り過ぎは注意しましょう。
地中海地方はオリーブオイルの名産地です。そんな地中海地方のオリーブオイルをふんだんに使ったヘルシーな食生活に注目し、提唱されたのが「地中海式ダイエット」です。
研究が進み、地中海沿岸の人々がたくさん脂肪分を摂りながら、他の高脂肪食の国々より心臓疾患での死亡率が低く健康なのは、摂っている脂肪の種類が違うからではないかと考えられ、オリーブオイルへの関心が高まりました。
このダイエットの特徴は次のようなものです。
日本の食生活は以前は低脂肪食でしたが、現在は、高脂肪、高タンパク、野菜不足、加工食品の多用などが原因で偏ってしまったため、日本でもオリーブオイル、そして地中海式ダイエットの研究が進んでいます。
最近ではこうした考え方を基にした減量法も提唱されており、脂肪を極端に摂らない低脂肪食よりも、オリーブオイルを使った満足感のある地中海式の高脂肪食の方が、リバウンドしにくく、減量した体重を維持できるとされています。
肌の老化原因の大半は、光老化と言われています。光老化とは、紫外線を浴びることで肌表面や肌の奥にまでダメージを与え老化させていくことです。
また、活性酸素を過剰に発生させることで肌をさびつかせることも老化の原因とされます。
老化を防ぐには、保湿力を高めることと活性酸素を除去する抗酸化作用のある成分を積極的に摂取していく必要があります。オリーブオイルには、保湿力はもちろん、抗酸化作用のあるビタミンEが他の植物油よりも3〜5倍多く含まれます。
オリーブオイルには、ビタミンEだけでなく、ヒドロキシチロソールというポリフェノールの含まれています。このヒドロキシチロソールにも抗酸化作用や抗炎症作用があるので、ビタミンEとWの力でアンチエイジング効果を期待することができます。
お肉の食べ過ぎや揚げ物などを好んで食べる人は、血液中のコレステロールが高くなります。それ以外でもおよそ30%は遺伝で血中コレステロール値が高くなる可能性があります。血中コレステロール値は、200mg/dl以下をキープすることが健康を維持するためには必要となります。
その値よりも血中コレステロール値が高くなると、病気のリスクが高くなります。血中コレステロール値を高くするコレステロールの80%は体内で作られているので、コレステロール対策をするには、食事でコレステロールを含むものを控えるよりもコレステロールの生成を抑える工夫が必要になります。
そこで、オリーブオイルの登場です。オリーブオイルは、体内の血中悪玉コレステロール値を下げる作用があり、血液をサラサラにすると言われています。コレステロールといっても、善玉コレステロールと悪玉コレステロールとがあります。
オリーブオイルは、そのうちの体にとって有害な悪玉コレステロールのみを下げる、という優れた働きが報告されています。実際、オリーブオイルを摂取することで、悪玉コレステロール値を下げることができるという報告もあります。
油は体に悪いと言われているのは、カロリーが高かったり、体に負担をかける場合が多いからです。実際、揚げ物などを食べるとそれを消化するために胃液が多く分泌されます。口から入ってきて、胃をとおり抜けるまでの時間が多ければ、それだけ胃の負担を多くしてしまうのです。
しかし、オリーブオイルは、油でありながらも胃にとどまる時間が少ないため胃の負担を軽くすることができるのです。"胃もたれしにくい"というのは、体の調子を整えるには欠かせません。
オリーブオイルの脂肪酸の含有率をグラフで表すと以下のようになります。
《参考:日本油脂検査協会》
オリーブオイルには上記の「オレイン酸」また、以下のような有効成分が豊富に含まれているため重宝されています。
一価不飽和脂肪酸に分類される油で、オリーブオイル、紅花油、ヒマワリ油などに多く含まれており、その名の由来は「オリーブ」です。他の脂質に比べて酸化しにくく、熱に強いことが特長です。また、皮膚刺激も少ないことから、よく化粧品の原料にも使われています。
地中海沿岸の人たちに心臓疾患が少ないことに注目し、この地方でよく使用されているオリーブオイルにその秘密があると、研究されるようになりました。
「酸化しにくい」という特長を持つことから、なんとなく身体によさそう……だとは思いますが、さて、具体的にはどうなのでしょう?
※以下、広く一般的に言われている情報をまとめています。効果や効能を保証するものではございません。
つまり、体内に入ってきた糖質を、脂肪に変換する量を調節することができるため、ダイエット効果があるとされています。もちろん、オリーブオイルも油ですから、とりすぎは禁物です!
上記のポイントを踏まえて、後半で具体的な活用法など詳細を解説します。
一口にオリーブオイルと言っても、様々な種類があることをご存知ですか?日本で最もよく目にするのは「エキストラバージン」と「ピュア」の2種類でしょうか。
実は、製法と品質によって"国際オリーブオイル協会"から等級が付けられるほど、厳密に選別されているのです。その等級を上から並べると以下のようになります。
このように、8等級にも分けられて区別されています。日本では食用と定められている「エキストラバージン」「ピュア」「オリーブポマース」の3種類しか輸入されていません。
さて、オリーブオイルの種類がわかったところで、何をどの用途に選んだらいいのでしょうか?
食用、美容ともに、使うなら「エキストラバージン」をオススメします。その作り方からもわかるように、エキストラバージンは、搾って分離機にかけただけの100%純粋なオリーブオイルなのです。
熱や溶剤も一切使わず、オリーブの栄養がそのまま含まれているので、これからご紹介する全ての用途において「エキストラバージン」にかなうものはないと考えて良いでしょう。
しかし、"偽装"が多いのも事実。オリーブオイルの見分け方はあるのでしょうか?
販売されているものを、見た目で選べるのは以上の3点です。試飲ができるなら、上記に加えて「飲めるオイル」を選ぶといいでしょう。オリーブオイルは日光に当たると酸化しやすくなるので、エキストラバージンの生産者は、遮光されたガラスのビンに保存します。
一方で、透明なプラスチック容器に入っているものは、ほとんどが精製されたものとバージンオイルのブレンドです。ブレンド率は10%以下が多いようですが、ほぼ0%に近いものもあるようなので、注意が必要です。
オリーブの木は、人類が栽培した初めての植物のひとつなんだそうです。なんと紀元前5000年に、オリーブオイルを作っていたのではないかとされる、オリーブオイル圧搾機がイスラエルで発見されているのです。
ギリシャ神話やローマ神話、聖書などにもオリーブはよく出てきますし、メソポタミア文明で栄えたバビロニアでも、オリーブオイルは薬として使われていました。
古代エジプトでも、ミイラを作るのに使用されたり「イシス神の贈り物」として大切にしたりしています。また、ギリシャでは女神ミネルヴァがオリーブの木を最初に生えさせたとして、大変神聖で大切なものだったことが伺えますね。
ギリシャの南方、地中海に浮かぶ「クレタ島」がオリーブオイルの起源とする説もあり、今でもギリシャ、イタリア、スペインなどで多く生産・消費されていることから、地中海沿岸が発祥の地であることは、ほぼ確実なようです。
地中海沿岸の人たちの健康状態が非常に良かったことから、オリーブオイルは注目されています。
いかがでしたか?オリーブオイルを知れば知るほど、その万能さに驚きますね!身体の内側からも外側からも、わたしたちのキレイを応援してくれるオリーブオイル、ぜひ生活に取り入れてみてください。そして、あなただけの活用法があれば、ページ下のfacebookコメントで教えて頂けるとうれしいです。
※本記事にはオリーブオイルメーカーが意図した用途と異なる方法も紹介されています。自己責任のもと、ご自身にあった活用法を見つけてください。
目次
- まるで生ジュース!オリーブ果汁から生まれるオイルに秘密がある
- オリーブオイルをブースターとして
- オリーブオイルパック
- お風呂上がりの保湿にオリーブオイル
- オリーブオイル×ハチミツの全身パック
- 小鼻の毛穴ケアにオリーブオイル
- オリーブオイルでクリームの伸びを良くする
- 抜け毛・白髪対策にも!?オリーブオイル頭皮マッサージ
- オリーブオイルでツヤツヤの髪に
- オリーブオイルでヘアカラーを長持ちさせる
- オリーブオイルでメイク落とし
- リキッドファンデーションにオイルを足してツヤ肌に
- オリーブオイルで甘皮除去
- オリーブオイルでネイルが早く乾く
- シェービングクリーム代わりに
- オリーブオイルで手作りシュガースクラブ
- セーターの柔軟剤代わりにオリーブオイル
- オリーブオイルでお米がおいしく炊ける
- オリーブオイルダイエットとは
- オリーブオイルダイエットの具体的な方法
- 地中海式ダイエット
- エイジングケアにビタミンEが豊富に含まれたオリーブオイルを活用
- 悪玉コレステロール値を下げるオリーブオイル
- 普段使いの油をオリーブオイルに代えて、胃の負担軽減
- オリーブオイルが重宝される秘密は「オレイン酸」にある
- オレイン酸に期待される効能
- オリーブオイルは8等級で選別されている
- 選ぶべきは「エキストラバージン」一択!
- 長い歴史が示しているオリーブオイルの有効性
- オリーブオイルの活用術 まとめ
まるで生ジュース!オリーブ果汁から生まれるオイルに秘密がある
料理に使ったり、化粧品や石けん、薬品にも用いられたりするオリーブオイルですが、では、何が他の油と違うのでしょうか?
オリーブオイルは、生のオリーブの果肉から果汁を搾って放置するだけで、自然に油が果汁の表面に浮かび上がるため、非加熱で油分を分離することができます。
そのため、オリーブオイルの製法は、より自然に近く、生の果汁としての性質を保ったオイルということになるのです。これがオリーブオイル最大の特長といえるでしょう。
ちなみに、他の種子や果実から採取される植物性のオイルは、ほとんどが加熱したり溶剤で抽出する工程を経てから油を分離するので加工段階が全く違いますね。
オリーブオイルは、100%フレッシュの生ジュースのようなもの。熱を加えず抽出できるので、ビタミンやミネラルなどの栄養素がそのまま含まれているのです。
このオリーブオイルの特性を活用した裏ワザを紹介していきますね。
肌を潤す美肌のためのオリーブオイル活用術
オリーブオイルの特徴として、肌になじみやすいというメリットがあります。なぜかというと、皮膚表面で肌を乾燥から守っている皮脂の1/3を占める成分が同じだからです。
皮脂の41%はオレイン酸でできており、オリーブオイルの脂質の7割はオレイン酸でできています。年齢とともに皮脂の分泌量が減少し、肌が乾燥しやすくなったり、肌を外敵から守る力が低下します。
そこで、オリーブオイルをスキンケアの最後に塗って潤いを閉じ込めることで肌の保湿ケアができるというワケです。
また、肌を柔らかくする働きや炎症を抑える効果もあるので、ごわついた肌や日焼けやダメージを受けた肌にぴったりです。では早速、オリーブオイルを使った美肌術をご紹介しましょう。
オリーブオイルをブースターとして
洗顔後、化粧水を使う前にオリーブオイルをブースターとして使うと乾燥予防になります。数滴手のひらにとり、お肌になじませましょう。つけすぎはベタつきの原因になるので気をつけてくださいね。
オリーブオイルパック
1.サランラップを、顔を覆う程度の大きさにカットし、目・鼻・口部分に切れ目を入れます。
2.メイクを落とした後、濡れたままの顔にオリーブオイルを塗ります。
3.サランラップを顔に乗せて湯船につかります。
4.5~10分そのままリラックス。
5.ラップを外して顔を洗います。その後、化粧水やクリームでお手入れを。
お風呂のスチーム効果を利用したオリーブオイルのパックです。お肌が水分を含んでふっくらし、顔色もワントーン明るくなりますよ。2.メイクを落とした後、濡れたままの顔にオリーブオイルを塗ります。
3.サランラップを顔に乗せて湯船につかります。
4.5~10分そのままリラックス。
5.ラップを外して顔を洗います。その後、化粧水やクリームでお手入れを。
お風呂上がりの保湿にオリーブオイル
1.お風呂やシャワーの後、濡れたままの顔や身体全部に、オリーブオイルを1~2滴手に取り塗ります。
2.全身にまんべんなく塗ったら、上から押さえるようにタオルで水分を拭きましょう。
水分とオイルが乳化して、意外にもベタつかず、保湿効果が高いのでお肌がつるつるモチモチになります。乾燥による痒みがある方にもオススメです。2.全身にまんべんなく塗ったら、上から押さえるようにタオルで水分を拭きましょう。
オリーブオイル×ハチミツの全身パック
お風呂でできる、オリーブオイル+ハチミツのパックです。全身ツルツルにします。
1.オリーブオイルと同量のハチミツを混ぜ合わせ、洗った後の体全体に塗ります。
2.お風呂の蓋は開けたまま、軽くマッサージしながら15分~20分待ちます。
(蓋は開けたまま、というのは、ミストパックの効果も得られるためです。)
3.その後、ぬるま湯で落とします。このとき、乾燥の原因となりますので熱すぎるお湯はNGです。
2.お風呂の蓋は開けたまま、軽くマッサージしながら15分~20分待ちます。
(蓋は開けたまま、というのは、ミストパックの効果も得られるためです。)
3.その後、ぬるま湯で落とします。このとき、乾燥の原因となりますので熱すぎるお湯はNGです。
全身パックの応用編
卵黄+ハチミツ+オリーブオイルを混ぜ、洗髪後の髪に塗ります。そのまま20分ほどお風呂の中で待ちます。その後、シャンプーで洗い流すと、卵黄のタンパク質も相まって、ハリとコシのあるつやつや美髪になります。小鼻の毛穴ケアにオリーブオイル
1.タオルを濡らして固く絞り、フリーザーバッグなどに入れて約1分ほど電子レンジで温め蒸しタオルを作ります。
2.やけどしないように用心して顔にのせ、毛穴を開かせます。
3.オリーブオイルを数滴手に取り、小鼻を指の腹でくるくると円を描くように優しくマッサージ。
4.5分程度したら、洗顔を付けて洗います。
2.やけどしないように用心して顔にのせ、毛穴を開かせます。
3.オリーブオイルを数滴手に取り、小鼻を指の腹でくるくると円を描くように優しくマッサージ。
4.5分程度したら、洗顔を付けて洗います。
すると……サッパリとキレイに毛穴の汚れが落ちています!
※5分以上マッサージすると、お肌を傷めてしまうので注意しましょう。
毛穴スペシャルケア
さらに、オリーブオイルと小麦粉で毛穴スペシャルケアが可能です。1.気になる部分にオリーブオイルを塗り、マッサージをします。
2.ぬるま湯でオイルを洗い流したのち、タオルで軽く水気を拭きます。
3.小麦粉と水を1:1の割合で混ぜておきます。
4.この小麦粉パックを肌の上に乗せ、乾いてきたらぬるま湯で落としてください。
2.ぬるま湯でオイルを洗い流したのち、タオルで軽く水気を拭きます。
3.小麦粉と水を1:1の割合で混ぜておきます。
4.この小麦粉パックを肌の上に乗せ、乾いてきたらぬるま湯で落としてください。
その後は、普段のスキンケアをします。これで、毛穴の汚れやつまりもスッキリするはずです。
オリーブオイルでクリームの伸びを良くする
ハンドクリームやボディクリームにはトロトロのジェルのようなものから固めのものまで様々なテクスチャーがあります。
もし今お使いのクリームのテクスチャーが固いものなら、オリーブオイルで伸びを良くすることができます。
今回はテクスチャーが固めの「ニベア」にオリーブオイルを足して、どのくらい伸びが良くなるか検証してみました。
まず、ニベアのみを塗った場合は下の画像のように、伸びが悪くお肌になじませるまでかなり時間がかかりました。
今回は、スーパーで販売されているエキストラバージンオイルを使用しています。(ガラスの瓶・遮光・オイルの色がグリーンに近い・酸度0.8%以下のものです)
ニベアにオリーブオイルを数滴垂らしてよくなじませました。
ニベアのみの時と比べるとオイルのおかげで伸ばしやすく、なじみも早かったです。ただ、オリーブオイルの匂いが少し気になりました。
ニベア自体にも香りがありますし、他のクリームを使う場合でもクリーム自体の香りを邪魔したくない場合は、無香料のベビーオイルを使うと良いですね。
ヘアケアにも!オリーブオイル活用法
オリーブオイルで特筆すべきはオレイン酸だけではありません。オリーブの実には、0.5%のオリーブスクワレンという保湿効果の高い美容成分が含まれています。
スクワレンというと、深海ザメの肝油から抽出されるスクワレンオイルが一般的ですが、オリーブスクワレンは、それよりもしっとり感が強めのテクスチャーです。
スキンケアで紹介したとおり、肌馴染みがよいことはもちろん、皮脂と同じ成分であるため、肌に優しくオールタイプの肌質に使うことができる保湿ケアアイテムです。
高い保湿効果は、毛髪に対しても有効でパサつきが気になるヘアケアにも使えます。また、白髪対策にもなるという報告もあります。
抜け毛・白髪対策にも!?オリーブオイル頭皮マッサージ
1.オリーブオイルを手に取り、手の平を併せてオイルを温めます。馴染んだオイルを頭皮に塗っていきます。
2.頭皮全体にオイルを塗ったら、両手の指で頭をつまむように置き、ツボを押さえていきます。
3.押さえては頭皮を掴むようにして離す、を繰り返し、頭皮全体を指圧してください。
4.最後に両耳からまっすぐ上にたどった頭頂部を、気持ちいいと感じる程度に押します。
5.そのままシャンプーをしてください。オイルが落ちていないと感じるなら、2度洗いしましょう。
2.頭皮全体にオイルを塗ったら、両手の指で頭をつまむように置き、ツボを押さえていきます。
3.押さえては頭皮を掴むようにして離す、を繰り返し、頭皮全体を指圧してください。
4.最後に両耳からまっすぐ上にたどった頭頂部を、気持ちいいと感じる程度に押します。
5.そのままシャンプーをしてください。オイルが落ちていないと感じるなら、2度洗いしましょう。
シャンプー前にオイルが付いたままの髪をお湯で濡らしたタオルで包み、湯船につかってスチームパックすると、さらに効果があります。
オリーブオイルでツヤツヤの髪に
1.髪をブラッシングして、抜け毛や髪のほこりを取り除きます。
2.オリーブオイルを手に取り、両手で一度なじませてから髪の先端に付けていきます。
3.髪全体にオイルを付けたら、もう一度ブラシでといて、頭皮をマッサージします。(頭皮マッサージの方法は前述の通り)
4.お湯で濡らし搾ったタオルで髪全体を包みます。その上からシャワーキャップを被るか、サランラップで巻くと更に効果アップ!
5.髪に巻いたまま、湯船につかります。スチーム効果を利用しましょう。
6.5~10分置き、シャンプーしましょう。1度で落ちなければ、よく泡をたてて2度洗いしてください。
2.オリーブオイルを手に取り、両手で一度なじませてから髪の先端に付けていきます。
3.髪全体にオイルを付けたら、もう一度ブラシでといて、頭皮をマッサージします。(頭皮マッサージの方法は前述の通り)
4.お湯で濡らし搾ったタオルで髪全体を包みます。その上からシャワーキャップを被るか、サランラップで巻くと更に効果アップ!
5.髪に巻いたまま、湯船につかります。スチーム効果を利用しましょう。
6.5~10分置き、シャンプーしましょう。1度で落ちなければ、よく泡をたてて2度洗いしてください。
オリーブオイルでヘアカラーを長持ちさせる
カラーリング後に自宅で初めてシャンプーをする時、オリーブオイルを塗ることでカラーを長持ちさせることができます。
1.適量のオリーブオイルを髪全体にまんべんなくなじませる
2.余ったオイルで頭皮もマッサージする
3.その後、いつも通りシャンプーをする
2.余ったオイルで頭皮もマッサージする
3.その後、いつも通りシャンプーをする
※ヘアカラー剤全てに合うわけではないので、事前にパッチテストをするなど自己責任のもと行いましょう。
メイクからご飯〜洗濯まで!オリーブオイルを使った裏技活用法
オリーブオイルでメイク落とし
オリーブオイルの70%はオレイン酸が占めています。また、このオレイン酸は人の皮脂にも含まれていて、高い保湿力を持っているため、肌なじみが良いのでクレンジングとしても使うことができます。
クレンジング料や洗顔料には洗浄成分となる「界面活性剤」が含まれていて、油分を溶かして汚れを落としますが、一方で刺激が強く、余計な皮脂を取り除く恐れもあることで知られています。
ですがオリーブオイルには界面活性剤は含まれていないので、安心してメイクを落とすことができます。
※ただ、オレイン酸はアクネ菌の大好物なので、ニキビができやすい人は注意が必要です。
全顔のメイクをオリーブオイルで落とす場合は、乾いた手のひらでよく温めて伸びを良くしてから使いましょう。また、オリーブオイルは油なので、大量に洗い流してしまうと冷え固まって排水管が詰まる原因にもなるので、コットンであらかた拭き取ってから洗顔をして洗い流しましょう。
濃いめのがっつりメイクは落としきれない可能性もあるので、目元などはポイントメイクリムーバーで先に落としておくと時短になります。
ここで、実際にポイントメイクの落ちやすさを検証してみました。対象メイク道具は「リキッドアイライナー・アイブロウペンシル・マスカラ」です。
ウォータープルーフタイプのリキッドアイライナー
オリーブオイルなしだとうっすらアイライナーが残ります。オリーブオイルと使うと、綺麗に落とすことができました。
アイブロウペンシル
オリーブオイルなしでも落ちているように見えますが、かなり摩擦が起きているので落としている時お肌が痛かったです・・・。お肌には良くないですね。
オリーブオイルを使うと綺麗に落ちたので、アイブロウペンシルにも有効です。
マスカラ
ウォータープルーフタイプのマスカラなので、さすがにオリーブオイルなしでは全く落ちません。皮膚をゴシゴシしてしまい痛かったです。
オリーブオイルを使い、くるくると綿棒でじっくりなじませると綺麗に落ちました。少し時間がかかりすぎるのがマイナスポイントですが、薄めのメイクであればオリーブオイルでも落とすことができそうです。
もし突然クレンジングが切れた!ストックもない!という時は、オリーブオイルを代用してみてくださいね。
リキッドファンデーションにオイルを足してツヤ肌に
いつも使っているリキッドファンデーションにオリーブオイルを加えると、ツヤ肌にすることができます。
リキッドファンデーションのみの場合でもお肌はしっとりとしています。
リキッドファンデーションに数滴オリーブオイルを足して混ぜ合わせ、お肌になじませます。
リキッドファンデーションのみのお肌と比べると、かなりツヤ感が増しました。ベトベトすることもなく、簡単にお肌に立体感を出すことができるのでおすすめですね。
頬やおでこ・あごなど部分的に塗ると顔全部がテカテカせず、シェーディングを使うことなく立体感が出せます。
オリーブオイルで甘皮除去
オリーブオイルで簡単に甘皮除去ができます。
ボウルなどに少量のオリーブオイルと水を合わせ、両手を入れて5分ほど浸します。それから少量のオイルで甘皮をマッサージ後、綿棒で甘皮を取り除きます。
BEFOREを見ると爪にツヤ感がなく乾燥していましたが、オイルに浸けることでツヤも出て指先がかなりしっとりしました。誰でも簡単に甘皮ケアができそうです。
オリーブオイルでネイルが早く乾く
自分でネイルを塗った後、乾くのを待つ時間って面倒ですよね。そんな中、オリーブオイルについて調査していた筆者が「オリーブオイルでネイルが早く乾く」という裏技を発見し、実際に検証してみました。
やり方は簡単で、オリーブオイルを塗って2〜3分経ったら拭き取って洗い流すだけです。保湿効果もあり、ネイルに小さなゴミや跡が付きにくくなるとのこと。ハケなどで直接指に塗っても大丈夫です。
まずは普通に塗って2分程待った後に指で塗った部分を触ってみると、まだ完全に乾いておらず、ヨレてしまいました。
もう一度塗り直し、今度はオリーブオイルを入れた容器に指を浸け、3分後、余分なオイルをティッシュなどで拭き取って洗い流します。
触ってみると、確かにきちんと乾いていました。指で触ってみても何もつきません。やってみる価値はありますが、オリーブオイルを拭き取ったりとプラスの手間が増えるのが面倒な人にはおすすめできません・・・。セルフネイルで時間に余裕がある方は試してみてくださいね。
シェービングクリーム代わりに
自宅で除毛処理する際、ソープやクリームを使っても肌がかゆみを伴ったりすることありますよね。そこでオススメなのがオリーブオイル。オリーブオイルが良い潤滑剤になると言われています。
シェービングクリームが切れてない時はオリーブオイルを代わりに使ってみてくださいね。
オリーブオイルで手作りシュガースクラブ
オリーブオイルと砂糖で簡単に手作りシュガースクラブを作ることができます。
砂糖は塩よりも低刺激で保湿効果があり、粒が小さいので溶けやすく、優しく角質除去をしてくれます。お肌が敏感な方は塩よりも砂糖を使うことをおすすめします。
砂糖は溶けやすいので、スクラブを使う直前に作りましょう。
作り方は簡単です。空の容器に使いたい量のオリーブオイルと砂糖を入れて混ぜれば完成です。
肘や膝・かかとなどかさつきや黒ずみが気になる部分につけて優しくクルクルと砂糖のツブツブ感がなくなるまでなじませてくださいね。
実際に手の甲につけて試しましたが、スクラブ後はお肌がしっとりしました。はちみつを加えると、より保湿効果が増すので乾燥肌の方ははちみつを足してみてもいいですね。
高いスクラブを買わなくても、自宅にあるもので簡単に角質ケアができるのは嬉しいですね。
セーターの柔軟剤代わりにオリーブオイル
柔軟剤の代わりにオリーブオイルを使用する裏技があります。すすぎの後にオリーブオイルを数滴垂らした水に3分ほど浸すと、ふんわりします。セーターに有効です。
オリーブオイルでお米がおいしく炊ける
炊飯器に米とオリーブオイルを入れて美味しく炊く裏技です。
お米2合に対しオリーブオイルを小さじ1入れて炊くと、ツヤが出て美味しく炊きあがります。香りも気にならず、パサつきが抑えられてふっくらとするのでおすすめです。
オリーブオイルでダイエット
ダイエットのために油を抜くのが常識となっているのに、オリーブオイルでダイエットとは耳を疑ってしまいますが、ちゃんと理由があるのです。
それは、オリーブオイルの主成分オレイン酸の効果。コレステロールを減らし、中性脂肪をつきにくくしてくれ、しかも便秘に効くことは前述しました。
そしてなんと、満腹中枢に働きかけて、食べ過ぎ防止までしてくれるというから驚きです。
もちろん、ここでもオススメはオリーブオイルの栄養価をそのまま含んでいるエキストラバージンです。
オリーブオイルダイエットとは
オリーブオイルダイエットはアメリカで開発されたダイエット法です。一般的な食事制限や運動によって痩せるダイエット法とは異なり、オリーブオイルを摂取することで体が自然と少ない食事の量で満足するようになり、体重が減少した状態で維持するようになる、セットポイント※を下げるダイエット法です。
※セットポイントとは・・・
体重や体温、血圧などについて脳が認識している体のベストな状態のことです。例えば、体重で言うと、50kgがセットポイントの人は、どんなに頑張って痩せたとしてもセットポイントが50kgなので、一時的には痩せてもまた50kgに体が戻ろうとします。つまり、セットポイントの高い人は太りやすく、低い人は痩せやすいと言えます。
オリーブオイルダイエットの具体的な方法
食事を摂る前後1時間を避けて、1日にオリーブオイルを大さじ1.5杯~3.5杯飲みます。摂取量は減らしたい体重により変わります。摂取量が多い時は数回に分けても大丈夫です。
減らしたい体重 | オリーブオイルの摂取量/日 |
---|---|
9kg以下 | 大さじ1.5 |
9~18kg | 大さじ3 |
18kg以上 | 大さじ3.5 |
ただし、オリーブオイルは大さじ2杯で229kcalと高カロリーです。1日の量を守って摂り過ぎは注意しましょう。
地中海式ダイエット
地中海地方はオリーブオイルの名産地です。そんな地中海地方のオリーブオイルをふんだんに使ったヘルシーな食生活に注目し、提唱されたのが「地中海式ダイエット」です。
研究が進み、地中海沿岸の人々がたくさん脂肪分を摂りながら、他の高脂肪食の国々より心臓疾患での死亡率が低く健康なのは、摂っている脂肪の種類が違うからではないかと考えられ、オリーブオイルへの関心が高まりました。
このダイエットの特徴は次のようなものです。
1.毎日穀物と豆と野菜とオリーブオイルをたっぷり摂る。
2.魚や乳製品はかなり頻繁に食べるが、肉類は月に1,2回。
3.デザートは新鮮な果物。ワインも少々ならOK。
(参照:オリーブオイルすべてがわかる本 P182 奥田佳奈子著)
2.魚や乳製品はかなり頻繁に食べるが、肉類は月に1,2回。
3.デザートは新鮮な果物。ワインも少々ならOK。
(参照:オリーブオイルすべてがわかる本 P182 奥田佳奈子著)
日本の食生活は以前は低脂肪食でしたが、現在は、高脂肪、高タンパク、野菜不足、加工食品の多用などが原因で偏ってしまったため、日本でもオリーブオイル、そして地中海式ダイエットの研究が進んでいます。
最近ではこうした考え方を基にした減量法も提唱されており、脂肪を極端に摂らない低脂肪食よりも、オリーブオイルを使った満足感のある地中海式の高脂肪食の方が、リバウンドしにくく、減量した体重を維持できるとされています。
オリーブオイルでエイジングケア
肌の老化原因の大半は、光老化と言われています。光老化とは、紫外線を浴びることで肌表面や肌の奥にまでダメージを与え老化させていくことです。
また、活性酸素を過剰に発生させることで肌をさびつかせることも老化の原因とされます。
エイジングケアにビタミンEが豊富に含まれたオリーブオイルを活用
老化を防ぐには、保湿力を高めることと活性酸素を除去する抗酸化作用のある成分を積極的に摂取していく必要があります。オリーブオイルには、保湿力はもちろん、抗酸化作用のあるビタミンEが他の植物油よりも3〜5倍多く含まれます。
18〜49歳女性の1日のビタミンE摂取目標量は8mgです。オリーブオイルには、大さじ1杯で0.89mg含まれているので、1日3杯のオリーブオイルを摂取すると、0.89×3=2.67mgとなり、1日摂取目標量の1/3をカバーすることができます。抗酸化作用をより効率よくするためには、一緒にビタミンCも摂取するといいでしょう。
オリーブオイルには、ビタミンEだけでなく、ヒドロキシチロソールというポリフェノールの含まれています。このヒドロキシチロソールにも抗酸化作用や抗炎症作用があるので、ビタミンEとWの力でアンチエイジング効果を期待することができます。
オリーブオイルで健康維持
お肉の食べ過ぎや揚げ物などを好んで食べる人は、血液中のコレステロールが高くなります。それ以外でもおよそ30%は遺伝で血中コレステロール値が高くなる可能性があります。血中コレステロール値は、200mg/dl以下をキープすることが健康を維持するためには必要となります。
その値よりも血中コレステロール値が高くなると、病気のリスクが高くなります。血中コレステロール値を高くするコレステロールの80%は体内で作られているので、コレステロール対策をするには、食事でコレステロールを含むものを控えるよりもコレステロールの生成を抑える工夫が必要になります。
悪玉コレステロール値を下げるオリーブオイル
そこで、オリーブオイルの登場です。オリーブオイルは、体内の血中悪玉コレステロール値を下げる作用があり、血液をサラサラにすると言われています。コレステロールといっても、善玉コレステロールと悪玉コレステロールとがあります。
オリーブオイルは、そのうちの体にとって有害な悪玉コレステロールのみを下げる、という優れた働きが報告されています。実際、オリーブオイルを摂取することで、悪玉コレステロール値を下げることができるという報告もあります。
普段使いの油をオリーブオイルに代えて、胃の負担軽減
油は体に悪いと言われているのは、カロリーが高かったり、体に負担をかける場合が多いからです。実際、揚げ物などを食べるとそれを消化するために胃液が多く分泌されます。口から入ってきて、胃をとおり抜けるまでの時間が多ければ、それだけ胃の負担を多くしてしまうのです。
しかし、オリーブオイルは、油でありながらも胃にとどまる時間が少ないため胃の負担を軽くすることができるのです。"胃もたれしにくい"というのは、体の調子を整えるには欠かせません。
オリーブオイルの豆知識
オリーブオイルが重宝される秘密は「オレイン酸」にある
オリーブオイルの脂肪酸の含有率をグラフで表すと以下のようになります。
《参考:日本油脂検査協会》
オリーブオイルには上記の「オレイン酸」また、以下のような有効成分が豊富に含まれているため重宝されています。
・オレイン酸
・ビタミンA
・ビタミンE
・ポリフェノール など
上図でも70%以上を占めている「オレイン酸」とはなんでしょう?実は、オリーブオイルの期待効能のカギを握るのが「オレイン酸」です。・ビタミンA
・ビタミンE
・ポリフェノール など
オレイン酸に期待される効能
一価不飽和脂肪酸に分類される油で、オリーブオイル、紅花油、ヒマワリ油などに多く含まれており、その名の由来は「オリーブ」です。他の脂質に比べて酸化しにくく、熱に強いことが特長です。また、皮膚刺激も少ないことから、よく化粧品の原料にも使われています。
地中海沿岸の人たちに心臓疾患が少ないことに注目し、この地方でよく使用されているオリーブオイルにその秘密があると、研究されるようになりました。
「酸化しにくい」という特長を持つことから、なんとなく身体によさそう……だとは思いますが、さて、具体的にはどうなのでしょう?
※以下、広く一般的に言われている情報をまとめています。効果や効能を保証するものではございません。
美肌、美髪に
その強い抗酸化作用と、お肌に優しく皮脂に近い保湿成分が多く含まれていて、保湿の他にも、肌を柔らかくしてくれて、肌トラブルを少なくする働きがあります。また、ビタミンE、Cの作用で活性酸素をやっつけてくれるので、白髪になりにくく、若々しい髪を保ってくれます。ダイエットサポート効果
油でダイエットなんて、すぐには信じられそうもありませんが、実はオリーブオイルの主成分オレイン酸には糖質を脂肪に分解するインスリンの分泌量を調節する働きがあるのです。つまり、体内に入ってきた糖質を、脂肪に変換する量を調節することができるため、ダイエット効果があるとされています。もちろん、オリーブオイルも油ですから、とりすぎは禁物です!
エイジングケア
ワインでも知られるポリフェノールですが、強い抗酸化作用があり活性酸素を防いでくれます。「錆びない」身体を作ることにより、アンチエイジングにも期待されています。コレステロールを下げる
善玉コレステロールを減らさず、悪玉コレステロールだけを減らす効果があります。悪玉コレステロールは、酸化すると血管の内側に付着して固まり血管を塞いでしまうので、病気を予防する効果があると言われています。便秘の解消に
オレイン酸は、小腸で消化吸収されにくく、腸の働きを活発にしてくれるので、腸に刺激を与えて便秘を解消してくれる効能があると言われています。記憶力の向上に
オレオイルエタノールアミドという成分が、脳の記憶伝達経路を強化してくれるので、記憶力をアップしてくれたり、老化による記憶力の低下を防ぐという報告があります。上記のポイントを踏まえて、後半で具体的な活用法など詳細を解説します。
オリーブオイルは8等級で選別されている
一口にオリーブオイルと言っても、様々な種類があることをご存知ですか?日本で最もよく目にするのは「エキストラバージン」と「ピュア」の2種類でしょうか。
実は、製法と品質によって"国際オリーブオイル協会"から等級が付けられるほど、厳密に選別されているのです。その等級を上から並べると以下のようになります。
分類 | 酸度 | 品質 | 特徴 |
---|---|---|---|
バージンオリーブオイル (そのまま果実を絞ったもの) | 0.8%以下 | エキストラバージン(最高級) | フルーティーな風味と味の最高級品 |
2%以下 | ファインバージン | やや苦みがあるが、精製せずにバージンオイルとして使える。日本には輸入できない。 | |
3.3%以下 | オーディナリーババージン | 辛味や苦みがやや強いが、精製せずにバージンオイルとして使える。日本に輸入できない。 | |
3.3%以下 | ランパンテバージン | 語源は「灯油」。食用にはできず精製してバージンオイルとブレンドする。 | |
精製オリーブオイル | 0.3%以下 | 精製オリーブオイル | ランパンテオイルを精製したオイル。 |
0.3%以下 | 精製オリーブポマースオイル | バージンオイルを搾った後、その採油カスから溶剤抽出したもの。 | |
ピュアオリーブオイル (精製オリーブオイルにバージンオリーブオイルをブレンド) | 0.8%以下 | ピュアオリーブオイル | 精製オリーブオイルとバージンオイルをブレンドして酸度を0.8%以下にしたもの。 |
0.8%以下 | オリーブポマースオイル | 精製オリーブポマースとバージンオイルをブレンドして酸度を0.8%以下にしたもの。 |
このように、8等級にも分けられて区別されています。日本では食用と定められている「エキストラバージン」「ピュア」「オリーブポマース」の3種類しか輸入されていません。
選ぶべきは「エキストラバージン」一択!
さて、オリーブオイルの種類がわかったところで、何をどの用途に選んだらいいのでしょうか?
食用、美容ともに、使うなら「エキストラバージン」をオススメします。その作り方からもわかるように、エキストラバージンは、搾って分離機にかけただけの100%純粋なオリーブオイルなのです。
熱や溶剤も一切使わず、オリーブの栄養がそのまま含まれているので、これからご紹介する全ての用途において「エキストラバージン」にかなうものはないと考えて良いでしょう。
しかし、"偽装"が多いのも事実。オリーブオイルの見分け方はあるのでしょうか?
★ガラスのビンに入っている
★きちんと遮光されている
★オイルの色はグリーンに近い
★きちんと遮光されている
★オイルの色はグリーンに近い
販売されているものを、見た目で選べるのは以上の3点です。試飲ができるなら、上記に加えて「飲めるオイル」を選ぶといいでしょう。オリーブオイルは日光に当たると酸化しやすくなるので、エキストラバージンの生産者は、遮光されたガラスのビンに保存します。
一方で、透明なプラスチック容器に入っているものは、ほとんどが精製されたものとバージンオイルのブレンドです。ブレンド率は10%以下が多いようですが、ほぼ0%に近いものもあるようなので、注意が必要です。
長い歴史が示しているオリーブオイルの有効性
オリーブの木は、人類が栽培した初めての植物のひとつなんだそうです。なんと紀元前5000年に、オリーブオイルを作っていたのではないかとされる、オリーブオイル圧搾機がイスラエルで発見されているのです。
ギリシャ神話やローマ神話、聖書などにもオリーブはよく出てきますし、メソポタミア文明で栄えたバビロニアでも、オリーブオイルは薬として使われていました。
古代エジプトでも、ミイラを作るのに使用されたり「イシス神の贈り物」として大切にしたりしています。また、ギリシャでは女神ミネルヴァがオリーブの木を最初に生えさせたとして、大変神聖で大切なものだったことが伺えますね。
ギリシャの南方、地中海に浮かぶ「クレタ島」がオリーブオイルの起源とする説もあり、今でもギリシャ、イタリア、スペインなどで多く生産・消費されていることから、地中海沿岸が発祥の地であることは、ほぼ確実なようです。
地中海沿岸の人たちの健康状態が非常に良かったことから、オリーブオイルは注目されています。
オリーブオイルの活用術 まとめ
いかがでしたか?オリーブオイルを知れば知るほど、その万能さに驚きますね!身体の内側からも外側からも、わたしたちのキレイを応援してくれるオリーブオイル、ぜひ生活に取り入れてみてください。そして、あなただけの活用法があれば、ページ下のfacebookコメントで教えて頂けるとうれしいです。
※本記事にはオリーブオイルメーカーが意図した用途と異なる方法も紹介されています。自己責任のもと、ご自身にあった活用法を見つけてください。