100均サプリを使って5秒でカルキ抜き！水道水をおいしく飲む裏ワザを実験検証／全まとめ

こんにちは。アンチエイジングの神様チームのタカシマです。

飲料水メーカーで水質分析官として５年半勤務した経験を生かし、飲み水に関する記事を執筆しております。

突然ですが、皆さん水道水って、そのまま飲みますか？

筆者は臭くて苦手で飲めません。正直に言うと、まずいですよね。皆さんはいかがですか？

しかし、総勢100人以上に及ぶ水質検査機関の方への取材と実験を行った結果、水道水が100均のサプリ１粒（2.5円分）で、市販の水のようにおいしく飲める裏ワザを発見しました！

これです↓↓


詳しくは順を追って解説しますね。

水道水は 何故マズイ

おいしく飲む 裏ワザ検証

実は凄い 水道水

まずは水道水をそのまま飲んでみよう

実は私タカシマも、普段水道水をそのまま飲んだりはしません。


水道水の味を頭に入れておかないと比較できませんので、久々に水道水を蛇口から直接グラスに注いで飲んでみましょう。


意を決して・・・！


う〜ん・・・まずい。

うーん、この何とも言えないクサみ・・・。

ビルの給湯室の水だからでしょうか、自宅よりも更に塩素臭が強い気がします。

そして、この生ぬるさも飲みにくさの原因でしょうか。飲んだ後も、じわりじわりと塩素の臭いが身体中に絡みついてくる感じがします。喉のあたりに残りますね・・・、

筆者自身、普段塩素を除去した水を飲み慣れているせいもあり、敏感に感じるのかもしれませんね。これは抵抗がありますね・・・。

皆さんもご自宅の水道水をそのまま飲んでみてください。飲んだ感想をよく覚えておきましょう。

水質検査機関に直撃！「どうして水道水はまずいの？」

水質検査機関の方々に、どうして水道水がまずいのか、単刀直入に質問してみました。すると、こんな答えが返ってきました。


これは重要な事実がわかりました。水道水がおいしくないと感じる理由は「温度」と「臭い」だったのです。つまり、水道水を冷やして臭いを消すことができれば、水道水はおいしい水へと生まれ変わるのです。

水道水がおいしくなる裏ワザを実験

水質検査機関の方々におすすめの水道水をおいしくする裏ワザを教えていただきました。

教えていただいた方法を全て検証してみたいと思います。

水道水をおいしくするには、水の温度が大切だということは、取材でよくわかりました。

ちなみに水温は10〜15度が最もおいしいのだそうです。

早速、冷やした水道水と常温の水道水で飲み比べをしてみます。

飲んでみると、冷たい方がかなりおいしかったです。これはすぐにわかるおいしさです。すごくシンプルですけど盲点かもしれません。

地域によっては冷やすだけで気にならなくなる方も多いのではないでしょうか？

ただ、これでもやっぱり水道水独特の「塩素臭」は若干感じます。冷やした水にはどれくらい塩素が残っているのでしょうか？

塩素については、こちらの「残留塩素チェッカー」で調べてみます。


水の中に試薬を入れると、塩素に反応して色が変わる簡単な検査キットです。


ホームセンターなどで４包で¥200程度で購入できます。

この検査キットを使い、蛇口から注いだばかりの水道水と冷やした水道水とで、残留塩素濃度を比較しました。

ピンク色の濃い方が、塩素濃度が濃いです。


冷やした水と比較すると、冷やした水の方が少しピンク色が薄くなっているのがわかります。

冷やした水の方が残留塩素は少ないようですが、一晩置いていたことも影響があると思われます。

少なくとも、水道水をボトルに入れ、冷蔵庫に入れておけばおいしくなり、塩素が抜けていくことがわかります。

さて、冷蔵庫に入れればおいしく感じる温度にはなりましたが「臭い」を完全に消すことはできませんでした。ここからは、水道水の臭いの元である、塩素を飛ばす方法です。

まずは、最もメジャーな方法だと思われる、水道水を煮沸させる方法を試してみます。


先述の単に冷やしただけの水道水と飲み比べをしてみたところ、煮沸した水道水の方が臭いがかなり軽減しており、雑味が少なかったです。

よりいっそうおいしくなったように思います。

残留塩素はどれくらいの差があるのでしょうか？


沸騰させた水の方がわずかに残留塩素の量が少なくなっています。

味覚では沸騰させたことで塩素が抜け、単に冷やしや水と比較すると、かなり臭みが抜けたように感じましたが、残留塩素そのものはそこまで大きな差はないようです。

この方法のネックは10分沸騰させるのが面倒臭いこと。

やってみたらわかりますが、かなり面倒です。10分って簡単に言いますけど、長いですね・・・。

ちなみに「電気ケトル」では10分間も沸騰を継続させることはできません。沸騰すると自然に電源がオフになるからです。


自然に電源がオフになったのに、自力でスイッチボタンを押し続けるとボタンが熱くなって火傷します。

電気ケトルの取扱い説明書にも故障の原因となるので、沸騰したのに無理やり沸騰を継続させるのは止めるようにと書かれてあります。絶対にやめましょう。

つまり、10分間の煮沸は電気ケトルでは無理だし、ガスやIHを使う時でも加熱時は放ったらかしにはできないので大変です。

しかし、だからと言って5分程度の沸騰でやめてしまうと、逆に発がん性物質であるトリハロメタンが増加してしまうという現象が起きるそうなのです。





水質検査機関の方に、活性炭を水に入れる方法をお勧めしてもらいました。


早速、やってみましょう！


活性炭は必ず水洗いを忘れないようにしましょう・・・。

筆者は最初、何も考えずにそのまま入れてしまいました。

そのまま入れると、当然真っ黒になってしまい、ススだらけで飲めませんのでお気をつけください・・・。

よく水洗いし、活性炭を入れた状態でこちらも一晩置いてみました。


まだ水洗いが足りなかったのか・・・少々、水が黒い気がしますが、気にせずに一口飲んでみたところ、非常においしかったです。

塩素の臭いは全くありません。単に臭いを取るだけでなく、まろやかになり飲みやすくなりました。やはり活性炭はすごいですね。浄水器で使われているだけあります。


明らかに黒いですが、全くピンク色にはなっていません。残留塩素が活性炭によって、かなりの精度で除去されていることがわかります。

ただ、もう少し上手なやり方が必要なようです。水の中に活性炭の微粉が漏れ出てしまいました。




続いては、水の中にレモンを入れる方法です。これは、各水道局でもおすすめされている方法で結構有名かと思います。

実際に塩素が分解されるのか試してみましょう。今回は手軽にということで、市販のレモン汁「ポッカレモン」で実験してみます。


残留塩素の試薬を入れた水道水にポッカレモンを数滴垂らします。


グラスをかき混ぜると・・・


ピンク色だった水が透明に変わりました！！


塩素が消えてしまったのです。

ただ、冷やした水道水と冷やしてレモン汁を加えた水を飲み比べてみたところ、結構酸っぱかったです。

塩素を分解するレベルにポッカレモンを入れるとなると、かなりのレモン水になってしまうみたいですね・・・。


最後にこれは水質検査機関の方からではなく、インターネット上で見つけた情報ですが、なんとペットボトルに水道水を入れてシェイクした水を飲むと塩素が抜けているというのです。

これも実際にやってみました。

※これを繰り返す

一番最初に蓋を開けた時は、かなりキツい塩素の香りが鼻を突きます。

しかし、だんだん塩素の香りが抜けてくるので驚きました。

そろそろいいかな？というところで飲んでみます。


おお！すごいですこれ！結構臭いが取れてます！

シェイク前とシェイク後だと、どれくらい残留塩素の量が変わっているのでしょうか？


びっくりしました。

残留塩素そのものは全く変わっていませんでした。

かなり振ったんですけど、実際には中の塩素そのものは残っているみたいですね。

ただ、飲んでみたときに臭いが軽減している実感はありました。

オススメの方法は「ビタミンCの錠剤を入れてシェイク」

さて、様々な方法を見てきまして、結局どれが良いの！？という疑問が残るかと思います。

私、タカシマのオススメはビタミンCの錠剤を入れて、シェイクする方法です。

実は「ポッカレモン」なんですが・・・


「開封後は要冷蔵」なんです。

これでは日頃持ち歩けないですよね。ビタミンCの錠剤なら、いつでも持ち歩けますし、結構どこでも売ってます。

しかも、ビタミンCの錠剤なら水の味もあまり変化せず、飲みやすいです。

日頃からビタミンCを持ち歩いて、立ち寄ったところで水道水をボトルに入れてビタミンCを入れてシェイク！ということが可能になります。


ビタミンCの錠剤は結構安くて、100円均一でも売っています。（写真のビタミンCはダイソーのものです）

残留塩素の試薬で実験してみます。

ピンク色になった水にビタミンCの錠剤を入れて・・・


シェイクすると、一気に・・・


透明に変わります！


鮮やかに塩素が抜ける様子を、皆様にどうしてもご覧いただきたいと思い、ムービーを撮影しました。ビタミンCを入れたら、5秒でカルキが抜けます。


カルキ臭が抜けると、常温でもおいしく飲めます。ぜひお試しください。

塩素を抜いてしまった水は雑菌が繁殖しやすいので要注意！

水道水をおいしく飲むために、塩素を抜く方法を多く取り上げましたが、塩素を抜くことにはリスクが伴うことをよく理解しておいてください。

水道局が浄水場で塩素を注入するのは、殺菌消毒を行い、安全に水道水を供給させるためです。

塩素を抜いてしまうと、雑菌の繁殖を抑えることができませんので、早く飲みきってしまう必要があります。

これらの方法で塩素を抜いた後は長く水を置いておくことはせず、なるべくその日のうちに飲みきるようにしてください。

「飲み水のプロ」ほど水道水を好んで飲む

筆者が飲料水メーカーに勤務している頃、自社で製造したおいしい水を国で指定されている水質検査機関に提出し、水質検査を行って、成分や安全性のチェックを定期的に行っておりました。

これは個人的な考えですが、この水質検査機関で働いている職員の方こそ、日本で最も飲み水に関する専門的な意見をフラットに言えるのではないかと思います。

飲み水の真実が知りたかったら、この方々にお尋ねするのが早いと思いまして、先日「水質検査機関の方々は自宅ではどんな水を飲んでいるのか？」という調査のために、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡・・・と100人以上の日本中の水質検査機関の方々への取材を敢行しました。

水のプロ中のプロは私生活でどんなこだわりの水を飲んでいるんだろう・・・と思ったら驚きました。なんと７割以上の方々が水道水を飲んでいるとおっしゃるのです。


水の素人があれこれと思い悩みながら浄水器を選んだり、ミネラルウォーターを選んでいる最中、飲み水の安全を検査しているプロの方々は何も気にすることもなく水道水をゴクゴク飲んでいることには、とても驚きました。

水質検査機関の方が飲み水に水道水を選ぶ理由

水道水の水質基準の検査項目は51項目に渡り「人間が一生涯（７０年間）に渡り、毎日２リットル飲み続けても健康への影響を与えない」ことを基準に規定されています。かなり厳しい基準と言えるかと思います。

そんな水を検査している水質検査機関の方々の水道水への信頼は絶大です。


水質検査機関の方々には、日本中の誰よりも「日本の水道水が安全だと知っている」という自負が感じられます。

まずは水道水を飲んでみよう！

放射能の不安などを訴える方もいますが、水道水は常に安全を確認して提供されており、何も心配はありません。

世界には水道水をそのまま飲むと下痢や腹痛を引き起こして、危険だという国もあります。水道水をそのまま口にできない国の割合の方が高いのです。

世界屈指の素晴らしい水が水道から出てきているのですから、その水を無視して高額な金額を水に支払うのはもったいないです。

今、ご自宅に安全な状態で届いている水道水にひと工夫して、おいしく有効活用してみてください。