ノンコメドジェニック化粧品とオイルフリー、ニキビに良いのはどっち?
[公開日]2014/02/10[更新日]2017/03/22
ニキビに悩んだことのある方は、ノンコメドジェニック化粧品やオイルフリー化粧品を目印に選ぶことも多いかと思います。ここでは、その違いや化粧品を選ぶポイントを解説します。
思春期だけでなく、大人になっても悩まされるニキビ。その時に見た目が悪いだけでなく、色素沈着の原因にもなってしまいます。ニキビは皮膚科で保険治療もできる立派な皮膚の病気です。しかし頻繁にできる場合はなるべく普段のケアで予防したいところです。
ニキビ対策の化粧品はたくさん販売されています。そのなかでもよく聞くのが「オイルフリー」や「ノンコメドジェニック」というもの。オイルフリーは油分が入っていないものだとわかりますが、ノンコメドジェニックについては詳細がよくわからないという方もいらっしゃいます。
どちらもニキビができにくいように処方された化粧品ですが、どのように選べばいいのでしょうか。これらの表記は、ニキビに悪いとされる油分などを配合しないことで、ニキビになりにくいことを示す、もしくは暗示するものです。しかし、絶対にならないという保証があるわけではありません。賢い選び方はあるのでしょうか。
より効果的なニキビ対策をするためには、自身のニキビの原因を知って、その上でこれらの化粧品を選んでいくことです。ニキビは活性酸素をたくさん発生させ、肌の老化の原因にもなります。自身に合った化粧品の選び方を知って、より良く対処していきましょう。
まず、どんなノンコメドジェニック化粧品があるのか紹介します。以下、アンチエイジングの神様チームで評価した上位のコスメです。
ノンコメドの「コメド」とはニキビのことです。ノンコメドとは、「コメド=にきび」の形成に影響する成分、もしくは炎症を悪化させる成分を使わないことで、ニキビを作りにくくするように考えられた化粧品のことを言います。ニキビのもとである毛穴のつまりが起こる可能性が低い成分でできているということです。
ニキビを誘発しやすいのは油分だと考えられがちですが、化粧品で使用する油分の全てが誘発しやすいわけではありません。誘発率の高い成分として、「イソプロピルイソステアレート」「オレイン酸」「オリーブ油」などがあります。しかし「アボガド油」「グリセリン」など誘発率の評価値が0の成分もあります。
このノンコメドジェニックという表示は、化粧品会社独自のチェックなどにより、表示されます。その中にはノンコメドジェニックテストという基準もあります。その化粧品を使って、顔と同じく皮脂腺が多い背中を一定期間密閉状態におきます。そこでコメド(正確にはニキビの初期段階の毛穴が詰まった状態)がいくつできるかを調査するものです。
ノンコメドを表示する化粧品には2種類あり、「ノンコメドジェニック」と「ノンコメドジェニックテスト済み」に分かれます。「ノンコメドジェニック」表記のものはニキビができやすい成分は使っていない事を示していますが、「ノンコメドジェニックテスト済み」の場合はさらに上記の厳しいテストを行ったという事を示します。
どちらも効果を保証するものではないのですが、「ノンコメドジェニックテスト済み」の方がより厳しいチェックでニキビケアに配慮した製品といえます。
オイルフリーとノンコメドジェニック、どちらがニキビに良いかを判断するために、ニキビと油分の関係を知っておきましょう。ニキビの炎症を起こすアクネ菌は油分を栄養とするため、ニキビに油分はNGと考える方が多くいます。
しかし、ニキビの始まりは、毛穴の詰まり。これは毛穴周囲のターンオーバーが正常に働いていない時に起こります。新陳代謝の悪化や、様々なホルモンの作用、または刺激から肌を守ろうとすることが原因となります。
毛穴の詰まりが起きなければ、アクネ菌は寧ろ肌にとって必要な役割を果たすもの。アクネ菌を排除することがニキビ予防ではありません。問題はバリア機能やターンオーバーが正常に働いていない事です。皮膚科に訪れるニキビ患者は肌のバリア機能が弱い、つまり肌の自前の保湿成分であるセラミドが少ないと言われています。
衰えてしまったバリア機能は、保湿ケアによって整えることができます。ニキビの原因は様々ですが、乾燥によってバリア機能が低下している場合、「とにかくオイルフリーなら良い」というケアは、保湿が不十分になってしまう場合があります。
乾燥状態の肌はとても刺激に弱い状態です。そのため角質層の表皮を厚くして肌を守ろうと働きます。すると毛穴が詰まりやすい状態に。元々オイリー肌の人も、インナードライといわれる、「肌表面は油分が多く肌内部の水分が不足している」状態にある場合があります。これはニキビを引き起こしやすい状態です。
ニキビの時であっても大事なのは保湿。肌内部の水分量が十分保たれれば、健やかでターンオーバーも正常な肌になり、ニキビができにくくなります。一方で、ニキビを気にするあまり、過剰な洗浄などで潤いや皮脂を奪うと、逆にニキビを作りやすくなる悪循環に陥ります。
そこで、自身に必要なケアを見極めるのが大切です。肌がごわつく、ツッパリを感じるという事があれば、洗浄と保湿ケアをもう少し見直してみる必要性があるかもしれません。
保湿ケアを油分無しで行う事は、ニキビ対策の正解とは言い切れません。先述の通り、ニキビの原因の大きなところは外から塗る油分ではありません。異常に分泌される自前の皮脂や、溜まった古い角質もニキビの元となる毛穴詰りの材料となります。
肌のコンディションが悪ければ、ニキビはできてしまいます。きちんと保湿をするためには単に水分を与えるだけでなく、蒸発を防ぐ為の蓋となる油分が必要です。
オイルフリーの製品の中には、油分を配合しない代わりに合成ポリマーというシリコンオイルで肌をコーティングするよう作られているものもあります。合成ポリマーは浸透力に劣り、表面だけを覆うようなケアになってしまいます。これでは肌内部の保湿というニキビに大事なケアができません。
合成ポリマーは安価な上にその場の仕上がりは良く見える為、オイルフリー以外の製品にも使われることが多くあります。特にオイルフリーの流行で合成ポリマー製品が増えたといわれています。合成ポリマーが一概に肌に悪いとは言えませんが、化粧品を使っていて、肌の乾燥が本質的に改善されていないようならば、成分チェックや違う保湿商品の試用を考えてみるといいかもしれません。
ニキビケアに大切なのは保湿をしっかりとして、かつニキビを誘発しない適度な油分を与え、健やかな肌を作ることです。では、化粧品を選ぶ時にはどうすればいいでしょうか。大事なのは、「オイルフリー」「ノンコメドジェニック」といった「ニキビに良さそう」というイメージだけで効果を判断しない事です。
ただし一つの目安として、「オイルフリー」より「ノンコメドジェニック」の方がニキビを誘発する成分を使用しないことに特化している、「ノンコメドジェニックテスト済み」の方が実際にニキビを誘発しにくい事を自社で確認している、と考えることができます。
ニキビ誘発性が高い成分も、配合濃度などによって使用時の誘発性は変わってきます。ノンコメドジェニックテストで実際にどれほど誘発性が低いかを確かめた商品の方が、よりしっかりとニキビケアの効果を確認していると考えられます。
こうした判断基準の中で、更に保湿力が高いもの、肌の刺激になりニキビを誘発しないもの、といった選び方ができます。また、さっぱり感を求めてアルコール分を含む化粧水を使う方が多いのですが、水分が飛んで乾燥しやすくなり、肌の防御力が一層弱まることがあります。ニキビの時こそ肌の乾燥具合に注意して、化粧品を選んで下さい。
ニキビ対策のスキンケアで注意したいのが、クレンジングのステップと、乳液やクリームといった油分で蓋をするステップです。クレンジングでは汚れをしっかり落として毛穴詰まりの元となるものを残さないこと、潤いや皮脂を落とし過ぎない事、両方重要です。落とし過ぎは肌の過剰な乾燥による皮脂分泌過多を招いてしまいます。
更に乳液やクリームでの蓋をするステップでは、ニキビを誘発しにくく、保湿力の高いセラミドやヒアルロン酸などの成分を配合した化粧品を使用して肌の潤いを持続させるようにしましょう。べたつくからといって化粧水だけで済ませるのは保湿にはなりません。
この2つ、クレンジング製品と、乳液もしくはクリーム製品については特にこだわることがお勧めです。ニキビに悩む方の中では、潤い不足による悪循環に陥る方が少なくありません。こういった方の中には、油分を嫌い、オイル系のアイテムを避ける傾向がありますが、必ずしも正解とは言えません。ニキビ肌の悪循環改善に役立つような化粧品例をご紹介します。
ニキビ肌にオイルクレンジングは厳禁!とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、メイクでオイル性のものを使っているなら、オイルはオイルで落とすのが一番なのも事実。何より良くないのはメイク汚れが落としきれない事です。ニキビ改善としっかりメイクを両立させたいなら、ノンコメドジェニック処方のオイルクレンジングも一考の価値ありです。
アルガンオイルを使用したこの商品は、オイル美容独特の毛穴を柔らかくする効果があります。着色料、鉱物油、アルコールといった肌に刺激になる成分が入っていないのも、ニキビを刺激せず安心です。汚れ落ちが早いことも評判です。
洗顔時に最も大切にしたいのが、泡です。特にニキビができている時はしっかり汚れを落としたいものですが、こすって刺激になると炎症が悪化し跡が残る可能性が。そこで洗顔時にはしっかりとしたテクスチャーの泡で優しく洗うことを心がけたいものです。
この商品は柔らかくしっかりとした泡立ちで、古い角質まで洗い流します。肌を労わる洗顔で、ヒノキチオールなどの成分がニキビのできにくい肌環境へ導くよう作られています。こちらも香料など無添加で、アルコールフリー、オイルフリー、ノンコメドジェニックテスト済みの商品です。
乳液のべたつき感が苦手な方も使いやすいサラサラ使用感の商品です。香料着色料等無添加で、肌に優しい配合です。オイリー肌の人のみならず敏感肌や乾燥肌で皮脂過剰になる方の使用にも向いています。
ノンコメドジェニックテスト済みで、ペポカボチャ種子油が皮脂のバランス調整、肌荒れ防止に働きかけます。毛穴の汚れや余分な角質を除去する効果もあるそう。日中の皮脂過剰防止効果も期待して使用してみては。同じラインの化粧水と併用もおすすめです。
冬場や乾燥しがちなオフィスなど、環境によって肌の水分が奪われがちな時には、クリームの使用によって更に対策をするのがお勧めです。肌がピリピリするような刺激を感じたら、肌のバリア力が弱っているという危険信号。たっぷり保水し、クリームでいつもよりしっかり蓋をしてあげてください。
この商品はアレルギーなどの敏感肌用に作られているので、乾燥が進んだ肌にも安心してつけやすい商品です。ラロシュボセおなじみのターマルウォーターや、ニューロセシンといった成分が敏感な肌を整え落ちつかせてくれます。外からの刺激から肌を守る膜として働くのはシアバター。ノンコメドジェニック処方です。
「スーパーサンシールドEX/アクセーヌ」22g/4000円
日焼け止め効果の高い下地として定番の人気商品ですが、ノンコメドジェニックテスト済みの商品でもあります。肌に優しいことも注目のポイント。また、なるべく日中肌につける化粧品をノンコメドジェニックなどに変えたいと思っている方には、肌色補正効果がある日焼け止め下地と、コンシーラー、パウダーで仕上げるというのも一つの手です。
こちらの商品の他にも、肌色補正効果のあるイプサの「ピュアコントロールベイスEX」、美容液からファンデーションまで全ての役割を集約したシュウ ウエムラの「ステージパフォーマーBBパーフェクター」など、ノンコメドジェニックと日焼け止めや肌補正効果を兼ね備えた商品がまだまだあります。
ノンケミカルで肌に優しいパウダーファンデーションです。肌に優しいタイプはカバー力がいまいちというものもありますが、こちらはそれなりの力を発揮してくれます。何より嬉しいのが乾燥やニキビで炎症気味の肌にも使えて、ガサガサな肌状態の悪さをカバーまでしてくれること。
付属のスポンジも肌当りに考慮したものになっています。SPF16、PA++ですが、肌に刺激とならない紫外線ケアができます。肌荒れ防止成分としてトラネキサム酸を配合し、保湿効果のあるパワーモイストパウダーを使用しています。
《おすすめ人気記事》
思春期だけでなく、大人になっても悩まされるニキビ。その時に見た目が悪いだけでなく、色素沈着の原因にもなってしまいます。ニキビは皮膚科で保険治療もできる立派な皮膚の病気です。しかし頻繁にできる場合はなるべく普段のケアで予防したいところです。
ニキビ対策の化粧品はたくさん販売されています。そのなかでもよく聞くのが「オイルフリー」や「ノンコメドジェニック」というもの。オイルフリーは油分が入っていないものだとわかりますが、ノンコメドジェニックについては詳細がよくわからないという方もいらっしゃいます。
どちらもニキビができにくいように処方された化粧品ですが、どのように選べばいいのでしょうか。これらの表記は、ニキビに悪いとされる油分などを配合しないことで、ニキビになりにくいことを示す、もしくは暗示するものです。しかし、絶対にならないという保証があるわけではありません。賢い選び方はあるのでしょうか。
より効果的なニキビ対策をするためには、自身のニキビの原因を知って、その上でこれらの化粧品を選んでいくことです。ニキビは活性酸素をたくさん発生させ、肌の老化の原因にもなります。自身に合った化粧品の選び方を知って、より良く対処していきましょう。
どんなノンコメドジェニック化粧品があるのか
まず、どんなノンコメドジェニック化粧品があるのか紹介します。以下、アンチエイジングの神様チームで評価した上位のコスメです。
ノンコメドジェニック処方大人ニキビ対策セットノブ ACアクティブセット / 常磐薬品ノンコメド:
臨床皮膚医学に基づいた安心成分
セラミド・ビタミンC誘導体配合で美白・保湿もカバー
ピーリング・保湿・予防を全カバー
価格 種類 内容 1,620円(税込) モニター
約一週間分クレンジング・洗顔料・化粧水・乳液 ノンコメドジェニックの保湿有効成分化粧品ルナメアAC 1週間お手入れキット / 富士フィルムノンコメド:
肌に優しく、ニキビ予防するケアセット
アクネシューター®が有効成分を毛穴へ
ハーバルモイストエキスで潤いを与える
価格 種類 内容 1,000円(税抜) モニター
1週間分洗顔、化粧水、ゲルクリーム/td> ニキビができにくいノンコメド処方スキンケクレンズオイル / アテニアノンコメド:
ロックローズオイルでくすみのもとを分解除去
アルガンオイル配合で毛穴の角質や肌のザラつきをケア
無添加、ノンコメド処方で肌に優しい
価格 種類 内容 1,700円(税抜) 本商品
175mlクレンジングオイル
そもそもノンコメドジェニックとは?
ノンコメドの「コメド」とはニキビのことです。ノンコメドとは、「コメド=にきび」の形成に影響する成分、もしくは炎症を悪化させる成分を使わないことで、ニキビを作りにくくするように考えられた化粧品のことを言います。ニキビのもとである毛穴のつまりが起こる可能性が低い成分でできているということです。
ニキビを誘発しやすいのは油分だと考えられがちですが、化粧品で使用する油分の全てが誘発しやすいわけではありません。誘発率の高い成分として、「イソプロピルイソステアレート」「オレイン酸」「オリーブ油」などがあります。しかし「アボガド油」「グリセリン」など誘発率の評価値が0の成分もあります。
ノンコメドジェニックにも種類がある
このノンコメドジェニックという表示は、化粧品会社独自のチェックなどにより、表示されます。その中にはノンコメドジェニックテストという基準もあります。その化粧品を使って、顔と同じく皮脂腺が多い背中を一定期間密閉状態におきます。そこでコメド(正確にはニキビの初期段階の毛穴が詰まった状態)がいくつできるかを調査するものです。
ノンコメドを表示する化粧品には2種類あり、「ノンコメドジェニック」と「ノンコメドジェニックテスト済み」に分かれます。「ノンコメドジェニック」表記のものはニキビができやすい成分は使っていない事を示していますが、「ノンコメドジェニックテスト済み」の場合はさらに上記の厳しいテストを行ったという事を示します。
どちらも効果を保証するものではないのですが、「ノンコメドジェニックテスト済み」の方がより厳しいチェックでニキビケアに配慮した製品といえます。
油分は本当にニキビの敵?
オイルフリーとノンコメドジェニック、どちらがニキビに良いかを判断するために、ニキビと油分の関係を知っておきましょう。ニキビの炎症を起こすアクネ菌は油分を栄養とするため、ニキビに油分はNGと考える方が多くいます。
しかし、ニキビの始まりは、毛穴の詰まり。これは毛穴周囲のターンオーバーが正常に働いていない時に起こります。新陳代謝の悪化や、様々なホルモンの作用、または刺激から肌を守ろうとすることが原因となります。
毛穴の詰まりが起きなければ、アクネ菌は寧ろ肌にとって必要な役割を果たすもの。アクネ菌を排除することがニキビ予防ではありません。問題はバリア機能やターンオーバーが正常に働いていない事です。皮膚科に訪れるニキビ患者は肌のバリア機能が弱い、つまり肌の自前の保湿成分であるセラミドが少ないと言われています。
衰えてしまったバリア機能は、保湿ケアによって整えることができます。ニキビの原因は様々ですが、乾燥によってバリア機能が低下している場合、「とにかくオイルフリーなら良い」というケアは、保湿が不十分になってしまう場合があります。
肌の状態に併せたスキンケア選び
乾燥状態の肌はとても刺激に弱い状態です。そのため角質層の表皮を厚くして肌を守ろうと働きます。すると毛穴が詰まりやすい状態に。元々オイリー肌の人も、インナードライといわれる、「肌表面は油分が多く肌内部の水分が不足している」状態にある場合があります。これはニキビを引き起こしやすい状態です。
ニキビの時であっても大事なのは保湿。肌内部の水分量が十分保たれれば、健やかでターンオーバーも正常な肌になり、ニキビができにくくなります。一方で、ニキビを気にするあまり、過剰な洗浄などで潤いや皮脂を奪うと、逆にニキビを作りやすくなる悪循環に陥ります。
そこで、自身に必要なケアを見極めるのが大切です。肌がごわつく、ツッパリを感じるという事があれば、洗浄と保湿ケアをもう少し見直してみる必要性があるかもしれません。
オイルフリー製品の注意点
保湿ケアを油分無しで行う事は、ニキビ対策の正解とは言い切れません。先述の通り、ニキビの原因の大きなところは外から塗る油分ではありません。異常に分泌される自前の皮脂や、溜まった古い角質もニキビの元となる毛穴詰りの材料となります。
肌のコンディションが悪ければ、ニキビはできてしまいます。きちんと保湿をするためには単に水分を与えるだけでなく、蒸発を防ぐ為の蓋となる油分が必要です。
オイルフリーの製品の中には、油分を配合しない代わりに合成ポリマーというシリコンオイルで肌をコーティングするよう作られているものもあります。合成ポリマーは浸透力に劣り、表面だけを覆うようなケアになってしまいます。これでは肌内部の保湿というニキビに大事なケアができません。
合成ポリマーは安価な上にその場の仕上がりは良く見える為、オイルフリー以外の製品にも使われることが多くあります。特にオイルフリーの流行で合成ポリマー製品が増えたといわれています。合成ポリマーが一概に肌に悪いとは言えませんが、化粧品を使っていて、肌の乾燥が本質的に改善されていないようならば、成分チェックや違う保湿商品の試用を考えてみるといいかもしれません。
オイルフリーとノンコメドジェニックどちらが良いの?
ニキビケアに大切なのは保湿をしっかりとして、かつニキビを誘発しない適度な油分を与え、健やかな肌を作ることです。では、化粧品を選ぶ時にはどうすればいいでしょうか。大事なのは、「オイルフリー」「ノンコメドジェニック」といった「ニキビに良さそう」というイメージだけで効果を判断しない事です。
ただし一つの目安として、「オイルフリー」より「ノンコメドジェニック」の方がニキビを誘発する成分を使用しないことに特化している、「ノンコメドジェニックテスト済み」の方が実際にニキビを誘発しにくい事を自社で確認している、と考えることができます。
ニキビ誘発性が高い成分も、配合濃度などによって使用時の誘発性は変わってきます。ノンコメドジェニックテストで実際にどれほど誘発性が低いかを確かめた商品の方が、よりしっかりとニキビケアの効果を確認していると考えられます。
こうした判断基準の中で、更に保湿力が高いもの、肌の刺激になりニキビを誘発しないもの、といった選び方ができます。また、さっぱり感を求めてアルコール分を含む化粧水を使う方が多いのですが、水分が飛んで乾燥しやすくなり、肌の防御力が一層弱まることがあります。ニキビの時こそ肌の乾燥具合に注意して、化粧品を選んで下さい。
保湿ケアの化粧品選び
ニキビ対策のスキンケアで注意したいのが、クレンジングのステップと、乳液やクリームといった油分で蓋をするステップです。クレンジングでは汚れをしっかり落として毛穴詰まりの元となるものを残さないこと、潤いや皮脂を落とし過ぎない事、両方重要です。落とし過ぎは肌の過剰な乾燥による皮脂分泌過多を招いてしまいます。
更に乳液やクリームでの蓋をするステップでは、ニキビを誘発しにくく、保湿力の高いセラミドやヒアルロン酸などの成分を配合した化粧品を使用して肌の潤いを持続させるようにしましょう。べたつくからといって化粧水だけで済ませるのは保湿にはなりません。
この2つ、クレンジング製品と、乳液もしくはクリーム製品については特にこだわることがお勧めです。ニキビに悩む方の中では、潤い不足による悪循環に陥る方が少なくありません。こういった方の中には、油分を嫌い、オイル系のアイテムを避ける傾向がありますが、必ずしも正解とは言えません。ニキビ肌の悪循環改善に役立つような化粧品例をご紹介します。
ノンコメドジェニック処方大人ニキビ対策セットノブ ACアクティブセット / 常磐薬品ノンコメド:
臨床皮膚医学に基づいた安心成分
セラミド・ビタミンC誘導体配合で美白・保湿もカバー
ピーリング・保湿・予防を全カバー
価格 種類 内容 1,620円(税込) モニター
約一週間分クレンジング・洗顔料・化粧水・乳液 ノンコメドジェニックの保湿有効成分化粧品ルナメアAC 1週間お手入れキット / 富士フィルムノンコメド:
肌に優しく、ニキビ予防するケアセット
アクネシューター®が有効成分を毛穴へ
ハーバルモイストエキスで潤いを与える
価格 種類 内容 1,000円(税抜) モニター
1週間分洗顔、化粧水、ゲルクリーム/td> ニキビができにくいノンコメド処方スキンケクレンズオイル / アテニアノンコメド:
ロックローズオイルでくすみのもとを分解除去
アルガンオイル配合で毛穴の角質や肌のザラつきをケア
無添加、ノンコメド処方で肌に優しい
価格 種類 内容 1,700円(税抜) 本商品
175mlクレンジングオイル
その他のチェックしたい化粧品
しっかり落として潤いキープのクレンジング①
「クリアオイルクレンズ~シトラスアロマ~/アテニア」175ml/1700円ニキビ肌にオイルクレンジングは厳禁!とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、メイクでオイル性のものを使っているなら、オイルはオイルで落とすのが一番なのも事実。何より良くないのはメイク汚れが落としきれない事です。ニキビ改善としっかりメイクを両立させたいなら、ノンコメドジェニック処方のオイルクレンジングも一考の価値ありです。
アルガンオイルを使用したこの商品は、オイル美容独特の毛穴を柔らかくする効果があります。着色料、鉱物油、アルコールといった肌に刺激になる成分が入っていないのも、ニキビを刺激せず安心です。汚れ落ちが早いことも評判です。
しっかり落として潤いキープのクレンジング②
「エーシーコンフロントウォッシングフォーム/ハウスオブローゼ」120g/2000円洗顔時に最も大切にしたいのが、泡です。特にニキビができている時はしっかり汚れを落としたいものですが、こすって刺激になると炎症が悪化し跡が残る可能性が。そこで洗顔時にはしっかりとしたテクスチャーの泡で優しく洗うことを心がけたいものです。
この商品は柔らかくしっかりとした泡立ちで、古い角質まで洗い流します。肌を労わる洗顔で、ヒノキチオールなどの成分がニキビのできにくい肌環境へ導くよう作られています。こちらも香料など無添加で、アルコールフリー、オイルフリー、ノンコメドジェニックテスト済みの商品です。
ニキビを誘発しにくい乳液
「オイルコントロールミルクAC/アベンヌ」50ml/3500円乳液のべたつき感が苦手な方も使いやすいサラサラ使用感の商品です。香料着色料等無添加で、肌に優しい配合です。オイリー肌の人のみならず敏感肌や乾燥肌で皮脂過剰になる方の使用にも向いています。
ノンコメドジェニックテスト済みで、ペポカボチャ種子油が皮脂のバランス調整、肌荒れ防止に働きかけます。毛穴の汚れや余分な角質を除去する効果もあるそう。日中の皮脂過剰防止効果も期待して使用してみては。同じラインの化粧水と併用もおすすめです。
ニキビを誘発しにくいクリームで環境に打ち勝つ
「トレリアンウルトラ/ラ ロッシュ ボセ」39g/4600円冬場や乾燥しがちなオフィスなど、環境によって肌の水分が奪われがちな時には、クリームの使用によって更に対策をするのがお勧めです。肌がピリピリするような刺激を感じたら、肌のバリア力が弱っているという危険信号。たっぷり保水し、クリームでいつもよりしっかり蓋をしてあげてください。
この商品はアレルギーなどの敏感肌用に作られているので、乾燥が進んだ肌にも安心してつけやすい商品です。ラロシュボセおなじみのターマルウォーターや、ニューロセシンといった成分が敏感な肌を整え落ちつかせてくれます。外からの刺激から肌を守る膜として働くのはシアバター。ノンコメドジェニック処方です。
メイクアイテムの改善こそニキビ予防の1歩
ニキビ肌に悩むのなら、長時間肌を覆う油分となるファンデーションなどのアイテムこそ改善したい所。とはいえ日焼け止めは必須なので、できればノンコメドジェニックの日焼け止めとパウダーで仕上げるのがお勧めです。「スーパーサンシールドEX/アクセーヌ」22g/4000円
日焼け止め効果の高い下地として定番の人気商品ですが、ノンコメドジェニックテスト済みの商品でもあります。肌に優しいことも注目のポイント。また、なるべく日中肌につける化粧品をノンコメドジェニックなどに変えたいと思っている方には、肌色補正効果がある日焼け止め下地と、コンシーラー、パウダーで仕上げるというのも一つの手です。
こちらの商品の他にも、肌色補正効果のあるイプサの「ピュアコントロールベイスEX」、美容液からファンデーションまで全ての役割を集約したシュウ ウエムラの「ステージパフォーマーBBパーフェクター」など、ノンコメドジェニックと日焼け止めや肌補正効果を兼ね備えた商品がまだまだあります。
多機能で肌に優しいパウダーで日中のケアを
「メディケイテッドパウダリーファンデーション/dプログラム」3000円ノンケミカルで肌に優しいパウダーファンデーションです。肌に優しいタイプはカバー力がいまいちというものもありますが、こちらはそれなりの力を発揮してくれます。何より嬉しいのが乾燥やニキビで炎症気味の肌にも使えて、ガサガサな肌状態の悪さをカバーまでしてくれること。
付属のスポンジも肌当りに考慮したものになっています。SPF16、PA++ですが、肌に刺激とならない紫外線ケアができます。肌荒れ防止成分としてトラネキサム酸を配合し、保湿効果のあるパワーモイストパウダーを使用しています。
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