子宮頸管縫縮術は早産のリスク大?32週で出産した体験談と注意点
[公開日]2016/10/31
筆者には4歳と2歳の息子がいます。この2回の出産、どちらも「早産」で子供達は「低出生体重児」として産まれました。
産科医からは「早産体質」だと言われている筆者ですが、長男と次男は同じ早産でも妊娠中の状況も出産時の状況も全く違うものでした。
今回は妊娠21週で子宮頸管無力症による胎胞脱出により切迫流産を宣告されながらも、緊急手術を行い、いつ産まれてもおかしくない状況から妊娠32週で早産に至った体験談をさせて頂きます。
また、早産についてはもちろん、入院中の話や子宮収縮抑制剤の副作用などについてもお話ししていきますね。
知ってる人もおさらい!早産・切迫早産とは
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。この筆者は2回の早産を経験しており、今回は21週で切迫流産と宣告され大学病院に緊急搬送され、そのまま出産まで切迫早産で管理入院をしていたそうです。興味深い話が聞けそうですね。
ひょえ〜。出産は陣痛や産む時の痛みやら色々怖そうなイメージもあるけど、妊娠中も大変なことってあるんだね…。だけど「早産」と「切迫早産」って何が違うの?
「早産」とは正期産である妊娠37週より前に赤ちゃんを出産することを言います。そして「切迫早産」は、早産になりかけている状態、つまり早産の一歩手前の状態のことなのです。
なるほど!早産になる手前の切迫早産の時点で治療を受けて早産を防ぐことが大切そうだね。だけど、切迫早産は何が原因で起きるんだろう?
異変を感じたらすぐに受診!早産につながる6つの原因
切迫早産・早産は早期の対処が何よりも大切です。原因となりうる要因を知っておき、何か異変があればすぐに病院を受診しましょう。
子宮頸管無力症・子宮筋腫・子宮奇形
子宮口が開きやすい体質である子宮頸管無力症や良性の腫瘍である子宮筋腫、子宮の形が通常と異なる子宮奇形も早産の原因につながることがあります。妊娠高血圧症候群
以前は「妊娠中毒症」と呼ばれていました。妊娠中に高血圧となり、尿タンパクや血管障害、臓器障害などを引き起こすため、母体安全のためにやむなく早産になることがあります。前置胎盤
胎盤が子宮口付近にある状態です。産道の入り口である子宮口付近に胎盤があると大量出血の原因にも。そのため出血があった場合は早産となってでも、母体と胎児を守るため帝王切開が行われます。細菌性膣症、子宮頸管炎、絨毛膜羊膜炎などの感染症
細菌が膣に感染すると細菌性膣症を発症します。その炎症が広がると子宮頸管炎、絨毛羊膜炎などに発展し、破水に繋がることもあります。喫煙
タバコに含まれる一酸化炭素とニコチンが、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、早期破水、流産、早産、死産などの原因にもなると言われています。仕事などでの疲労、ストレス
疲れやストレスがあると、子宮収縮がおきやすくなると言われています。出産時期以外の出血には要注意!早産の兆候・症状とは
早産には必ず兆候が現れます。いつもと違う変化を見逃さないようにしましょう。
お腹の張り
妊娠中は誰でもお腹の張りを感じることがあります。横になってしばらくして張りが治まれば心配ありませんが、張っている時間が長かったり、規則的にお腹が張る場合は注意が必要です。
お腹の痛み
安静にしていても痛みが治まらず、痛みが強くなったり、痛みの間隔が一定時間の場合は子宮収縮が起こっている可能性があります。
出血
出産前には「おしるし」と呼ばれる、おりものの中に出血が混じったものが出てきますが、出産時期でもないのに出血がある場合は要注意です。早期胎盤剥離などの可能性も。
破水
出産時期ではないのに破水が起こってしまった場合は、即入院となる可能性が高いです。羊水に雑菌が侵入し、感染症の原因となりやすいため、1週間以内に出産に至るケースも。
【筆者の体験談①】21週で突然少量の出血・・・胎胞脱出
眠っていた筆者は朝方、突然お腹の痛みに目が覚めました。その時、次男を妊娠21週でした。お腹は痛くなったかと思えば、痛みが消えたり、また痛くなったり…。2回目の妊娠だった筆者は、これは陣痛に少し似ていると少しゾッとし、痛みの間隔を計りました。
すると10分間隔で痛みが来ています。「これはまずい?」そう思うものの、かなり痛みがひどいわけでもないし、時間はまだ朝5時だし…病院に電話することを戸惑いました。すると、気がつくとそのまま眠りについて次に起きたのは朝7時でした。
痛みも全くありませんし、さっきのはきっとお腹の調子が悪かっただけだろうと思いました。長男が1歳半になっていたため、朝食を済ませ、いつも通り公園にでも遊びに行こうと用意していた矢先、トイレに行くと、下着にピンク色のおりものが出ていました。
病院に連絡するべきか悩みました。まあ今なら診察時間内だし、行くだけ行って安心してから、めいいっぱい公園で遊ぶか…その程度の気持ちでかかりつけの産婦人科を受診しました。
結果、筆者は子宮口がすでに2cm開いており、「胎胞脱出」状態であることを産科医から告げられるのでした。
陣痛によって子宮内圧が高まり、引き上げられた子宮頸管と押し上げられた卵膜の間にズレが生じます。そして卵膜が子宮壁から剥離され、子宮口から出てきてしまうことを「胎胞脱出」といいます。
子宮頸管が短いと切迫早産になりやすい?
子宮の出口にある細長い筒状の部分のこと子宮頸管といいます。この子宮頸管は妊娠中はしっかり閉じられており、子宮内の赤ちゃんを支えています。一般的には3.5cm〜4cmの長さがあると言われていますが、子宮内の赤ちゃんや羊水の重さに耐えられず、子宮頸管が3cm以下になると「切迫早産」と診断されることが多いようです。
【筆者の体験談②】子宮口を閉じる緊急手術(子宮頚管縫縮術)
筆者はすぐに救急車で「周産期母子医療センター」のある大学病院へ搬送されることとなりました。救急車を待つ間、産科医から言われた言葉は「今生まれると流産で生きることは出来ません。あと2日もったとしても22週では障害が残る可能性が高いでしょう…。今後どうするのか判断を迫られると思います」でした。一瞬何を言われたのか理解出来ませんでした。陣痛がいつ始まってもおかしくない=流産に繋がりかけている、これはもちろんすぐに理解出来たのですが、「今後どうするのか判断を迫られる」って…??
それはつまり、障害がある子を育てる覚悟を持つのか、それが難しいなら今産んでしまう…つまり中絶するということを産科医は言っているようでした。
大学病院に到着するとすぐに内診台に上がり、産科医2人と助産師による診察をうけました。そして筆者は判断を迫られることになるのですが、その判断はかかりつけの産科医とはまた別のものだったのです。
「子宮口が開いていて、そこから赤ちゃんを包む袋が出てきています。この赤ちゃんを包む袋をなんとか子宮内に押し戻し、開いている子宮口を縛る手術をやってみますか?」
私は驚きました。てっきり、流産になる可能性が高いと思っていたのです。まさか手術をすることで妊娠継続が可能になるなんて…!私はすぐに「手術をお願いします!」と半ば叫ぶように言いました。
「ですが、もちろんリスクもあります。手術中に破水する可能性も大いにあり得ますし、手術が成功しても、直接子宮を触ったことが刺激となり、そのまま陣痛が始まる可能性もあります。また、手術後数日してから、子宮を縛っている紐の影響で感染を起こし、結果早産になる可能性もあります。これはもう運になります。」
「運になります」産科医のこの言葉が筆者の胸に突き刺さりました。
手術をしなければこの先どうなるか分からない、手術をしたとしてもどうなるか分からない。だけれども、妊娠継続の可能性としては手術をすることが1番だと思いました。産科医からもそう言われました。
筆者は意を決して、「分かりました。手術をお願いします。」と伝えました。どうにかしてお腹の赤ちゃんを助けたい、出来ることは何だってやってやる、そういう思いでした。
そして子宮頚管縫縮術の緊急手術が始まったのです。
麻酔は脊椎麻酔でした。手術台の上でくの字に体を曲げ、まずは麻酔の痛みを抑えるための注射を腰にされたのですが、これがものすごく痛いのです。
「ぅぐっ!!」と声が漏れ、筆者の肩と足を抑えていた看護師さんの力がさらに強くなり、筆者を抑えます。そのあとの麻酔は痛みを感じずに済みました。
麻酔が効いているのかいないのか、濡らしたタオルのようなものを筆者の足やお腹、胸に当てられて確認されます。最初は足やお腹に感覚がありましたが、とうとう感覚がなくなりました。
麻酔科医が産科医に麻酔が効いていることを告げている声が聞こえます。
いよいよか…人生初めての手術。筆者はとても緊張していました。すると、突然呼吸が苦しくなってきました。「はっ、はっ、はっ…」まるで口をビニール袋で覆われているような苦しさです。
最初は緊張からかと思いましたが、本格的に苦しくなってきたため、頭上にいた麻酔科医に声をかけました。
「あ、あの、呼吸が、息が、息が苦しいんですけど…」麻酔科医が何か言いましたがよく聞き取れません。それから血圧がなんちゃら、麻酔がなんちゃら、看護師さんや産科医と何か話していますが、筆者は息苦しさにパニックになり全く耳に入ってきませんでした。
「楽になる薬入れましたからね。はい、ゆっくり深呼吸してください」麻酔科医に言われ、ゆっくり深呼吸を繰り返すと、少しづつ楽になってきました。後で聞いた話では麻酔が効き過ぎていたことと、血圧の低下があったとのこと。少し怖い体験でした。
手術自体は30〜45分程度で終わりました。比較的静かに手術は行われていましたが、主治医が「無事に終わりましたからね」と筆者の顔を覗き込んでくれた時、かなり汗だくでしたので恐らく神経を使う大変な手術だったのだろう、と思いました。
その後、何事もなく妊娠継続…とはいきませんでした。手術が終わった後は医師が言った通り、子宮を刺激したことでお腹の張りが止まらず、陣痛が始まるのではないか…といった状態でした。筆者はと言えば、麻酔が効いていたため、お腹の痛みは全くなし。張っていると言われてもよく分かりません。ただ、産科医と助産師の顔を見れば、状況が良くないことだけは分かりました。
しかし奇跡的に、次の日の朝にお腹の張りが落ち着いたのです。
3日に1度の苦痛な点滴針交換!早産による入院時の話
お腹の張りが治まったものの、それは24時間の子宮収縮抑制剤の点滴によるものでした。点滴の量を減らすと、私はお腹が張り出してしまうため、そのまま出産まで管理入院することになったのです。
入院中の生活 / 筆者おすすめの持ち物紹介!
筆者は緊急入院だったため、身一つでの入院となりました。ですので必要なものは夫に全て持って来てもらったり、買って来てもらったりしたわけです。切迫早産の入院は、突然なことが多いため、事前の準備というのはなかなか難しいかもしれませんが、ここで筆者が持って行ってよかったもの6つをご紹介します。自分の好きな香りのシャンプーやボディクリーム
入院中は基本ベッドの上で安静状態です。よって、することもないし、楽しみもありません。ですから、せめて自分の気持ちをリラックスさせたり、いい香りに包まれて気持ちよくなるために、自分が好きな香りのシャンプーやボディクリームを使っていました。
洗口液
筆者の場合は大部屋に入院していたため、4人で1つの洗面所を使っていました。
もちろん、起床時間、食事の時間、消灯時間もみな同じですから、洗面所は混みがちなのです。うがいする必要のない洗口液は、自分のベッドで歯磨きをゆっくり出来るので便利でした。
ポータブルDVDプレイヤー・ノートパソコン
入院中は暇ですから、やはりテレビを観ることが多いと思います。しかし恐らくほとんどの病院がテレビが無料で見れるわけではなく、「テレビカード」を購入しなければなりません。長期入院しているとテレビカードも決して安いものではありません。そのため、ポータブルDVDプレイヤーやパソコンを持ち込んで、DVDを観ている人が多かったです。筆者もノートパソコンでDVD鑑賞を毎日していました。
耳栓
大部屋だと実はいびきがうるさい人がいることも…。また急変があったり、帝王切開後の機械音、赤ちゃんと同じ部屋になることもあったので、音が気になる時は耳栓を使って眠るようにしていました。
調味料やふりかけ
ご飯のおかずが味気ない時に使っていました。筆者は梅干しとマヨネーズを常備していました。自分の好きな調味料を持っておくと味気ない病院食も美味しく食べられます。
妊娠線予防クリーム
筆者は薬の副作用で食欲もなく、体重が増えなかったため、妊娠予防線は出来ませんでした。スキンケアで使っていた馬油をお腹に塗りこんでいました。
ただ、スキンケアを行う時間は山ほどあるので、妊娠線が気になる方は早めの対策をとり予防クリームを塗り始めておき、塗りながらお腹を触って赤ちゃんに語りかける時間にするのも素敵ですね。
【筆者の体験談③】入院中1番つらかった「針交換」
筆者は「切迫早産」でしたので、入院中はほぼ寝たきりでした。動くのは、トイレとシャワーと洗面所を使う時のみです。1番動くのはシャワー室への移動でしたがやはりお腹も張りやすかったため、ベッドの上でスマホを触ったり、DVDを観たりして過ごす毎日でした。横になっているだけなので、もしかしたら楽といえば楽な入院生活かもしれませんが、入院中1番辛かったのは点滴の「針交換」です。病院によっても違うようですが、基本的には点滴の針を刺しっぱなしにしていいのは3日間でした。これは感染予防のためだそうです。
私の場合、血管がかなり薄く、腕を見ても血管が全く分からない状態でした。ですので、何度も失敗されたり、助産師同士で交代したり、最終手段は若手の医師を連れて来て刺してもらったり…。これがとてつもなく苦痛でした。針はきっちり血管に入ってくれれば痛みも最小限で済むのですが、そうでなければひたすら腕に針を刺されているのと一緒ですから、あまりの痛みで冷や汗でパジャマがべっちゃりなった日もよくありました。
切迫早産の入院費用はどれくらい?
切迫早産の入院費用は、治療にかかる医療費・入院中の食事・ベッド代や個室の場合の部屋代などがあります。これらの金額は病院によって様々ですが、医療費と食費だけをみると1日1万円程度が相場でしょう。しかし、母体胎児集中治療室(MFICU)に入院した場合は、これも病院によりますが、1日2万〜8万と高額となるようです。切迫早産には保険が適用される?高額療養費制度は活用できる?
切迫早産で入院した場合にも、高額療養費制度を使うことが出来ます。保険が適用される人
妊娠中・出産・産後トラブル等で長期入院となり、医療費が高額になった人
もらえる金額
自己負担額(一般所得者で8万100円+α)を超えた金額
申請・問い合わせ先
健康保険の管轄先。(勤め先、国保の場合は市区町村役所)
【筆者の体験談④】最終手段!マグセント(筋弛緩剤)を使用
入院中はウテメリンの24時間点滴投与治療を受けていたのですが、妊娠32週を目前にウテメリンを使える最大量を投与してもお腹の張りが止まらなくなってしまいました。このままでは陣痛に繋がります。しかし、まだ32週にも満ちていないし、もちろんまだまだお腹の中にいてくれた方が安全です。そこで筆者にはウテメリンと併用して、「マグセント」という、筋弛緩剤を投与されることととなりました。
マグセントとは子宮収縮を抑える薬で、妊娠22週〜36週6日の切迫早産に使われますが、基本的にはウテメリン(リトドリンなど)が効かなくなった時に使われます。また、ウテメリンの副作用が強く継続して使用できない場合の代わりとして使われることもあります。
マグセントの副作用
マグセントは高い効果を発揮しますが、使用者の約7割になんらかの副作用が現れると報告されています。主な副作用は、筋肉痛、倦怠感、熱感、血管痛など。また重大な副作用としてマグネシウム中毒や心肺停止、呼吸不全、横紋筋融解症などがありますが、発症率は決して高くありません。
重大な副作用は怖いですが、マグセントを使い出すと尿の量を計ったり、定期的な血液検査でマグセントが体に負担をかけていないかをきちんと調べてくれるので安心です。
筆者の場合は、副作用が現れやすい体質のようで、筋肉痛、倦怠感、熱感、血管痛に加え、吐き気、めまい、胸痛、上手く歩けない、などが現れました。
これ以上はマグセントを使えないと医師に判断され、出産に至りました。
これ以上はマグセントを使えないと医師に判断され、出産に至りました。
【筆者の体験談⑤】副作用に耐えきれず32週で出産
妊娠32週を迎えた頃に、下着が真っ赤になる出血がありました。筆者は真っ青になり、急いでナースコールを押します。そして車いすに乗せられ、診察室へ向かいました。すぐに産科医による内診を受けると、お腹の張りが激しくなるにあたって、子宮頸管縫縮術で子宮を縛った紐が子宮頸管を傷つけ、出血が起こっているということでした。「このまま放置しておくのは危険です。もう32週に入りましたし、万が一出産に繋がっても大丈夫ですから抜糸してしまいましょう!」そしてその場ですぐに抜糸が始まりました。
抜糸をしたその晩、筆者は夜中に目を覚ました。お腹が10分間隔で張っていたのです。このままでは陣痛に繋がる…マグセントという筋弛緩剤の使用が始まりました。
マグセントを3日間使っていましたが、筆者は副作用がかなりひどく、夜も眠れない、食事も取れない、1人では歩けないという状態になってしまい、これ以上の投与は危険ということでマグセントの投与を中止。
そして、やめた途端に子宮口が4cm開き、そのまま出産となりました。
早産のリスクは?生まれた子供に障害は残る?
早産で生まれた赤ちゃんにはリスクが残る場合もあります。しかし、赤ちゃんの成長とともに治療が可能なものも多いので心配し過ぎず、小児科医からしっかり話を聞くといいでしょう。
脳の発育不良
呼吸が早かったり、無呼吸発作を起こしやすかったりと呼吸が安定しにくい傾向があります。また、呼吸と哺乳の調整が難しく、ミルクを飲んでいる時に呼吸が止まりやすいことも。早産児は脳内出血を起こしやすいとも言われています。
消化器官の発育不十分
胃が小さく消化が遅いため頻繁に吐乳したり、腸が未発達なため壊死性腸炎などの合併症を起こすことがあります。また、肝臓が未発達のため黄疸が現れやすいです。
感染症にかかりやすい
通常は赤ちゃんが必要な抗体をお母さんが胎盤を通じて赤ちゃんに渡すのですが、早産でその時期を逃してしまうともらえる抗体が少なくなり、感染症(敗血症など)を発症するリスクが高くなります。
体温調節が難しい
早産で生まれた赤ちゃんは正期産の赤ちゃんよりも体重あたりの皮膚の表面積が大きいため、室温の変化に過剰反応してしまう傾向があります。そのため、体温調節が出来るようになるまで、保育器で過ごすことになります。
発達障害の発症率が高い
予定より非常に早く生まれた赤ちゃんは、長期的な問題を抱えるリスクが高く、特に発達の遅れと学習障害がみられる場合があります。
筆者の息子は長男が34週、次男が32週に生まれていますが、やはり精神面での発達は周りに比べると遅めだと思います。しかしたくさんの発達障害専門医と話をしてきましたが、「早産児に発達障害は確かに多い傾向もあるが、37週以降に生まれた子でも発達障害はいるので、早産が原因とは言えない」と、みな口を揃えて言っていました。
その後
次男は32週で早産に至りましたが、出産時も特に問題なく、元気に生まれ自発呼吸も出来ていたため、筆者の胸の上で抱くことも出来ました。それでももちろん早産ではありますから、NICUに1ヶ月入院していましたが、その後も大きな問題はなくスクスク育っています。
現在は2歳となり、言葉が遅いなどの心配な面もありますが、元気に毎日走り回っています。
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