法律の専門家が解説!AGAクリニック解約手順と注意点
[公開日]2016/09/06[更新日]2016/10/01
AGA治療は長期間に及び、治療費も多額になります。
一方で、一旦始めた治療を途中で止めてしまう人も少なくありません。
もちろんAGA治療も契約の一つですから、当事者同士が合意すれば、中途解約は可能です。しかし、契約前の説明が不十分だったり、消費者の認識不足だったりが、トラブルを引き起こす要因にもなっています。ここでは、AGAクリニックの解約と注意点をご説明します。
AGA治療は風邪の治療のようにすぐに終わるものではありませんし、保険も適用外で高額です。
AGA治療の総額は大きくなりますので、その金銭面に関する契約内容は確実に把握しておかなければなりません。
その際には、「どのような場合に中途解約ができるのか」、「解約金は発生するのか」「解約金はいくら位になるのか」、「最初に全額支払った場合の返金はどうなるのか」などを確認し、契約書などの書面を受け取り、その場で確認するくらいの慎重さが必要です。
ローンを組んだ人は、AGA治療の契約とは別に、ローン会社と「立て替え払い契約」を結んだことになっており、その契約も解除されるということになります。ローン会社から交付された契約書を確認した上で、契約解除の通知をローン会社に行うことも必要です。
解約手順と一口に言っても、様々な方法がありますが最も大事なポイントは解約の意思をきちんと伝えきることです。
中途解約の項目で確認すべきこと
通知書の中に記載する内容は以下の通りです。
また、その通知書の中には、「返金」が発生する場合には、具体的な返金額・返金日などを書面で送ってもらうように、依頼することも忘れてはいけません。
また、ローンを組んでいる場合には、ローン会社との契約も解除する必要があります。これも、クリニックとの契約と同様に、契約書に記載された解約(中途解約)の項目を確認し、ローン会社に通知を行う必要があります。
返金が発生した場合、必ずその金額が妥当かどうか確認しましょう。その確認方法を解説いたします。
なお、中途解約を申し入れる際に、クリニックに対して返金、違約金の金額と計算式を書面で提出してもらうように依頼するようにします。もし、提示された金額や計算式に疑問があれば、納得するまで受け取りや支払いは行わないようにします。一度お金の精算が行われてしまうと、後で異議を唱えるのは難しくなるからです。
そこで、法律の専門家(弁護士、行政書士等)や専門機関(消費生活センター等)に確認してもらう方法があります。また、国民生活センターのホームページには、「よくある質問(Q&A)」がありますから、自分と同じような事例はないか、調べてみるのも一つの方法です。
契約書に基づいて、返金や解約のやり取りは行われます。そのやり取りは必ずメモで残しましょう。不安や疑問点が生じた場合には専門家に相談するのも一つの解決策です。
そして、相手に「了解した」と思われないために「わかりました」という返事は避け、「こちらで検討してみます」と言って、その場ではそれ以上の話をしないようにします。
その後、法律の専門家(弁護士、行政書士等)や専門機関(消費生活センター等)に相談します。その際に、契約書はもちろん、今までのクリニックの担当者とのやり取りをメモ書きして持って行きます。
そして、相手に「了解した」と思われないために「わかりました」という返事は避け、「こちらで検討してみます」と言って、その場ではそれ以上の話をしないようにします。
その後、法律の専門家(弁護士、行政書士等)や専門機関(消費生活センター等)に相談します。その際に、契約書やクリニックの担当者とのやり取り、計算式をメモ書きして持って行きます。
民法では、「契約自由の原則」が認められています。個人と個人、個人と会社、会社と会社での契約を自由に結ぶことによって、経済が活性化されるという近代法の考え方です。これらの契約に対しては、国家は極力口を出さないという大原則があります。しかし、公序良俗に反する契約は禁止されています。例えば、人に危害を加えることを条件とした金銭授受の契約などが、それに当たります。
そのような状況を解消するために、「特定商取引に関する法律(平成12年改正・施行)」や「消費者契約法(平成12年施行)」が制定され、立場の弱い消費者を保護する体制ができました。クリニックから交付された契約書について、そもそも消費者契約法に則ったものかを検討する必要があります。この点も、是非専門家や各種専門機関に相談したいものです。
AGA治療は医療行為でありますが、金銭面のやり取りは他の契約と変わりません。解約をするという行為はとても面倒なものです。
解約しないためのポイントは、以下の5つです。
AGA治療に、「クーリングオフ」制度は適用されませんが、多くのクリニックで「契約書」に「中途解約」の条項を設けています。ただし、一度結んだ契約を解約することは、時間や労力、もちろんお金を使うことにもなります。
できれば「無料カウンセリング」を利用し、一度家に持ち帰って検討し、納得した上で契約を結ぶようにしましょう。
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一方で、一旦始めた治療を途中で止めてしまう人も少なくありません。
もちろんAGA治療も契約の一つですから、当事者同士が合意すれば、中途解約は可能です。しかし、契約前の説明が不十分だったり、消費者の認識不足だったりが、トラブルを引き起こす要因にもなっています。ここでは、AGAクリニックの解約と注意点をご説明します。
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。AGA治療は保険適用外で高額な費用が発生します。その治療契約でトラブルを避けるポイントを現役の行政書士さんに解説してもらいました。
AGA治療は保険も効かず大きな買い物!契約前に確認必須
AGA治療は風邪の治療のようにすぐに終わるものではありませんし、保険も適用外で高額です。
AGA治療の総額は大きくなりますので、その金銭面に関する契約内容は確実に把握しておかなければなりません。
治療行為の中途解約はできるのか?
AGA治療を受ける際には、治療を行うクリニックで無料カウンセリングを受け、納得した上で契約を結ぶことが一般的です。AGA治療の場合、「自由診療」つまり保険が適用されず、治療期間も長期に渡りますから、契約について詳しく説明を聞いておく必要があります。その際には、「どのような場合に中途解約ができるのか」、「解約金は発生するのか」「解約金はいくら位になるのか」、「最初に全額支払った場合の返金はどうなるのか」などを確認し、契約書などの書面を受け取り、その場で確認するくらいの慎重さが必要です。
AGA治療はクーリングオフ適用外
また、AGA治療は医師が行う治療行為ですから、「クーリングオフ」による解約はできません。従って、契約の際には中途解約の方法・手順についても、確認しておく必要があります。ただ電話でも構わないと言われても、後々のトラブルを避ける意味で、書面で行う方がベターです。ローン会社への契約解除も忘れずに
さらに、治療費が高額なため、ローンを組んでいる人も少なくないと思いますが、AGA治療を止めたのですから、その後のローンを支払う必要はありません。ローンを組んだ人は、AGA治療の契約とは別に、ローン会社と「立て替え払い契約」を結んだことになっており、その契約も解除されるということになります。ローン会社から交付された契約書を確認した上で、契約解除の通知をローン会社に行うことも必要です。
クリニックだけの解約でおしまいと思ったらいけないね。
契約内容の確認→書面で通知が確実な解約手順
解約手順と一口に言っても、様々な方法がありますが最も大事なポイントは解約の意思をきちんと伝えきることです。
解約に必要なこと
中途解約を思い立った時、まず実行して欲しいことは、契約書の確認です。契約の際に聞いた説明と併せて、契約書の中の「解約(中途解約)」の項目に、何が書かれているかを理解する必要があります。中途解約の項目で確認すべきこと
・解約の要件
・解約方法
・違約金、返金
・解約に関する事項
上記内容を確認し、よく理解できない内容があれば、専門家(弁護士、行政書士等)や専門機関(消費生活センター等)に相談する必要があります。・解約方法
・違約金、返金
・解約に関する事項
解約方法の指定がなければ書面で通知
解約の方法については、契約書に記載された方法で行います。ただ、特に方法が指定されていない場合には、電話よりもできれば、書面で行う方がトラブルを回避できます。その中でも、証拠が保存される「内容証明郵便」で行った方がより確実です。通知書の中に記載する内容は以下の通りです。
また、その通知書の中には、「返金」が発生する場合には、具体的な返金額・返金日などを書面で送ってもらうように、依頼することも忘れてはいけません。
また、ローンを組んでいる場合には、ローン会社との契約も解除する必要があります。これも、クリニックとの契約と同様に、契約書に記載された解約(中途解約)の項目を確認し、ローン会社に通知を行う必要があります。
返金を受け取る前に金額・内容の疑問点をなくすこと
返金が発生した場合、必ずその金額が妥当かどうか確認しましょう。その確認方法を解説いたします。
最も気になる返金額は内容の説明を求めよう
中途解約する際に最も気になるのが、今まで支払った代金がいくら返金されるのかということでしょう。この点も、契約の際に交付された「契約書」に記載されているはずですから、「返金」、「解約金」などの項目を確認しましょう。なお、中途解約を申し入れる際に、クリニックに対して返金、違約金の金額と計算式を書面で提出してもらうように依頼するようにします。もし、提示された金額や計算式に疑問があれば、納得するまで受け取りや支払いは行わないようにします。一度お金の精算が行われてしまうと、後で異議を唱えるのは難しくなるからです。
返金してもらえるんだ、やったーっ!て飛びついちゃいけないね
返金額に納得できなければ専門家に相談
クリニックが提示した返金額や計算式に納得がいかなければ、こちらから具体的な計算式を提示して、異議を唱えることになります。ただ、契約書に記載されている文言や言い回しなど、法律関係に詳しくない人にとっては、わかりにくい記述が少なくありません。そこで、法律の専門家(弁護士、行政書士等)や専門機関(消費生活センター等)に確認してもらう方法があります。また、国民生活センターのホームページには、「よくある質問(Q&A)」がありますから、自分と同じような事例はないか、調べてみるのも一つの方法です。
わからないことはそのまましないこと。それが解約で有利な条件を引き出すポイントね。
解約や返金を断られて諦めるのはもったいない
契約書に基づいて、返金や解約のやり取りは行われます。そのやり取りは必ずメモで残しましょう。不安や疑問点が生じた場合には専門家に相談するのも一つの解決策です。
解約のやり取りは必ず記録を残す
中途解約を申し入れ、クリニックから「解約できない」と言われた場合、どうしたらいいでしょうか?まず、「なぜ解約できないのか」という理由を聞いてみましょう。その際に、その根拠となる「契約書」の具体的な記載事項を確認しておきます。そして、相手に「了解した」と思われないために「わかりました」という返事は避け、「こちらで検討してみます」と言って、その場ではそれ以上の話をしないようにします。
その後、法律の専門家(弁護士、行政書士等)や専門機関(消費生活センター等)に相談します。その際に、契約書はもちろん、今までのクリニックの担当者とのやり取りをメモ書きして持って行きます。
返金のやりとりも即決しないことが重要
中途解約を申し入れ、クリニックから「返金できない」と言われた場合も、上記で説明した「解約できない」と言われた場合の対処法と同じです。「返金拒否」あるいは「返金額」そのものに納得できない時は、その根拠となる「契約書」の具体的な記載事項あるいは計算式を確認しておきます。そして、相手に「了解した」と思われないために「わかりました」という返事は避け、「こちらで検討してみます」と言って、その場ではそれ以上の話をしないようにします。
その後、法律の専門家(弁護士、行政書士等)や専門機関(消費生活センター等)に相談します。その際に、契約書やクリニックの担当者とのやり取り、計算式をメモ書きして持って行きます。
「契約書に書いてあるから」と諦めるべきではない
クリニックの担当者から「契約書に○○と書いてありますから、解約できません」などと説明されれば、「そうか、契約書に書いてあるんだったら、仕方ないな…」と思いがちです。しかし契約の世界は、決して「契約書至上主義」ではありません。民法では、「契約自由の原則」が認められています。個人と個人、個人と会社、会社と会社での契約を自由に結ぶことによって、経済が活性化されるという近代法の考え方です。これらの契約に対しては、国家は極力口を出さないという大原則があります。しかし、公序良俗に反する契約は禁止されています。例えば、人に危害を加えることを条件とした金銭授受の契約などが、それに当たります。
弱い立場の消費者を契約面で守る消費者契約法
また、公序良俗に反さなくても、契約当事者の一方にとって、極端に不利な契約にも問題があります。特に個人対会社の契約では、個人にとって多少不利な条件でも契約を結ばざるを得ない状況に追い込まれたり、そもそも契約書の中に不利な文言があっても気付かなかったりというように、個人が弱い立場に立たされる場合が少なくありません。そのような状況を解消するために、「特定商取引に関する法律(平成12年改正・施行)」や「消費者契約法(平成12年施行)」が制定され、立場の弱い消費者を保護する体制ができました。クリニックから交付された契約書について、そもそも消費者契約法に則ったものかを検討する必要があります。この点も、是非専門家や各種専門機関に相談したいものです。
返金してもらえないと思っても返金してもらえるチャンスはあるんだね!
AGA治療契約の失敗を防ぐ5つのコツ
AGA治療は医療行為でありますが、金銭面のやり取りは他の契約と変わりません。解約をするという行為はとても面倒なものです。
中途解約は負担大!契約前に見るべき情報とは
中途解約が認められていても、いざ解約するとなると、煩雑な手続きを行う必要があります。また、解約をめぐってクリニックと紛糾するようなことがあった場合、専門家などへの相談に時間や費用がかかることになります。そう考えると、できるだけ契約を中途解約しない方法が、重要となってきます。解約しないためのポイントは、以下の5つです。
契約前の「無料カウンセリング」を必ず受ける。
ほとんどのクリニックでは、「無料カウンセリング」を実施しています。このカウンセリングで、施術内容はもちろん、スタッフの対応・知識、契約を強く勧めていないか等をチェックしましょう。契約はその日に結ばない
AGA治療は、期間が長く、費用もかかります。ですから、カウンセリングを受けて好印象を持ったとしても、決してその場で契約をせず、家に持ち帰って考える慎重さが必要です。また、他のクリニックの「無料カウンセリング」を受けて、比較検討することも大切です。料金(総額)を確認する
AGAクリニックによっては、月額制、回数制、期間制等、色々なプランが設定されています。従って、料金プランも様々なパターンがあるわけですが、最終的に合計でいくらかかるのかを確認しておく必要があります。月々は安く見えても、治療に数年かかる場合は、総額で100万円を超えることも珍しくありません。従って、どのようなプランでも総額はいくらになるかを確認しておく必要があります。プラン変更を確認する
クリニックによっては、途中からプランを変更できる場合があります。しかし、その際に料金設定が変わったり、手数料がかかったりすることもありますから、この点も是非確認しておく必要があります。解約の方法や返金について確認する
中途解約はどのような場合にできるのか、解約方法や返金額、違約金などについて、確認をしておきます。契約書で確認すべき4ポイント
その日に契約をしないと説明しましたが、できれば契約書を家に持ち帰り、じっくりと次の点をチェックするようにしてください。➀ 解約に関する事柄がわかりやすく書かれているか?
➁ 中途解約の場合、違約金は発生するか?
➂ 違約金の算定基準は明確か?
➃ 消費者にとって一方的に不利な規定はないか?
➁ 中途解約の場合、違約金は発生するか?
➂ 違約金の算定基準は明確か?
➃ 消費者にとって一方的に不利な規定はないか?
まとめ:じっくり考えて決断することがベスト
AGA治療に、「クーリングオフ」制度は適用されませんが、多くのクリニックで「契約書」に「中途解約」の条項を設けています。ただし、一度結んだ契約を解約することは、時間や労力、もちろんお金を使うことにもなります。
できれば「無料カウンセリング」を利用し、一度家に持ち帰って検討し、納得した上で契約を結ぶようにしましょう。
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