プロペシアジェネリックでは力不足?先発品比較で見える効果と落とし穴
[公開日]2018/08/17
プロペシアが高価でなかなか手が出ず、ジェネリック医薬品が気になっている人も多いのではないでしょうか。
実際にネットで調べてみると、海外の製品が個人輸入で通販で買えるようになっていたりしますが、不安ですよね。
そこで今回は、プロペシアのジェネリック利用を検討している人へ、安くて効果のあるAGA治療とはどうすれば良いのかを解説します。
目次
プロペシアのジェネリックは効果ある?メリットとデメリット
プロペシアのジェネリックについて知るには、まずはジェネリック医薬品についても理解が必要です。
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品とは、開発したメーカーとは別のメーカーが製造した、先発品と同じ有効成分の医療用医薬品のことです。
開発から一定期間が経過すると、ジェネリック医薬品の製造が可能となります。先発品よりも安いことが多いのが特徴です。
日本国内でジェネリック医薬品に承認されるには、生物学的同等性試験、安定性試験などの試験を行い、一定の基準をクリアする必要があります。
国内で販売されており、医師によって処方されているプロペシアのジェネリック医薬品は、安全性や有効性について確認が取れており、厚生労働省からの認可を受けているので安心です。
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。ファイザー・サワイ・クラシエの「フィナステリド錠」がプロペシアのジェネリック医薬品ね。
プロペシアのジェネリック医薬品を購入するメリットとは?
価格が安い
ジェネリックはなんと言っても価格の安さが魅力です。AGA薬のジェネリック価格を見ても、大体2割くらい安くなっています。可能な限り内服を続けないといけないAGA治療では、この価格差は年数を経過していくほどに大きくなっていくので重要です。
国内製品なら安全性が高い
国内に限った話ですが、日本のジェネリック医薬品は他国と比較してもかなり厳しい承認基準を設けています。つまり薬の質は担保されたまま安く手に入れることが可能、ということです。
プロペシアのジェネリック医薬品のデメリットとは?
患者にとって良いこと尽くめに見える、プロペシアのジェネリック医薬品ですが、デメリットもあるようです。ジェネリックと聞くと「先発品と同じ成分・効果なのに安い」と思う方が多いと思いますが、実は違います。
先発品と製剤方法に違いがある
ジェネリックといえば"先発品と同じ効果で価格が安い物"という共通認識があったと思うのですが、実は現役医師からは疑問の声が出ています。これは日経トレンディが現役医師1000人に対して行った調査です。
「日経トレンディ2016年5月号」の調査より作成
「ジェネリック医薬品の効果をどのように考えますか?」との質問に対し返ってきた意見の過半数が、「先発品とは異なると思う」というものでした。
ジェネリック医薬品は、確かに有効成分は同じもので、同じ量が使われています。しかし、添加物を加えながら錠剤にかたどっていく製剤方法は同じではありません。
製剤方法が違えば、薬の溶ける速度が変化したり、有効成分の分解に違いが出てくるので、効果の出具合に差が生じてくる可能性があります。
プロペシアのジェネリックを販売しているファイザー・サワイ・クラシエに電話取材を試みましたが、やはり「製造法はメーカーのオリジナル」という回答でした。
新薬の開発には巨額の資金が必要よ。後発のメーカーに製造法まで開示はしないようね。
先発品と有効性が同じわけではない
また、先発品とジェネリック品とでは100%有効性が同じではないことも先発品との違いを感じる点かもしれません。有効性というとなんだかボヤッとした感じに聞こえますが、端的に言うと、効果発揮量の範囲です。
先発品が100とした時、ジェネリックが80だったり120だったりの効果発揮量を示したとしても、統計学的な範囲内(80〜125)であれば差がないとする、とされています。
効果にブレがないので、先発のプロペシアのほうが安心して使えると言えるでしょう。
個人輸入はNG!海外のプロペシアジェネリックは効かない?
インターネットで海外のプロペシアジェネリックを個人輸入ができる通販サイトを見つけた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、海外のプロペシアのジェネリック製品を購入するのはやめましょう。国内で作られたジェネリック医薬品を購入するのが安全で安心です。
海外のプロペシアジェネリックは偽薬の可能性がある
先発品の「プロペシア」を販売しているMSDの公式サイトでは、偽物医薬品の注意喚起を行っています。実際に「PROPECIA」や「MSD」などと錠剤に刻印された悪質な偽物も見つかっているようで、個人輸入を行うインターネットサイトを通じて、ニセモノ薬品は多く流通しているようです。
プロペシアの偽物ジェネリックには以下のような懸念があります。
効果が低い可能性がある
偽物の海外ジェネリックはプロペシアの有効成分であるフィナステリドは入っているものの、有効成分の効果が極端に低いことが考えられます。一応成分表示はありますが、実際に信用に足るものなのかも不明です。
また、有効成分量が同じでも、製剤法の違いによって効き方に差が出てしまうことも十分考えられるでしょう。
副作用が起きても救済されない
プロペシアを服用すると、「肝機能障害・男性機能障害(勃起不全等)」等の副作用が起こる可能性があると、プロペシアの添付文書に記載されています。日本で処方されたプロペシアのジェネリック医薬品で、添付文書に記載されていない副作用が起きた場合は「医薬品副作用被害救済制度」による救済が行われ、医療費等の給付があります。
しかし、海外製品で起きた副作用については、全てが自己責任となり、救済措置は一切なく、放置されてしまうのです。
このように、医薬品の個人輸入はリスクを伴う危険な行為なので、必ず医療機関を受診し、医師の処方を受けましょう。
偽物は健康を害する成分が入っていることも
副作用とまではいかなくとも、徹底した利益重視で製剤されたことにより、健康を害する成分が入っていることもあります。過去に、インドのシプラ社製品で起こった出来事ですが、エフペシアの添加物(着色料)に健康を害する成分が使用されている、ということで問題になったことがあります。
この添加物はキノリンイエローと呼ばれる着色料だったのですが、日本では食用として認められていないものでした。
錠剤程度の摂取量であれば問題ない、という声もありましたが、服用が認められていないものをわざわざ口にする必要はありませんよね。
海外製品の薬は、国内外の認可の違いによっても色々と問題を含んでいるとことを表した一件です。
ネットでよく取り上げられている海外製品もプロペシアの模造品
主な海外プロペシアジェネリック
シブラ「フィンペシア」「エフペシア」、インダス「フィナロ」、イーストウエストファーマ「フィナパルド」
ネットでよく取り上げている、これらの4種類の海外ジェネリックは全て、プロペシアの模造品です。
日本ではジェネリック医薬品を作るためには、先発品の特許が切れた後でなければなりません。
しかし、これらの販売元があるインドでは、2005年まで特許(物質特許)制度が認められていませんでした。そのため、錠剤の作り方さえ変えれば、新有効成分を含んだ薬品を作れたのです。
そのため、これらは特許執行後の薬ではないためジェネリックとは言えず、模造品でしかないのです。
もちろん日本国内のジェネリック医薬品よりも基準が甘いので、あまり効果は期待できません。
通販感覚でプロペシアのジェネリックを購入できるクリニックとは?
プロペシアのジェネリック品は、医療機関で処方してもらわなければ、安全に購入することはできません。
とは言うものの、以下のような理由でクリニックでの診察は抵抗があるという人も多いのではないでしょうか。
直接、頭髪の悩みを相談するのは恥ずかしい
クリニックに通う姿を誰かに見られるのではないかと不安
高額な料金が請求されるのではないかと不安
わざわざ足を運んで通院するのが面倒
クリニックに通う姿を誰かに見られるのではないかと不安
高額な料金が請求されるのではないかと不安
わざわざ足を運んで通院するのが面倒
そんな悩みをお持ちの人たちから注目されている新しいタイプのクリニックがあります。それはテレビ電話による遠隔診療が可能なクリニックです。
テレビ電話診察が可能なクリニックなら通販感覚でジェネリック品が手に入る
テレビ電話で診察をしてもらうことのできる育毛/発毛クリニックは、自宅でスマホやタブレットを使ったテレビ電話で診察してもらうことができ、薬は後日郵送されてきます。
診察料が無料である場合も多く、安く済むのもポイントです。
診察はあるものの、通販に近い感覚で国内の安全なプロペシアのジェネリック品が手に入るため、クリニックでの診察に抵抗がある人から支持を集めています。
それでは、テレビ電話診療ができるクリニックも入れて、AGAクリニックを比べてみましょう。
プロペシアのジェネリックで治療できるおすすめAGAクリニック4選
AGA治療にプロペシアのジェネリック医薬品を使いたい人におすすめできるクリニックを紹介します。
通院の手軽さと、処方されるプロペシアのジェネリック医薬品のコスパで比較しました。
クリニック | 薬のコスパ | 通院 |
---|---|---|
1位 AGAヘア クリニック | 効果サポート 成分配合の オリジナル 5,500円 | テレビ電話で 受診可能 |
2位 Gグリーン クリニック | ファイザー製等 4,980円~ | テレビ電話で 受診可能 |
3位 湘南美容 クリニック | オリジナル 3,000円 (初回のみ1,800円) | 通院する 必要あり 全国55院 |
4位 AGAスキン クリニック | ファイザー製 6,000円 (初回のみ3,400円) | 通院する 必要あり 全国50院 |
AGAヘアクリニック
AGAヘアクリニックは、「FINA」というオリジナルのジェネリック品の処方を行っており、先発品のプロペシアよりも安い価格で購入することができます。「FINA」は有効成分フィナステリドはもちろん、治療のサポートに役立てる目的でビタミンや亜鉛も配合しているのです。
また、処方を安く抑えるコツとして初診料、再診料がかからないクリニックを選ぶ必要がありますが、AGAヘアクリニックは診察料が0円で治療には薬代しかかかりません。
通常のクリニックと比較すると、かなりコストを抑えることができます。
スマホを使ってテレビ電話での受診ができるので、通院する必要がありません。
安全で安いだけでなく、より治療をサポートする成分が配合されたAGAヘアクリニックは、アンチエイジングの神様がおすすめできるAGA専門外来です。
AGAヘアクリニック公式サイトへ
プロペシアのジェネリックは国内品を安全に購入するのが大事
効果と安全性を重視するなら、先発品である国内のプロペシアが間違いありません。
安さと手軽さを求めるのであれば、海外のジェネリック品でリスクを負うよりも、遠隔診療のクリニックで気軽にプロペシアのジェネリック品を処方してもらうのがおすすめです。
無料のテレビ電話診療で国内のプロペシアジェネリックが処方される「AGAヘアクリニック」へ
【参考】プロペシアは優等生!有効成分フィナステリドの働き
AGAの原因は、男性ホルモンのジヒドロテストステロンです。
プロペシアなどに代表される有効成分、フィナステリドが、ジヒドロテストステロンの生成を抑制してくれることはすでにご存知の人も多いかもしれません。
上図にあるようにフィナステリドは、男性ホルモン・テストステロンを薄毛の天敵ジヒドロテストステロンに変換する酵素、α5リダクターゼのⅡ型に対して変換させないよう阻害効果を発揮していくのです。
また、この酵素α5リダクターゼにはⅠ型とⅡ型の二種類とあり、Ⅰ型はあらゆる細胞に存在していますが、一方で、Ⅱ型は前頭部・頭頂部に多く分布していることが確認されています。
つまり、薄毛に関係してくるⅡ型のα5リダクターゼを阻害できるフィナステリドは、AGA治療には最適の薬ということなのです。