ストレス対策に!イチョウ葉エキスの血流改善・抗酸化8つの効果解説
[公開日]2015/06/16[更新日]2017/10/30

ただし、イチョウ葉エキスは、2002年に国民生活センターによって危険性が報告されて以来、「効果なし」「怪しい」「インチキ臭い」といった認識が広まりました。
一方、ヨーロッパでのイチョウ葉エキスの評判はというと、1965年から副作用のおそれが非常に少ないハーブとして日本でいう厚生労働省から認可され、医薬品として扱われている国がいくつもあります。
今回は、そんなイチョウ葉エキスの効果・効能の信ぴょう性や副作用のリスクについてお伝えします。
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サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級、薬事法管理者の有資格者チームの管理人。化粧品開発・プロモーションの実務経験を活かし、雑誌・WEBメディアの執筆/ディレクションを行う。
血流改善と抗酸化作用!イチョウ葉エキス8つの効果・効能

イチョウ葉エキスは、テルペンラクトンのもつ血流改善・フラボノイドのもつ抗酸化作用・抗炎症作用という3つの効果が組み合わさることで、からだに様々な効果をもたらしています。
ここでは、臨床試験によって効果があらわれたものを紹介します。謳われている効果効能はいくつもありますが、明確な根拠等がないものは省いています。
イチョウ葉エキスを生活に取り入れたほうがいい人
健康診断の結果が悪かった
近頃、物忘れに不安を覚えることが多い
季節の代わり目に弱い
身体の不調を感じることが多くなった
運動不足・不規則な生活/食事が続いている

イチョウ葉エキス240mgを24週間投与
両タイプに改善効果が認められ、特に問題となる副作用なし
イチョウ葉エキスを52週間投与
認知症の症状測定(ADAS-Cog/GERRI/CGIC)により、イチョウ葉エキスによって、認知症の進行が抑えられていた
ただし、大規模な臨床試験の場合、結果が平均化しやすいという結果があります。実際3,000人以上を対象にした臨床試験データは以下のようになり、効果があるとはいえない結論になっています。
イチョウ葉エキス1日240mgを6.1年間投与
臨床研究では有意差は認められなかった

イチョウ葉エキスは、血流改善とともにシナプスの活性化作用の報告があるものの、まだ研究途中の分野なので、参考程度と考えたほうが良さそうです。
イチョウ葉エキス180mgを6週間投与
記憶力、認知機能の改善を認めたと報告あり





平衡感覚障害を起こしている内耳性のめまいと脳動脈硬化症を起こしている60歳~86歳(平均74歳)の患者15名にイチョウ葉エキスを2週間~1カ月投与したところ、8割以上の人がふらつきや頭重といった症状の改善、バランス感覚の改善がみられた
イチョウ葉エキスは、血圧の急上昇を防ぎ、血液の流れを良くするという効果があります。また、トランボキサンA2の働きを抑制することで、血管の拡張・強化、血栓をできにくくする働きも持つため、結果的に動脈硬化を予防することができます。
緑内障患者42名
イチョウ葉エキス80mgを1日2回、12年投与
緑内障による視野損傷を抑制する
イチョウ葉エキスに含まれるギンコライドは、血小板活性化因子(PAF)の働きを抑制することから、アレルギーへの効果が期待できます。


その一方で、効果に対して明確な結論が導き出されていない分野もあるため、イチョウ葉エキスは効果がないのではないか?と疑問を持たれることもあります。
イチョウ葉エキスの副作用は?過剰摂取は頭痛を引き起こすことも
イチョウ葉エキスは、ドイツやオーストリアと言ったヨーロッパでは医薬品として扱われています。医薬品として扱われるということは、期待できる効果があるという一方、副作用の可能性もゼロではないということです。
イチョウ葉エキスに副作用はあるのか?
イチョウ葉エキスは、比較的安全性の高いハーブと言える。副作用は、軽度の消化器症状、頭痛、発疹などである
出典:サプリメント事典第3版 / 蒲原聖可 著
ハーブの中でも、安全性の高い分類に入るイチョウ葉エキスなので、副作用が起こる可能性は非常に稀と考えて良いのですが、いくつか副作用に関する報告が上がっていることもまた事実です。
特に、妊娠中の方、血液凝固作用をもつ薬を服用している方はイチョウ葉エキスの摂取は控えるようにしましょう。
イチョウ葉エキスの摂取を控えたほうがいい人
イチョウ葉は動物実験において、卵母細胞の生殖力を妨げることや抗血小板作用による出血時間の延長の可能性がゼロではないことと言えます。そのため、妊娠を望む方、妊娠中は控えましょう。また、妊娠/授乳期において、どれくらい影響をもたらすか十分なデータが集まっていないため、避けましょう。

イチョウの葉をそのまま飲むのはNG!頭痛・吐き気を引き起こすギンコール酸とは
イチョウ葉には、ギンコール酸というアレルギー物質が含まれています。イチョウは身近な植物なので、葉っぱを拾ってお茶にすることを思いつくかもしれません。しかし、加工されていないイチョウ葉には、ギンコール酸が高濃度(約17,000ppm)に含まれている可能性があり、お茶の作り方に酔ってはギンコール酸が溶け出すおそれがあります。
ギンコール酸には、頭痛や吐き気、胃痛、便秘、皮膚アレルギーなどの症状を引き起こす可能性があるため、手作りで取り入れるのは避けましょう。

イチョウ葉エキス食品の問題点
日本において健康食品の一つであるイチョウ葉エキスには、原材料や配合成分に明確なルールがないため、品質にバラつきが見られました。具体的には、ギンコール酸が高濃度検出されたり、フラボノイドやテルペンラクトン類の割合が表示とは異なるといった結果が2002年国民生活センターの調査によって判明しました。
それ以降、多くのイチョウ葉エキス食品・サプリメントは、品質に対しての見直しや表示方法の見直しによって、消費者が必要なものを自分で選べるようになっています。
また、(財)日本健康・栄養食品協会がイチョウ葉エキス食品に対して基準を設けており、一定の規格基準を満たし認定された健康食品にはJHFAマークがついています。
イチョウ葉エキス食品
イチョウ葉エキス食品は、(財)日本健康・栄養食品協会が定めるイチョウ葉エキスを主成分とし、以下の要件を満たす健康補助食品のことです。一粒・1カプセル・1包に20mg以上含有
フラボノイド配糖体を24%以上、テルペンラクトンを6%以上
ギンコール酸の含有量が5ppm(0.0005 %)以下

イチョウ葉エキスにつけられたJHFAマークは、医薬品として扱われているドイツと同じ基準において評価されているため高い安心・安全性が保証されていると考えられます。
イチョウ葉エキスはお茶よりもサプリメント摂取が効果的
イチョウ葉エキスは、イチョウの葉っぱから水やアルコールによって抽出されたエキスです。イチョウ葉エキスとして商品になるには、管理栽培されたイチョウ葉から採れたエキスを使用するため、道の傍に植えられている銀杏の木とは異なります。



イチョウ葉エキスサプリメント選ぶポイント
品質基準:フラボノイド系24%以上、テルペンラクトン類6%以上含有もしくは、JHFA認定マークつき
品質管理:GMP認定工場にて製造されているもの

イチョウ葉エキス×アスタキサンチン
イチョウ葉エキス×レスベラトロール
イチョウ葉エキス×ケルセチン
イチョウ葉エキス×ナットウキナーゼ
イチョウ葉エキス×ビタミンE
イチョウ葉だけが含有する2成分の抗酸化作用が健康効果をもたらす
イチョウ葉エキスには、フラボノイドとテルペンラクトン類が配合されています。フラボノイドとは、フィトケミカルの一種です。
身体にとって必須栄養素ではない成分ですが、植物が自らつくりだす身体に良いとされる化学物質(ルチンやケルセチン)で、主に高い抗酸化作用をもっています。

ギンコライドとビロバライドはイチョウのみに含まれる


イチョウ葉エキスがすごいと言われる理由
秋には黄色く色づき季節を感じさせるイチョウ葉ですが、その歴史は2億年以上前からと非常に古く、恐竜が生息する時代から存在していた最古の植物です。
イチョウは、現在までほぼ形を変えずに生き延びてきたことから「生きた化石」とも言われています。
今では、世界各国にあるイチョウの木ですが、品質としては、医薬品として認められているドイツやフランスで管理栽培されているものと、日本で栽培されるイチョウが高品質とされています。
中国の最古の医学書とされる「神農本草経」には、イチョウ葉を煎じたお茶が治療に役立ったと記録が残っています。
そんなイチョウ葉エキスは、中国では漢方として伝統的に用いられ、ヨーロッパ(ドイツやオーストリア)では、1965年ごろから医薬品として認められ、治療目的に使用されています。
日本やアメリカではサプリメント(=健康食品)ですが、国が変わると医薬品としての効果ももつため、健康食品というくくりであっても、取り入れ方によって起こりうる副作用はゼロではないということを頭に入れておきましょう。
身体の衰えは、すべて「酸化」から始まるため、酸化にアプローチすることができるのがイチョウ葉エキスが注目をあつめているのです。
ストレス対策にもイチョウ葉エキスは効果的
健康の質は、血管で決まります。血液がサラサラかドロドロか。血管の弾力があって、脳から手足の末端までスムーズに流れているか。血管がキューっと収縮ばかりしていないか。
イチョウ葉エキスは、医療先進国でハーブの効能を認めているドイツやヨーロッパにおいては医薬品として認められていますが、日本やサプリメント先進国アメリカでは健康食品としての分類ですね。
ただし、上記に述べたような効果や臨床試験が世界各国で証明されていることを考えると、特に50代以降の方にとって、今抱えている身体のトラブルやこれからやってくる不調に対して何らかの効果が期待できる成分と言えるでしょう。
イチョウ葉エキス配合サプリメント比較
高品質イチョウ葉エキスを選ぶポイント解説!おすすめサプリ口コミ効果比較検証
※この記事では書籍や行政機関・研究機関のデータをもとにしたイチョウ葉エキスについて解説しています。別ページにて紹介しているイチョウ葉エキスサプリの効果を保証するものではありません。
◆参考文献
サプリメント事典 第3版 / 蒲原聖可著
栄養の教科書 / 中嶋洋子著
イチョウ葉エキス 健康食品の安全性・有効性情報 / 国立健康・栄養研究所