花粉症の季節に肌荒れ・敏感・乾燥で苦しむ人のためのスキンケア方法

花粉の季節は、肌荒れが起きやすく、目の周りや頬、顔全体が乾燥や敏感になります。

残念なことに、肌が敏感になると、シワやたるみなどに代表される肌の老化が早まることが判明しています。

この記事は、今や4人に1人が抱える花粉症による肌荒れから開放するための対策記事です。

---

花粉肌荒れに効果的な２つのスキンケア対策

▼花粉で肌荒れする仕組み▼

単に乾燥が原因なのか、花粉の影響なのか、それ以外の原因で肌荒れしているのか、自分で判断するのは難しいかもしれません。

ただ、花粉が飛んでいる時期の肌荒れ対策で特に重要視すべき点は、花粉を肌に触れさせないことと低刺激で保湿効果の高い化粧品でバリア機能を高めるという2点です。

花粉はかゆみ・ニキビの原因に！花粉カットする化粧下地は必須

春先の紫外線が増える季節にスッピンで過ごすことは、肌が敏感なときほど危険です。

皮膚のバリア機能が低下しているので、紫外線のダメージを受けやすくなるからです。とは言え、肌が揺らぎやすいときにメイクすることは抵抗があります。

---

顔に何もつけないときと比較すると、通常のマスクやメガネをするだけで花粉が顔につく量は1/3以下に減ります。さらに、花粉症対策用のマスクとメガネをつけると、花粉量は1/6にまで減らすことができます。

ただし、マスクやメガネだけでは顔の全体をカバーしているわけではありません。花粉が肌につき、炎症をおこすとその炎症は広がっていくこともあります。そのため、顔全体を徹底的にガードする保護膜のような日焼け止め下地やパウダーが必要になります。

以下、4つのポイントを基準にアンチエイジングの神様チームで評価し、順位付けした花粉カット下地の商品になります。


▼花粉カット化粧下地の特徴▼

	総合評価	価格
1位 アレルバリア	花粉・UVから徹底的に肌を守る日中美容液	3,000円 / 40ml
2位 アヤナスBBクリーム	敏感肌専用ブランドがつくるBBクリーム	3,519円 / 25g 1色のみ
3位 桜花媛	肌への優しさはあるが、保護力は微妙	3,619円 / 33g 4色

より詳しいデータ比較表は下部へ

ムラになりにくく、花粉から徹底的にガードできるアレルバリア

アレルバリアは、敏感肌用の日中美容液ですが、「美容液」としての効果よりも、空気中の花粉やチリ、紫外線から肌を守るという役割の方が強い化粧下地のような商品です。

独自の均一膜技術により、ムラなく肌につけることができます。また、伸びがよく、つけ心地も重くないため顔に何か塗るのが苦手という方でも使えます。

赤ちゃんからでも使えるので、肌がヒリヒリするときでも使え、花粉から肌を守ることができるでしょう。

敏感肌でも使える低刺激スキンケア化粧品3選

バリア機能と保湿ケアの関係性とは

花粉症スキンケアの2つ目は、肌のバリア機能を高めていくための保湿ケアです。肌のバリア機能は、表皮の中の角層がその役割を担っています。

角層には、アミノ酸などで構成される天然保湿因子（NMF）やセラミドを中心とした細胞間脂質によってできています。

肌のバリア機能が整っている状態は、角質細胞が規則正しく並んでおり、細胞と細胞の間をぎっしりと細胞間脂質が埋め尽くしている状態です。

一方でバリア機能が整っていない状態は、角質細胞が未熟な状態で不規則に並んでおり、細胞間脂質が少なく、所々に隙間があります。

そこから内側の潤いは外に蒸発し、化粧品で潤いを与えても角層内にとどまることができず、潤いが逃げていくのです。敏感肌は、まさにこのバリア機能が整っていない状態です。

バリア機能を整えるには、肌荒れを抑えつつ、肌のバリア機能を担っている保湿成分（セラミド）を肌に与えるスキンケア化粧品を使うことが解決策になります。

以下は、アンチエイジングの神様チームで評価し、順位付けしたセラミドを含む低刺激保湿化粧品です。

▼敏感肌でも使える保湿化粧品の特徴▼

	総合評価	価格
1位 アヤナス	肌荒れをおさえつつ、肌を潤す保湿力	[トライアル] 1,370円 / 10日分
2位 メディプラスゲル	低刺激オールインワンゲル	2,774円 / 180g(本製品)
3位 ヒフミド	保湿効果◎、ただ肌荒れ敏感肌には微妙	[トライアル] 907円 / 7日分

より詳しいデータ比較表は下部へ

アヤナスは、保湿成分やスキンケアでバリア機能をサポートする敏感肌用の保湿化粧品です。

▼保湿成分の種類▼

保湿成分はたくさんありますが、バリア機能を高めるためにはセラミド配合の化粧品を選びましょう。セラミドは、角層内では細胞間脂質として、内側から潤いが逃げないようにする重要な保湿成分です。

特にヒト型セラミド（セラミドの後ろに数字がついているもの）は、肌にあるセラミドと同じ構造をしているため、肌なじみがよく、刺激になることはほとんどありません。(※医薬部外品に配合される場合は、表示名が変わります。)

花粉で肌が荒れているときは、刺激の少ない敏感肌コスメやパラベンなどを含まない無添加化粧品の方が良いのは確かです。

しかし、防腐剤としての役割を果たすパラベンを含まない代わりに「ヒノキチオール」が配合されていることがあります。

ヒノキチオールは、名前の通りヒノキからとれる成分なので、アレルゲンがヒノキの場合は肌に合いません。どのアレルゲンによる花粉症ナノ化はアレルギー検査によって判明するので、花粉症かなと思った時は病院で診断を受けることをおすすめします。

花粉症によってニキビができるのには、2つの原因が考えられます。ひとつは、花粉症によって肌が乾燥し、古い角質が毛穴を塞いでしまうパターンです。

もうひとつは、花粉が毛穴をつまらせることでニキビが起きるパターンです。

どちらも必要な対策は、炎症を抑えることと、花粉から肌を守り、保湿ケアを行うことです。ただし、肌は刺激にとても敏感になっているので、ニキビ化粧品に配合されている成分に強く反応することもあります。

花粉の季節はいつものスキンケア化粧水でも肌荒れする

花粉による肌荒れは、花粉症ではない人にも起こりえます。花粉で肌が荒れるのは、肌のバリア機能が低下し、刺激に弱くなっているからです。

花粉が肌につくと、異物と認識され、肌を守るために炎症を起こします。炎症が続くと肌のバリア機能が徐々に弱くなっていきます。

バリア機能が低下すると、まず肌の乾燥を実感します。乾燥状態が続くと、バリア機能がさらに弱まり自分で潤う力が低くなり、乾燥性敏感肌になります。

カサカサ・ヒリヒリ・赤み・かゆみが生じるのはバリア機能が弱まっているというサインです。また、肌が乾燥すると角質が溜まり、毛穴を塞ぐため乾燥によるニキビもできます。

---

バリア機能が低下する3つの原因

バリア機能の低下=乾燥であり、乾燥＝肌トラブルのあらゆる原因になるため、バリア機能を高めることはとても重要になります。バリア機能が低下する原因は大きく3つに分けることができます。

洗浄成分が強力なクレンジングや洗顔料は、肌表面の汚れだけでなく角層のバリア機能を壊します。また、ゴシゴシこすり過ぎたり、熱めのお湯で顔をすすぐこともバリア機能の低下につながります。

---

保湿成分には、潤いを逃がさないセラミドをはじめとして、比較的保湿力の高いコラーゲンやヒアルロン酸、角質細胞を構成するアミノ酸などがあります。

ただし、ドラッグストアなどで販売されている安価な化粧品のメインの保湿剤はBGやグリセリンであり、保湿効果の高い成分はあまり配合されていません。

配合されていても、ほんの僅かである場合がほとんどです。高ければ良いとは言えませんが、化粧水をはじめとした保湿化粧品は2000~3000円を目安に選びましょう。

紫外線は、肌表面と肌の奥にある真皮層までダメージを与えます。紫外線を浴びると、一種のやけどのような状態になるため、肌は乾燥しバリア機能も低下します。

そのため、男女問わずどんな肌質・肌状態であっても、紫外線対策は必須です。その他、季節の変わり目もバリア機能が低下しやすくなります。

春は、気温や湿度の差が激しく乾燥が気になるだけでなく、紫外線が多くなる時期です。さらに、黄砂や花粉の飛散もあるため外的要因により、肌荒れを起こしやすい季節と言えます。

新生活の季節でもあるため、ストレスを受けやすく、外的・内的要因が重なり、肌が不安定になりやすい時期と言えます。そのため、この時期に起こる乾燥性敏感肌の予防と対策が必要になります。

---

今すぐできる花粉対策とおすすめ食べ物

家に帰ってきたら、玄関でコートを脱ぎ、花粉を払い落としましょう。空気清浄機を置いている場合は、部屋の中よりも玄関に置くほうが効果的です。

掃除や空気の換気を行うときは、1箇所だけでなく2箇所開け、風の通り道をつくりましょう。窓をあけるときは、網戸とレースカーテンをした状態のほうが約3割花粉の侵入を防ぐことができます。

毛足の長いニット素材や凸凹している洋服は、花粉をつきやすくします。アウターだけでも化学繊維（ウールやアクリル）でできたツルツルな素材のものを選びましょう。

ヒスタミンはかゆみの原因となります。肌が敏感になる時は、できるだけ控えたほうがよいでしょう。



ヨーグルトや味噌、ぬか漬けやチーズなど乳酸菌を含む食品を日頃から食べる習慣は、長い目で見ると、副作用のリスクがない安全な花粉症対策になります。

食事から摂り入れるのが難しい場合は、乳酸菌サプリの力を借りる手段もあります。乳酸菌サプリについては、以下の記事で詳細解説しています。

アレルケアの口コミ効果に関するよくあるQ＆A

肌荒れや花粉症の症状が重くなる理由のひとつとして、オメガ6脂肪酸の過剰摂取とオメガ3脂肪酸の摂取不足が考えられています。

理想のバランスは、オメガ3：オメガ6=1：1〜4ですが、現状は、オメガ3：オメガ6=1：10〜50と言われております。乳酸菌同様、オメガ3脂肪酸はサプリでとることもできます。

オメガ3脂肪酸については、以下の記事で詳細解説しています。

オメガ3脂肪酸人気DHA・EPAサプリ成分比較ランキング

花粉は一日中飛散していますが、夜から明け方・雨の日は比較的花粉量が少なくなります。その一方で晴れて風が強い日や雨が降った翌日が晴れのときは花粉の飛散量が増えます。

特に10~14時あたりは、1日の中でも花粉が多くなる時間帯なので、時間帯を考え外出すると、肌にとっても良いかもしれません。

髪の毛は、下ろすよりも結んでできるだけ花粉が付く範囲を狭くしましょう。外出したあとに、髪の毛を手で払い花粉を落とすことも大切です。

花粉症による肌荒れはスキンケアの見直しから

鼻や目がムズムズするだけでも不快な毎日なのに、肌がボロボロになるともうなんともいえない気分になります。

メイクすることすらおっくうになる花粉の季節ですが、日々のスキンケアの見直しと花粉を寄せつけない徹底ガード方法で憂鬱な毎日から抜け出すことができます。

花粉症を治す方法は見つかっておらず、症状を緩和する方法しかない現段階において、花粉による肌トラブルを回避するには、とことん肌力を鍛えていくことが最善の方法になるでしょう。

《おすすめ関連記事》

なぜ花粉症で肌が荒れるのか？花粉症皮膚炎スキンケア8選

薬治療の前に実践したい花粉症に効果のある対策１０選

資生堂アレルバリアエッセンスのバリアは花粉症でも使えるの？ 口コミ分析と体験レポート

乳酸菌サプリを効果的に摂る３つのアプローチとおすすめ比較ランキング

---

《参考》 花粉対策化粧品の詳細比較表一覧

記事を執筆するにあたって、花粉対策化粧品を比較調査しました。選ぶ際の参考にしてください。

	1位	2位	3位
	アレルバリア/資生堂	アヤナスBBクリーム / ディセンシア	桜花媛 / タイム
総合評価	花粉・UVから徹底的に肌を守る日中美容液	敏感肌専用ブランドがつくるBBクリーム	肌への優しさはあるが、保護力は微妙
価格	3,000円 / 40ml	3,519円 / 25g 1色のみ	3,619円 / 33g 4色
UVカット効果	SPF40 / PA+++	SPF25 / PA+++	SPF30 / PA+++
肌への優しさ	紫外線吸収剤、パラベン、鉱物油、合成着色料、香料、アルコール不使用	アレルギーテスト済み、無香料・紫外線吸収剤不使用	パラベン、鉱物油、紫外線吸収剤、合成香料不使用
コスメの役割	化粧水、乳液の後に使用。日焼け止め・花粉や塵などの微粒子から肌を守る化粧下地	保湿・UVカット・肌補正までおこなう1本7役のBBクリーム	美容液〜ファンデーションまで行う多機能BBクリーム

	1位	2位	3位
	アヤナス / decencia	メディプラスゲル/ティーエージェント	ヒフミド / 小林製薬
総合評価	肌荒れをおさえつつ、肌を潤す独自技術でしっかり保湿	肌に触れる回数を減らせる高保湿成分配合オールインワン	保湿効果は期待できるが、肌荒れ敏感肌には微妙
初回限定お試し価格	1,370円 / 10日分 化粧水・美容液・クリーム・アイクリームBB1包 / 送料無料	2,774円 / 180g(本製品) 約2ヶ月分 / 送料無料 30日間全額返金保証	[トライアルセット] 907円 / 7日分 クレンジングミルク・石鹸・化粧水・クリーム・UV下地、ポーチ / 送料無料
保湿成分	・ヒト型ナノセラミド(セラミド2)・ベントナイト・CVアルギネート・コウキエキス	ヒアルロン酸3種類・コラーゲン2種類・アミノ酸15種類・プラセンタエキス・セラミド1,3,6Ⅱ	・ヒト型セラミド(セラミド1,2,3)
肌への優しさ	アルコール・香料・紫外線吸収剤不使用・皮膚科医立会テスト済み	・パラベン・防腐剤・乳化剤・香料・着色料不使用	香料・着色料・パラベン・エタノール不使用・アレルギーテスト済み