なぜ花粉症で肌が荒れるのか?花粉症皮膚炎スキンケア8選
[公開日]2013/11/03[更新日]2017/03/14
春先はお肌が荒れやすい時期。この肌荒れ、季節の変わり目という要因だけでなく、花粉症との関わりもあることはご存知ですか?
最近知られるようになった花粉症皮膚炎。花粉は鼻や目の症状だけでなく、肌にも影響を及ぼします。
私は花粉症じゃないから関係ないわ、という方、実は知らないうちに花粉でダメージを受けていることがあります。花粉症の症状はないのに、花粉で肌荒れが起きるのです。
春に肌荒れになる方の多くは、年齢以上にお肌が老けやすい可能性がとても高いのです。自身の肌質に甘んじているだけでは、春先だけでなく、5年後、10年後のお顔立ちにも影響が出ます。若くして乾燥小じわが出ることがある人など、要注意です。
花粉症と肌荒れの関係、そしてその対策を通して、春先の肌荒れに悩まされるすべての方にヒントになる情報をご紹介します。これを機に肌質改善へと動き出せれば何よりです。
具体的な対策コスメを探される方は、以下の記事を参考にしてください。資生堂から花粉対策コスメとして発売された商品を検証しています。
春は肌が荒れやすくなる条件がたくさん揃っています。それらの条件は下記にご紹介しますが、その要因の一つに「花粉」があります。花粉症を発症している方は既に目のまわりの痒みや、首までの赤い湿疹といった苦しい症状をご経験の方もいるかと思います。症状がひどい場合、まずは皮膚科への受診が必要です。
併せて注意したいのが、花粉症ではない人が、肌に花粉のダメージを受ける場合です。花粉症は今発症していなくても、アレルゲンとなる花粉を浴び続けると、ある時突然発症することが知られていますね。
潜在的に花粉症になる可能性を秘めている人が、春に弱った肌を花粉に晒すと、肌荒れ、炎症、という形で影響を受けます。自分で花粉アレルギーを自覚していなくても、肌がアレルギー反応を起こしているのです。
また、花粉の影響はアレルギー性の炎症だけではありません。弱った肌に花粉という刺激物質が接すると、刺激性皮膚炎という形で肌荒れになることがあります。春には花粉だけでなく黄砂など、肌への刺激物が多く空気中に含まれています。
敏感肌や極度に乾燥した肌、日焼け直後の肌は、さわるだけでもヒリッとしますよね。免疫力の落ちた肌は、普段気にならない刺激にもダメージを受けることを、実感したことがあるのではないでしょうか。それと同じことが、花粉によって目に見えないレベルで起きているのです。
原因の判別としてアレルギーテストをしてもいいですし、いずれも炎症がひどい場合は皮膚科での診察を勧めます。
しかし、何が原因であれ、花粉に対する肌対策が必要なことには変わりありません。いずれにしろ肌を保護して免疫力を落とさないようにすることが肝要だからです。では、どうして春にそれほど肌の免疫力が下がるのでしょうか。春の肌にはいったい何が起きているのでしょう。
花粉症を発症している人もいない人も、春に肌が花粉でダメージを受ける理由の大きなところが、肌のバリア機能の低下です。お肌はちょうどカステラのように、表面の皮の部分とその下のスポンジの部分に分かれていますよね。
春先は、表面で肌の膜となる油分と水分のバランスがくずれ、外からの刺激を受けやすくなります。内側のスポンジ部分も弱りやすく、外からの刺激に肌内部までもが影響を受けます。こうして弱った肌は、外からの異物が入り込みやすくなっています。
このバリア機能の低下した肌にアレルゲンである花粉がくっつくと、肌は防御しようとします。一見すると迷惑な肌あれですが、「異物が入ってきたぞー!熱(炎症)を出してやつけよう!」バリアが壊れて入ってきた異物と必死に戦ってくれているわけです。
アレルギーがない人も、外側の膜が弱っているので、肌に当たるものの刺激が強くなります。普段なら外からの刺激物をガードしてくれている膜が、ガードマンとしての役割を果たしにくくなっているわけです。
何故春の肌はそのような状態に陥りやすいのでしょうか?花粉症による肌荒れも、春先の肌荒れも、まずは肌そのもののバリア機能が落ちる理由を理解して、対策をとることがキーになります。
春は内外から肌に負担をかける条件が揃いやすい時期です。今一度、肌にどんな負担がかかっているか認識しておきましょう。
春の肌におとずれる外からの刺激
春に内面から肌への影響を及ぼす要因
見落とされがちですが、内的要因として、春に起こる環境の変化も肌に影響を与えます。あまつさえ年度変わりの忙しい時期です。ストレスによるホルモンバランスの乱れも然りですし、忙しさにかまけて食生活をおろそかにすることも、特にこの時期は、肌へのダメージを助長します。体内では肌に栄養が行きにくくなっていますから、普段以上に栄養バランスの整った食生活をしないと肌の栄養不足が深刻になってしまします。
さて、これらの要因の中で特に内側にも外側にも影響が大きいのが気温差です。人間は高気圧のときは交感神経優位、低気圧のときは副交感神経優位になります。春先になると低気圧と高気圧が入り乱れる天気図をよく見かけますね。気圧が入り乱れると、自立神経が乱れ、ホルモンバランスにも影響、肌の不調につながります。
また、寒暖差や自律神経の乱れで血流が悪くなると、肌にいいことは一つもありません。外の刺激で弱る肌に栄養を届けてあげなければいけないのに、運び役の血液が行き届かなければ肌はより弱っていきます。
また、みなさん聞いたことがあると思いますが、肌が新たな組織を作るのに必要なターンオーバーも、血流が悪くなると滞ります。寒暖差に耐え、血流も悪く冷えた肌に、花粉が刺激となってくっつくと、肌は熱をおびて異物への対応を試みます。
身体がその部分をあえてしもやけのような状態にして、異物に対処しようとします。
このような炎症状態に特になりやすいのは、アレルギー体質の人、そして花粉症の人、アトピーや、乾燥肌、敏感肌の人です。これらの人に共通しているのが、血流が悪い、余分な水分が溜まりやすい体質です。
では一度こうなった場合、冷えをとろうと、血流をすぐあげてしまっていいでしょうか?例えば炎症している手をお湯に突っ込もうと思いますか?血流をよくして炎症部にも熱が加わると、ヒリヒリと炎症している部分にさらに熱を加えることになります。こうなる前に、事前に血流を良くしておくことが大切です。
また、春先の乾燥度は冬とあまりかわりありません。春先の肌荒れで極度の乾燥を感じる人は多いと思います。前述の気候条件などで肌は表皮の部分から油分と水分のバランスが崩れ、乾燥気味になっていきます。その上に、乾燥した空気にさらされると肌の免疫はさらに弱ります。
肌荒れの仕組みさえ理解すれば、化粧品だけでなく、根本的な対策にトライしていくことができます。では以上の仕組みをふまえて、春先の花粉症による肌荒れ、そしてその他の肌荒れにも有効な対策を見ていきましょう。
外出時はとにかく直接肌に刺激物があたらないようにすることが肝要です。直接触れてしまうと炎症になります。そこで弱った肌の膜の代わりに、低刺激のルースパウダーにカバーしてもらうというわけです。
刺激はできれば試してから購入できると安心です。肌が弱っている時期はとにかく刺激はNGですから、敏感肌用であるのはもちろんのことですが、残念ながらすべての商品で刺激がないとは言い切れません。
バリア力については、その化粧品を塗った上に他のもの、例えば色素沈着の強い化粧品などを塗布しても洗い流した後に何も残らなければ、花粉ガードも期待できます。保湿やカバー力を期待する成分としてはセラミドが最有力でしょうか。肌の膜替わりをしてくれる成分が入ったものを積極的に選びましょう。そして、症状が出る前に、早めにそういった化粧品に切り替えておくことが大事です。
資生堂から対策コスメが発売されています。以下に検証記事があるので参考にしてみてください。
ゴーグルという響きにそこまでは、と思うかもしれませんが、アイメイクをしっかりしたい人に一番オススメなアイテムです。昨今ではおしゃれな、あまりゴーグル感の強くない花粉用眼鏡が各メーカーからでています。商品によってはシャットアウト率が90%というものも。
外に出る間だけと割り切れば、それ以外の場所ですっきりした目元で過ごせるわけですから、早めにガードを始めるに越したことはありません。アイメイクもできないほど目周りが荒れる前に、ぜひチェックしてみてください。
ただし、決してこすりながら落とさないよう注意しましょう。弱った肌を刺激物と一緒にこすりながら、というのは負担にならないはずがありません。
洗顔は、あまつさえ乾燥気味の肌から皮脂を奪いすぎないよう、水だけか、低刺激の洗顔料を使って行いましょう。肌に石鹸成分が直接触れて刺激になることを避ける成分が含まれる洗顔料もあります。泡立ちが良いことも、優しく洗うために大切な事なので、負担の少ないものを厳選してください。
顔の血流アップには、マッサージや蒸しタオルを当てることでアプローチできます。ただしこれは荒れる前のケア。荒れてからは刺激となるこのような方法はとれません。
冷温浴は地道なアプローチですが、温めるだけよりも効果的な血流アップ法です。冷やすと血管が縮まり、その後温めることで格段に血管が広がります。その時細胞にたまっていた老廃物も一緒に血液と流れるため、むくみがとれ、血液が流れやすくなります。
春先は陽気が変わってつい薄着したくなるものですが、少なくともお腹周りはしっかりガードを。内臓が冷えるとそこに血液が集中して末端が冷えるため、肌への血流も悪くなります。
積極的にとりたい栄養素は、
忙しくて料理する暇が無い、という場合でも、ベータカロテン~亜鉛の栄養素は、朝食を胚芽米の卵ご飯にするだけで1日1回は補給できます。その他の食品も日常的に摂取できるように食品選びに気を付けてみましょう。
このヒートショックプロテインを増加させる方法は簡単で、毎日、もしくは2~3日に一度、の入浴で行います。血流アップに入浴をおすすめしましたが、少し入浴方法を工夫することで、肌の回復力アップ、全体的な免疫力アップ、ストレス耐性アップといったことまで期待できます。
さて、すぐできる方法からじっくり取り組むものまでご紹介しましたが、これを機に是非長期的な肌力アップ、体質改善にも目を向けてみてください。今まさに症状に悩まされている方が、短期的な解決をお望みになる気持ちはよくわかります。
しかし、長期的な対策にも目をむけることで、根本的に肌を丈夫で綺麗にするだけでなく、体調の改善にまでつながります。
できることから気長に始めることが大切です。長期的なアプローチは、気づいたらそういえば、という具合にゆっくり効くものです。しかし、それまでの積み重ねが、忘れたころに大きな財産となって返ってきます。
様々なアプローチで、ストレス知らずの強い肌作りができるといいですね。
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最近知られるようになった花粉症皮膚炎。花粉は鼻や目の症状だけでなく、肌にも影響を及ぼします。
私は花粉症じゃないから関係ないわ、という方、実は知らないうちに花粉でダメージを受けていることがあります。花粉症の症状はないのに、花粉で肌荒れが起きるのです。
・春先に肌荒れになる、乾燥する
・アレルギー体質
・冷え性
・花粉症持ち
・アトピー
これらの体質の方は特に、肌荒れ対策に花粉も考慮に入れることをおすすめします。そして、春の肌荒れはしょうがないわ、と思っている方すべてに、今一度ご自身の体質を把握し、改善に取り組むことをおすすめします。・アレルギー体質
・冷え性
・花粉症持ち
・アトピー
春に肌荒れになる方の多くは、年齢以上にお肌が老けやすい可能性がとても高いのです。自身の肌質に甘んじているだけでは、春先だけでなく、5年後、10年後のお顔立ちにも影響が出ます。若くして乾燥小じわが出ることがある人など、要注意です。
花粉症と肌荒れの関係、そしてその対策を通して、春先の肌荒れに悩まされるすべての方にヒントになる情報をご紹介します。これを機に肌質改善へと動き出せれば何よりです。
具体的な対策コスメを探される方は、以下の記事を参考にしてください。資生堂から花粉対策コスメとして発売された商品を検証しています。
資生堂アレルバリアエッセンスのバリアは花粉症に有効なのか
判別が難しい!春の肌荒れの原因
春は肌が荒れやすくなる条件がたくさん揃っています。それらの条件は下記にご紹介しますが、その要因の一つに「花粉」があります。花粉症を発症している方は既に目のまわりの痒みや、首までの赤い湿疹といった苦しい症状をご経験の方もいるかと思います。症状がひどい場合、まずは皮膚科への受診が必要です。
併せて注意したいのが、花粉症ではない人が、肌に花粉のダメージを受ける場合です。花粉症は今発症していなくても、アレルゲンとなる花粉を浴び続けると、ある時突然発症することが知られていますね。
潜在的に花粉症になる可能性を秘めている人が、春に弱った肌を花粉に晒すと、肌荒れ、炎症、という形で影響を受けます。自分で花粉アレルギーを自覚していなくても、肌がアレルギー反応を起こしているのです。
また、花粉の影響はアレルギー性の炎症だけではありません。弱った肌に花粉という刺激物質が接すると、刺激性皮膚炎という形で肌荒れになることがあります。春には花粉だけでなく黄砂など、肌への刺激物が多く空気中に含まれています。
敏感肌や極度に乾燥した肌、日焼け直後の肌は、さわるだけでもヒリッとしますよね。免疫力の落ちた肌は、普段気にならない刺激にもダメージを受けることを、実感したことがあるのではないでしょうか。それと同じことが、花粉によって目に見えないレベルで起きているのです。
原因の判別としてアレルギーテストをしてもいいですし、いずれも炎症がひどい場合は皮膚科での診察を勧めます。
しかし、何が原因であれ、花粉に対する肌対策が必要なことには変わりありません。いずれにしろ肌を保護して免疫力を落とさないようにすることが肝要だからです。では、どうして春にそれほど肌の免疫力が下がるのでしょうか。春の肌にはいったい何が起きているのでしょう。
春の肌には何が起こっている?
花粉症を発症している人もいない人も、春に肌が花粉でダメージを受ける理由の大きなところが、肌のバリア機能の低下です。お肌はちょうどカステラのように、表面の皮の部分とその下のスポンジの部分に分かれていますよね。
春先は、表面で肌の膜となる油分と水分のバランスがくずれ、外からの刺激を受けやすくなります。内側のスポンジ部分も弱りやすく、外からの刺激に肌内部までもが影響を受けます。こうして弱った肌は、外からの異物が入り込みやすくなっています。
このバリア機能の低下した肌にアレルゲンである花粉がくっつくと、肌は防御しようとします。一見すると迷惑な肌あれですが、「異物が入ってきたぞー!熱(炎症)を出してやつけよう!」バリアが壊れて入ってきた異物と必死に戦ってくれているわけです。
アレルギーがない人も、外側の膜が弱っているので、肌に当たるものの刺激が強くなります。普段なら外からの刺激物をガードしてくれている膜が、ガードマンとしての役割を果たしにくくなっているわけです。
何故春の肌はそのような状態に陥りやすいのでしょうか?花粉症による肌荒れも、春先の肌荒れも、まずは肌そのもののバリア機能が落ちる理由を理解して、対策をとることがキーになります。
春のお肌の免疫力低下。原因は?
春は内外から肌に負担をかける条件が揃いやすい時期です。今一度、肌にどんな負担がかかっているか認識しておきましょう。
春の肌におとずれる外からの刺激
・寒暖差→体内の自律神経・ターンオーバー・血流に影響
・紫外線→春にかけて紫外線レベルが上昇
・花粉などのアレルギー物質
・紫外線→春にかけて紫外線レベルが上昇
・花粉などのアレルギー物質
春に内面から肌への影響を及ぼす要因
・ストレス→ホルモンバランスの崩れ
・自律神経の乱れ(交感神経と副交感神経のバランス)→血流鈍化
・食の質
このような内と外の要因が絡み合って肌の免疫力低下を起こします。・自律神経の乱れ(交感神経と副交感神経のバランス)→血流鈍化
・食の質
見落とされがちですが、内的要因として、春に起こる環境の変化も肌に影響を与えます。あまつさえ年度変わりの忙しい時期です。ストレスによるホルモンバランスの乱れも然りですし、忙しさにかまけて食生活をおろそかにすることも、特にこの時期は、肌へのダメージを助長します。体内では肌に栄養が行きにくくなっていますから、普段以上に栄養バランスの整った食生活をしないと肌の栄養不足が深刻になってしまします。
注目すべき要因は気温差!
さて、これらの要因の中で特に内側にも外側にも影響が大きいのが気温差です。人間は高気圧のときは交感神経優位、低気圧のときは副交感神経優位になります。春先になると低気圧と高気圧が入り乱れる天気図をよく見かけますね。気圧が入り乱れると、自立神経が乱れ、ホルモンバランスにも影響、肌の不調につながります。
また、寒暖差や自律神経の乱れで血流が悪くなると、肌にいいことは一つもありません。外の刺激で弱る肌に栄養を届けてあげなければいけないのに、運び役の血液が行き届かなければ肌はより弱っていきます。
また、みなさん聞いたことがあると思いますが、肌が新たな組織を作るのに必要なターンオーバーも、血流が悪くなると滞ります。寒暖差に耐え、血流も悪く冷えた肌に、花粉が刺激となってくっつくと、肌は熱をおびて異物への対応を試みます。
身体がその部分をあえてしもやけのような状態にして、異物に対処しようとします。
このような炎症状態に特になりやすいのは、アレルギー体質の人、そして花粉症の人、アトピーや、乾燥肌、敏感肌の人です。これらの人に共通しているのが、血流が悪い、余分な水分が溜まりやすい体質です。
では一度こうなった場合、冷えをとろうと、血流をすぐあげてしまっていいでしょうか?例えば炎症している手をお湯に突っ込もうと思いますか?血流をよくして炎症部にも熱が加わると、ヒリヒリと炎症している部分にさらに熱を加えることになります。こうなる前に、事前に血流を良くしておくことが大切です。
また、春先の乾燥度は冬とあまりかわりありません。春先の肌荒れで極度の乾燥を感じる人は多いと思います。前述の気候条件などで肌は表皮の部分から油分と水分のバランスが崩れ、乾燥気味になっていきます。その上に、乾燥した空気にさらされると肌の免疫はさらに弱ります。
肌荒れの仕組みさえ理解すれば、化粧品だけでなく、根本的な対策にトライしていくことができます。では以上の仕組みをふまえて、春先の花粉症による肌荒れ、そしてその他の肌荒れにも有効な対策を見ていきましょう。
まずは外側の刺激をガード!外出時の化粧品対策
まず肌を花粉などの刺激から守って、ダメージを受けない対策をたてましょう。外出時は花粉や黄砂などから肌をガードします。そのために、肌が敏感で化粧ができない時も、ルースパウダーだけはつけましょう。敏感肌用の低刺激のルースパウダーもあります。外出時はとにかく直接肌に刺激物があたらないようにすることが肝要です。直接触れてしまうと炎症になります。そこで弱った肌の膜の代わりに、低刺激のルースパウダーにカバーしてもらうというわけです。
基礎化粧品でベースの保護膜を
ルースパウダーの下に、肌を保護する幕を作るクリームを塗っておくとさらに守りができます。基礎化粧品は、肌にあてても刺激が無いこと、バリア力があること、保湿力が高いこと、は最低限満たしているものが望ましいです。刺激はできれば試してから購入できると安心です。肌が弱っている時期はとにかく刺激はNGですから、敏感肌用であるのはもちろんのことですが、残念ながらすべての商品で刺激がないとは言い切れません。
バリア力については、その化粧品を塗った上に他のもの、例えば色素沈着の強い化粧品などを塗布しても洗い流した後に何も残らなければ、花粉ガードも期待できます。保湿やカバー力を期待する成分としてはセラミドが最有力でしょうか。肌の膜替わりをしてくれる成分が入ったものを積極的に選びましょう。そして、症状が出る前に、早めにそういった化粧品に切り替えておくことが大事です。
資生堂から対策コスメが発売されています。以下に検証記事があるので参考にしてみてください。
資生堂アレルバリアエッセンスのバリアは花粉症に有効なのか
まずは外側の刺激をガード!グッズも活用
弱い目元はグッズで防御するのがおすすめです。目元は皮膚が薄く、粘膜も露出していますから、特に刺激物から守りたい箇所です。そこでおすすめなのが、一番花粉シャットアウト度が高い、ゴーグル眼鏡です。ゴーグルという響きにそこまでは、と思うかもしれませんが、アイメイクをしっかりしたい人に一番オススメなアイテムです。昨今ではおしゃれな、あまりゴーグル感の強くない花粉用眼鏡が各メーカーからでています。商品によってはシャットアウト率が90%というものも。
外に出る間だけと割り切れば、それ以外の場所ですっきりした目元で過ごせるわけですから、早めにガードを始めるに越したことはありません。アイメイクもできないほど目周りが荒れる前に、ぜひチェックしてみてください。
まずは外側の刺激をガード!とにかく刺激物はすぐに除去
外から帰ったらすぐに洗顔をして刺激物を洗い流しましょう。長時間刺激物が肌に触れた状態になるほど、炎症などのトラブルが悪化します。会社で顔を洗うことは難しいかもしれませんが、せめて冷やしたタオルを優しくあてるなど、炎症に傾いた肌を労わってあげましょう。ただし、決してこすりながら落とさないよう注意しましょう。弱った肌を刺激物と一緒にこすりながら、というのは負担にならないはずがありません。
洗顔は、あまつさえ乾燥気味の肌から皮脂を奪いすぎないよう、水だけか、低刺激の洗顔料を使って行いましょう。肌に石鹸成分が直接触れて刺激になることを避ける成分が含まれる洗顔料もあります。泡立ちが良いことも、優しく洗うために大切な事なので、負担の少ないものを厳選してください。
内側から弱体した肌を底上げ!血流アプローチ
前述のとおり、まずは血流アップが肌を花粉やその他の要因に影響されにくくする第一歩です。身体全体の血流が良くなるよう、春前から対策ができればベストです。少なくとも湯船につかり、時間があれば冷温浴などをしてみましょう。顔の血流アップには、マッサージや蒸しタオルを当てることでアプローチできます。ただしこれは荒れる前のケア。荒れてからは刺激となるこのような方法はとれません。
冷温浴は地道なアプローチですが、温めるだけよりも効果的な血流アップ法です。冷やすと血管が縮まり、その後温めることで格段に血管が広がります。その時細胞にたまっていた老廃物も一緒に血液と流れるため、むくみがとれ、血液が流れやすくなります。
春先は陽気が変わってつい薄着したくなるものですが、少なくともお腹周りはしっかりガードを。内臓が冷えるとそこに血液が集中して末端が冷えるため、肌への血流も悪くなります。
内側から弱体した肌を底上げ!肌の栄養不足を解消!
肌の弱体化を防ぐ為には、いつも以上に栄養に気を使わなければいけません。この時期は外からの刺激で弱っているだけでなく、肌そのものが根本的に弱っています。食べるものが肌を作る成分になり、強い肌組織を作ります。カップ麺やコンビニ食で済ませているという方は特に、食を変えることが肌荒れに大きな効果をもたらすかもしれません。積極的にとりたい栄養素は、
・ビタミンC・・肌の保湿、かゆみを抑える→赤・黄ピーマン、ゆず、アセロラ
・ビタミンE・・抗酸化作用、血行促進→すじこ、いわし、たらこ、モロヘイヤ
・セラミド・・皮膚を刺激から守り、角質層の水分を保つ→大豆、胚芽米、こんにゃく
・ベータカロテン(ビタミンA)・・肌の新陳代謝、潤いや粘膜維持→卵、緑黄色野菜
・タンパク質・・肌細胞の元、バリア機能を高める→赤身肉、魚、大豆、卵
・良質な油・・肌に潤いを与える→青魚、ナッツ、卵
・亜鉛・・皮膚の再生、代謝、免疫アップ→牡蠣、牛もも肉、チーズ、卵黄、大豆
その他に最近では、アレルギーに効果があり粘膜を強くするという、レンコンも食材として注目をあびました。たくさんありますが、乾燥肌や肌の痒み、そしてリカバー力アップの面だけでも、少なくともこれだけの栄養素が関係しています。・ビタミンE・・抗酸化作用、血行促進→すじこ、いわし、たらこ、モロヘイヤ
・セラミド・・皮膚を刺激から守り、角質層の水分を保つ→大豆、胚芽米、こんにゃく
・ベータカロテン(ビタミンA)・・肌の新陳代謝、潤いや粘膜維持→卵、緑黄色野菜
・タンパク質・・肌細胞の元、バリア機能を高める→赤身肉、魚、大豆、卵
・良質な油・・肌に潤いを与える→青魚、ナッツ、卵
・亜鉛・・皮膚の再生、代謝、免疫アップ→牡蠣、牛もも肉、チーズ、卵黄、大豆
忙しくて料理する暇が無い、という場合でも、ベータカロテン~亜鉛の栄養素は、朝食を胚芽米の卵ご飯にするだけで1日1回は補給できます。その他の食品も日常的に摂取できるように食品選びに気を付けてみましょう。
内側から弱体した肌を底上げ!ストレスに負けない肌作り
肌に内側からダメージを与えるストレスに打ち勝つために一番の策は睡眠です。お肌は寝る時に作られるのはご存知かと思います。十分な質の良い睡眠は何よりの美容液です。もう一つ、お肌にダメージを与えているストレスも、寝ることが大きな解消策です。内側から弱体した肌を底上げ!気温差を見方に。ヒートプロテクション
気温差にダメージを受ける春の肌荒れですが、温度差を味方につけることで肌荒れしにくい体質を作る方法があります。一歩先を行く対策として、ヒートショックプロテインというものをご存知でしょうか。昨今テレビでも話題になりましたが、40度~42度の高温に一定時間身体を晒すことにより、ヒートショックプロテインというたんぱく質を増やし、免疫力を上げるという方法です。このヒートショックプロテインを増加させる方法は簡単で、毎日、もしくは2~3日に一度、の入浴で行います。血流アップに入浴をおすすめしましたが、少し入浴方法を工夫することで、肌の回復力アップ、全体的な免疫力アップ、ストレス耐性アップといったことまで期待できます。
さて、すぐできる方法からじっくり取り組むものまでご紹介しましたが、これを機に是非長期的な肌力アップ、体質改善にも目を向けてみてください。今まさに症状に悩まされている方が、短期的な解決をお望みになる気持ちはよくわかります。
しかし、長期的な対策にも目をむけることで、根本的に肌を丈夫で綺麗にするだけでなく、体調の改善にまでつながります。
できることから気長に始めることが大切です。長期的なアプローチは、気づいたらそういえば、という具合にゆっくり効くものです。しかし、それまでの積み重ねが、忘れたころに大きな財産となって返ってきます。
様々なアプローチで、ストレス知らずの強い肌作りができるといいですね。
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