葉酸サプリ購入前に知るべきこと完全まとめ / 比較ランキングではわからないこと
[公開日]2014/02/10[更新日]2015/04/01
葉酸は妊婦を始めとした多くの方が積極的に摂取したい栄養素です。しかし、この栄養素の大きな働きをご存知でない方もまだまだ多いのが現状のようです。知って得する、というのがこれからご紹介する葉酸の知識です。
まず特に若い女性に積極的に知っていただきたい、葉酸と遺伝子との関わりをご紹介します。現在、そして将来、赤ちゃんの健康を願う全ての女性が知るべき知識です。また、妊婦や妊娠を希望する女性だけでは無く、若々しくいたいと願う方にも耳寄りな知識です。
次に、生活習慣病が気になる方に、特に知っておきたい知識として、葉酸と有害物質「ホモシステイン」との関わりをご紹介します。物忘れ防止としても注目される分野です。
葉酸が様々な方の健康に関わる大きな理由の1つが、遺伝子のとの関係です。私たちの健康、そして存在そのものの源である遺伝子。遺伝子と葉酸はいったいどのように関わっているのでしょうか。
葉酸の大事な働きの1つが「核酸」の合成です。「核酸」というのは、「DNA」や「RNA」の総称です。「DNA」はご存知遺伝子の本体。「RNA」とは、DNAという設計図を基にたんぱく質を作る役割を果たすものです。例えば、DNAという設計図を新しい細胞に伝達する働きをするのもRNAです。
葉酸は、DNAやRNAといった物質の合成に携わっています。では、生命の源であるこれらの核酸、私たちの毎日の健康には、具体的にどのように影響するのでしょう。そしてそこに葉酸はどのように関わっているのでしょうか。
私達一人一人の設計図、DNAはそもそも体内のどこにあるかご存知でしょうか。DNAは細胞1つ1つの中に存在しています。私たちの身体は約60兆個の細胞からできています。細胞は日々生まれ変わり、約5年の周期で総入れ替わりします。細胞が全て新しくなった5年後も同じあなたである理由、それが核酸、つまりDNAとRNAの働きです。
あなたの設計図であるDNAを、RNAが新しい細胞にコピーすることで、同じ生命体として維持されているというわけです。しかし、このコピーに問題が生じると、病気や老化といった現象として身体に不具合が現れます。
例えば白髪。これも毛髪を作る細胞が、老化によって不具合を起こした現象です。細胞の若々しさを保つことにも核酸が影響しています。葉酸はこのような核酸の働きに欠かせない栄養素です。
葉酸は核酸の合成に関わり、細胞の生成や再生を助けています。中学で、細胞分裂を習いましたよね。細胞には核があります。その核の中にDNAが存在します。細胞分裂で新しい細胞ができる時、DNAが複写されます。この細胞が新しく作られる際に不可欠な栄養素の1つが、葉酸なのです。葉酸は核酸だけでなく、たんぱく質の合成にも関わります。
葉酸が足りないと、傷ついたDNAの修復などにも支障が出ます。老化が気になる中高年の方、若々しく健康でいたい方、全ての年代の方に積極的に摂取してほしい栄養素です。そしてもちろん、葉酸が必要なのは、老化を防ぎたい方々だけではありません。
母から子へ、遺伝子を伝達するときにも欠かせない栄養素です。命を繋ぐ栄養素とも言えます。葉酸が不足することで最も危惧される問題が、赤ちゃんの脳や脊椎の発達への影響です。葉酸不足のリスクは、赤ちゃんを望む女性にとって必ず知っておきたい知識です。
お母さんの葉酸不足は、世界中で問題視されています。安全に健康な赤ちゃんを産む為に欠かせない栄養素だからです。欧米諸国に比べて、日本ではその重要性の認識が低いようです。特に大切な、妊娠初期に摂取の意識がある人が少ないのが現状です。何故そこまで重要なのか、葉酸不足のリスクを知っておきましょう。
葉酸不足によるリスクの中で最も避けたいものが、赤ちゃんの「無脳症」「二分脊椎」という病気です。これらの病気は死産や赤ちゃんの障碍に繋がります。「二分脊椎」の場合、日本での1980年の疾病率は、1万人に2.2人でした。それが現在では、2倍以上に増加しています。しかしこの病気は、欧米諸国では減少しているのです。
それは欧米諸国が国を挙げて葉酸摂取を呼びかけ、毎日食べる穀物製品に葉酸の添加を義務付けたからでした。「二分脊椎」のリスクを72%も減少する事に成功したのです。日本の発病者数は多くないとは言え、葉酸の摂取で出産に係るリスクを1つ大きく軽減できるにも拘らず、日本だけが取り残されています。
ある調査では、女子学生の65%が、国の推奨する摂取量200㎍(マイクログラム)を摂れていなかったそうです。妊婦さんの場合は、妊娠1か月前から400㎍の摂取が推奨されています。妊娠が分かってからでは遅いのです。それは赤ちゃんの脳と脊椎が妊娠6週目までに形成されてしまう為。しかし妊娠初期に400㎍を満たしていた妊婦さんは4割だったという調査も有ります。
詳しくは後述しますが、葉酸は多く摂ってもさほど問題がなく、妊娠中でなくとも積極的にとりたい栄養素です。さらに、妊娠を希望する女性は、通常の2倍、400㎍を日常的に摂取する環境を整える事をお勧めします。それはそんなに難しいことではありません。そしてあなたの健康や美容にまでも良い作用を及ぼします。
まずは知識として、死産に繋がる「無脳症」、排泄や下肢の運動に一生障碍が残る可能性がある「二分脊椎」といった病気のリスクを、葉酸の摂取で7割軽減できる事を知ってください。赤ちゃんの健康はただでさえ心配な事です。鉄分やカルシウムに気を付けるように、葉酸にも気を付ける事で、少しでもリスクを減らせたらいいですよね。
まずは妊娠を望む方、妊娠中や授乳中の方の葉酸摂取目安をお話しします。妊娠計画中や妊娠初期は1日400㎍の摂取を心がけてください。「無脳症」や「二分脊椎」のリスクを下げるとともに、「妊娠高血圧症候群」いわゆる妊娠中毒症の予防にもなります。
妊娠後は440㎍を、妊娠前に葉酸不足であった妊婦さんは特に積極的に摂取してください。妊娠発覚後でも積極的な摂取は意味があります。授乳期には340㎍、赤ちゃんの発育の為に、引き続きとり続けてください。葉酸は授乳期の栄養素としても欠かせません。不足すると、発育に遅れが出るという指摘もあります。
葉酸を摂りたいのは妊婦さんや若い女性だけではありません。核酸の合成を助ける働き以外に、私たちの健康に大きな影響を持つ働きがまだまだあります。その1つが、血中の有害物質「ホモシステイン」の低下作用です。ホモシステインは体内に蓄積されると様々な健康トラブルを起こす物質です。
まず、血中のホモシステイン濃度が上がると、酸素や水と反応して活性酸素を発生させます。活性酸素の弊害は皆さん良くご存知だと思います。この活性酸素の作用に加え、血管拡張物質を抑え込みます。すると何が起こるか。血管が固くなるのです。
血管が固くなってしまうと、動脈硬化や高血圧といった危険な状態を招きます。葉酸にはこのホモシステインの蓄積を防ぐという大事な働きがあります。どのようにして体内のホモシステインを減らしてくれるのでしょうか。
ホモシステインは、必須アミノ酸である「メチオニン」という物質が体内で変容したものです。通常はメチオニンがホモシステインに変わり、「システイン」という皮膚形成に関与する物質が形成されます。システインにならなかったホモシステインは、またメチオニンへとリサイクルされるという循環になっています。
この循環の中で葉酸が関わっているのは、ホモシステインからメチオニンへとリサイクルされる課程です。リサイクルには、葉酸、ビタミンB6やB12が必要です。リサイクルに必要なこれらの栄養素が足りないと、リサイクルされなかった余分なホモシステインが生まれます。これが体内で様々な害になるのです。
ホモシステインの過剰が引き起こす問題は、動脈硬化だけではありません。治療や明確な予防方法が見つかっていない「アルツハイマー病」発症と、ホモシステインの関与が指摘されています。様々な病気予防の為にも、日々の生活で葉酸が不足していないか、気を付けたいところです。
葉酸は造血栄養素でもあります。ビタミンB12と共に、赤血球の生産を助けています。葉酸の不足は悪性貧血の原因になります。葉酸とビタミンB12は共に様々な働きをする組み合わせ。この組み合わせは冷え性にも効果を持ちます。末梢神経の活性化、修復にも働くのです。手足の冷え、痺れといった症状の方もこの2つを積極的に摂る事をお勧めします。
女性に必要な栄養素として葉酸が推奨されるのは、妊娠に関わる事だけではありません。ホルモン代謝を円滑にする働きにも関わっています。月経時の不快症状などは、葉酸を始めとしたビタミンB群の積極的な摂取で緩和する可能性があります。
様々な利点がある葉酸を不足させる習慣が多量の飲酒です。お酒が体内で分解されると、「アセトアルデヒド」という活性酸素をつくる物質が発生します。アセトアルデヒドは、傷ついたDNAを修復しようとする葉酸を破壊すると言われています。お酒を楽しむならば、是非葉酸も積極的に摂取したいところです。
葉酸は日々日本食を食べていれば、それなりの量を摂取できる栄養素です。しかし、食習慣の在り方などによっては不足しがちになります。女性の場合は、痩せていることが美の基準となってから、多く方が栄養不足状態にあると言われています。この日本人女性の栄養不足は、日本で生まれてくる赤ちゃんにも現れています。
近年では「小さく生んで大きく育てる」という考えが、ともすれば問題視されるほどに赤ちゃんの平均出生体重が減少し続けています。平均出生体重の低下だけでなく、2500g以下の低出生体重児も増え続けているのです。「小さく生んで‥」が行き過ぎる事への疑問視もあります。出生時の栄養状態が、成人病発病率に影響するという研究もあるのです。
女性の慢性的栄養不足に加えて、妊娠してからの摂取カロリーも増えていないという調査があります。低栄養状態の妊婦さんと赤ちゃんの増加が、命を繋ぐ事へ与えるリスクが危惧されます。大事な栄養素、葉酸についても、妊娠中、授乳中、妊娠希望中、それ以外のあらゆる女性が不足状態である可能性があるのです。
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まず特に若い女性に積極的に知っていただきたい、葉酸と遺伝子との関わりをご紹介します。現在、そして将来、赤ちゃんの健康を願う全ての女性が知るべき知識です。また、妊婦や妊娠を希望する女性だけでは無く、若々しくいたいと願う方にも耳寄りな知識です。
次に、生活習慣病が気になる方に、特に知っておきたい知識として、葉酸と有害物質「ホモシステイン」との関わりをご紹介します。物忘れ防止としても注目される分野です。
目次
葉酸と遺伝子の関わりとは?
葉酸が様々な方の健康に関わる大きな理由の1つが、遺伝子のとの関係です。私たちの健康、そして存在そのものの源である遺伝子。遺伝子と葉酸はいったいどのように関わっているのでしょうか。
葉酸の大事な働きの1つが「核酸」の合成です。「核酸」というのは、「DNA」や「RNA」の総称です。「DNA」はご存知遺伝子の本体。「RNA」とは、DNAという設計図を基にたんぱく質を作る役割を果たすものです。例えば、DNAという設計図を新しい細胞に伝達する働きをするのもRNAです。
葉酸は、DNAやRNAといった物質の合成に携わっています。では、生命の源であるこれらの核酸、私たちの毎日の健康には、具体的にどのように影響するのでしょう。そしてそこに葉酸はどのように関わっているのでしょうか。
遺伝子の働きが私たちの健康に与える影響とは?
私達一人一人の設計図、DNAはそもそも体内のどこにあるかご存知でしょうか。DNAは細胞1つ1つの中に存在しています。私たちの身体は約60兆個の細胞からできています。細胞は日々生まれ変わり、約5年の周期で総入れ替わりします。細胞が全て新しくなった5年後も同じあなたである理由、それが核酸、つまりDNAとRNAの働きです。
あなたの設計図であるDNAを、RNAが新しい細胞にコピーすることで、同じ生命体として維持されているというわけです。しかし、このコピーに問題が生じると、病気や老化といった現象として身体に不具合が現れます。
例えば白髪。これも毛髪を作る細胞が、老化によって不具合を起こした現象です。細胞の若々しさを保つことにも核酸が影響しています。葉酸はこのような核酸の働きに欠かせない栄養素です。
命の源に携わる葉酸
葉酸は核酸の合成に関わり、細胞の生成や再生を助けています。中学で、細胞分裂を習いましたよね。細胞には核があります。その核の中にDNAが存在します。細胞分裂で新しい細胞ができる時、DNAが複写されます。この細胞が新しく作られる際に不可欠な栄養素の1つが、葉酸なのです。葉酸は核酸だけでなく、たんぱく質の合成にも関わります。
葉酸が足りないと、傷ついたDNAの修復などにも支障が出ます。老化が気になる中高年の方、若々しく健康でいたい方、全ての年代の方に積極的に摂取してほしい栄養素です。そしてもちろん、葉酸が必要なのは、老化を防ぎたい方々だけではありません。
母から子へ、遺伝子を伝達するときにも欠かせない栄養素です。命を繋ぐ栄養素とも言えます。葉酸が不足することで最も危惧される問題が、赤ちゃんの脳や脊椎の発達への影響です。葉酸不足のリスクは、赤ちゃんを望む女性にとって必ず知っておきたい知識です。
葉酸不足が赤ちゃんに与える重大なリスク
お母さんの葉酸不足は、世界中で問題視されています。安全に健康な赤ちゃんを産む為に欠かせない栄養素だからです。欧米諸国に比べて、日本ではその重要性の認識が低いようです。特に大切な、妊娠初期に摂取の意識がある人が少ないのが現状です。何故そこまで重要なのか、葉酸不足のリスクを知っておきましょう。
葉酸不足によるリスクの中で最も避けたいものが、赤ちゃんの「無脳症」「二分脊椎」という病気です。これらの病気は死産や赤ちゃんの障碍に繋がります。「二分脊椎」の場合、日本での1980年の疾病率は、1万人に2.2人でした。それが現在では、2倍以上に増加しています。しかしこの病気は、欧米諸国では減少しているのです。
それは欧米諸国が国を挙げて葉酸摂取を呼びかけ、毎日食べる穀物製品に葉酸の添加を義務付けたからでした。「二分脊椎」のリスクを72%も減少する事に成功したのです。日本の発病者数は多くないとは言え、葉酸の摂取で出産に係るリスクを1つ大きく軽減できるにも拘らず、日本だけが取り残されています。
妊婦・妊娠を望むすべての女性に警告!?日本人女性の葉酸不足
ある調査では、女子学生の65%が、国の推奨する摂取量200㎍(マイクログラム)を摂れていなかったそうです。妊婦さんの場合は、妊娠1か月前から400㎍の摂取が推奨されています。妊娠が分かってからでは遅いのです。それは赤ちゃんの脳と脊椎が妊娠6週目までに形成されてしまう為。しかし妊娠初期に400㎍を満たしていた妊婦さんは4割だったという調査も有ります。
詳しくは後述しますが、葉酸は多く摂ってもさほど問題がなく、妊娠中でなくとも積極的にとりたい栄養素です。さらに、妊娠を希望する女性は、通常の2倍、400㎍を日常的に摂取する環境を整える事をお勧めします。それはそんなに難しいことではありません。そしてあなたの健康や美容にまでも良い作用を及ぼします。
まずは知識として、死産に繋がる「無脳症」、排泄や下肢の運動に一生障碍が残る可能性がある「二分脊椎」といった病気のリスクを、葉酸の摂取で7割軽減できる事を知ってください。赤ちゃんの健康はただでさえ心配な事です。鉄分やカルシウムに気を付けるように、葉酸にも気を付ける事で、少しでもリスクを減らせたらいいですよね。
赤ちゃんの為の葉酸計画
まずは妊娠を望む方、妊娠中や授乳中の方の葉酸摂取目安をお話しします。妊娠計画中や妊娠初期は1日400㎍の摂取を心がけてください。「無脳症」や「二分脊椎」のリスクを下げるとともに、「妊娠高血圧症候群」いわゆる妊娠中毒症の予防にもなります。
妊娠後は440㎍を、妊娠前に葉酸不足であった妊婦さんは特に積極的に摂取してください。妊娠発覚後でも積極的な摂取は意味があります。授乳期には340㎍、赤ちゃんの発育の為に、引き続きとり続けてください。葉酸は授乳期の栄養素としても欠かせません。不足すると、発育に遅れが出るという指摘もあります。
葉酸の働きは他にも!有害物質「ホモシステイン」低下作用
葉酸を摂りたいのは妊婦さんや若い女性だけではありません。核酸の合成を助ける働き以外に、私たちの健康に大きな影響を持つ働きがまだまだあります。その1つが、血中の有害物質「ホモシステイン」の低下作用です。ホモシステインは体内に蓄積されると様々な健康トラブルを起こす物質です。
まず、血中のホモシステイン濃度が上がると、酸素や水と反応して活性酸素を発生させます。活性酸素の弊害は皆さん良くご存知だと思います。この活性酸素の作用に加え、血管拡張物質を抑え込みます。すると何が起こるか。血管が固くなるのです。
血管が固くなってしまうと、動脈硬化や高血圧といった危険な状態を招きます。葉酸にはこのホモシステインの蓄積を防ぐという大事な働きがあります。どのようにして体内のホモシステインを減らしてくれるのでしょうか。
葉酸が「ホモシステイン」を低下させる仕組みとは?
ホモシステインは、必須アミノ酸である「メチオニン」という物質が体内で変容したものです。通常はメチオニンがホモシステインに変わり、「システイン」という皮膚形成に関与する物質が形成されます。システインにならなかったホモシステインは、またメチオニンへとリサイクルされるという循環になっています。
この循環の中で葉酸が関わっているのは、ホモシステインからメチオニンへとリサイクルされる課程です。リサイクルには、葉酸、ビタミンB6やB12が必要です。リサイクルに必要なこれらの栄養素が足りないと、リサイクルされなかった余分なホモシステインが生まれます。これが体内で様々な害になるのです。
ホモシステインの過剰が引き起こす問題は、動脈硬化だけではありません。治療や明確な予防方法が見つかっていない「アルツハイマー病」発症と、ホモシステインの関与が指摘されています。様々な病気予防の為にも、日々の生活で葉酸が不足していないか、気を付けたいところです。
血液、神経、ホルモンにも葉酸が働く
葉酸は造血栄養素でもあります。ビタミンB12と共に、赤血球の生産を助けています。葉酸の不足は悪性貧血の原因になります。葉酸とビタミンB12は共に様々な働きをする組み合わせ。この組み合わせは冷え性にも効果を持ちます。末梢神経の活性化、修復にも働くのです。手足の冷え、痺れといった症状の方もこの2つを積極的に摂る事をお勧めします。
女性に必要な栄養素として葉酸が推奨されるのは、妊娠に関わる事だけではありません。ホルモン代謝を円滑にする働きにも関わっています。月経時の不快症状などは、葉酸を始めとしたビタミンB群の積極的な摂取で緩和する可能性があります。
様々な利点がある葉酸を不足させる習慣が多量の飲酒です。お酒が体内で分解されると、「アセトアルデヒド」という活性酸素をつくる物質が発生します。アセトアルデヒドは、傷ついたDNAを修復しようとする葉酸を破壊すると言われています。お酒を楽しむならば、是非葉酸も積極的に摂取したいところです。
何故葉酸不足がおこるの?
葉酸は日々日本食を食べていれば、それなりの量を摂取できる栄養素です。しかし、食習慣の在り方などによっては不足しがちになります。女性の場合は、痩せていることが美の基準となってから、多く方が栄養不足状態にあると言われています。この日本人女性の栄養不足は、日本で生まれてくる赤ちゃんにも現れています。
近年では「小さく生んで大きく育てる」という考えが、ともすれば問題視されるほどに赤ちゃんの平均出生体重が減少し続けています。平均出生体重の低下だけでなく、2500g以下の低出生体重児も増え続けているのです。「小さく生んで‥」が行き過ぎる事への疑問視もあります。出生時の栄養状態が、成人病発病率に影響するという研究もあるのです。
女性の慢性的栄養不足に加えて、妊娠してからの摂取カロリーも増えていないという調査があります。低栄養状態の妊婦さんと赤ちゃんの増加が、命を繋ぐ事へ与えるリスクが危惧されます。大事な栄養素、葉酸についても、妊娠中、授乳中、妊娠希望中、それ以外のあらゆる女性が不足状態である可能性があるのです。
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