水虫は症状別に薬で治療!感染拡大予防と再発防止まで
[公開日]2016/06/10[更新日]2016/08/30
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。夏になると素足になる機会も多いですよね。水虫は男性のものというイメージがありますが、実は今や日本人の5人に1人が水虫と言われています。女性の水虫患者も急増しています。
老若男女問わず水虫に感染する可能性は誰にでもあります。ですが正しい知識と対策を知り実践すれば大丈夫です!この記事で一緒に学んでいきましょう!
目次
片足だけ皮が剥けていたら要注意!水虫の可能性あり
水虫の原因となる白癬菌が水虫を引き起こすためには幾つかの条件が重ならないといけません。足の形状や日常の過ごし方、足の裏の角質に傷があるかないか、温度や湿度、皮膚に菌がついてからの経過時間や菌の数といった条件です。
これだけ多くの要素が重なり同時に足が痒くなったり皮膚が剥けるというよりも、片足だけ水虫を発症するというケースが多いのです。
30秒チェック!水虫の症状別の対策表
名称 | 見た目 | 症状・特徴 | タイプ別オススメ外用薬 |
---|---|---|---|
趾間(しかん)型 | ・指と指との間に発生 ・特に薬指と小指の間に発生しやすい ・強いかゆみを生じる ・皮がめくれたり赤くなる ・皮膚が白くふやける ・水虫の半数以上がこのタイプ | ||
小水疱(すいほう)型 | ・赤い小さな水ぶくれが足の裏に複数発生 ・土踏まずや指の付け根に発生しやすい ・かゆみを伴う ・春夏に多い | ||
角質増殖型 | ・足の裏全体、特にかかとの皮が厚く硬くなる ・あかぎれと勘違いしやすい見た目 ・水虫なのにかゆくない ・こすると皮がポロポロむける ・ひび割れを起こす ・水ぶくれは生じない ・夏よりも冬に症状が出る |
※市販薬が有効なのは軽度の水虫までです。
対策をしても水虫が長引いている…そんな時は(ページ下部へ)
水虫薬は使い方によっては効果なし!?正しいケアを知ろう
水虫薬を塗るタイミングは入浴後
お風呂上がりがベストです。入浴後は角質層が柔らかくなっており、薬剤が浸透しやすいです。ジュクジュク水虫にはクリームがオススメ
ジュクジュクした水虫やひび割れしている箇所に液体タイプの薬を塗るとしみます。液状タイプの薬は浸透しやすいですが、ジュクジュク水虫には使用する際のことを考えるとクリームタイプがオススメです。すり込むように塗るのはNG!
すり込むように塗ると肌にダメージを与えてしまいます。優しく指や手のひらで薬を伸ばして使いましょう。患部の周囲も広めに塗る!
水虫の原因である白癬菌はかゆい患部の普通の皮膚にもいます。足の指に水虫がある場合は足の指はもちろんのこと足の裏前半分も。足の裏に水ぶくれがある場合には足の裏に全体的に塗ります。もったいないと思うかもしれませんが、完治のために徹底していきましょう。「しみる薬ほど効果あり」は大間違い!ボリボリかきは皮膚を傷つける
水虫を塗った時にしみて痛い。しみる感じがすぐに消えるならば問題ありませんが、しばらく痛いという場合は皮膚が傷ついて薬剤が真皮に直接当たって刺激症状が生じてしまいます。ボリボリかきはやめましょう。完治してないから水虫に「また」なるんです
治療を途中でやめるから治らない
か、痒くない!薬のおかげだわ!よっしゃーーーーー!これで水虫ともオサラバよ!
マミちゃん・・・水虫をなめんじゃないわよ。かゆみがなくなってからが水虫治療の本番よ。ここで薬を使わなくなったらまたかゆみが襲いかかってくるわ。
かゆみがなくなったのに治っていないってどういうことよ・・・(安藤さんの方が恐ろしいなんて言えない)。
家の中で水虫菌は角質層に侵入してくる!
水虫のかゆみが治まり症状が改善しても、水虫薬は塗り続けたほうがいいです。水虫は空気感染することはありませんが、靴の中や家の中にあるアカから角質層に侵入してきます。症状が治まっても1週間に少なくとも1回は水虫薬を塗ったほうが再発防止につながります。
水虫は冬眠する。かゆくなくても水虫は存在する
水虫はカビの1種であり、暖かい時期に活発に動きます。気温が下がり乾燥する冬は活動を休むようになります。そのため、かゆみが治まっても水虫という状態が寒い時期にはありえます。対策をしても水虫が長引いている…そんな時は
もしかしたら水虫じゃないかも
水虫という病気は診察が難しく、見た目だけでは専門医も判断が難しいというの実情です。もし薬を塗っているのに改善が見られないという場合は皮膚科に行ってみましょう。皮膚科に行ったら顕微鏡で調べてもらおう
筆者は別のトラブルで皮膚科を受診したことがあります。皮膚科によって対応が異なるのですが、皮膚の細胞を顕微鏡で診察してくれる皮膚科としてくれない皮膚科があります。水虫は見た目では別の湿疹と間違えられてしまうこともあるので、顕微鏡を使って詳しく調べてくれる皮膚科に行くようにしましょう。爪水虫は必ず病院へ行こう
爪水虫を自力で治したくてこの記事をご覧いただいた読者の方には申し訳ありません。今の所、爪水虫は市販薬での治療はできません。勇気を出して皮膚科を受診してください。爪水虫の場合は爪白癬(つめはくせん)と言い、医師から処方された飲み薬の治療でないと治すことができません。爪の先が厚くなったり、黄白色になって爪の透明感が失われている場合は爪水虫の可能性が高いです。しっかり治療しないと他の方にうつったり、体の他の部分に広がりますので早めに対処しましょう。
水虫は体全体に感染るんです!
かゆいわ〜。足の裏をついついかきむしっちゃうけどやめられへん…。
マミちゃん!そんなに頻繁に水虫を触ったら手や爪に水虫がうつっちゃうわ!
マジかよ!水虫って足だけの話じゃないのか・・・。
水虫菌が体につくと「たむし」股につくと「いんきんたむし」になるの。また水虫菌が頭部につくと「しらくも」になって髪の毛がごそっと抜ける原因になるから要注意よ!(マミちゃんってこんなキャラだったかしら?)
わかったわ安藤さん!あまり水虫を触らないようにするわ!
水虫になりやすいのはこんな人!
項目に1つでも当てはまる方は要注意です。対策は記事中で後述します!
一日で8時間以上靴を履いている
一日で8時間以上靴を履いている
水虫はジメジメしている靴の中が大好物!
足の指と指との間が狭いぴったりと指がくっつている箇所に水虫が生じやすい
水虫の人と一緒に住んでいる日本では家の中での感染が多いです
足をゴシゴシ洗っている皮膚が傷つくと水虫になるスピードがアップ!
ゴルフや水泳をするスポーツそのものではなく終わった後に感染リスクが!
手足によく汗をかく靴の中の湿度や温度が上がると水虫菌が元気に!
どこにでも水虫菌はいる!感染を予防しよう!
水虫菌に触ったからといってその瞬間に水虫になるのではありません。水虫菌がついた状態のままでいるから水虫になるのです。水虫菌は通常、足の角質に入り込むまでに24時間以上かかります。手の水虫になる可能性が低いのは手を頻繁に洗っているからです。
温泉好きも必見!バスマットは要注意!
ゴルフや水泳が終わるとシャワーやお風呂に入りますよね。スーパー銭湯に行くのが大好きな方もいると思います。他にも温泉などがありますがいずれも「バスマットを見たら白癬菌がいる」と思ってください。白癬菌はあたたかく湿ったバスマットが大好きです。そして脱衣場の床にもいっぱい白癬菌はいます。足を乾拭きしてから靴下を履きましょう。そして家に帰ったら足を洗いましょう。
感染拡大防止のために分ける!掃除する!
同居している方に水虫の方がいるという方が要注意です。そして皮膚の汚れであるアカを媒介にして感染していきます。バスマットやタオル・スリッパ等は極力個人ごとに分けたほうが感染拡大防止に効果的です。アカに潜んでいる白癬菌は1年以上生きることができます。こまめに掃除をすることはもちろん、裸足で過ごす場所は特に気を付けましょう。
分厚い皮だって皮膚だ!ゴシゴシ洗いは感染リスクを高める!
水虫菌は角質層に侵入するのに24時間以上かかるとお伝えしました。しかし傷ついた皮膚となると話は別です。皮膚が傷ついた箇所は薄くなった分だけ、水虫菌の近道となります。足を洗う時はブラシやたわし、軽石を使うのはやめましょう。指の間を洗う時も優しく指の腹で洗うと肌も傷つきにくくオススメです。
水虫菌は蒸れた靴内が大好物!湿気撃退マニュアル!
あなたは毎日同じく靴を履いていませんか?靴はしっかり休ませて乾燥させることで水虫防止だけでなく足のニオイ対策にもなり、靴も長持ちします!
毎日同じ靴を履くな!3足ローテが基本!
晴れていようが靴の中はビショビショになります。それは足が200mlもの汗を一日にかくからです。靴は必ず乾燥させきるまで休ませましょう。そのためにも3足をローテションさせて履きましょう。乾燥剤があればベストですが、靴の中に新聞紙を詰めることでも乾燥させやすくなります。蒸れた靴を卒業することで足の臭いも改善できます!
靴内の湿度を下げて臭いも防止!お助け便利グッズ!
靴を履いている時はどうしても汗をかきます。インソールを入れることで除湿もできます。除湿しながら抗菌できるオススメのインソールをご紹介します。菌の発生を抑えることでニオイ対策にも効果的です。
備長竹炭で雑菌を繁殖しにくくさせる菌ピタ君 / サンエイ
5本指靴下で指の間のムレ知らず!
五本指ソックスを履くと指の間の生地が汗を吸ってくれます。それでもムレが気になる場合は靴下を日中に履き替えることも有効です。最強のムレ対策は靴を脱ぐこと
オフィス勤務で靴を脱ぐことができる方はなるべく脱ぐようにしましょう。現場仕事で安全靴や作業靴を履きっぱなしという方は休憩中は靴を脱ぎ、靴の中を拭くだけでも違います。ハイヒールや幅の狭い靴、ブーツなども水虫の温床です。靴のアフターケアが明日の水虫予防になる!
革靴やビジネスシューズを履く方は履いた後には木製のシューツリーを使うことをオススメします。靴の中の湿気をシューツリーが吸ってくれますし、革靴の型崩れやシワがつくことを防止してくれます。シューツリーがあることで革靴の寿命がぐっと伸びます。
1日で足はコップ1杯分の汗をかく!靴の中は湿度100パーセント!
一日でかく汗の量はなんと200ml以上!裸足であれば指の間の湿度は80パーセントほどですが靴の中では水分の逃げ場がなく指の間は湿度100パーセント近くに達します。白癬菌は湿度が85パーセント以下であれば角質層には1週間入り込めないのに対し、湿度が100パーセントになると白癬菌が一日で角質層に侵入できるようになりますそして気温が高くなるにつれ発汗量も増えて靴の中の湿度も上がり、高温多湿な日本の夏のは白癬菌が活発に働ける最高の環境となります・・・恐ろしい。
水虫=白癬菌=カビ!水虫は男女関係ない!
水虫の原因となる白癬菌はカビです。カビということは湿気の多いジメジメした場所によく発生します。人間の体でムシムシしているところはどこでしょう?
それは靴を履いた足!ブーツを履いて脱ぐと開放感が半端ないですよね。そして開放感とともに放つ蒸れた足のにおいも強烈。
でもにおい以上に気をつけておきたいことは、この靴の中のムレた足が格好の水虫のターゲットであるという事実です。このことを忘れずに毎日の生活の中で水虫と戦っていきましょう
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