2週間以上治らないと病気のサイン?歯科医が教える口内炎の原因と対策
[公開日]2017/06/29
口内炎の原因はビタミン不足やストレスによる免疫力の低下が原因です。
治すためには免疫力を上げて、傷口を清潔に保つことが重要になります。
しかし2週間以上も治らない口内炎は、ウイルスが感染している可能性もあるので注意が必要です。
この記事では歯科医である筆者の経験を元に、口内炎が治らない原因と口内炎を早く治す方法について、詳しく紹介します。
口内炎が治らない大きな原因は免疫力の低下です。
体には傷ついた組織を修復させる機能が備わっており、その機能が炎症として体にあらわれます。口内炎も粘膜の炎症反応の1つです。
粘膜の傷を治そうとする力(免疫)が細菌やウィルスに負けてしまうと、炎症が長く続いてしまいます。つまり、口内炎がなかなか治らなくなってしまうというわけです。
それでは具体的にどのような場合に口内炎が治りにくいのか、詳しく解説していきましょう。
また、ストレスが免疫力を下げることは広く知られており、口内炎を長引かせる原因の一つです。
風邪などの病気で体が弱っている時も口内炎になりやすく、治りが悪くなります。
数ある栄養素の中でも特にビタミンB群は、粘膜の代謝や成長を促すほか、粘膜を保護し炎症を防ぐ働きがあります。
体の免疫を高めるうえで大切な栄養素であるその他のビタミン、ミネラル、鉄分などが不足しないようにしましょう。
バランスの偏った食事や暴飲暴食は、口内炎を長引かせる原因になります。
通常であれば1日~数日でその傷を修復できますが、傷に細菌が感染し炎症を起こしてしまうと口内炎を発症します。
口の中の細菌が多いほど口内炎になりやすく、歯磨きを怠って口内を不衛生にすることも口内炎が治りにくい原因の1つなのです。
また口の衛生状態は唾液の量とも密接に関係し、唾液の分泌が少なくなると細菌が増殖します。
女性の場合、月経前後はホルモンバランスの影響により唾液の量が減ってしまうため、口内炎が治りにくくなることがあり、注意が必要です。
具体的には以下のような原因です。
またそのほかにタバコや金属アレルギーなどの化学的な刺激も、口内炎が治りにくい原因になる場合があります。
歯磨き粉の成分表を一度確認してみましょう。
歯磨き粉の成分の中でも発泡剤(泡立て作用)に使用されるラウリル硫酸ナトリウムは粘膜の弱い人には刺激が強く、口の中が荒れることがあるので要注意です。
アフタ性口内炎の原因には不明な点もありますが、多くが不規則な生活や栄養不足による免疫力の低下によって発症します。
痛みはそれほどありませんが、食事をするとヒリヒリする感じがあります。また炎症が強くなると口臭がでるのも特徴的です。
カタル性口内炎は入れ歯や矯正器具、または熱い食べ物などの外部からの刺激よって発症し、免疫力が低下すると炎症が強くなります。
代表的なものにヘルペス性口内炎などがありますが、ウィルス性口内炎の場合は口内炎以外にも発熱や倦怠感などの全身症状が現れるのが特徴です。
ウィルス性口内炎は他人に感染するため、家族感や職場など周囲の人にも配慮しなければなりません。また全身的な疾患に感染している場合は、内科や小児科など専門科の受診が必要です。
粘膜に白い苔のようなものが付着し、痛みがないが特徴です。
カンジダはもともと口の中に存在する菌ですが、免疫力が低下して菌が増殖するとカンジダ性口内炎を発症します。特に乳児や高齢者が発症しやすい口内炎です。
アレルギーとなる物質が触れた部分の粘膜にアフタ性口内炎や水泡ができ、さらにただれたり腫れることもあり、それが広範囲に広がる場合もあります。
アレルギー性口内炎はアレルギーの元を除去しないと治りません。歯科では金属の被せ物などで起こることが多く、被せ物の材質を変えると治ります。
その他のアレルギーの場合は専門科による対応が必要となります。
最も多いアフタ性口内炎であれば、1~2週間程度で治ります。口内炎をより早く治したい場合は以下のポイントに気を付けましょう。
歯磨きも重要ですが、口内炎の場合は痛みで歯ブラシがうまく当てられないことも多いでしょう。
一番良い方法は、こまめにうがいすることです。
回数としては毎食後と就寝前の4回ほど行い、うがいする際は殺菌作用や炎症を抑える作用のあるうがい薬を使用すると治りが早くなります。
そのためにはまずビタミンを中心としたバランスの良い食事を摂るように心がけましょう。口内炎で食事がしづらい場合は、お粥や野菜スープなど消化に良いものを選びます。
またとにかく体を休めることも大切です。口内炎も風邪などの病気と同じようにとらえ、体の内側から治していくことを意識しましょう。
ステロイド配合の軟膏タイプは炎症を早く抑える作用がありますが、はがれやすいので舌などよく動かす部位には向いていません。
パッチタイプは口内炎に直接貼るシールのようなもので、薬の作用自体は弱いのですが貼っている間は刺激を受けても痛みが和らぐというメリットがあります。
そのほか患部に直接薬を塗布するスプレータイプや、抗菌効果のあるトローチなど種類も様々あるので、症状や口内炎の部位によって使い分けるのがおすすめです。
その中でも1番早く治せるのはレーザー治療です。
近年では多くの歯科医院で歯科用レーザーが導入されています。
レーザー治療というと「痛いのでは?」と思う方もいますが、レーザー自体に麻酔効果があるため治療中の痛みはほとんどありません。
また表面にかさぶたのような皮膜を作るため、1回の治療で痛みが軽減できます。
レーザー治療は保険外診療ですが費用は500~3000円程度で、治療時間は5~10分ほどです。
もし口内炎が治りにくく、以下のような点に心当たりがあれば、歯科医院で口の中を診てもらいましょう。
ヘルペス性口内炎や水疱瘡、帯状疱疹の原因であるヘルペスウィルスには、有効な抗ウィルス薬があり、ウィルスを減らすことで口内炎を早く治すことができます。
口内炎以外に皮膚の発疹や発熱、倦怠感などの全身症状がある場合は、ウィルスが原因である可能性が高いため速やかに内科や耳鼻科、皮膚科などを受診しましょう。
その多くは不規則な生活や食事、疲労やストレスの蓄積などが原因ですが、稀に他の病気が原因で免疫力が低下している場合があります。
以下のような点に心当たりがある場合は、内科などで検査を受けましょう。
口内炎は小さなものでもその痛みは強烈で、できる部位によっては食事や会話をするだけで憂鬱になります。
口内炎は口の中のデキモノではなく、体の抵抗力が弱まることで起こる病気の1つです。
したがって口内炎の予防はインフルエンザや風邪の予防と同じように捉えるようにしましょう。
口内炎予防で必要なのはビタミン類です。
特に以下のような食べ物には粘膜の代謝や成長を促ししたり、粘膜を保護する働きがあるため、積極的に食べましょう。
またストレスは自律神経のバランスを乱し、体の抵抗力を弱めてしまいます。忙しい中でも体を休め、リラックスできる時間を持つことが大切です。
最低でも1日2回の歯磨き習慣を心がけ、また就寝前の歯磨きは念入りに行うようにしましょう。
そのため唾液の分泌が減り、口の中が乾燥することも口内炎の原因です。
口の中がネバつく感じがしたらこまめに水分を補給するなどして、口の乾燥を防ぎましょう。
健康な体であれば、粘膜の小さな傷は直ちに修復されます。
しかし免疫力が低下し、わずかな傷から侵入した細菌やウイルスに体が負けてしうことが口内炎の引き金になります。
したがって口内炎は偏った食事や寝不足、ストレスの蓄積などによって体が弱っているサインと捉えると良いでしょう。
口内炎にならないためには、バランスの良い食事と十分な休息を心がけ、体の抵抗力が高めることが大切です。
ただ免疫力が低下する原因の中には、全身に関わる病気が潜んでいる場合があります。
口内炎が2週間以上治らない、または何度も繰り返す時は、内科や歯科などの専門科を受診することをお勧めします。
《参考文献》
「口腔顎顔面疾患カラーアトラス」永末書店
治すためには免疫力を上げて、傷口を清潔に保つことが重要になります。
しかし2週間以上も治らない口内炎は、ウイルスが感染している可能性もあるので注意が必要です。
この記事では歯科医である筆者の経験を元に、口内炎が治らない原因と口内炎を早く治す方法について、詳しく紹介します。
目次
この記事は、歯科医師の方に執筆していただき、アンチエイジングの神様チームで編集しております。
ストレスや野菜不足が口内炎が治らない原因
口内炎が治らない大きな原因は免疫力の低下です。
体には傷ついた組織を修復させる機能が備わっており、その機能が炎症として体にあらわれます。口内炎も粘膜の炎症反応の1つです。
粘膜の傷を治そうとする力(免疫)が細菌やウィルスに負けてしまうと、炎症が長く続いてしまいます。つまり、口内炎がなかなか治らなくなってしまうというわけです。
それでは具体的にどのような場合に口内炎が治りにくいのか、詳しく解説していきましょう。
疲労やストレスで体が弱っている
仕事が忙しくて休む暇がない、あまり寝ていないなどの理由で疲労が蓄積されると体の修復機能が衰え、口内炎が治りにくくなります。また、ストレスが免疫力を下げることは広く知られており、口内炎を長引かせる原因の一つです。
風邪などの病気で体が弱っている時も口内炎になりやすく、治りが悪くなります。
野菜不足など、食事のバランスが偏っている
皮膚や粘膜の健康に保つには、栄養面も非常に重要です。数ある栄養素の中でも特にビタミンB群は、粘膜の代謝や成長を促すほか、粘膜を保護し炎症を防ぐ働きがあります。
体の免疫を高めるうえで大切な栄養素であるその他のビタミン、ミネラル、鉄分などが不足しないようにしましょう。
バランスの偏った食事や暴飲暴食は、口内炎を長引かせる原因になります。
口の中が汚い
口内炎の始まりは、粘膜にできた小さな傷です。通常であれば1日~数日でその傷を修復できますが、傷に細菌が感染し炎症を起こしてしまうと口内炎を発症します。
口の中の細菌が多いほど口内炎になりやすく、歯磨きを怠って口内を不衛生にすることも口内炎が治りにくい原因の1つなのです。
また口の衛生状態は唾液の量とも密接に関係し、唾液の分泌が少なくなると細菌が増殖します。
女性の場合、月経前後はホルモンバランスの影響により唾液の量が減ってしまうため、口内炎が治りにくくなることがあり、注意が必要です。
外部から刺激を受け続けている
外部からの物理的な刺激を受けると、口内炎は治りにくくなります。具体的には以下のような原因です。
・虫歯などで歯が欠け、尖った先が常に粘膜に触れる
・治療した被せ物や詰め物の一部が粘膜に引っかかる
・矯正器具が粘膜に当たる
・入れ歯が合わない
・治療した被せ物や詰め物の一部が粘膜に引っかかる
・矯正器具が粘膜に当たる
・入れ歯が合わない
またそのほかにタバコや金属アレルギーなどの化学的な刺激も、口内炎が治りにくい原因になる場合があります。
歯磨き粉の「ラウリル硫酸ナトリウム」に注意
もし口内炎が治りにくくその原因が思い当たらない場合は、歯磨き粉に原因があるかもしれません。歯磨き粉の成分表を一度確認してみましょう。
歯磨き粉の成分の中でも発泡剤(泡立て作用)に使用されるラウリル硫酸ナトリウムは粘膜の弱い人には刺激が強く、口の中が荒れることがあるので要注意です。
あなたの口内炎はどれ?5つのタイプを解説
口内炎のほとんどは「アフタ性口内炎」
口内炎のほとんどはアフタ性口内炎です。直径2~10mmの円形の小さな潰瘍で、真ん中がくぼんで白く、その周囲に赤みがあります。アフタ性口内炎の原因には不明な点もありますが、多くが不規則な生活や栄養不足による免疫力の低下によって発症します。
炎症が強いと口臭が出る「カタル性口内炎」
カタル性口内炎は、粘膜が赤く腫れたり、プツプツとした斑点状の赤い発疹が見られます。痛みはそれほどありませんが、食事をするとヒリヒリする感じがあります。また炎症が強くなると口臭がでるのも特徴的です。
カタル性口内炎は入れ歯や矯正器具、または熱い食べ物などの外部からの刺激よって発症し、免疫力が低下すると炎症が強くなります。
倦怠感などの全身症状が出る「ウィルス性口内炎」
ウィルス性口内炎はウィルスが感染したことによって発症する口内炎で、唇や舌の他に、上あごや喉のほうなど広い範囲に発症し、激しい痛みを伴う場合があります。代表的なものにヘルペス性口内炎などがありますが、ウィルス性口内炎の場合は口内炎以外にも発熱や倦怠感などの全身症状が現れるのが特徴です。
ウィルス性口内炎は他人に感染するため、家族感や職場など周囲の人にも配慮しなければなりません。また全身的な疾患に感染している場合は、内科や小児科など専門科の受診が必要です。
口内炎ができるウィルス性の全身疾患
・水疱瘡、帯状疱疹
・手足口病
・ヘルパンギーナ
・麻しん(はしか)
など
・手足口病
・ヘルパンギーナ
・麻しん(はしか)
など
乳児や高齢者が発症しやすい「カンジダ性口内炎」
カンジダ性口内炎はカンジダと呼ばれるカビの菌に感染することで起こります。粘膜に白い苔のようなものが付着し、痛みがないが特徴です。
カンジダはもともと口の中に存在する菌ですが、免疫力が低下して菌が増殖するとカンジダ性口内炎を発症します。特に乳児や高齢者が発症しやすい口内炎です。
専門家による対応が必要な「アレルギー性口内炎」
アレルギー性口内炎はその名の通り、食べ物や薬剤、金属などのアレルギーによって起こる口内炎です。アレルギーとなる物質が触れた部分の粘膜にアフタ性口内炎や水泡ができ、さらにただれたり腫れることもあり、それが広範囲に広がる場合もあります。
アレルギー性口内炎はアレルギーの元を除去しないと治りません。歯科では金属の被せ物などで起こることが多く、被せ物の材質を変えると治ります。
その他のアレルギーの場合は専門科による対応が必要となります。
治らない口内炎を早く治すための4つの対策
最も多いアフタ性口内炎であれば、1~2週間程度で治ります。口内炎をより早く治したい場合は以下のポイントに気を付けましょう。
うがいをまめに行い、口の中を清潔にする
口内炎を早く治すには、口の中を清潔に保つ必要があります。歯磨きも重要ですが、口内炎の場合は痛みで歯ブラシがうまく当てられないことも多いでしょう。
一番良い方法は、こまめにうがいすることです。
回数としては毎食後と就寝前の4回ほど行い、うがいする際は殺菌作用や炎症を抑える作用のあるうがい薬を使用すると治りが早くなります。
口内炎に良いうがい薬の成分
・ポピドンヨード(殺菌・消毒)
・アズレンスルホン酸ナトリウム(抗炎症作用)
・アズレンスルホン酸ナトリウム(抗炎症作用)
十分な栄養や休養をとり、免疫力を高める
口内炎は粘膜に生じた傷を修復しようとする体の反応なので、その働きをサポートすることが口内炎を早く治す近道です。そのためにはまずビタミンを中心としたバランスの良い食事を摂るように心がけましょう。口内炎で食事がしづらい場合は、お粥や野菜スープなど消化に良いものを選びます。
またとにかく体を休めることも大切です。口内炎も風邪などの病気と同じようにとらえ、体の内側から治していくことを意識しましょう。
口内炎の薬を使用する
現在、市販で売られている口内炎の薬は、以下のものがあります。軟膏タイプ(ステロイド剤)
・パッチタイプ
・スプレータイプ
・トローチ
・パッチタイプ
・スプレータイプ
・トローチ
ステロイド配合の軟膏タイプは炎症を早く抑える作用がありますが、はがれやすいので舌などよく動かす部位には向いていません。
パッチタイプは口内炎に直接貼るシールのようなもので、薬の作用自体は弱いのですが貼っている間は刺激を受けても痛みが和らぐというメリットがあります。
そのほか患部に直接薬を塗布するスプレータイプや、抗菌効果のあるトローチなど種類も様々あるので、症状や口内炎の部位によって使い分けるのがおすすめです。
レーザー治療なら1回で症状が軽くなる
口内炎は内科、耳鼻科、歯科で治療することができ、患部の消毒や塗り薬、栄養剤などの処方を行います。その中でも1番早く治せるのはレーザー治療です。
近年では多くの歯科医院で歯科用レーザーが導入されています。
レーザー治療というと「痛いのでは?」と思う方もいますが、レーザー自体に麻酔効果があるため治療中の痛みはほとんどありません。
また表面にかさぶたのような皮膜を作るため、1回の治療で痛みが軽減できます。
レーザー治療は保険外診療ですが費用は500~3000円程度で、治療時間は5~10分ほどです。
しぶとい口内炎は治らない原因が潜んでいる可能性がある
2週間が過ぎても治らない、もしくは1度治ってもその後何度も繰り返すような口内炎は、以下の要因で専門科での治療が必要な場合があります。患部に持続的な刺激が加わっている
カタル性口内炎のように外部からの刺激によって発生する口内炎は、その刺激自体をを取り除かないと口内炎が長引きます。また1度治ってもまた同じ部位に口内炎を繰り返すこともあります。もし口内炎が治りにくく、以下のような点に心当たりがあれば、歯科医院で口の中を診てもらいましょう。
・虫歯がある
・最近歯科治療を受けた
・いつも同じところで噛んでしまう
・金属アレルギーがある
・矯正中である
・最近歯科治療を受けた
・いつも同じところで噛んでしまう
・金属アレルギーがある
・矯正中である
ウィルスが原因の口内炎は、抗ウィルス薬を服用することで治りが早くなる
抗ウィルス薬が有効に働くウィルスは非常に限られます。ヘルペス性口内炎や水疱瘡、帯状疱疹の原因であるヘルペスウィルスには、有効な抗ウィルス薬があり、ウィルスを減らすことで口内炎を早く治すことができます。
口内炎以外に皮膚の発疹や発熱、倦怠感などの全身症状がある場合は、ウィルスが原因である可能性が高いため速やかに内科や耳鼻科、皮膚科などを受診しましょう。
他の病気が口内炎の引き金になっている場合もある
口内炎は体の免疫力が衰えると発症しやすくなります。その多くは不規則な生活や食事、疲労やストレスの蓄積などが原因ですが、稀に他の病気が原因で免疫力が低下している場合があります。
以下のような点に心当たりがある場合は、内科などで検査を受けましょう。
・1ヵ月以上口内炎が治らない、再発を繰り返す
・口内炎以外にも気になる症状がある
(体がだるい、微熱が続く、出血しやすい、皮膚症状など)
・口内炎以外にも気になる症状がある
(体がだるい、微熱が続く、出血しやすい、皮膚症状など)
脂っこい食事ばかり食べないことが口内炎予防の第一歩
口内炎は小さなものでもその痛みは強烈で、できる部位によっては食事や会話をするだけで憂鬱になります。
口内炎は口の中のデキモノではなく、体の抵抗力が弱まることで起こる病気の1つです。
したがって口内炎の予防はインフルエンザや風邪の予防と同じように捉えるようにしましょう。
バランスの良い食事を心がけること
揚げ物などの脂っこい食べ物を好む人や、好き嫌いの多い人は口内炎になりやすい傾向にあります。口内炎予防で必要なのはビタミン類です。
特に以下のような食べ物には粘膜の代謝や成長を促ししたり、粘膜を保護する働きがあるため、積極的に食べましょう。
ビタミンAを多く含む食べ物
レバー、ウナギ、卵の黄身、緑黄色野菜など
ビタミンB群(ビタミンB2・ビタミンB6)を多く含む食べ物
レバー、ウナギ、海藻類、青魚、バナナなど
ビタミンCを多く含む食べ物
緑黄色野菜、果物など
レバー、ウナギ、卵の黄身、緑黄色野菜など
ビタミンB群(ビタミンB2・ビタミンB6)を多く含む食べ物
レバー、ウナギ、海藻類、青魚、バナナなど
ビタミンCを多く含む食べ物
緑黄色野菜、果物など
十分な休息、睡眠をとり、疲れをためないこと
不規則な生活は万病の元と言われるように、体の免疫力を低下させる原因になります。夜更かしなどは極力控えて十分な睡眠をとるように心がけましょう。またストレスは自律神経のバランスを乱し、体の抵抗力を弱めてしまいます。忙しい中でも体を休め、リラックスできる時間を持つことが大切です。
口の中を清潔に保つこと
口の中が不衛生であることは、口内炎の原因になります。そのため毎日の歯磨きは虫歯や歯周病だけでなく、口内炎の予防にも効果的です。最低でも1日2回の歯磨き習慣を心がけ、また就寝前の歯磨きは念入りに行うようにしましょう。
口の乾燥を防ぐこと
唾液は口の中の汚れを洗い流し、細菌の増殖を防ぐ効果の高い天然の清掃剤です。そのため唾液の分泌が減り、口の中が乾燥することも口内炎の原因です。
口の中がネバつく感じがしたらこまめに水分を補給するなどして、口の乾燥を防ぎましょう。
治らない口内炎は体が弱っているサイン
健康な体であれば、粘膜の小さな傷は直ちに修復されます。
しかし免疫力が低下し、わずかな傷から侵入した細菌やウイルスに体が負けてしうことが口内炎の引き金になります。
したがって口内炎は偏った食事や寝不足、ストレスの蓄積などによって体が弱っているサインと捉えると良いでしょう。
口内炎にならないためには、バランスの良い食事と十分な休息を心がけ、体の抵抗力が高めることが大切です。
ただ免疫力が低下する原因の中には、全身に関わる病気が潜んでいる場合があります。
口内炎が2週間以上治らない、または何度も繰り返す時は、内科や歯科などの専門科を受診することをお勧めします。
《参考文献》
「口腔顎顔面疾患カラーアトラス」永末書店
《編集:安藤美和子》
サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級、薬事法管理者の有資格者チームの管理人。化粧品開発・プロモーションの実務経験を活かし、雑誌・WEBメディアの執筆/ディレクションを行う。
サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級、薬事法管理者の有資格者チームの管理人。化粧品開発・プロモーションの実務経験を活かし、雑誌・WEBメディアの執筆/ディレクションを行う。