自宅ホワイトニングはリスクだらけ!歯科医がおすすめする確実に歯を白くする方法
[公開日]2017/08/31[更新日]2018/05/23
歯を白くするにはお金をかけないものから歯科で行う方法まで実にさまざまな方法があります。
効果的な市販のホワイトニンググッズもあり、どんな方法が良いか効果を関心をもっている方もいるのではないでしょうか?
ただし、歯を白くする裏ワザやホワイトニンググッズは気軽に歯を白くできる分、安易に使うと歯の黄ばみを強くしてしまう場合もあるので、注意が必要です。
今回は歯科医である筆者が、自宅で行う歯を白くする方法のメリット・デメリットや歯科でホワイトニングを行う方法との違いについて解説していきます。
インターネット上に掲載されている歯を白くする方法の中には、歯にダメージを与え、さらに黄ばみを強くしてしまう方法もあります。
ここでは自宅で行う歯を白くする方法について、それぞれのメリットやデメリットなどを歯科医の見解を含めて解説していきます。
ホワイトニングと聞くと歯が真っ白になるというイメージを抱きがちですが、自宅でできることは歯の表面の汚れを落とすことのみです。
これから紹介する方法についても、歯の表面についた着色汚れを落とし、本来の歯の色に戻す方法であることを念頭においておきましょう。
以上に紹介した自宅で歯を白くする方法は、歯のマニキュアを除いて、いずれも歯の表面の汚れを素早く落とすことによって歯を白くする方法です。
手軽な価格で即効性のある点は確かに魅力的ですが、そこに潜むデメリットを忘れないようにしましょう。
汚れを早く落とせるということは、それだけ歯の表面にもダメージが加わります。歯の表面にあるエナメル質を削ってしまえば、後々さらなる黄ばみの原因となってしまいます。
生涯を通して白く美しい歯を維持したいと考えるならば、丁寧に歯磨きを行い、黄ばみの原因となる汚れをこまめに落としていくことが最も効果的です。
ホワイトニング歯磨き粉には着色を落とす成分のほかに、虫歯予防や口臭予防に良い成分を含むものもあり、歯の健康維持にもプラスに働きます。
ただしホワイトニング歯磨き粉の中には刺激の強い成分を配合しているものもあるので、選ぶ際は十分に注意しましょう。
詳しいホワイトニング歯磨き粉の選び方についてはこちらをご覧ください。
手軽さには欠けますが、歯を白くするには歯科医院にお願いするのが1番です。歯科医院の方が、効果的でかつ安全だからです。
ここでは歯科医院で行う歯を白くする方法について紹介します。
しかし歯科で行うホワイトニングは「漂白」を意味します。歯の内部にまで浸透した着色物を特殊な薬剤を用いて分解し、歯を白くします。
クリーニングは、歯の表面についた細かい着色汚れを様々な機材を用いて落とし、歯がもつ本来の白さに戻すことができます。
ホワイトニングには歯科医院内で行う「オフィスホワイトニング」と専用のマウスピースを作製して自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。
即効性に優れ、1回の施術で効果が出やすいのがオフィスホワイトニングのメリットですが、その効果には個人差が大きいことも事実です。
「とにかくすぐに歯を白くしたい」という方には試してみる価値はあります。価格は受診する医院で異なりますが、相場としては1回の施術に付き2~3万円(上下前歯12本)程度です。
ホームホワイトニングはマウスピースを作製する以外は自宅で行い、自分の好みの白さになるまで続けられます。
ただ効果がでるのには1~3ヶ月程度必要で、即効性には劣ります。しかしオフィスホワイトニングよりも確実に歯が白くなり、後戻りもしにくい点がメリットです。効果を重視するなら、オフィスホワイトニングをおすすめします。
価格は受診する医院で異なりますが、相場は2~3万円(上または下のみ、薬剤代は別途)程度です。
またオフィスまたはホーム単独で十分な白さを得られない場合は、両方を同時に行うデュアルホワイトニングをお勧めします。
そのため虫歯予防や歯周病の予防に加え、口臭の改善や予防にも効果的です。
処置にかかる時間は汚れの付き具合で変わります。軽い着色であれば1回の処置(30分~1時間)で終わりますが、ヤニ汚れなど強い着色汚れの場合は2~3回の通院が必要です。
しかし歯科のクリーニングは、プロの手によって歯に対するダメージを最小限に抑えられるメリットがあります。
また自宅で歯を白くする方法と大きく異なるのは、歯科のクリーニングでは傷がついた歯の表面をなめらかに磨き上げる点です。
歯科のクリーニングにおいても汚れを取り除く際、エナメル質にどうしても細かい傷がついてしまいますが、歯科では細かい傷を埋める清掃剤を用いて、最後に歯の表面を平らにする処置を行います。
この処置によって、クリーニングの後は以前よりも汚れが着きにくくなるのが、歯科で行うクリーニングの最大のメリットと言えます。
ホワイトニングを行う場合でも、まず事前にクリーニングで歯に着いた汚れをすべて落とししておかなけば、ホワイトニングの薬剤がうまく働きません。
歯についた着色をすべて落としたあと、自身の歯の色をさらに白く仕上げたい場合はホワイトニングを、そのままの状態で維持していくならば定期的にクリーニングを行うと良いでしょう。
最後に、歯が黄ばむ原因とその対処法についてご紹介していきます。
具体的には以下のようなものがあります。
また、食品ではありませんが、タバコも歯の黄ばみの原因になります。
着色しやすい食品を控えることは歯の黄ばみ防止に効果的ですが、すべての食品を日常から取り除くことは困難です。
そのため色の濃い飲み物や食べ物を口にしたら、できるだけ早めに歯磨きをして汚れを取り除くようにしましょう。
毎回の歯磨きが難しければ、口をゆすぐだけでも効果はあります。
歯は年齢を重ねるごとに黄ばみが強くなっていきます。
その原因は歯の表面にあるエナメル質が加齢とともに薄くなり、その下にある象牙質の色が透けて見えてくるからです。
エナメル質が薄くなっていく度合いは個人差がありますが、歯ブラシを当てる力が強かったり、研磨剤の入った歯磨き粉でゴシゴシと磨くといった行為を長く続けるほど、エナメル質が薄くなるスピードは速くなります。
これからずっと白く美しい歯を維持するためには、毎日歯の汚れを丁寧に落とし、その際にできるだけ歯にダメージを与えないことが肝心です。
そのためには正しい歯磨きの方法を身につけ、研磨剤が入った歯磨き粉など歯に刺激の強い成分はできるだけ控えることに努めましょう。
多くの人が歯科で歯を白くするのはお金もかかるし面倒に感じるものですが、自宅で行う方法は一時的に歯を白くすることはできても、白さをキープするにはさらにお金も時間も手間もかかります。
また、安易なホワイトニング法を繰り返すことで、結果的に歯の黄ばみを強くしてしまうことになりかねません。
歯科で行う処置は初めこそ時間やコストがかかりますが、長期的に考えれば健康的に歯を白くすることで費用や時間を効率よく抑えることができます。
効果的な市販のホワイトニンググッズもあり、どんな方法が良いか効果を関心をもっている方もいるのではないでしょうか?
ただし、歯を白くする裏ワザやホワイトニンググッズは気軽に歯を白くできる分、安易に使うと歯の黄ばみを強くしてしまう場合もあるので、注意が必要です。
今回は歯科医である筆者が、自宅で行う歯を白くする方法のメリット・デメリットや歯科でホワイトニングを行う方法との違いについて解説していきます。
目次
この記事は、歯科医師の方に執筆していただき、アンチエイジングの神様チームで編集しております。
実はリスクだらけ!話題の自宅で歯を白くする方法を解説
インターネット上に掲載されている歯を白くする方法の中には、歯にダメージを与え、さらに黄ばみを強くしてしまう方法もあります。
ここでは自宅で行う歯を白くする方法について、それぞれのメリットやデメリットなどを歯科医の見解を含めて解説していきます。
自分でできるのは「歯の表面の汚れを落とす」ことだけ
近年は様々なホワイトニンググッズが販売されていますが、「ホワイトニング」という単語に惑わされないように注意してください。ホワイトニングと聞くと歯が真っ白になるというイメージを抱きがちですが、自宅でできることは歯の表面の汚れを落とすことのみです。
これから紹介する方法についても、歯の表面についた着色汚れを落とし、本来の歯の色に戻す方法であることを念頭においておきましょう。
歯科医が答える!自宅で歯を白くする方法のQ&A
- 市販のホワイトニング歯磨き粉で歯は白くなりますか?
- 歯の表面についたステインやヤニ汚れを落とし、本来の色を取り戻す意味においては、ホワイトニング歯磨き粉は一定の効果が見込めます。
しかし、ホワイトニング歯磨き粉の中には、研磨剤の働きによってその効果を強くしているものがあるので注意が必要です。
研磨剤はステインやヤニなどの黄ばみを削り落とす効果がありますが、歯を傷つける恐れもあるため研磨剤の入ったホワイトニング歯磨き粉を長期的に使用すれば、かえって歯の黄ばみを強くする原因になります。
ホワイトニング歯磨き粉を使用する場合は、研磨剤の配合されていない歯磨き粉を使用するか、もしくは週に1,2回程度の使用にとどめるようにしてください。
- 重曹で歯を磨けば歯が白くなるのは本当ですか?
- 重曹を使った歯磨きは、粒子の研磨作用によるもので、歯磨き粉の研磨剤と同様の働きで汚れを削り落として歯を白くする方法で、歯や歯ぐきに与えるダメージが大きいためおすすめできません。
使い続けると、歯を傷つけてしまい黄ばみを強くする原因にもなります。
また重曹には塩と同じナトリウムを含んでいるため、誤って使用すると体内に塩分を多く摂りいれてしまう恐れもあるので注意が必要です。
- 歯の消しゴムは効果がありますか?
- 歯の消しゴムとはシリコンゴムを消しゴムのように使って、歯の表面についた汚れを落としていくホワイトニンググッズです。
価格も500~1000円程度と安く、誰でも気軽に試すことができるグッズとして人気がありますが、歯の消しゴムには研磨剤が配合されている商品が多いため、長期にわたって使用すると歯の表面を削って薄くしてしまう危険性があります。
1か月に1度程度で、ここぞという時だけ使用するのであればそれほど問題はありませんが、長期間の使用は絶対に控えてください。
歯の消しゴムではコーヒーや紅茶などによる比較的程度の軽いステインは落とせますが、タバコのヤニ汚れのようなしつこい黄ばみを落とすのは難しいでしょう。
- ホワイトニングペンは効果がありますか?
- ホワイトニングペンは、ペンタイプのシリンジに入っている漂白成分の含んだジェルを、ペン先の刷毛で歯の表面に塗るホワイトニンググッズです。
日本製と海外製のものがあり、価格は2000円のものから5000円までと、値段に大きな幅があります。
海外製の商品には歯科医院のホワイトニングで使用する「過酸化尿素」という成分が含まれており、表面の汚れだけでなく、歯の色そのものを白くする効果があります。
ただ過酸化尿素は効果的な反面危険性もあるため、日本では市販品としての販売が禁止されている成分です。日本製のホワイトニングペンには「亜塩素酸ナトリウム」が配合されています。
亜塩素酸ナトリウムは、台所でまな板や茶わんの漂白に使う洗剤とと同類の成分です。表面汚れや茶渋などを綺麗に落とす働きには優れていますが、その分毒性も高くなります。
ホワイトニングペンは海外製にしろ、日本製にしろ、薬物に詳しくない人が安易に用いるにはリスクの高い商品です。
効果はそれなりにあるかもしれませんが、アレルギーを起こしたり口の粘膜や歯そのものにダメージを与えるリスクを考えると、歯科医としておすすめできるホワイトニング方法ではありません。
- 歯のマニキュアは効果がありますか?
- 歯のマニキュアは、爪のマニキュアと同じく歯の表面にコーティング剤を塗って歯を白くするホワイトニンググッズです。
価格は2000円程度と手軽であり、一時的に歯の表面に塗るだけなので歯に対するダメージはありません。
歯科においても審美歯科で行う歯のマニキュアがあります。プロが塗ることで仕上がりも良く、1回の塗布で1~2か月もつので、近年人気が高まりつつある治療法の1つです。
市販の歯のマニキュアは歯科よりも低価格で行えますが、実際に自分で綺麗に塗るにはかなりのテクニックが必要なこと、また市販品は半日程度しか持たない点がデメリットです。
手間ひまを惜しまず、手先が器用で上手く塗ることができる人にはおすすめできますが、効果を実感できる人は少ない商品でしょう。
- バナナの皮を使って歯を白くできるのは本当ですか?
- バナナの皮で歯が白くなると言われているのは、バナナに含まれる「フルーツ酸」とされていますが、バナナの皮で歯が白くなることはありません。
フルーツ酸はバナナ以外にもリンゴやイチゴなどにも含まれますが、含有量はごくわずかで歯の黄ばみを分解するには不十分な量です。
またバナナやリンゴなどの果物には糖分も多く含まれるため、虫歯のリスクを高める危険があります。以上をふまえ、果物を用いたホワイトニングもおすすめできません。
自宅で歯を白くするならホワイトニング歯磨き粉
手軽な価格で即効性のある点は確かに魅力的ですが、そこに潜むデメリットを忘れないようにしましょう。
汚れを早く落とせるということは、それだけ歯の表面にもダメージが加わります。歯の表面にあるエナメル質を削ってしまえば、後々さらなる黄ばみの原因となってしまいます。
生涯を通して白く美しい歯を維持したいと考えるならば、丁寧に歯磨きを行い、黄ばみの原因となる汚れをこまめに落としていくことが最も効果的です。
ホワイトニング歯磨き粉には口臭予防効果も
その意味において、自宅でできる方法の中で歯科医がお勧めできるのはホワイトニング歯磨き粉を使った歯磨きです。ホワイトニング歯磨き粉には着色を落とす成分のほかに、虫歯予防や口臭予防に良い成分を含むものもあり、歯の健康維持にもプラスに働きます。
ただしホワイトニング歯磨き粉の中には刺激の強い成分を配合しているものもあるので、選ぶ際は十分に注意しましょう。
詳しいホワイトニング歯磨き粉の選び方についてはこちらをご覧ください。
就寝前の歯磨きを重点的に行うとベスト!
起きている間に食べ物を口に含んでも、唾液が洗い流してくれるため、汚れの付着をある程度防ぐことができます。
しかし唾液は寝ている間に量が減少するため、口の中に汚れが残っていると歯が着色しやすくなります。
歯の着色汚れを防止するためには、寝る前の歯磨きを十分に行うよう心がけましょう。
しかし唾液は寝ている間に量が減少するため、口の中に汚れが残っていると歯が着色しやすくなります。
歯の着色汚れを防止するためには、寝る前の歯磨きを十分に行うよう心がけましょう。
確実に歯を白くするなら歯科でのクリーニングとホワイトニング
手軽さには欠けますが、歯を白くするには歯科医院にお願いするのが1番です。歯科医院の方が、効果的でかつ安全だからです。
ここでは歯科医院で行う歯を白くする方法について紹介します。
「クリーニング」と「ホワイトニング」は全く別のもの
ホワイトニングという言葉は歯磨き粉などにも用いられ、今では広い範囲で「歯を白くする」という意味合いで使用されます。しかし歯科で行うホワイトニングは「漂白」を意味します。歯の内部にまで浸透した着色物を特殊な薬剤を用いて分解し、歯を白くします。
クリーニングは、歯の表面についた細かい着色汚れを様々な機材を用いて落とし、歯がもつ本来の白さに戻すことができます。
クリーニングは保険適応できるが、ホワイトニングは保険適応外
ホワイトニング治療は保険適応外の治療法です。
そのため受診する医院によって価格が異なり、数千円~数十万円と価格の幅も広くなります。
一方のクリーニングは、基本的に保険適応内で行う歯科医院が多いでしょう。ただし、より細かく精度にこだわったクリーニングを行う歯科医院では、クリーニングも保険適応外である場合があります。
そのため受診する医院によって価格が異なり、数千円~数十万円と価格の幅も広くなります。
一方のクリーニングは、基本的に保険適応内で行う歯科医院が多いでしょう。ただし、より細かく精度にこだわったクリーニングを行う歯科医院では、クリーニングも保険適応外である場合があります。
ホワイトニングは自分が好む歯の白さを実現できる
ホワイトニングは元の歯の色を特殊な薬剤を用いてさらに白くする治療法です。ホワイトニングには歯科医院内で行う「オフィスホワイトニング」と専用のマウスピースを作製して自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。
即効性を重視するならオフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは診療室内で行うホワイトニング法です。歯の表面に薬剤を塗り、特殊な光を当ててエナメル質内部の着色物を分解していきます。即効性に優れ、1回の施術で効果が出やすいのがオフィスホワイトニングのメリットですが、その効果には個人差が大きいことも事実です。
「とにかくすぐに歯を白くしたい」という方には試してみる価値はあります。価格は受診する医院で異なりますが、相場としては1回の施術に付き2~3万円(上下前歯12本)程度です。
歯科医のおすすめはホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院にて自分専用のマウスピースを作製し、そのマウスピース内に薬剤を注入して毎日数時間装着するホワイトニング法です。ホームホワイトニングはマウスピースを作製する以外は自宅で行い、自分の好みの白さになるまで続けられます。
ただ効果がでるのには1~3ヶ月程度必要で、即効性には劣ります。しかしオフィスホワイトニングよりも確実に歯が白くなり、後戻りもしにくい点がメリットです。効果を重視するなら、オフィスホワイトニングをおすすめします。
価格は受診する医院で異なりますが、相場は2~3万円(上または下のみ、薬剤代は別途)程度です。
歯科のホワイトニングは確実に歯が白くできる?
歯を白くする方法で最も効果高いのはホワイトニング治療ですが、ホワイトニングを行っても白くできないケースがあります。ホワイトニングで白くならない歯
・虫歯治療で入れた歯の詰め物や被せ物
・虫歯治療で神経を取った歯
・テトラサイクリンなど薬剤による歯の着色
・虫歯治療で神経を取った歯
・テトラサイクリンなど薬剤による歯の着色
またオフィスまたはホーム単独で十分な白さを得られない場合は、両方を同時に行うデュアルホワイトニングをお勧めします。
歯科でクリーニングを行うと汚れがつきにくくなる
歯科で行うクリーニングでは専用の機器や器具を用いて、歯の表面についたステインやヤニ汚れを落としていきます。虫歯や歯周病、口臭予防に効果アリ
歯科のクリーニングでは着色汚れ以外に、歯石や普段の歯磨きでは落としきれない汚れも徹底的に取り除いていきます。そのため虫歯予防や歯周病の予防に加え、口臭の改善や予防にも効果的です。
基本的に保険が適応される
歯科のクリーニングは保険適応内で行う医院が多く、治療費は3000円~5000円程度です。処置にかかる時間は汚れの付き具合で変わります。軽い着色であれば1回の処置(30分~1時間)で終わりますが、ヤニ汚れなど強い着色汚れの場合は2~3回の通院が必要です。
歯科のクリーニングと自宅で白くする方法の違いは?
歯の表面の着色汚れを取るだけであれば、自宅で歯を白くする方法とあまり変わらないのでは?と思う人もいるでしょう。しかし歯科のクリーニングは、プロの手によって歯に対するダメージを最小限に抑えられるメリットがあります。
また自宅で歯を白くする方法と大きく異なるのは、歯科のクリーニングでは傷がついた歯の表面をなめらかに磨き上げる点です。
歯科のクリーニングにおいても汚れを取り除く際、エナメル質にどうしても細かい傷がついてしまいますが、歯科では細かい傷を埋める清掃剤を用いて、最後に歯の表面を平らにする処置を行います。
この処置によって、クリーニングの後は以前よりも汚れが着きにくくなるのが、歯科で行うクリーニングの最大のメリットと言えます。
まずは「クリーニング」満足できなければ「ホワイトニング」
歯を白くするために、自分が受けるべき処置がクリーニングかホワイトニングか迷う場合は、クリーニングの処置後に判断します。ホワイトニングを行う場合でも、まず事前にクリーニングで歯に着いた汚れをすべて落とししておかなけば、ホワイトニングの薬剤がうまく働きません。
歯についた着色をすべて落としたあと、自身の歯の色をさらに白く仕上げたい場合はホワイトニングを、そのままの状態で維持していくならば定期的にクリーニングを行うと良いでしょう。
汚れやすい食べ物に注意!歯が黄ばむ原因と歯を白くするコツ
最後に、歯が黄ばむ原因とその対処法についてご紹介していきます。
着色汚れが歯につきやすいものを食べたら、こまめに口をゆすぐ
歯を黄ばませる最も大きな要因は、着色汚れがつきやすい食べ物・飲み物を口にすることです。具体的には以下のようなものがあります。
・コーヒー、紅茶、緑茶、ワインなどの飲み物
・ケチャップ、ソース、醤油、味噌などの調味料
・ブドウ、イチゴ、ブルーベリーなどの果物
・チョコレート、ココア
・ケチャップ、ソース、醤油、味噌などの調味料
・ブドウ、イチゴ、ブルーベリーなどの果物
・チョコレート、ココア
また、食品ではありませんが、タバコも歯の黄ばみの原因になります。
着色しやすい食品を控えることは歯の黄ばみ防止に効果的ですが、すべての食品を日常から取り除くことは困難です。
そのため色の濃い飲み物や食べ物を口にしたら、できるだけ早めに歯磨きをして汚れを取り除くようにしましょう。
毎回の歯磨きが難しければ、口をゆすぐだけでも効果はあります。
歯の表面をできるだけ傷つけないようにする
その原因は歯の表面にあるエナメル質が加齢とともに薄くなり、その下にある象牙質の色が透けて見えてくるからです。
エナメル質が薄くなっていく度合いは個人差がありますが、歯ブラシを当てる力が強かったり、研磨剤の入った歯磨き粉でゴシゴシと磨くといった行為を長く続けるほど、エナメル質が薄くなるスピードは速くなります。
これからずっと白く美しい歯を維持するためには、毎日歯の汚れを丁寧に落とし、その際にできるだけ歯にダメージを与えないことが肝心です。
そのためには正しい歯磨きの方法を身につけ、研磨剤が入った歯磨き粉など歯に刺激の強い成分はできるだけ控えることに努めましょう。
長い目で見れば歯科で歯を白くする方がお得で確実
多くの人が歯科で歯を白くするのはお金もかかるし面倒に感じるものですが、自宅で行う方法は一時的に歯を白くすることはできても、白さをキープするにはさらにお金も時間も手間もかかります。
また、安易なホワイトニング法を繰り返すことで、結果的に歯の黄ばみを強くしてしまうことになりかねません。
歯科で行う処置は初めこそ時間やコストがかかりますが、長期的に考えれば健康的に歯を白くすることで費用や時間を効率よく抑えることができます。
《編集:安藤美和子》
サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級、薬事法管理者の有資格者チームの管理人。化粧品開発・プロモーションの実務経験を活かし、雑誌・WEBメディアの執筆/ディレクションを行う。
サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級、薬事法管理者の有資格者チームの管理人。化粧品開発・プロモーションの実務経験を活かし、雑誌・WEBメディアの執筆/ディレクションを行う。