9割の親知らずは抜くべき!早めに抜いた方が良い理由を歯科医が解説

[公開日]2017/06/25


歯科医のほとんどが親知らずの抜歯をすすめます。

痛みが出る治療を行うのは患者にとってはもちろん、歯科医にとってもツライものです。できれば筆者も患者さんに痛くなる治療はしたくはありません。

しかし、それでも親知らずの抜歯を勧めるのは、そのままにしておくと親知らずの周囲の歯にまで虫歯や歯周病のリスクを与える恐れがあるからです。

今回は歯科医である筆者が、親知らずを抜く際の様々な疑問を費用や治療内容なども含め詳しく解説します。

この記事は、歯科医師の方に執筆していただき、アンチエイジングの神様チームで編集しております。

親知らずの周囲の歯にもダメージが…抜歯すべき3つの理由


親知らずの周りは炎症を起こしやすい
親知らず 抜く 親知らずは一部だけが露出し、残りは歯ぐきに覆われていることが多いため、汚れが溜まりやすくなります。

そのため歯茎の炎症を起こしやすく、さらにその炎症を放置していくとやがて歯周病へと移行します。

歯周病は歯の周りにある骨を溶かしていく病気です。歯周病が進行すると親知らずのみならず、隣接する歯にもダメージが及びます。

親知らずの虫歯は隣の歯にもうつる
親知らず 抜く 親知らずは歯磨きがしづらく、虫歯になりやすい場所です。その虫歯が大きくなると強い痛みの原因になるほか、隣の歯にも虫歯は波及します。

「親知らずだからいつか抜けばいいや」と思っているうちに、隣の歯の虫歯も進行してしまい、結局2本とも抜かなけらばならないケースは決して珍しくはありません。

歯並びが悪くなる
親知らず 抜く 奥に潜む目に見えない親知らずも、実は少しずつ動いています。その動きによって隣接する歯が押され、歯並びにも影響を及ぼします。

急激に歯が移動することはありませんが、年を重ねるにつれて歯の位置がずれ始める原因の1つは親知らずです。

また親知らずによって噛み合わせが悪くなると、肩こりや頭痛、顎の痛みなどを引き起こす恐れもあります。

親知らずは若いうちに抜いておく方がベスト

親知らずは20代のうちに抜いておくほうが良いでしょう。その理由は
・再生力が強く、傷が早く治りやすい
・虫歯や歯周病になる前に抜くほうが良い
・体の負担が少ない
などが挙げられます。

年齢を重ねるごとに免疫力も衰えるため、年を取ってから親知らずを抜くと痛みや腫れもでやすくなります。

また親知らずは長く放置すればするほど他の歯に影響が出てくるため、早めに抜いておいて損はありません。

抜かなくてもよい親知らずは少ない

親知らずを抜かずに残しておく場合の条件は、以下の要件を満たすものに限ります。
・上下とも真っ直ぐに生え、噛みあっている(機能している)こと
・歯ブラシがきちんと当てられ、汚れをしっかり落とすことができること


この条件を満たす親知らずは非常に少ないのが現状です。

特に現代人は顎の大きさが昔と比べて小さくなっているため、上下とも真っ直ぐに生えるケースはなかなかありません。

親知らずが神経に近い場合は、抜歯を慎重に考えるケースもある
親知らず 抜く 下顎の骨の中には下歯槽神経(かしそうしんけい)という太い神経があり、下の親知らずがこの神経付近に位置していると、抜歯の際に神経を傷つける危険性があります。

その場合は親知らずの抜歯も慎重にならざるを得ず、経過を見ながら抜くか抜かないかを判断します。

歯の移植には使えないの?
今は歯科治療も進歩し、歯の移植成功率も高くなっています。そのため、いざという時のために親知らずを保存しておき、他の歯が悪くなった時に移植歯として使用するという考えもあります。

ただ移植する場合でも、その親知らずが健全であることが条件です。移植する機会が訪れるまで親知らずを綺麗にして残しておく自信ある人であれば、抜かずに残しておくことも1つの方法でしょう。

親知らずを抜くとどれくらい痛い?腫れる?歯科医が解説


親知らず 抜く

親知らずを抜くのを躊躇してしまう大きな要因は、抜く時や抜いた後の痛みです。

親知らずは位置や生え方、状態によって抜歯後の痛みや腫れがでる確率や度合いが違います。

そのため、事前にある程度は痛みや腫れを予測することができるのです。

ここでは親知らずを抜く際なぜ痛みがでるのか、どのような時に痛みや腫れが出やすいのかなどを解説していきます。

ただし、痛みの感じ方には個人差があり一律に推し量ることはできないので、参考程度にとどめてくださいね。

歯ぐきの中に埋まっている親知らずほど痛みや腫れが出やすい
真っ直ぐに生えている親知らずは抜歯も比較的簡単で、抜く際や抜いた後の痛みもそれほど強くありません。

親知らずを抜歯した後、多く「痛かった」「腫れた」と言われるのは、歯ぐきの中に埋まっている親知らずです。

特に歯ぐきの中で横向きに生えた親知らずは抜歯の難易度も高く、また抜いた後に痛みや腫れがでる確率は高くなります。

またその痛みも強いものでは夜も眠れないほどであったり、腫れもこぶし大ほど大きくなることもあります。

下の歯の親知らずは痛みや腫れが出やすい
親知らずは上下左右にありますが、上の親知らずより下の親知らずの方が抜いたあとに痛みや腫れが出やすくなります。

その中でも抜いた後に最も痛みや腫れがでやすいのは、横向きに生えている下の親知らずです。

その理由は、
・上の親知らずは真っ直ぐ生えてくることが多く、抜歯が簡単である
・下の親知らずは斜め向きや横向きに生えてくることが多く、抜歯が難しい
・下顎の骨は上顎に比べて硬く、抜歯の際に骨を削る必要がある
などが挙げられます。

親知らずを抜く時は痛くない
どのタイプの親知らずでも麻酔を十分に行うため、基本的に抜く時の痛みはありません。

ただ横向きタイプの親知らずは抜くのに時間がかかるため、麻酔が途中で切れかかると痛みを感じることがあります。

また長時間口を開けることによって、顎に痛みを感じる方もいます。

また歯が骨から外れる瞬間の「ミシミシ」という感触や、歯が引っ張られる感触などを消すことはできないので、多少の我慢は必要です。

麻酔をする時の痛みは大丈夫?
今は麻酔の針が非常に細くなっているため、麻酔を注射する時の痛みは以前と比べて小さくなりました。

また麻酔をする際は、注射部位に麻酔クリームやスプレー(表面麻酔)を塗ることで、注射時の痛みを軽減することができます。不安な方は歯科医師にその旨申し出てみるとよいでしょう。

親知らずを抜いた後の痛みのピークは1~3日
どのタイプの親知らずでも、痛みのピークは抜いた日の翌日から3日後ぐらいが平均です。

ただし横向きに生えている親知らずを抜いた時は、1週間ほど痛みや腫れが長引く場合があります。

抜歯治療では抜いた後に必ず痛み止めが処方されます。痛い時は我慢せず、痛み止めを服用しながらこの期間を乗り切りましょう。

痛みや腫れは「体の防御反応」
親知らずを抜いた部位は一時的に傷となり、炎症を起こして痛みや腫れがでます。炎症反応は体が細菌の侵入を防ぎ、組織を修復しようとする働きで、人にとって必要な防御反応です。

親知らずの抜歯では、特に歯が奥に埋まっているケースにおいて周囲の骨を削って取り出す必要があります。抜く時に周囲の骨を削る量が多くなるほど炎症も強くなり、痛みや腫れも大きくなります。

痛み止めが効かない強い痛みは「ドライソケット」の疑いがある

通常であれば親知らずの抜いた後に痛みは3~6日程度で消えていき、また痛み止めを服用することで痛みを和らげることができます。

しかし以下のような症状がある場合、傷口の治りが悪い「ドライソケット」の可能性があります。
・ズキズキと激しく痛み、痛み止めが効かない
・食事の際、冷たいものや熱いものの刺激で激痛が起こる
・1週間以上たっても痛みが続く(痛みの度合いが変わらない)

ドライソケットとは
歯を抜いた後はその部分が空洞になりますが、その空洞に血が溜まり、その血が固まってかさぶたのように傷口を塞ぎます。

そのかさぶたが何らかの原因で外れてしまい、抜いたあとの空洞が外部へさらされた状態になるのがドライケットです。ドライソケットになると傷の治りが悪く、痛みが長引く場合があります。

ドライソケットはそのまま放置しておくと顎の骨の炎症が強くなり、顎骨炎や骨髄炎を招く恐れがあります。痛みがひどい、なかなか治らないと感じた場合は直ちに歯科医院を受診しましょう。

横向きに生えた親知らずほど高い!抜く費用はいくら?


親知らずを抜く方法や時間、費用なども実は親知らずの生え方で違います。親知らずの抜歯は、抜くのが困難なものほどかかる時間や費用は大きくなります。

親知らずが真っすぐ生えている場合(普通抜歯・難抜歯)
親知らず 抜く 真っ直ぐ生えている親知らずは抜くのは比較的簡単です。頭がしっかり出ているものであれば抜く時間は5分程度、多少骨に埋まっていても30分以内に抜くことができます。

費用は1500~3000円程度(保険3割負担)です。

親知らずが横向きの場合(埋伏抜歯)
親知らず 抜く 横向きに生えて骨に埋まっている親知らずは抜くのも難しく、歯ぐきを開いて親知らずを分割してから抜いていきます。

かかる時間は親知らずの位置や歯科医師の手技によって異なりますが、短くて30分長くなると1時間以上かかる場合もあります。

費用は5000円程度(保険3割負担)です。


親知らずを抜いた後は、消毒や抜糸の治療が必要

親知らずを抜く場合、抜いた次の日に傷口の消毒のために通院が必要です。

消毒と同時に抜いた傷口に異常がないかを確認するので、痛みや腫れがなくても通院するようにしましょう。治療時間は5分程度で終わります。

また親知らずを抜く際に歯ぐきを切って開いた(切開)場合は、切ったところを糸で縫い合わせます。そのため抜いた日から1週間後に糸を取る処置(抜糸)が必要になります。

治療時間は5分程度です。

親知らずを抜歯する日は重要な予定の前を避ける
親知らずを抜いた後は、どんなケースにおいても100%痛みや腫れが出ないと言い切ることはできません。抜いた直後に問題がなくても、その後に無理をすれば痛みや腫れが出る場合もあります。

そのため親知らずを抜く際は、抜歯する日から1週間後あたりまでのスケジュールをよく確認することが必要です。

例えばその時期に「仕事が忙しい」「スポーツの試合がある」「旅行に行く」などの予定がある場合は、別のタイミングで抜歯の予約をいれましょう。

親知らずを抜いた日は1日休養!痛み・腫れを抑えるための注意点


親知らずを抜いた後の痛みや腫れを抑えるために、注意すべきことがいくつかあるので紹介します。

親知らずを抜いた日は1日休養すること
親知らずに限らず、歯を抜いたらその日は体を安静に保つことが基本です。それは傷口を修復したり、細菌から傷口から守ろうとする体の働きをサポートするためです。

この時期に体が疲れてしまうと防御反応がうまく働かず、痛みや腫れを長引かせることになるので注意しましょう。

食事は消化に良いものをしっかり食べる
親知らずを抜く日は麻酔が半日以上効いていることもあり、食事がしづらくなります。そのため抜歯の前に食事をしっかり摂っておくことをお勧めします。

また痛みや腫れで食べ物がうまく噛めない日が続く場合でも、お粥やゼリーなど消化に良いものを選び、エネルギー補給をしっかり行いましょう。

血の巡りが良くなるようなことは避ける
歯を抜いた日は、激しいスポーツやアルコールなど血の巡りが良くなるような行為は控えましょう。

血流が良くなると傷口から出血しやすくなるほか、かさぶたが取れるとドライソケットの原因になります。

お風呂はシャワー程度であれば問題ありません。ただ湯船につかって長湯することは避けましょう。

患部を冷やすのはOK!ただし冷やしすぎに注意
抜いた部分にほてりを感じた場合は、その部位を冷やすと腫れを防ぐことができます。ただし冷やしすぎて血流が悪くなると、傷の治りが悪くなるので注意が必要です。

患部を冷やしたい時は、冷たい水に浸したタオルなどを頬にあてましょう。保冷材や氷などを直接当てることは避けてください。

「うがい」はなるべくしないこと
親知らずを抜いた日は、その日1日口の中に血が混じり不快な状態が続きます。だからと言ってうがいをしすぎると、抜いた穴に溜まった血の塊が取れてしまい、ドライソケットの原因になります。

親知らずを抜いた日は強くうがいしたり、何度もうがいを繰り返す行為は控えましょう。口の中が気持ち悪い時は、水を口に含んで軽くすすぐ程度にしてください。

化膿止めや炎症止めは最後まで飲みきること
親知らずを抜いた後は痛み止めの他、化膿止め(抗生物質)と炎症止めの薬が出されます。痛み止めは痛みがある時に飲み、痛みがない場合は飲む必要はありません。

しかし化膿止めや炎症止めは傷の治りを良くするために飲む薬なので、症状に関係なく最後まで飲みきることが必要です。

麻酔が効いているうちに痛み止めを飲む
親知らずの抜歯では通常よりも多めに麻酔を使用します。作用時間は個人差もありますが、長い人では半日ほど効いている場合があります。

麻酔の効いている間は抜いた後の痛みはありません。

したがって痛みに不安がある人は麻酔が効いている間に痛み止めを服用すると、麻酔が切れた後の痛みを回避することができます。

痛くなければ抜かなくて良い?歯科医の親知らずQ&A


こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。ここでは親知らずにまつわる様々な疑問を歯医者さんに聞いてみました。

親知らずが痛くない時は、特に気にしなくても良い?
必ずしも親知らずがトラブルを起こすわけではありません。ただ親知らずを残すことによるリスクは年齢を重ねるとともに高くなっていきます。

親知らずで心配なのは、他の歯への影響です。症状が出たときには他の歯も手遅れであるというケースは珍しくないため、症状がないうちに対処しておくのが得策です。

親知らずを抜くと小顔になるって本当?
親知らずを抜いてできたスペースはやがて骨に変わります。数ミリ程度の変化はあるかもしれませんが、親知らずを抜いて小顔になる可能性は低いでしょう。

妊娠中でも親知らずの治療はできる?
妊娠中は親知らずの抜歯ができません。もし腫れたり痛みが出た場合でも、患部を消毒したり、痛み止めを服用するなどの応急処置のみになります。

妊娠中はホルモンバランスの影響で、歯ぐきのトラブルが多くなります。また親知らずのトラブルは母胎にも影響しかねません。

そのため特に女性は妊娠する前に親知らずを抜いておくことをお勧めします。

親知らずをどうしても抜きたくない場合はどうする?
どんな治療も歯科医が強制することはできず、最後はご自身が判断することになります。

どうしても抜きたくなければ仕方ありませんが、残しておく場合のリスクは理解しておく必要があります。

また他の歯に影響がでないようにケアを怠らず、定期的に歯科医院でチェックするよう心がけましょう。


親知らずは症状が出る前に抜いた方が良い


親知らずを抜くと、どうしても痛みや腫れは出てしまいます。しかしそれは一時的なものであり、必ず治るものです。

痛いのが嫌で親知らずを残しておいても、親知らずが生えている限り、痛みや腫れのトラブルは繰り返します。それよりも怖いのは、他の歯まで悪くなってしまい、他の歯も残せなくなることです。

親知らずは体力もあり、傷の治りも早い若いうちに抜いておくほうが良いでしょう。特に将来妊娠を考える女性は、妊娠前に抜いておくことをおすすめします。



《編集:安藤美和子》
サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級、薬事法管理者の有資格者チームの管理人。化粧品開発・プロモーションの実務経験を活かし、雑誌・WEBメディアの執筆/ディレクションを行う。


◇参考文献・WEBサイト一覧
厚生労働省 統合医療情報発信サイト
日本化粧品技術者会
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