元メーカー員が語る｜目元のたるみに悩む人が早めに知っておくべき事実

目元のたるみはとても深刻ですよね。

そこで、元化粧品メーカー社員である筆者が肌理論に基づき、"本当に使える"目元のたるみ用アイクリームを見極める方法を紹介します。

「たるみが1ヵ月でとれます！」という化粧品や「プチプラ」にお金も時間も費やすよりも結果的に安く・早く実感できますよ。

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※たるみケアとは、肌にハリ・うるおいを与えることです。

アイクリームの目元たるみ効果は？どこまでケアできる？

どんなアイクリームでも短期間でエイジングケア効果を実感することはできませんが、継続使用でハリ・うるおいを与え続けることで若々しい目元へ導いてくれます。



目元のたるみにはハリを与えることが大切です。ここでは、ハリとうるおいをを与えることでたるみ対策ができる「アイクリームの選び方」をご紹介します。
※たるみケアとは、肌にハリ・うるおいを与えることです。


たるんだ目元はハリが圧倒的に不足しています。ゆるんだ土台に働きかけるような成分が入っているものを選びましょう。


これらの成分は簡単にいえばコラーゲンの材料のようなもので、内側からハリを与える成分です。

ちなみに、肌のコラーゲンと化粧品のコラーゲンは全くの別物なので、化粧品のコラーゲンが直接肌のコラーゲンになることはありません。

乾燥が進むと肌のハリが失われ、たるみにつながります。しっかりとうるおいを与え、そのうるおいを長時間キープできるようなものを選びましょう。

目元のたるみ対策おすすめアイクリームランキング！

数あるアイクリームの中でも、「①ハリを与える成分　②高保湿成分」が配合されているアイクリームを4つ厳選し、ハリ・うるおい成分の分析と使用感・価格からおすすめのランキングを紹介します。

順位	総合評価	価格	たるみケア成分
1位 アテニア	目の下のゆるみにアプローチする成分配合。続けやすい価格	本商品 3,291円 / 15g	アロエエキス,シトルリン,コメヌカ油,セイヨウキヅタエキス
注目！ B.A アイゾーンクリーム	目もとの"ゆるみ"対策のためにつくられたポーラ最高峰アイクリーム	本商品 18,000円 / 26g 約60日分	月桃葉BAリキッド,EGクリアエキス,YACエキス
2位 リンクルクリーム	肌のハリ成分を増やすレチノール配合。シワ改善にも	医薬部外品 5,800円 / 15g 約2ヶ月分	レチノール、ビタミンE
3位 アンプルール	ドクターズコスメ。配合成分は魅力的だが価格がネック	本商品 8,640円 / 20g	レチノール, EGF,ペプチド,アルガンセルエキス
4位 ビーグレン	浸透力の高い贅沢な美容成分。目もとにピンとハリが出る	トライアルセット 1800円 / 7日分	4種のペプチド,グルコシルヘスペリジン

※価格は税抜き
成分分析＆実験結果から目元のたるみにぴったりのアイクリームをランキング化しました。
※たるみケアとは、肌にハリ・うるおいを与えることです。

ハリケア力：★★★★★
保湿力：★★★★☆
アテニアの目元クリームにはボトックス注射に似た働きをする成分が入っており、目の下のたるみの土台部分に働きかけることができます。

オクラの種子からとれるもので刺激も少ないので、皮膚が薄い目元でも安心して使え、目元にピンとしたハリをもたらしてくれます。

目元クリームの中でも保湿力が高いアイクリームなので、薄い目元でも長時間うるおいをキープしハリを出す効果が期待できます。


アテニアアイクリームの公式ページへ

《何をしてもダメならこれ！》28万本を売り上げた人気アイクリームの進化版「B.A アイゾーンクリーム」

ハリケア力：★★★★★
保湿力：★★★★★
28万本以上も売れたポーラB.Aシリーズの最新アイクリームです。

まぶた・目の下のたるみに立体感が出るようにつくられているので、ふっくらしたハリを与えてくれます。

薄くびよーんと伸びた皮膚にふっくら厚みが出るような感覚があり、一度買うとリピートする人が多い本格的なたるみケアアイクリームです。


B.Aアイゾーンクリーム公式ページへ

ハリケア力：★★★☆☆
保湿力：★★★★☆

リンクルクリームはしわ改善クリームとして販売されていますが、肌の奥からハリを作り出す効果があるので、目の下のたるみケアとしても有用です。

配合成分であるビタミンE誘導体(トコフェロール)は、保湿効果・抗炎症・滞った巡りサポートをしてくれるため、どんよりとした目元の印象を明るくしてくれます。

年齢とともにたるみだけでなく、目元に影をつくる黒クマ対策としても使えるので、1つで何役も果たしてくれますよ。


リンクルクリームの公式ページへ

ハリケア力：★★★☆☆
保湿力：★★★☆☆

ゆるんだ土台に働きかけるハリケア成分として、EGF、レチノール、植物幹細胞、セルフメンテナンスペプチドが配合されたアイクリームです。

安い値段ではありませんがドクターズコスメなので、安全性や浸透力にもこだわっており、乾燥に負けないふっくらとした目元作りに役立ちます。


アンプルール セラムアイEXの公式ページへ


どんなに良い商品も、使い方を間違っては効果も半減してしまいます。ここではアイクリームの基本的な使い方とケア力を高める方法をご紹介します。

基本的な使い方

化粧品は「液状に近いものから使う」ことが基本になります。先にクリーム状のもの＝油分が多いものから使うと、浸透が妨げられてしまうためです。洗顔、化粧水をした後にアイクリームを使うようにしましょう。


メーカーが定めた使用量を手に取り、優しく目元になじませてください。この時、摩擦刺激を与えないために皮膚が動かないよう、できるだけ丁寧に塗りましょう。最後に指を密着させて浸透させることがポイントです。

応用的な使い方

使う前に目の周りの血行を促進すると、肌細胞を活性化するのでより効果的です。マッサージは摩擦によって肌が傷つくので、ツボ押しで血行を促しましょう。

たるみを改善するなら、日常生活の見直しも大切

たるみは化粧品だけでケアすることが難しい肌悩みです。アイクリームだけでなく、生活や食事でも対策をすることが解消への近道になります。

日常生活でのポイント

紫外線は肌のコラーゲンを破壊し、たるみの原因になります。冬でも紫外線は降り注いでいますし、曇りの日でも晴れの日の60%は紫外線量があります。日焼け止めや紫外線カット効果のある下地などは1年中塗るようにしましょう。

また、目元の皮膚は薄くて紫外線ダメージを強烈に受けてしまうので、夏はUVカット機能のあるサングラスをするとより効果的です。

テレビやパソコン、スマートフォンなど、現代人は目を酷使しがちです。目は疲れると血行が悪くなり、肌の新陳代謝も悪くなってしまいます。1時間に1回は画面から目を離したり、寝る前の暗い部屋でスマホを触らないなど対策をし、目を休めてあげましょう。

食事はコラーゲンより「ビタミン類」を

たるみは肌のコラーゲン減少が原因の1つです。しかし、コラーゲンを含むものを食べても体内でアミノ酸に分解されるので意味がありません。本当に食べるべきは、コラーゲンを作る材料になるビタミンCです。



ここから先は目元のたるみについてより専門的に解説していきます！


目元のたるみの原因は、加齢以外に大きく2つあります。

肌の奥には、肌のハリ・弾力を保っているコラーゲンとエラスチンがあります。コラーゲンはバレーボールのネットのように網目状になっており、ピンとしたハリを作っているものです。

エラスチンはバレーボールのネットを支えるポールのようなもので、コラーゲンをつなげる役割を果たしています。


しかし、紫外線が肌に当たるとコラーゲンとエラスチンを破壊する物質（分解酵素）が生まれてしまい、ハサミのようにチョキチョキと弾力の網を切ってしまいます。

その結果、肌はたるみ、ハリが失われるのです。


目の周りには「眼輪筋（がんりんきん）」と言って、目元の皮膚を支える筋肉があります。


この筋肉が弱まると、肌を支えきれずたるんでしまうのです。目の下の脂肪がぽこっと出ている方は、この眼輪筋が弱くなっていることが原因といえます。

眼輪筋が衰える原因は主に加齢ですが、いくつになっても鍛えることはできるので、下で紹介する眼輪筋トレーニングを積極的に行ってみてください。

薬局・プチプラアイクリームは「たるみ」よりも「小ジワ」向き

ここではプチプラアイクリームでたるみケアができるかどうか分析した結果をご紹介します！

たるみケア：
スクワランやセラミド2といった保湿成分はあるものの、目立ったエイジングケア成分はありませんでした。たるみケアには向きません。

たるみケア：
保湿成分とエイジングケア成分のバランスは良いですが、価格的にもその配合量は少なく、ケアできても目元の乾燥程度でしょう。

たるみケア：
低刺激処方で肌に優しいですが、特に目立ったエイジングケア成分は配合されていません。保湿効果による乾燥小じわケアが限界でしょう。

たるみケア：
セラミド配合かつ有効成分アラントイン配合で高保湿です。ただし、ハリケアできるほどの処方ではないので、乾燥向けのアイクリームです。

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たるみ対策のアイクリーム＋眼輪筋トレーニングで若々しい目元に

たるみは化粧品だけでケアすることはできませんが、「正しくアイクリームを選ぶこと・眼輪筋を鍛えること」で若々しい目元を作っていくことはできます。

アイクリームを選ぶ際には、エイジングケア成分と保湿成分をしっかりチェックして、毎日丁寧にケアしていきましょう！

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《参考》検証！保湿力が高いアイクリームはどれ？

最後におすすめのアイクリームランキングをつくるにあたって保湿力を調査した実験結果を紹介します。

アテニアとポーラはうるおいを保ったままであまりヒビが入っていません。一方、ビーグレン・オラクル・アンプルールはヒビが目立ちます。

水分減少率が最も低かったのはアテニアでした。次に、ポーラです。お餅の実験では保湿力はアテニアが1番高い結果ですが、ポーラは保湿成分以上にエイジングケア成分が豊富だからこその結果とも捉えることができます。

成分分析＆保湿実験の結果

成分分析と保湿実験をまとめると以下のようになります。

エイジングケア力と保湿力の両方を兼ね備えているのはポーラのB.Aザアイクリームでした。アンプルールはアテニアと比べると保湿力は劣りますが、エイジングケア力は勝っています。

たるみは簡単にケアできないので、アイクリームではエイジングケア力を優先してください。その後につけるクリームなどでしっかり保湿すれば問題ありません。

ビーグレンはアイクリーム単体としての評価だといまひとつな結果でした。

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