オーガニックコスメと美白化粧品の２つの落とし穴 / シミ攻略を目指す比較ランキング

「シミができたら薬用美白化粧品で対策する」※1

これは正しいスキンケアですが、落とし穴があります。

※この記事は本気で透明肌を目指す方向けです。

筆者は長年、美白化粧品メーカーに勤め商品企画や開発にも携わっておりました。扱っていたのは薬用美白化粧品です。

加えて、美容アドバイザーとしてお客様のご相談も承っていましたが、嬉しいお声ばかりではなく、正直な話「肌が荒れた」「ピリピリするから返品したい」といったお声もありました。

そこで、このページでは、肌への優しさ・美白力を踏まえたオーガニックコスメについて詳しく解説していきます。

※クリックすると下部の詳細情報へジャンプします

先に、具体的なオーガニックコスメの比較ランキングを確認したい方は、以下よりどうぞ。

オーガニックコスメおすすめランキング(下部へ移動)

普通の美白化粧品を買うと副作用が起きる？

美白化粧品の「落とし穴」とは、一般的な美白ケア化粧品の働きが "強すぎる" ことにあるのです。

実際、カネボウの美白化粧品において「まだらに白くなる」という事象が多数報告されましたが、これは「ロドデノール」という美白成分が原因と言われています。

ロドデノールは化学名で言うと4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノールという成分で、自然界にも白樺樹皮などに存在します。

しかし、自然界に存在する成分と｢ロドデノール｣は決定的に異なる点があります。それは、ロドデノールは、自然界に存在し得ない4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノールの高濃度成分だという点です。

一般的な薬用美白化粧品は、有効なシミ対策である一方で、肌に過度な負荷を与えてしまう可能性も考える必要があるのです。

以下の記事でも述べたとおり、厚生労働省認可の美白成分を含んだ化粧品にはシミ対策の効果※1が期待できます。
⇒「シミ対策」美白化粧品の選び方 / 完全版

「効果が期待できる」と認定される美白成分には科学的根拠が求められます。

これは美白化粧品を選ぶ基準としては有意なのですが、一方で短期的に一定の効果を出すために成分調合されるため、肌に刺激が強くなってしまう場合があるのです。

※ここで言う「薬用美白化粧品」とは厚生労働省認可の美白成分を含んだ化学化粧品を指しています。

オーガニックコスメは本来の肌の白さを引き出す美白力がある

結論から言いますと、オーガニックコスメで美白ケア（透明感ケア）はできます。ただし、一般的な薬用化粧品とはアプローチ方法が異なります。

効能効果がシミ対策の場合で考えてみましょう。

薬用化粧品やケミカル化粧品は美白成分でメラニン発生の元となる成分を抑える働きをします。それに対して、オーガニック化粧品は、自然成分によって肌本来の力を高めることで、メラニンを排出することに主眼を置いています。

即効性のある薬用化粧品を対症療法と例えるなら、オーガニック化粧品は長期的に肌のちからをサポートする根本療法に例えられます

ただし「どちらが良い」ということではなく、両方の特性を理解して使用してみて自身に合ったスキンケアを見極めるのが大切です。

以下、オーガニックコスメを利用し、薬用化粧品を用いない「美白＝透明感」を引き出すための「美白ケア」について選択肢の一つとしてご紹介します。※美白ケア化粧品＝透明感を引き出す化粧品

美白ケアに効果的なオーガニックコスメの選び方

世界的には認証団体であるエコサート（仏）、ＢＤＩＨ（独）、ＵＳＤＡ（米）などが認めたものや、それに準ずる処方で作られた化粧品のことを指しています。

そして、全てにおおよそ共通する基準が下記の3つになります。

と、ここまで書いておきながらですが、実は日本にはオーガニックコスメに対して明確な基準がないため、1％でもオーガニック植物原料を使っているだけで「オーガニックコスメ」と謳ってしまえるのが現状です。

植物原料の原産国や製造方法が確認でき、納得できるものを選んでください。

オリーブオイルでも一瓶300円のものから3000円のものまであるように、天然の植物はどう育てるか、どう抽出するかによってクオリティに雲泥の差が出てきます。

食品と同じように、香りが豊かで効能成分をしっかりと含有したものかどうかを確認して購入しましょう。

上記の基準で、主要な美白系オーガニックコスメを比較しました。対象としたのは化粧品ブランド「HANAオーガニック」「琉白」「オラクル」の３シリーズです。

順位	総合評価	価格	オーガニック比率
HANAオーガニック	高級ダマスクローズが肌の透明感を引き出す	1,370円 (税抜)	オーガニック96.4%
琉白	エコサート認証。透明感アップはやや物足りない+香りの好みが分かれる	990円 (税込)	オーガニック95.5%
オラクル	透明感はやや時間がかかる。オーガニック比率を開示していない	1,600円 (税抜)	非公開

上記の比較の中で、特に重要となるのが「透明肌(美白)ケア」「オーガニック度合」です。順番に見ていきます。

各商品の成分を見てみましょう。


それぞれエイジングケア成分である天然美白成分を配合しています。

このうち、上述のとおりローズは古くからアーユルヴェーダ（世界最古の医学）・漢方・アロマテラピーという３大代替療法すべてにおいて、重要な植物として扱われています。

つまり伝承療法としての実績が、ローズは他成分と比べて高く、期待できる成分と言えます。

３商品のうち、オラクルのみオーガニック度合を公開しておらず配合比率が不明です。HANAオーガニックと琉白は含有比率が非常に高く、オーガニックコスメとしての基本条件を押さえていることが確認できます。

主要商品をまとめると、以下の図のようなポジションになります。

また、長期的に肌の透明感を目指すオーガニックコスメの場合、容量の少ないサンプルはなかなか効果を実感しずらいことが多いので、透明肌ケア・オーガニック度合に加え、本商品を安く購入できるHANAオーガニックは選択肢になるでしょう。

今なら7日間分の美白ケアトライアルセットを1,480円で試すことができるので、気になる方は以下からチェックしてみてください。
⇒「HANAオーガニック」公式ページへ

美白対策に！オーガニックコスメおすすめランキング

上述の調査より、透明肌ケア(美白)オーガニックコスメの詳細をランキング形式で紹介します。

肌本来のちからをサポートする濃縮ローズエキスを使用したオーガニックコスメ。石油系原料を一切使っておらず、また植物成分96.41%という安心感で敏感肌の方にもオススメです。

さらに、肌を美しく保つ「美肌菌」に注目しており、美肌菌のバランスを整える「バイオエコリア」も配合されています。肌悩みを取り去るのではなく、肌そのものを美しく・健康にすることで、総合的な美白ケア（透明感ケア）ができる化粧品です。

HANAオーガニックの主成分ダマスクローズ水は、くすみケア成分のローズポリフェノールが凝縮されています。

シミの原因「チロシナーゼ」に働きかけて悩みを徹底的にケアしてくれるので、透明感のある美しい肌へと導いてくれるのです。

植物性プラセンタには動物性プラセンタと違って安全性が高く、くすみや乾燥に効果的なビタミン、アミノ酸が豊富です。

そんな植物性プラセンタの中でも、ローズプラセンタは透明肌ケアやエイジングケアへの効果が期待できます。肌の土台にじっくり働きかけながら、ツヤと明るさを与えてくれるのです。

HANAオーガニックのローズは、100年続く老舗農園で、世界のオーガニック認証機関・IMO社に認定を受けている「エニオブォンチェフ社製」のものが使用されています。

そんな高品質なローズは、独自の抽出方法によって通常の3〜4倍に濃縮してエキス化され、凝縮配合されています。

原材料・抽出方法にこだわっているからこそ、使うたびに肌の透明感を引き出してくれるのです。

実は、化粧品における香りは、女性ホルモンを整える作用があると言われています。

HANAオーガニックは500以上のアロマ成分を含んでおり、ローズの香りで癒されながらスキンケアができます。

肌に塗るだけでは得られない「アロマテラピーによる美肌効果」を実感できるので、内側から美肌を作ってくれるのです。

点数	価格	容量	ジャンル	備考
９１点	1,370円（税抜）	７日分	化粧水・乳液・洗顔・UV	トライアル オーガニックコスメ

Amazonや楽天はトライアルセットが売られていないので、最安値は公式ページです。1週間トライアルに加えプレゼントもついてくるので、初めての人は公式ページからの購入がオススメです。
HANAオーガニックの公式ページはこちら

月桃のポリフェノールにより透明感のある肌へと導き、海洋深層水が肌本来のちからをサポートします。。植物原料中のオーガニック植物比率95.5％以上で、エコサート認証取得。

「琉白」公式サイトへ

60種類以上の植物のパワーで肌のちからを助けます。イチジクエキスが透明感のある肌へ導き、オタネニンジンエキスのエイジングケア成分で健やかに保ちます。出来る限り化学成分を排除しているが、オーガニック比率は公表していない。

「オラクル」公式サイトへ

美白にいい？HANAオーガニックの口コミ

HANAオーガニックの口コミを分析しました。分析の結果、「即効性はないが肌質を問わず誰でも使え、じっくり肌を整えたい人向け」の化粧品であることが分かりました。


HANAオーガニックの公式ページはこちら

美白したい人にオススメのオーガニックコスメ原料

では、透明肌ケアを考えた場合にチェックすべき、オーガニック効能成分（原料）にはどのようなものがあるのでしょうか。

白さは大昔から女性の憧れだったため、伝承的に肌に透明感を与える植物は美容に重宝されてきました。医薬部外品の美白成分も、これらの植物の研究から生まれたものも多くあります。

透明感を引き出す成分はスポット的に効果を出すよう調合されていますが、オーガニック植物成分は複合的に働きかけるため、シミをケアするだけでなく、肌のちからを引き出し、シミのできにくい肌作りをしてくれるものもあります。

オーガニック植物成分のパワーは、科学的に実証がされたものもありますが、まだ未解明なものが多くあるのも事実です。

これは、1つの植物エキスに数十～数百もの成分が含まれていますので、化学成分のようにエビデンスを取るのが難しいためです。

そのため、漢方と同様より長く伝承されているもの、広く使われているものは効果の裏打ちがあると判断し、漢方やアロマテラピー、アーユルヴェーダなどの、歴史と実績のある植物療法で長く使われてきた成分を選ぶようにしてください。

以下、代表的な美白のオーガニック効能成分です。

漢方、アロマテラピー、アーユルヴェーダ、すべての植物療法で重宝され、植物の王様とも呼べるローズから抽出したエキスや精油成分。

ブルガリアの国立薔薇研究所などで科学的な観点からの研究も進み、ポリフェノールや植物性プラセンタを含み、肌のちからをサポートする成分、エイジングケア成分であることがわかってきています。

肌本来のちからをサポートして、透明感あふれる艶やかな肌へ導きます。

アロマテラピーでは透明肌ケアに効果的として古くから使われるビターオレンジから抽出した精油成分。弾力のある肌へ導き、シミに負けないちからを助けます。

透明肌ケアでおなじみのカモミラＥＴの元となる植物成分。肌を柔らかくするエモリエント成分に優れ、肌荒れをふせぎます。

漢方でも使われる成分でタンパク質やカルシウム，カリウム，鉄，ビタミンB1などを豊富に含んでいるのが特徴です。

特にタンパク質にはグルタミン酸，ロイシン，チロシン，バリンなどが含まれていて肌のキメを整え、健やかに保つ成分です。

ビタミンＣをはじめ多くのビタミン類、またリンゴ酸など有機酸、フラボノイドなどの成分を含んでいます。

また、肌にツヤを与えるビタミン、肌を引き締め有機酸、キメを整え健やかに保つ成分を含んでいます。

無添加・自然派コスメはオーガニックではない

こうした注意点を記述するのは、いわゆるオーガニック系化粧品が増えたからです。

みなさんも「無添加」「天然由来」「自然派コスメ」といった言葉を聞いたことがあると思います。実はこれらはオーガニックとは別物です。


オーガニック化粧品は、オーガニックの植物原料を主体にして製造され化粧品を指すので、無添加や自然派コスメとは異なります。何度も言うように日本ではオーガニックの明確な基準がないので、線引きが難しいのです。

ただし、世界的な基準で「オーガニック」と判断する際、こうしたスキンケア化粧品とはオーガニックとは言えません。

オーガニックと一般美白化粧品の違いは「即効性」

美白ケアを考えた場合、上述のとおり「化学化粧品」と「オーガニックコスメ」の特徴を理解して使うのが大切です。

エイジングケアは長期的に行うべきものです。「化学化粧品」だけではケアしきれないと感じたら「オーガニックコスメ」の選択を考えてみてください。

最後に、オーガニックコスメと美白化粧品の２つの落とし穴のまとめです。

より早く実感したい場合は、厚生労働省認可の美白成分を含んだ薬用美白化粧品が有効です。ただし、成分が肌に強すぎる場合があります。

長期的に美白ケアを考えるなら、オーガニックコスメが有効です。ただし、即効性に欠ける場合もあります。

肌の状態は個々人で異なります。美白ケア化粧品とオーガニックコスメは、「どちらが良い」「どちらだけで良い」というものではなく、双方の長所を理解し併用してみて、自身の肌に必要なスキンケアを見極めることが大切です。

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シミ・くすみはオーガニックコスメで肌機能を高めることが大事

あなたはなぜスキンケアをしますか？
「キレイになりたい」と、さらなる美くしさを追求する方もいるでしょう。

ですが、多くの人は「シミをどうにかしたい・作りたくない」「透明感が欲しい」と、今ある悩みや将来できる悩みをケアするためではないでしょうか。

そう考えた時、薬用化粧品はシミができるメカニズムに働きかけるので、実感を感じやすい傾向にあります。使用をやめた途端にシミができたり、シミケアできてもシワケアができなかったりと、弱点があるのも事実です。

ですが、肌のターンオーバーが正常で、常にうるおいのバリアで守られている「健康な肌」を常に保てていたらどうでしょう。

悩みの原因だけを取り除くのではなく、肌そのものが悩みを追い出す力があるので、悩み知らずの美肌をキープできますよね。

もちろん、化粧品ですので人の肌に合う・合わないはありますし、即効力を求める方には不向きかもしれません。

その代わり、肌そのものが健やかになるので、あらゆる悩みに負けない肌を目指すことができます。少々時間がかかっても、根本的に透明感を求めている方はオーガニックコスメがお勧めです。

そのためにも、まずは自分のに興味を持ち、理解してください。化粧品カウンターでチェックしてもらわなくとも、毎日鏡でしっかり肌の反応や様子を確認すれば、どういう時に肌トラブルが出るのか、春夏秋冬で調子が変わるのか、悩みが深くなるのか気づくはずです。

自分の肌を見ながら、ベストな化粧品が見つかりますように。

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