乾燥対策の保湿化粧品を選ぶ7つのポイント 完全まとめ

[公開日]2014/01/27[更新日]2015/11/28

保湿化粧品の口コミ効果ランキング

基本なのに意外と知らない保湿ケアの意味


スキンケアの基本は保湿です。特に乾燥肌でない人でも、何らかの保湿は必ず行っているはず。しかし、保湿ケアとはそもそもどんな仕組みで肌を整えるものなのか、きちんと理解している方は少ないのではないでしょうか。

よくある誤解は「水分を肌に与えることが保湿」という考えです。これは間違いではないですが、これだけで保湿が完了したとは言えません。読んで字のごとく、水分を「保つ」ところまでできてはじめて保湿ケアが完了です。

例えば、朝水を肌につけただけで一日中乾燥を感じないという方は少ないと思います。肌表面につけた水分はすぐ蒸発してしまうからです。与えた水分や体内にある水分を「保つ」ために働いてくれるのが化粧品に含まれる保湿成分の役割です。保湿ケアの鍵は、この「保つ」力が優秀な成分を上手に使用することにあります。

保湿ケアの見直しが肌力の底上げ


保湿力が足りない乾燥気味の肌は、乾燥ジワなど見た目の悪化だけでなく、ニキビ、修復困難なシミやシワなど、長期的なトラブルを誘引します。また、今あるトラブルのために使用する美容液なども、効果がダウンします。

保湿はスキンケアの基本中の基本、肌の免疫力を上げ、あらゆる良い成分を吸収しやすくする健やかな肌作りのベースです。しかし保湿の仕組みや成分については、意外と理解していない方が多いものです。仕組みを理解し、保湿成分に知識があれば、効果的に健やかな肌をキープすることができます。

ケアの見直しで肌の水分保持力が上がれれば、高価な美容液に匹敵するほどの効果が出ることも。知識は消耗されることなく、これからの肌力を継続的に底上げしてくれることでしょう。

「どこ」を「なに」でケアするのが保湿?


保湿するのはもちろん肌なのですが、更に肌の「どこ」を保湿するべきなのかを知ることが第一歩です。化粧品選びで成分をチェックする上で、「どこ」に効かせるのかを知らないと効果的な選び方はできません。

肌は「表皮」とその下にある「真皮」から成っています。保湿で水分を与え、潤いを保つよう働きかけるのは、「表皮」の中の一番表面の層、「角質層」です。角質層の水分が保たれることで、肌のキメなど見た目の美しさが整い、肌内部の乾燥やダメージを防いでくれます。

化粧品で使用される保湿成分の中には、元々角質層で働く保湿成分を補給するものと、コラーゲンのような真皮層にある保湿成分を、角質層の保湿に利用するものがあります。

後に具体的にご紹介しますが、例えばコラーゲンやヒアルロン酸配合の化粧品、保湿の役割はしてくれますが、真皮に届いて本来の働きである肌の弾力やハリを復活させてくれることはありません。

アンチエイジング成分だから、などぼんやりした理由ではなく、保湿のため、ハリのため、など成分の働きをしっかり理解して選ばないと、効果的なケアにはなりません。誤解を招くような商品もありますが、成分への知識があると欲しい効果とは違うものに投資することがなくなります。

保湿ケアが必要になるのは何故?


皆さんがスキンケアを始めたのは何歳のころでしょうか。子供のころは、わざわざ保湿ケアをしなくても乾燥を感じることはなかった方も多いと思います。私たちの肌には外から保湿ケアをしなくても自前の水分を保持し、逆にお風呂などに入ってもそのままその水分が肌に入り込まないようにするバリア機能があります。

その働きをしているのが角質層。厚さはわずかサランラップ1枚分程度です。ここに細胞が密着して並び、肌を乾燥や外からの刺激から守っているのです。しかし私たちが自前で持っている角質層の保湿成分、天然保湿因子や細胞間脂質といった成分は年齢が増すごとに減っていきます。

そこである程度の年齢を迎えると、外からの保湿ケアをしないと、肌が乾燥するようになってしまうのです。自前では足りなくなった水分保持成分の補足として、外から与えられる成分は大きく3種類に分類することができます。

保湿成分の種類


保湿成分の種類はその働きと効果の強さによって分類されます。1番効果が高いのは、角質層で自前の保湿成分として働く「細胞間脂質」と同じ働きをする成分です。角質層では、細胞が並んでいるとお話ししましたが、細胞間脂質と細胞は、よく煉瓦とそれをつなぐセメントに例えられます。煉瓦のように並んだ細胞の間を、細胞間脂質が埋めています。

しかもただのセメントではありません。細胞の間にある水分が蒸発しないよう、油性のセメントが水分を上下に挟む構造になっています。この水分を挟み込む優秀な働きをしている代表格が、細胞間脂質の「セラミド」です。

外からでできる最高の保湿ケアは、このセラミドを与えることといえます。元々あった自前の保湿成分を、補足するということです。
保湿成分の種類は、このセラミドが行う角質層で水分を挟み込む、という働きを最高レベルとして、それに続く働きをする種類の成分が存在します。

働き方の違いが保湿成分の違い


では具体的に、保湿成分の種類を、働きと保湿力の高さ別に3種類ご紹介します。

① 水分を挟み込む働きの保湿成分
② 水分をたくさん抱え込む働きの保湿成分
③ 吸湿力のある保湿成分

一見違いの分かりにくい3種類ですが、保湿力の違い以外に、詳しい働き方を後にご紹介します。保湿力は高い方がもちろんいいのですが、それ以外に使用感などそれぞれの良さがあり、化粧品では様々な保湿成分が使われています。

是非お手持ちの化粧品と、下にご紹介する具体的な成分名を比較してみてください。更に、これらの成分が使用される保湿アイテムは化粧水だけでなく乳液やクリームなども含まれます。保湿においては、保湿成分プラス油分で蓋をするアイテムも必要です。どのアイテムにどの成分が含まれていてほしいか、成分と働きがわかっていると、おのずと選び方も変わってきます。

成分チェックの際のポイント


具体的成分をご紹介する前に、成分チェックのポイントを少しご紹介します。お手持ちの化粧品やこれからの化粧品選びの成分チェックの際、まずそのアイテムが「化粧品」か「医薬部外品」どちらのカテゴリーで販売されているのかをチェックしてください。

これらは、成分表示のルールが異なります。「化粧品」は全成分表示が義務化されていますが、「医薬部外品」は指定成分のみ表示義務となっています。そして一番のポイントは、表示順序のルールの違いです。化粧品は効果を保証するものでもなく、有効成分が含まれているとしても99%なのか0.01%なのか判断がつかない、そんな点に選びにくさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「化粧品」は配合量が多い順に成分表記しなければいけないルールがあります。また配合量が1%以下の場合は順不同で記載して良いことになっています。それを知っておくと、明確な選択基準とまではいかないまでも、同じ成分を含有する商品の比較や、価格の差の理由を知りたい時などに、少し役立つのではないでしょうか。

また「医薬部外品」は、強調したい有効成分を先に記載することが許されています。「医薬部外品」の方が、効果が高いと言われていますが、一概に保証されているわけではありません。商品カテゴリーが違うと、表示順序が違うのだという事も頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。

① 水分を挟み込む働きの保湿成分

角質層が本来持つ保湿機能を果たす成分です。これらの成分は、先述の肌内部で水分を挟んで逃がさない機能で、外気などによって肌から水分が蒸発することを防ぎます。外気の湿度などの影響に最も強く、水分保持力が高いといわれています。

・セラミド
外気が乾燥しても肌内部の水分を持続的に保持できる保湿力を持ちます。角質層の細胞間脂質の中でも4割を占める物質で、保湿成分の代表格です。セラミドの中でも「セラミド2」「セラミド3」などと表示されるヒト型セラミドや、天然セラミドなどは効果が高いと言われています。一方そういったセラミドの種類によって化粧品の価格も変化します。

・ステアリン酸コレステロール
セラミド以外の細胞間脂質で、保湿力がある成分です。しかし、保湿力はセラミドには劣ります。

・スフィンゴ脂質
こちらも同様セラミド以外の細胞間脂質の一つです。やはりセラミドよりも保湿力は劣ります。

・リン脂質
脂質とリン酸の結合物質をリン脂質と呼びます。この物質の中でよく使われている1つは、「大豆レシチン」です。大豆が肌に良いことをご存じの方も多いかと思いますが、レシチン大豆から抽出されるこの成分はセラミドと似た働きをします。

② 水分を抱え込む働きの保湿成分

次に保湿力が高いのが水分を抱え込む種類の成分です。この成分としてよく用いられているのがヒアルロン酸やコラーゲンなど元々は肌の真皮にある成分です。真皮では肌の弾力を作る土台として働く成分などですが、その保湿力を活かして肌上部の角質層の保湿成分として使われます。

これらの成分は、その成分自体が高い吸水力を持ち、掴んだ水分を保持することができます。②の成分も①に続いて外気の湿度の変化などから肌の乾燥を防ぐ力があります。

・ヒアルロン酸
保水力が非常に優れた物質で、ヒアルロン酸1gに対して1lもの水分を保持することができます。体内では真皮で働いていますが、角質層ではその保湿力を活かして化粧品に使用されています。

・コラーゲン
真皮で肌の土台となる骨格の働きをし、ハリに欠かせない成分として知られるコラーゲンですが、親水性が非常に高く、水分をとらえると保持して逃さないという性質があります。このため肌外部からは保湿成分として使用されます。

・ヘパリン類似物質
ヘパリンという成分は体内の血液中や真皮に存在し、水分保持力があります。このヘパリンの働きを活かして応用されたのがヘパリン類似物質です。こちらも角質内部に届いて水分を抱え込む働きをし、アトピーの治療など医薬品でも使用されています。

③ 吸湿力のある保湿成分

3種類目は吸湿性のある成分です。①や②の成分との違いは、外気の湿度が下がった時、水分を逃がしてしまうという点で保湿力が劣ることです。

・天然保湿因子
こちらも角質層にある成分ですが、細胞と細胞の間にある細胞間脂質ではなく、細胞の中に存在します。アミノ酸や尿素など20種類程で構成されている成分です。先述の細胞間脂質である保湿成分より保湿力は弱いのですが、さらっとした使用感の良さが利点です。

・グリセリン
グリセリンは油分から抽出される成分で、ヤシなどの植物油や石油などが原料となっています。親水性が高く、吸湿力があります。その他に肌を柔らかくする作用もあり、保湿成分としておなじみの1つです。

・プロピレングリコール(PG)・プチレングリコール(1.3BG)
こちらもグリセリンと同様のカテゴリーに属する成分で、多価アルコール成分と総称されます。これらもグリセリン同様化粧品によく使用される成分です。

保湿ケアのトータルな見直し


最後に、これらの保湿成分や保湿の仕組みを知った上で、普段のケア全体を見渡して、保湿力アップのケアを完成させましょう。諸悪の根源となる肌の乾燥が起こるのは、年齢のせいだけではありません。セラミドを始めとする自前の保湿成分が失われていく原因の一つは、私たちの普段のスキンケアにあります。例えば強力なメイク落としや洗顔、熱すぎるお湯に肌を晒す事などです。

乾燥が気になるようになったならば、保湿成分で補うだけでなく、なるべく本来の保湿成分を奪いすぎないような普段のケアを心がけることが効率的なケアと言えます。また、ニキビや化粧崩れの原因として油分のアイテムを嫌う方がいらっしゃいますが、私たちの肌は油分無しで美しくなることはありません。水分と油分が最適に存在して、美しいハリやキメが保たれています。

保湿ケアのフィニッシュとして必ず取り入れたいのが、油分で蓋をすることです。角質層の水分が逃げていかないよう、表皮には油分と水分が混ざった膜ができています。メイク落としや洗顔では汚れと一緒に皮脂まで奪う事になるわけですから、スキンケアの最後には油分の補給で蓋をすることが大切です。

メイク落としから最後に油分を与えるところまで、全てを見直すことで効果的な保湿ケアが完成することも心にとめて、今後の美肌作りに活かしてみてください。

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※記事中の商品「アヤナストライアルセット」は販売終了し、「ディセンシア」にリニューアルされています。


◇参考文献・WEBサイト一覧
厚生労働省 統合医療情報発信サイト
日本化粧品技術者会
日本抗加齢学会
公益社団法人 日本皮膚科学会
※本サイトの薬事法に対する考え方、商品ランキング・点数付けの根拠は「アンチエイジングの神様とは」をご確認ください。


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