スカルプシャンプーでは効果ナシ!比較ポイントは"どれだけ地肌に優しくなれるか"
[公開日]2016/06/15[更新日]2016/08/31

育毛?
洗浄力?
清涼感?
残念ながら、スカルプシャンプーにはそれらのどれも求めてはいけなかったのです。スカルプケアに一番大事なこと。それは、どれだけ地肌に優しくなれるか、だったのです。
今回は、そんな薄毛対策の一番手とも言えるスカルプシャンプーの本来の意味と、正しい選び方について考えていきたいと思います。

見て見てー、近頃のぼくって前にも増して髪の毛フッサフサになってるみたいじゃないー?スカルプシャンプー始めてさー♪

こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。頭皮のケアをしてるのね。毛が増えてるってことは、他に何かしてるってこと?

え?スカルプシャンプーだけだけど。

もータカシくん本気で言ってるわけー?スカルプシャンプーには育毛作用なんて期待できないのよ?いっぱい耕してもタネ撒かなきゃ生えないでしょ?スカルプシャンプーは、ただの耕し。タネ持ってきなさい、タネ!

た、只今!(胸熱)
スカルプシャンプーを選ぶ3つのポイント
❶洗浄剤はアミノ酸系のものを
❷硫酸・スルホン酸系配合は避ける
❸ノンシリコンである
❷硫酸・スルホン酸系配合は避ける
❸ノンシリコンである
洗浄剤はアミノ酸系のものを
スカルプケアで一番大切なことは"どれだけ地肌に優しくなれるか"ですが、それを考えていく上で洗浄剤を確認することはとても大切になってきます。アミノ酸は肌と同じ弱酸性で、人体を構造する成分でもあるため肌には低刺激な洗浄剤です。
硫酸・スルホン酸系配合は避ける
一方、〜硫酸やスルホン酸と名がつく洗浄剤は、コストが安く、かつ洗浄力や脱脂力が強力なためメーカー側にとっては扱いやすい成分です。しかし、肌への刺激が強く、毎日使用するようなシャンプーに配合されている場合、肌の傷を積み重ねてしまうことに。これでは地肌に優しいとは言えませんよね。避けていきたい洗浄剤といえます。
ノンシリコンである
そして最後のポイント"ノンシリコンであること"ですが、これは髪を美しく見せるためには有効な成分です。ヘアカラーなどで傷んだ髪をシリコンの膜で保護することにより指通りが良くなったり輝きが戻ったりと、決して全否定できるような成分ではありません。
が、地肌にも膜を張ってしまうことで洗浄成分やシリコン自体の洗い残しが発生してしまい、結果として頭皮に負担を強いる可能性が出てきてしまうのです。
頭皮のことを考えると、いい働きをする成分だ、とは言いにくそうです。
アミノ酸系洗浄成分でイチオシのスカルプシャンプー
洗浄剤には界面活性剤という成分を使用しますが、この界面活性剤は肌を傷つけやすく、慎重に選ぶ必要があります。
スカルプケアの基本、どれだけ地肌に優しくなれるかをクリアするためには、肌と同じ弱酸性のアミノ酸系界面活性剤がメインの洗浄剤となっていることが好ましいと言えます。
ここでは、アミノ酸系のスカルプシャンプーを取り上げつつ、他の特徴を比較してみたいと思います。
▼比較表の詳細はページ下部へ

数ある洗浄成分(界面活性剤)の中で一番肌に低刺激とされるのがアミノ酸系だよ!
スカルプシャンプー比較結果!候補にしたい「プレミアムブラックシャンプー」
アミノ酸系洗浄成分で優しく頭皮を洗うプレミアムブラックシャンプー / &GINO
医薬部外品だから良いは良くない!製品の違いについて
肌に低刺激なアミノ酸系洗浄剤配合のスカルプシャンプーを紹介してきましたが、ここからは、製品を選んでいくうえで知っておくとさらに有利となる知識を紹介していきます。
薬事法などの専門的な内容も含まれていますが、薄毛問題に本気で対処していきたい人にとっては有益な情報だと思いますので、一緒に見ていきましょう。
女性用と男性用の違い
男性用と女性用の大きな違いは"洗浄力の強さ"です。スカルプシャンプーは女性用と男性用で分けられていることが多いですよね。中には、副作用を懸念して性別にあったものしか使ってはいけない、と思っている人も少なからずいると思います。
しかし、男女の差異は洗浄力だったのです。
一般的に男性の方がアブラが多いと言われています。また、水分量も女性と比べて低いことから、肌が乾燥を防ごうとして皮脂をさらに分泌してしまう原因に。
男性ホルモンは男女共に分泌されていますが、男性の男性ホルモンは、女性の10倍ほども分泌されています。そして、男性ホルモンに影響を受けて分泌される男性の皮脂量は、女性の皮脂量の2倍以上になるとも言われています。
それに加えて、男性の肌の水分量は女性の約半分であることも、皮脂量増加の原因に。肌が乾燥するのを防ぐために、より皮脂を分泌するようになるのです。これらの原因により、男の肌は女性に比べてテカりやすかったのです。
つまり、女性用のものを男性が使用する分には特に問題ないのですが、女性が男性用を使用すると乾燥やかゆみの原因につながる可能性があります。要注意です。
また、巷ではスカルプシャンプーにホルモン剤(女性ホルモン近似成分)が含まれているから男女兼用で使うとヤバイ、などの情報が流れることがありますが、そもそもホルモン剤を化粧品に混ぜることはありません。
なぜなら、ホルモンは少量で体に大きな変化をもたらすので危険極まりないからです。
ということでまとめると、男性用女性用の違いは洗浄力の違い、ということでした。
ワナにかかるな!医薬部外品・薬用・一般化粧品の違い
スカルプシャンプーをいろいろ見ていると、「薬用」や「医薬部外品」と書かれている製品を見かけることがあると思います。薬用なんて書かれてあると、そうでないものと比べて何となく良さそうなイメージがありますよね。
何がどう違うんでしょうか。

このスカルプシャンプー、良さそうだなぁ。

なんで?

薬用って書いてるもん。

男って本当単純
化粧品は、薬事法によって「一般化粧品」と「薬用化粧品」に分類されています。
薬用の化粧品は別名「医薬部外品」と言われることもあり、薬用と医薬部外品は同じ意味を持っています。
これらを総まとめにして化粧品と呼んでいるのですが、つまり、一般化粧品と薬用化粧品(医薬部外品)の違いを見ていけば両者の違いが見えてくるということです。その違いというのが、下図です。

つまり、薬用(医薬部外品)は一般化粧品よりも、強力なのです。
ここまでの話の流れからいくと、それじゃあ、とりあえずのところ薬用(医薬部外品)って書かれてあるスカルプシャンプーを選んだほうがいいのかな、と思いそうですよね。
が、しかし、ちょっと待った。その基準で判別してると痛い目に遭ってしまいます。
上の図の薬用(医薬部外品)化粧品で二つ目の項目に書かれてある「自主基準による成分表示」、この部分が問題になってきます。
自主基準とは、平たく言うと企業側の都合によって成分を記載したりしなかったりできる、ということです。
つまり、原料コストを抑えようとして、肌にとっては刺激が強いけれど価格の安い成分が入っている場合、あえて記載せずに製品を販売できてしまう、ということなのです。
これではせっかく有効成分というプラスのものが含まれていたとしても、それを上回るほどのマイナス成分をコッソリ盛り込むことが可能になり、結局のところ肌トラブルに繋がってしまうのです。
つまるところ、「薬用」という響きの良さと成分表示の自主基準という縛りのゆるさから、戦略的に薬用(医薬部外品)で売り出す企業も少なからずある、ということです。
その点、一般化粧品は成分表示が義務化されており、なおかつ成分配合量順に記載されてあるので成分表記に関しては信頼が置けるのです。
ということで、スカルプシャンプーでも薬用(医薬部外品)というフレーズを鵜呑みにしてしまうのではなく、記載されてある配合成分からわずかながらでも情報を汲み取っていくことが正しい製品の選び方であり、髪のためであるということです。

今は企業側も積極的に成分を記載する流れが出来てきているわ。でも隠そうと思えばいつでもできるって状況では、安心感はないわよね。
成分表示見方の注意点
シャンプーパッケージの背面や商品HPに、その製品に配合されてある成分表がいろいろと書かれてあると思います。
パッと見、横文字がババーッと書かれていてそれだけで何となく目を背けたくなってしまいます。が、安心してください。
成分表の見方にはちょっとしたコツがあって、それを踏まえば誰でも主成分とおおよその使用感が判断できるようになるのです。
そのコツが、これ。
成分表示の見方のコツ
・成分表示は配合量の多い順に記載されている
・表示の1行目〜2行目を見ると大体の成分は把握できる
・成分表示は配合量の多い順に記載されている
・表示の1行目〜2行目を見ると大体の成分は把握できる
しかしここで注意点。薬用の解説を思い出してもらいたいのですが、一般化粧品のシャンプーであれば成分の配合量順に成分表記されています。問題ありません。
しかし、薬用(医薬部外品)の場合は、企業側で成分の記載を取捨選択できるようになっていましたよね。
加えて配合量順の表記になっていない場合も多く、つまり、その成分が成分として働く最低限の配合量なのかが見えづらいのです。
と言ってもその情報をもとに製品を選んでいくしかないのですが、ここでのポイントとしては、肌の刺激が強いと思われる成分が複数使用されていないかを見ていく、ということです。
もし複数含まれているようなら、その商品はひとまず脇に置いておく、そんなスタンスで選択していくといいと思います。
スカルプシャンプー≠育毛。スカシャンの実情
スカルプシャンプーと言えば、頭皮に良さそうというイメージを持っている人も多いと思います。
さらに、製品のテレビCMや広告を見ていると「髪、生えてくるんじゃないか」と、そんな想いすら湧いてきそうですが……残念ながら、「スカルプシャンプー≠育毛」なのです。

そもそもの話ですが、シャンプーって髪や頭皮の余分なアブラや汚れを取り除く作業ですよね。
顔のスキンケアで考えてみると分かりやすいのですが、洗顔料に美容液成分を配合したところで、結局のところ洗い流してしまいます。だからこそ、乳液や・クリーム・美容液で肌にプラスとなる成分を補ってあげてるわけなんですが。
シャンプーに話を戻すと同じ事が言えそうじゃないでしょうか。育毛成分入りのシャンプーで洗ったところで、水に流れてハイさようなら。
そう考えると、「スカルプシャンプー=育毛」だなんて、なんだか欲張りじゃないでしょうか。
そんなのがあればスカルプシャンプーだけで毛フサフサになるハズ。そんな人、周りでいます?……いませんでしたね。となると、じゃあなぜスカルプシャンプーってものが存在してるのでしょうか。
次の項では、その疑問について掘り下げていきたいと思います。

タカシ格言その①
「欲張りは嘘の始まり」
「欲張りは嘘の始まり」
綺麗になりたいはシャンプー・健康を保ちたいはスカルプ
ではなぜ、スカルプシャンプーというものが存在しているのでしょうか。
それを考えるには、一般的なシャンプーとスカルプシャプーの違いを見ていく必要があります。


そして、キレイな髪は、土壌となる頭皮を健康に保つことで作られるのだ。という意識からスカルプシャンプーは登場しました。
つまり、スカルプシャンプーとは、地肌を整えることを優先的に作られたシャンプー、です。決して木が森になるための方法ではないのです。
そもそもなんですけど、洗髪する理由、わかってますか?
ここでふと思ったのですが、そもそも洗髪する理由って、なんなのか。
汚れを落とすためということは分かるのですが、その汚れが頭にとどまることでどんな不都合が生じるのか、少し考えてみたいと思います。
頭皮にはたくさんのアブラが分泌されています。
このアブラ自体は皮膚の保護膜の役割をし、外部の刺激や雑菌から体をバリアする働きを担います。
しかし、この分泌された皮脂がずっととどまり続けることで過酸化脂質となり、ニオイの原因・炎症・雑菌の繁殖につながってしまうのです。
雑菌から身を守るために皮脂を分泌しているのに、その皮脂を放置し続けていると雑菌が繁殖してしまうのは矛盾しているように思えますよね。
実は、皮膚には皮膚常用菌と呼ばれる善玉・悪玉両方の菌が常に存在していて、その中の「マラセチア菌」が皮脂分解酵素で皮脂を分解していくことで「遊離脂肪酸」を生成。
この遊離脂肪酸が時間の経過とともに酸化されると毒性のある過酸化脂質に変化し、フケの原因となったりするのです。

つまりは、皮脂の量にはバランスが必要ということで、その調整役を担っているのが洗髪だったのです。
皮脂を取ることが頭皮ケアではなくて
アブラは毛穴を詰まらせる!アブラは抜け毛の原因!アブラ、反対!
直前の項目では、皮脂は皮膚を守る上で大切な役割を果たしていることを解説してきました。
しかし、世間の美容業界、こと頭に関する分野ではしきりに「アブラを根こそぎ取れ、さもなくばハゲ」みたいな論調が展開されています。
筆者自身もまんまとそのマーケティング戦略に乗っかってしまっていたようで、なんとなくアブラは育毛を阻害すると思い込んでいました。
でも、アブラは育毛にとって本当に影響を与えてしまうものなのでしょうか。調査してみました。
結論:皮脂は悪くない!
そもそも確認していおきたいのですが、抜け毛の原因の最たるものは、男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)です。このジヒドロテストステロンは男性ホルモンの中でも強力に作用するホルモンで、体毛を促進させる一方で髪の抜け毛までも加速させてしまうものなのです。

そんな男性ホルモンですが、体毛にまつわること以外に、皮脂を分泌させる働きもあります。
ということは、男性ホルモンが多く分泌されている人ほど皮脂が出やすい。ということなのです。
だから、結果的に薄毛の人(男性ホルモンが多い人)はアブラっぽいことが多いのです。

皮脂の取りすぎが悪循環の始まり

改めて押さえておきますが、薄毛の原因は男性ホルモンであって、アブラは直接的に大きな影響を与えません。
だから、アブラを取ることに一生懸命になっても意味をなさないのです。
それどころかむしろ、シャンプーの洗浄成分によって不必要に脱脂されることで、外部からの刺激や雑菌への対応が鈍化してしまうのです。
そして、皮脂が少ないと感知した皮膚は、さらなる皮脂分泌を加速させる。その結果、頭皮の皮脂バランスが崩れ、乾燥によるダメージや皮脂過多に伴う悪臭・フケといった"白(乾燥)"か"黒(皮脂まみれ)"かに転ばざるを得ない状況に陥ってしまっているのです。
健康な頭皮の人には、適度な皮脂が存在しています。つまりは、皮脂のバランスが取れていて、絶妙な"グレー"の状態ということなのです。

そんなイタチごっこから抜け出すために、強力な洗浄力・脱脂力を追い求めることを一旦ストップしてみませんか?
そもそも皮脂は体にとってなくてはならないもの。その皮脂を強力な味方にしてしまう方が現実的ではないでしょうか。
皮脂を味方にする方法は、いたって簡単。皮脂をのけ者にしない(取りすぎない)こと。

タカシ格言その②
「ハブりと報いは表裏一体」
「ハブりと報いは表裏一体」
スカルプシャンプーまとめ
髪のためにどれだけ地肌に優しくなれるか、という視点に立ってスカルプシャンプーについて見てきました。
ここで改めて、ポイントをまとめておきたいと思います。
❶スカルプシャンプーで毛は生えない
❷洗浄剤はアミノ酸系を中心に配合されたものであること
❸薬用・医薬部外品だからといって良いとは限らない
❹皮脂は悪者ではない
❺薄毛にとっての真の悪者はジヒドロテストステロン
❷洗浄剤はアミノ酸系を中心に配合されたものであること
❸薬用・医薬部外品だからといって良いとは限らない
❹皮脂は悪者ではない
❺薄毛にとっての真の悪者はジヒドロテストステロン
企業の戦略とは怖いもので、スカルプシャンプーであたかも毛が生えるような思い込みを刷り込まれてしまっていました。
これからは本当に頭皮のためになるスカルプケアを実践し、健やか頭皮を目指していきましょう!
【参考】記事の調査で比較した商品一覧
地肌に優しいスカルプシャンプーを調査するにあたって、各メーカーの商品を具体的に比較しました。
商品選びの参考に活用してみてください。
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