大麦若葉7つの優れた効果・効能、副作用から青汁の選び方まで
[公開日]2014/11/25[更新日]2019/01/14
「食物繊維が含まれてるから、ダイエット効果がある」間違ってはいませんが、大麦若葉には、それ以外にも酵素やミネラルの働きによって細胞レベルで脂肪代謝を促進することができます。
つまり、「食物繊維+αの効果で無理のない健康的なダイエットができる」ということはあまり知られていません。
今回は、そんな大麦若葉のスゴさを余すことなくお伝えします。読み終える頃には、すっかり大麦若葉マニアになっていることでしょう。
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目次
大麦若葉は抗酸化成分も含む青汁原料
青汁の原材料として広く使用されている「大麦若葉」とは、イネ科の植物で、大麦の「若葉(草丈が20〜30cmのころ)」のことです。
葉野菜独特の臭みや苦味、クセが少ないので、子どもや野菜嫌いの方でも飲める青汁として、多くの青汁の原料として採用されています。
さらに大麦若葉は、抗酸化・抗炎症、解毒作用をもつクロロフィルや活性酸素の除去を行う酵素SOD、抗酸化作用のあるポリフェノールも含んでいます。栄養補給や健康維持、美容・ダイエット、体質改善にはおすすめです。
栄養素は、一つだけ突出していてもうまく機能しません。そのため、全体の栄養素を底上げしてくれる大麦若葉の青汁は、即効性は感じにくくなるものの、長期的に見ると健康維持には最も適した青汁原料と言えます。
あらゆる病気は私たちの体の中のミネラルや酵素、あるいはビタミンなどのアンバランスから起こる。〜汚染された物質や老廃物を体外に排出し、また無毒化する力を体そのものにつけられる食品は麦緑素(大麦若葉)が最高である。
出典:驚異の抗酸化力 麦緑素の効果 / 萩原義秀
大麦若葉の便秘・美容・ダイエット・健康7つの効果
1. 大麦若葉は腸内清掃に最適
現代人は、過食や消化負担の大きい食べ物を多く摂取する傾向があります。胃腸は、フル回転で酷使することになり、働きが弱くなります。
すると、腸内に消化しきれないものが蓄積され、腸内環境の悪化・悪玉菌の増殖により、大病に繋がる可能性もあります。
青汁は、腸を刺激し、宿便を早く排泄するために効果を発揮する
出典:驚異の抗酸化力 麦緑素の効果 / 萩原義秀
そして、クロロフィルには、有害物質を排出する働きがあります。
2. 大麦若葉のダイエット効果
人の体には、首の後や肩甲骨辺りに褐色細胞が存在しています。褐色細胞の中に、「チトクローム酸化酵素」という酵素があります。その酵素が活性化することで、脂肪燃焼・代謝が行われています。
大麦若葉に含まれるミネラルやビタミンは、「チトクローム酸化酵素」を活性化させることができます。
それにより、加齢に伴う褐色細胞の減少や酵素の活性化低下を防ぐことができ、飲み続けることでダイエット効果が期待できるのです。
すると、甲状腺機能が低下するため、正常なホルモン分泌が行われにくくなります。大麦若葉は、食材の中でも群を抜いてアルカリ性の野菜(=ミネラルを多く含む)であるため、酸性に偏った体を正常化する効果が期待できます。
体液の酸性が中和されると、甲状腺機能も活性化されるので、摂取し続ければムリなく、無駄な脂肪を燃焼していくことができます。
大麦若葉とともに甲状腺ホルモン生成に必要なヨード(ヨウ素)も摂取すると、より効果的です。ヨード(ヨウ素)は、カットわかめ小さじ2杯(約2g)で一日に必要な摂取量をカバーできます。
それだけでなく、いろいろな酵素が大麦若葉には含まれているため、体の正常化が期待でき、体の働きが活性化されると肥満解消がスムーズにおこなれます。
3. 大麦若葉は、老化阻止に役立つ酵素や抗酸化作用が豊富
「活性酸素が多すぎると、遺伝子のDNAを切断させたり炎症を起こしたりするなど、がんをはじめとするあらゆる病気の引き金になります。SOD酵素は活性酸素を抑制する働きがあり、老化を防いで生活習慣病などのさまざまな病気を防ぎます。」医学博士 中村實郎
出典:なぜこんなに効くのか あなたの超優良ガードマン 大麦若葉の大活躍!! / 外山利通
SOD酵素は、活性酸素を無毒化することができますが、加齢や生活習慣によって、SOD酵素量が減少することがわかっています。大麦若葉に含まれるSOD酵素摂取することで、体内の正常化に役立つのです。
SOD酵素やGIV以外にも、大麦若葉に含まれるビタミンA・C・Eの抗酸化作用により、細胞の老化を抑制することができるため、肌や髪の毛だけでなく、細胞レベルで若々しさを保つことができるようになります。
4. 大麦若葉のアトピー性皮膚炎への有効性は臨床実験でも証明済み
麦緑素(大麦若葉)を5ヶ月以上続けて飲用した黒皮病の患者、アトピー性皮膚炎の患者に症状改善が見られ、臨床実験した25人の皮膚病患者全体でも、飲まなかった人にくらべて回復が早く、治療効果があがり、同時に血行改善、便通改善、食欲増進、疲労回復に効果が現れた
出典:1975年 麦の若葉の青汁粉末の皮膚科領域についての治験 / 武藤達男博士
しかし、ステロイド剤は一時的な消炎作用にとどまるだけでなく、副腎皮質ホルモンの分泌を妨げるため、根本的な改善が難しくなります。
大麦若葉には、細胞を正常化するのに必要なミネラル分や抗炎症作用のあるクロロフィル、副腎皮質ホルモンの分泌を促す酵素・補酵素が含まれているので、アレルギー性疾患に対する根本的な改善効果が期待できます。
「青汁に含まれる緑葉素(クロロフィル)には炎症を抑える作用があり、またミネラルやビタミンCやEのSOD酵素は副腎皮質に作用して、ステロイドホルモンの分泌を促す働きがあります」医学博士 中村實郎
出典:なぜこんなに効くのか あなたの超優良ガードマン 大麦若葉の大活躍!! / 外山利通
アレルギー性疾患の治療にあたっては、副腎をはじめとする内臓が、正常な代謝を行うようにすることでなくてはなりません。そのためには細胞内のミネラルのイオン・バランスを正常に保つことが絶対必要なのです。すなわち、弱った体、酸性化した体質を改善し、細胞を正常に戻すことこそ急務であり、いちばんの早道といえるのです。
出典:驚異の抗酸化力 麦緑素の効果 / 萩原義秀
5. 肌代謝を促す美肌ビタミンや酵素を含む大麦若葉
肌は、年齢や紫外線の影響を受け日々老化への道を突き進んでいます。それを少しでも防ごうと紫外線対策や毎日のスキンケアを行うわけですが、肌のためにも大麦若葉の栄養素は有効です。肌は、日々代謝を繰り返し細胞の入れ替わりが行われていますが、年齢やストレス、紫外線により代謝がズムーズに行われなくなります。
大麦若葉には、ビタミン・ミネラル各種、酵素が含まれています。これらの栄養素は、肌の代謝を促進させてくれます。
また、必須アミノ酸も含めたタンパク質や食物繊維といった栄養素は、肌力の底上げに役立つため、見た目の若々しさだけでなく、肌の内側から美肌づくりをすることができます。
6. イライラ対策に大麦若葉の「ビタミンEコハク酸エステル」
口にする食べ物は、精神面にも影響を与えることがわかってきています。大麦若葉には、「プロラクチン」と呼ばれる免疫機能を調節し、慈しみの心をもたせるホルモンの分泌を促す「ビタミンEコハク酸エステル」が含まれています。「ビタミンEコハク酸エステル」は、サプリに配合されているビタミンE(α-トコフェロール)とは異なり、医学博士萩尾義秀氏と米ジョージ・ワシントン大学ゴールドスタイン博士との共同研究で発見、特許取得した"大麦若葉ならでは"の成分です。
7. 現代人がかかえるストレス・疲労回復に大麦若葉のビタミンとカリウム
疲労は、ビタミンB1不足だけでなく、「カリウムが少なく、ナトリウムが多い状態」でもあります。そして、「カリウムが少なく、ナトリウムが多い状態」は、むくみにもつながります。
私たちが毎日、仕事をし、生活をしていれば、カリウムはどんどん排出され、ナトリウムが増えていくという状態になります。そうなると、私たちの体は、おのずから力強い筋肉運動をしなくなるのです。つい、だらだらとして、活動的でなくなってきます。
出典:驚異の抗酸化力 麦緑素の効果 / 萩原義秀
大麦若葉とケール青汁の違いは?栄養・飲みやすさ比較
▼青汁の主な原料の特徴▼
ここでは、青汁の原料として大麦若葉と比較されるケールと栄養素の比較します。全体的に見ると、ケールの栄養素が数値を上回っていることがわかります。
しかし、いくら栄養価が高くてもまずければ飲み続けることはできません。飲みやすさでは、クセのなさや葉野菜独特の苦味や臭みのなさから、圧倒的に大麦若葉の方がごくごく飲める味です。
栄養成分の詳細データ比較表は下部へ
ケール/五訂日本食品標準成分表
妊婦の過剰摂取に注意!大麦若葉の副作用
また、摂取量もコップ半量〜コップ2杯ほどまでにしておくようにしましょう。食物繊維の過剰摂取によりお腹がゆるくなることもあります。その場合は、摂取量を減らし、様子を見ましょう。
一日に摂取する量は、一日1〜3回までにしましょう。また、メーカーによって摂取量が異なるため、用量を守って摂り入れるようにしましょう。
血液凝固を予防する薬であるワーファリンを服用している場合、大麦若葉にはビタミンK(血液凝固を促進させる)が含まれるため、拮抗します。青汁を飲む前に、メーカーではなく、かかりつけ医に相談しましょう。
そのほか、持病がある場合も、飲む前にかかりつけ医に相談するようにしましょう。
大麦若葉青汁の選び方とおすすめの飲み方
また、起きたての血液はドロドロしているため、朝の青汁は水分補給&血液濃度を下げることも期待できます。とはいっても、薬ではないため決まりはありません。飲み忘れがないよう、食事の前後に飲むとよいでしょう。
まずは、どのタイプの青汁なら毎日飲み続けられそうか考えてみましょう。
▼青汁製品タイプ別の特徴比較▼
粉末タイプの長所:保存期間が長い、かさばらない、飲みやすい、アレンジしやすい
粉末タイプの短所:商品によっては、粉っぽさが残るものもある
選ぶ時のポイント
大麦若葉を主原料とした青汁は、数多くありますが、原材料名の表示名を見ることで、どうやってつくられているのかを知ることができます。
大麦若葉エキス末、デキストリン=加工粉末:エキス化したものをスプレードライする。食物繊維は取り除かれる:比較的安価な製造コスト
サプリタイプの長所:青汁の味が苦手な人でも飲める
サプリタイプの短所:摂取量は他のタイプよりもやや劣る
液体タイプの長所:鮮度が良い、味がそのまま
液体タイプの短所:重さがあり、持ち運びには不自由
冷凍タイプの短所:かさばる、解凍の手間がかかる、食物繊維が多く、飲みにくい
通販 | ドラッグストア |
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価格 | ドラッグストアのものより、やや高い | 低価格帯が多い |
種類 | 多い | 少ない |
メリット | ・産地や製造方法を確認できる ・比較検討して購入できる ・お試しセットがある(無料・有料) ・配送してくれる ・定期購入なら、お得になる | ・気軽に購入できる |
デメリット | ・購入するまで、実際に手にとってみることはできない | ・なくなったら都度、購入する手間がかかる ・どれがいいか選びにくい ・不明確な点をクリアにしにくい |
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大麦若葉は便秘・美容・ダイエットに効果的
「真の健康を維持し、そのもっともよき薬となるものは食である」これは、漢方体系の基礎をまとめさせた秦の始皇帝の言葉です。
食事が大事なのは、わかってる。でも、毎日の生活一食一食を栄養バランスの整った食事にすることは難しいものです。
そんな中でも、コップ一杯でできる健康法として注目を集めるのが「青汁」です。青汁の中でも今回は、多くの主原料として使用されている大麦若葉の魅力をお伝えしました。
大麦若葉の健康効果は、食事が不規則、栄養バランスが偏っている方なら早く実感できるでしょう。とはいっても、まずは3ヶ月〜半年を目安に飲み続けることが大切です。体の細胞は少なくとも半年に1度しか入れ替わりません。
※2項目まで同時選択可能です。
《参考》ケールと大麦若葉の栄養成分比較表
大麦若葉100gあたり | ケール100gあたり |
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カロリー(kcal) | 38.8 | 28 |
タンパク質(g) /生きていくうえで必要不可欠な栄養素 | 3.26 | 2.1 |
脂質(g) /重要なエネルギー源、油溶性ビタミンの吸収をサポート | 0.71 | 0.4 |
食物繊維(g) /便秘・整腸作用 | 4.11 | 3.7 |
総カロチン/ビタミンA(μg) /美肌・抗酸化作用 | 2538 | 2,900 |
ビタミンB1(mg) /エネルギー代謝に必要、補酵素 | 0.064 | 0.06 |
ビタミンB2(mg) /美肌効果、糖質・脂質の代謝に必要、補酵素 | 0.147 | 0.15 |
ビタミンC(mg) /抗酸化作用、コラーゲン合成・鉄分吸収サポート | 7 | 81 |
ビタミンE /抗酸化作用(mg) | 1.19 | 2.4 |
ビタミンK(μg) /血液凝固、骨形成サポート、補酵素 | 370 | 210 |
カルシウム(mg) /骨や歯を強くする、神経・筋肉の働きを正常にする | 29 | 220 |
マグネシウム(mg) /酵素の働きをサポート、筋肉の収縮を正常に保つ | 16 | 44 |
ナトリウム(mg) /体内の水分を保ち、血液量をコントロール、筋肉・神経の働きをサポート | 31 | 9 |
カリウム(mg) /体内の水分コントロール、筋肉の収縮を正常に保つ | 320 | 420 |
鉄(mg) /赤血球の材料、全身に酸素を運ぶ、非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂取すると吸収UP | 4.16 | 0.8 |
亜鉛(mg) /補酵素、細胞の生成・成長サポート、動物性タンパク質と一緒に摂取すると吸収率UP | 0.34 | 0.3 |