ラクトフェリンの効果と副作用 / 口コミの前に知るべき14のこと
[公開日]2014/01/26[更新日]2016/12/13
大きな可能性を秘めていると話題の「ラクトフェリン」。母乳の中に豊富に存在し、赤ちゃんを守る大事な栄養素、ということですが、ここではラクトフェリンがどんなもので、どんな働きが期待できるのか解説したいと思います。
まず、女性が気になる効果はダイエットに関わるものではないでしょうか。無理なく健康的にダイエットできるだけではなく、肌やホルモンにも良い影響があると言われています。
食品から抽出できる安全な栄養素、ラクトフェリンを活用することで美容や健康維持に活用できるかもしれません。
ラクトフェリンとは乳汁や唾液、涙などの分泌物に含まれる「糖たんぱく質」です。そして、体内で様々な働きをしてくれる「多機能タンパク質」の1つ。このラクトフェリンは私たちの目、鼻、口などにも存在しています。病原菌の入り口に多く存在し、抗菌成分としても働いてくれています。
ラクトフェリンは私たちの健康に欠かせない様々な働きを持っています。私たちがその恩恵に最初に預かるのが赤ちゃんの時。ラクトフェリンは出生後3日間の母乳に最も多く含まれ、免疫力が弱い赤ちゃんを守る働きをしてくれます。しかしその恩恵は赤ちゃんに限ったものではありません。成人にも大きな効果があるのです。
上記のように様々な効果を期待されているラクトフェリン。特に注目を集めているのが「抗菌作用」「腸内環境改善作用」「ダイエット効果」です。
そしてあまり知られてはいませんが、美肌作りにも効果を発揮します。
※お客様窓口にお問い合わせした対応内容になります。
さすが研究歴50年の森永乳業さんです。とても分かりやすい説明でした!
ちなみに、その後さらに詳しく情報を調べると、アメリカでは2001年に食品添加物に与えられる安全基準合格証である、「GRAS(グラス)」を与えられており、安全性が高いことがうかがえます。
日本ではウシラクトフェリン(牛乳由来のラクトフェリン)の毒性試験が行われ、その結果、問題がなかったと報告があました。
また、まれにラクトフェリンの整腸作用で下痢になってしまう事があるようです。それは、腸内環境が正常になっている証です。
ラクトフェリンの整腸作用が働くと、胆汁酸の分泌が活性化され、腸内の悪玉菌といわれている雑菌が除去されていきます。悪玉菌が除去される事で腸内の環境が正常化されていくのですが、そうした時に一時的に腸内の水分吸収が減ってしまい、下痢になりやすくなるという事です。
こうした下痢の症状はラクトフェリンの好転作用といわれています。なので、摂取を継続していく事で徐々におさまっていく事がほとんどです。
「母乳に含まれている=赤ちゃん・子供が飲んでも大丈夫なもの」なので、人体へ悪影響はなく、信頼性の高い栄養素のようです。
副作用もなく、脂肪蓄積抑制効果や生活習慣に密接した嬉しい効果のあるラクトフェリン。ですが、このラクトフェリンはどういった仕組みで、このような多くの効果を果たすのでしょうか。
ラクトフェリンは古くからその抗菌作用が知られていた栄養素です。ラクトフェリンには鉄と結合する性質があります。ウイルスは成長する為に鉄を利用しますが、ラクトフェリンは鉄イオンを奪う事によってそれを食い止め、抗菌作用を発揮するのです。
ラクトフェリンは胃の中で「ペプシン」という酵素に分解されます。その一部が「ラクトフェリシン」という抗菌ペプチドに変容します。この「ラクトフェリシン」はラクトフェリンよりも強力な抗菌作用を持ち、胃や腸でラクトフェリンと共に働きます。
腸まで届くと病原性大腸菌などの悪玉菌に対して強い抗菌作用を発揮します。
またC型肝炎ウイルスへも作用します。ウイルス表面の膜に結合して、標的となる細胞に侵入しないよう働くのです。この他、B型肝炎やHIV、白血病やヘルペスのウイルスなどの複製を抑える作用もあります。こうした強い抗菌力があるラクトフェリンはアトピーやアレルギーにも効果を発揮します。アレルゲンの阻止力だけでなく、アレルギー症状を引き起こす、体内の「ヒスタミン」を抑制しアレルギーを改善する効果があります。
抗酸化作用は、活性酸素を防ぐ・除く効果のことを言います。皆さんは、活性酸素をご存知でしょうか。人間は体内でエネルギーを作るために酸素が必要になります。
しかし、酸素を使ってエネルギーを作る時に、実は活性酸素が発生するのです。通常であれば、例えばビタミンE、ベータカロテンなどの「抗酸化力」によって活性酸素をやっつけることができます。
ですが、最も毒性の強い活性酸素「ヒドロキシラジカル」に対しては、高い抗酸化力のあるビタミンEでも無力です。そこで救世主となるのが、「ラクトフェリン」なのです。
「ヒドロキシラジカル」という活性酸素が生産される過程では、鉄が触媒となって働きます。体内で鉄が過剰になった場合、ラクトフェリンが鉄イオンを除去します。
その結果「ヒドロキシラジカル」の生産を抑制するのです。その抗酸化作用はビタミンEに匹敵するものとして注目されています。そして他の抗酸化物質との大きな違いは、既に発生した活性酸素を除去するのではなく、未然にその発生を防げるというポイントです。
またラクトフェリンには、その他の体内の金属とも結合する力があります。「キレート作用」と言われるこの作用により、体内の有害金属を無毒化、更なる活性酸素抑制効果を発揮します。こういった抗酸化力により、放射能の保護効果もあるとも言われています。
ラクトフェリンやラクトフェリシンが腸内で大腸菌などの悪玉菌を抑制する事によって、腸の善玉菌は増殖しやすくなります。腸内細菌が善玉菌優位な状態になる事で腸内が健やかに。腸は私たちの免疫の要となる臓器ですから、腸が元気になる事で免疫力が上がるわけです。
特に細菌やウイルスを食べてくれる「マクロファージ」や、免疫に大きな役割を果たし腫瘍細胞などを拒絶する「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」を増強させる効果が、免疫力に大きな貢献を果たします。これが、がん予防やC型肝炎への効果の一因と考えられています。
このような免疫力の活性は美肌作りにも役立ちます。体内に入ってしまった悪い因子を攻撃する力が高まるため、デトックス効果が高まり、肌に悪影響が出る事を防ぎます。季節の変わり目の肌荒れ予防にも。炎症を抑える作用もあるため、ニキビにも効果があります。
また栄養の吸収率も高まり、同じ食事量でも必要な栄養素を効率よく摂取する事が可能になります。美容にも欠かせない酵素やホルモン、ビタミンの生産も腸が行っています。美肌に欠かせない成分の生産性が上がるわけです。さて、こういった腸内環境の改善、もうお分かりかもしれませんが、ダイエットにも働きがあるのです。
つまり健康、美容を保ちながらスリムな身体を実現できる理想のダイエットというわけです。
ラクトフェリンのダイエット効果はそれだけではありません。更なるダイエット効果を示す研究結果があります。実験はプラセボを含む30名を対象としたものです。2か月間、食事制限などの生活の変化なく、300mgのラクトフェリンだけを摂取するという内容でした。結果は、腹囲において平均3.4cm、体重では2.5kgの減少があったという報告があります。
ラクトフェリンには中性脂肪とコレステロールの減少効果があることがわかっています。上記の実験では内臓脂肪の蓄積に対して2ヶ月で300mgの減少が見られました。脂肪の蓄積予防効果は、ラクトフェリンの脂肪合成を抑える作用によるもの、ということがわかっています。
また、脂肪の分解作用があることも解明されています。脂肪をコーティングする「ペリリピン」の量を減らし、脂肪の分解を促進する「リパーゼ」が脂肪細胞を分解するのを助ける作用があります。つまりラクトフェリンは脂肪を溜まりにくくするだけでなく、今ある脂肪を減らす事にも役立つというわけです。体脂肪が気になる人にもオススメですね。
また意外な効果として、ラクトフェリンが歯周病を予防し、その結果ダイエットに繋がるというものがあります。
歯周病菌毒素(LPS)は脂質異常を起こし、肥満そして糖尿病を引き起こします。唾液に含まれるラクトフェリンには歯周病毒素を抗菌し、歯周病への働きがあり、結果ダイエットにも繋がるのです。
このような素晴らしい効果があるラクトフェリン。食事で摂取する為にはどのような食品が良いのでしょうか。ラクトフェリンは哺乳類の乳汁に含まれ、私たちが普段口にするものでは以下のような乳製品に多く含まれています。
この中でも最も多く含まれているのは、ゴーダやチェダーなどのナチュラルチーズ。100g中0.3g程含まれます。しかし後述する理想的な摂取量から考えると、食事で摂取できる量は僅かです。
なぜラクトフェリンは、こんなにも含まれる量が少ないのでしょうか?その理由は乳製品の製造過程で行われる殺菌にあります。
ラクトフェリンの特性上、殺菌加工によりそのほとんどが、本来の活性を失ってしまいます。牛乳で言うと、低温殺菌のものならば少量含まれているという状態です。
つまり、熱に弱いラクトフェリンを食べ物から摂取しようとするのは、とても難しいことなのです。
ラクトフェリンの効率的摂取をするために、その性質についてもう少し詳しく知っておきましょう。
ラクトフェリンには様々な効果があります。どの効果に特化したラクトフェリンサプリなのか見極め、自分が欲しい効果が得られるものを選びましょう。ではどんなサプリメントを選べ良いのでしょうか?
サプリ選びにおいては、各メーカー(販売者)が提案する働きに違いがあることに気を付けて下さい。ダイエット目的なのか、免疫力アップ目的なのか、ご自身が望むものに当てはまるものを選ぶのが良いでしょう。
例えば季節に関わらず、健康な身体を維持したい場合は、胃で分解され「ラクトフェリシン」の効果が発揮されるよう作られています。一方体内環境をキレイにしたい場合は、腸溶性カプセル採用したり、胃酸の影響を避けて腸まで届くように作られている等、各メーカーの狙いを知った上での選択をおすすめします。
長年の歴史があったり、研究機関が整っているメーカーだと、より高度な技術で処方されていることが期待できます。
そして何よりも、サプリメントは飲み続けることが何よりも大事です。続けられる価格であることもポイントですね。
※上記でご紹介している内容は、書籍やメーカー取材などを通して一般的に語られるラクトフェリンに関してご紹介しています。別ページにて紹介しているラクトフェリンサプリメントの効果を保証するものではありません。
《おすすめ記事》
まず、女性が気になる効果はダイエットに関わるものではないでしょうか。無理なく健康的にダイエットできるだけではなく、肌やホルモンにも良い影響があると言われています。
食品から抽出できる安全な栄養素、ラクトフェリンを活用することで美容や健康維持に活用できるかもしれません。
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。ラクトフェリンはネット上はもちろん、日本医学館や食品添加物研究誌に取り上げられていたり、専門家も意見を出すほど注目の成分よ。性別、年齢関係なくとっても嬉しい効果ばかりなの!これから詳しく説明していくわね。
目次
ラクトフェリンってどんなもの?
ラクトフェリンとは乳汁や唾液、涙などの分泌物に含まれる「糖たんぱく質」です。そして、体内で様々な働きをしてくれる「多機能タンパク質」の1つ。このラクトフェリンは私たちの目、鼻、口などにも存在しています。病原菌の入り口に多く存在し、抗菌成分としても働いてくれています。
ラクトフェリンは私たちの健康に欠かせない様々な働きを持っています。私たちがその恩恵に最初に預かるのが赤ちゃんの時。ラクトフェリンは出生後3日間の母乳に最も多く含まれ、免疫力が弱い赤ちゃんを守る働きをしてくれます。しかしその恩恵は赤ちゃんに限ったものではありません。成人にも大きな効果があるのです。
ラクトフェリンの効果とは?
抗菌作用を発揮する。ほかに整腸作用や胃潰瘍の原因菌であるピロリ菌除菌治療の効果を高める作用、歯周病抑制作用(中略)また、腸で溶ける加工をしたラクトフェリンで内臓脂肪が低減することもヒト試験で確認されている
出典:サプリメント事典 第4版
上記のように様々な効果を期待されているラクトフェリン。特に注目を集めているのが「抗菌作用」「腸内環境改善作用」「ダイエット効果」です。
そしてあまり知られてはいませんが、美肌作りにも効果を発揮します。
ラクトフェリンに副作用はあるのか?
様々な効果があるラクトフェリンですが、これだけ効果があると気になるのが副作用です。母乳に含まれているものとはいえ、本当に安全なのでしょうか?ラクトフェリン研究50年の森永乳業に聞きました!
- ラクトフェリンに副作用はありますか?
- ラクトフェリンは高い安全性が確認されているタンパク質になります。厚生労働省や食品薬品安全センター秦野研究所といった研究機関で様々な研究・試験のを実施した際も問題はなかったので、極めて安全性の高い食品だと考えられます。
牛乳や乳製品など、日常的な食べ物に含まれているので、特段心配する必要はないかと存じます。
ただし、ラクトフェリンは牛乳タンパク質になりますので、牛乳アレルギーの方はお控え頂いた方が良いかと存じます。
さすが研究歴50年の森永乳業さんです。とても分かりやすい説明でした!
ちなみに、その後さらに詳しく情報を調べると、アメリカでは2001年に食品添加物に与えられる安全基準合格証である、「GRAS(グラス)」を与えられており、安全性が高いことがうかがえます。
日本ではウシラクトフェリン(牛乳由来のラクトフェリン)の毒性試験が行われ、その結果、問題がなかったと報告があました。
また、まれにラクトフェリンの整腸作用で下痢になってしまう事があるようです。それは、腸内環境が正常になっている証です。
ラクトフェリンの整腸作用が働くと、胆汁酸の分泌が活性化され、腸内の悪玉菌といわれている雑菌が除去されていきます。悪玉菌が除去される事で腸内の環境が正常化されていくのですが、そうした時に一時的に腸内の水分吸収が減ってしまい、下痢になりやすくなるという事です。
こうした下痢の症状はラクトフェリンの好転作用といわれています。なので、摂取を継続していく事で徐々におさまっていく事がほとんどです。
「母乳に含まれている=赤ちゃん・子供が飲んでも大丈夫なもの」なので、人体へ悪影響はなく、信頼性の高い栄養素のようです。
まれにラクトフェリンの整腸作用で下痢になることもあるようです。しかし、その多くは腸内環境が正常になる段階で一時的に腸の水分吸収が減るために起こる好転作用です。ただ、症状が酷いようであれば念のため病院で診察を受けることをオススメします。
副作用もなく、脂肪蓄積抑制効果や生活習慣に密接した嬉しい効果のあるラクトフェリン。ですが、このラクトフェリンはどういった仕組みで、このような多くの効果を果たすのでしょうか。
ラクトフェリンの「抗菌作用」とは?
ラクトフェリンは古くからその抗菌作用が知られていた栄養素です。ラクトフェリンには鉄と結合する性質があります。ウイルスは成長する為に鉄を利用しますが、ラクトフェリンは鉄イオンを奪う事によってそれを食い止め、抗菌作用を発揮するのです。
ラクトフェリンは胃の中で「ペプシン」という酵素に分解されます。その一部が「ラクトフェリシン」という抗菌ペプチドに変容します。この「ラクトフェリシン」はラクトフェリンよりも強力な抗菌作用を持ち、胃や腸でラクトフェリンと共に働きます。
腸まで届くと病原性大腸菌などの悪玉菌に対して強い抗菌作用を発揮します。
様々な病気に作用するラクトフェリンの抗菌作用
ラクトフェリンが抗菌効果を発揮するのは腸内の悪玉菌だけではありません。胃や十二指腸潰瘍、胃腸炎の原因となる「ピロリ菌」にも作用します。ラクトフェリンはピロリ菌を包み込む働きで抗菌する働きがあることがわかっています。ピロリ菌が胃の粘膜に付着するのを防ぎ、体外に排出してくれるのです。またC型肝炎ウイルスへも作用します。ウイルス表面の膜に結合して、標的となる細胞に侵入しないよう働くのです。この他、B型肝炎やHIV、白血病やヘルペスのウイルスなどの複製を抑える作用もあります。こうした強い抗菌力があるラクトフェリンはアトピーやアレルギーにも効果を発揮します。アレルゲンの阻止力だけでなく、アレルギー症状を引き起こす、体内の「ヒスタミン」を抑制しアレルギーを改善する効果があります。
ラクトフェリン研究50年の森永乳業に質問しました
- ラクトフェリンはウイルスに強いと聞いたのですが、どんなウイルスに強いのですか?
- 身近なものでいうと、胃潰瘍の原因になるピロリ菌やインフルエンザ菌にも強いです。あとは、ノロウイルスなんかもそうですね。研究ではラクトフェリンがノロウイルスが腸の細胞の表面に着くのを防ぐ働きがあることが判明しました。
また、間接的な効果にはなりますが、ラクトフェリンが免疫細胞を元気に、活性化することで免疫力が上がります。その結果、ノロウィルスにかかりにくいとされています。
免疫力の低い子どもや、免疫力が低下し始める30代以降の人にとっては、とっても嬉しい栄養素なんだね!
【豆知識】犬猫用のラクトフェリンも!
実はラクトフェインは「犬猫用」も存在します。というのも、犬・猫の口内炎(難治性口内炎)に良いとされているからです。これもラクトフェリンがウイルスに強いことから適用されているんですよ。
実はラクトフェインは「犬猫用」も存在します。というのも、犬・猫の口内炎(難治性口内炎)に良いとされているからです。これもラクトフェリンがウイルスに強いことから適用されているんですよ。
「抗菌作用」は「抗酸化作用」にも関係ある?
鉄と結合する性質によって抗菌作用を発揮するラクトフェリン。この鉄との結合性がエイジングケアに欠かせない「抗酸化作用」ももたらしてくれます。抗酸化作用は、活性酸素を防ぐ・除く効果のことを言います。皆さんは、活性酸素をご存知でしょうか。人間は体内でエネルギーを作るために酸素が必要になります。
しかし、酸素を使ってエネルギーを作る時に、実は活性酸素が発生するのです。通常であれば、例えばビタミンE、ベータカロテンなどの「抗酸化力」によって活性酸素をやっつけることができます。
ですが、最も毒性の強い活性酸素「ヒドロキシラジカル」に対しては、高い抗酸化力のあるビタミンEでも無力です。そこで救世主となるのが、「ラクトフェリン」なのです。
「ヒドロキシラジカル」という活性酸素が生産される過程では、鉄が触媒となって働きます。体内で鉄が過剰になった場合、ラクトフェリンが鉄イオンを除去します。
その結果「ヒドロキシラジカル」の生産を抑制するのです。その抗酸化作用はビタミンEに匹敵するものとして注目されています。そして他の抗酸化物質との大きな違いは、既に発生した活性酸素を除去するのではなく、未然にその発生を防げるというポイントです。
またラクトフェリンには、その他の体内の金属とも結合する力があります。「キレート作用」と言われるこの作用により、体内の有害金属を無毒化、更なる活性酸素抑制効果を発揮します。こういった抗酸化力により、放射能の保護効果もあるとも言われています。
腸内でも働くラクトフェリン
ラクトフェリンやラクトフェリシンが腸内で大腸菌などの悪玉菌を抑制する事によって、腸の善玉菌は増殖しやすくなります。腸内細菌が善玉菌優位な状態になる事で腸内が健やかに。腸は私たちの免疫の要となる臓器ですから、腸が元気になる事で免疫力が上がるわけです。
特に細菌やウイルスを食べてくれる「マクロファージ」や、免疫に大きな役割を果たし腫瘍細胞などを拒絶する「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」を増強させる効果が、免疫力に大きな貢献を果たします。これが、がん予防やC型肝炎への効果の一因と考えられています。
このような免疫力の活性は美肌作りにも役立ちます。体内に入ってしまった悪い因子を攻撃する力が高まるため、デトックス効果が高まり、肌に悪影響が出る事を防ぎます。季節の変わり目の肌荒れ予防にも。炎症を抑える作用もあるため、ニキビにも効果があります。
腸内環境改善が生む美と健康のスパイラル
腸内環境改善がもたらす働きは免疫力だけではありません。腸が整うと便秘が解消されるように、有害物質や老廃物の除去がスムーズになることはご存じかと思います。加えて腸には自律神経を調整する作用があります。腸が活性化すると新陳代謝が上がり血行も促進されるのです。また栄養の吸収率も高まり、同じ食事量でも必要な栄養素を効率よく摂取する事が可能になります。美容にも欠かせない酵素やホルモン、ビタミンの生産も腸が行っています。美肌に欠かせない成分の生産性が上がるわけです。さて、こういった腸内環境の改善、もうお分かりかもしれませんが、ダイエットにも働きがあるのです。
ラクトフェリンがダイエットをサポートする?
ラクトフェリンにより腸内環境が改善されると、身体が痩せ体質になるという嬉しい効果があります。その体質とは、まとめると以下のような状態です。・余分なものを溜めこまない
・少ない量でも効率よく栄養吸収が可能で、食欲コントロールしやすい
・新陳代謝が良く、美容にも効果的なホルモンやビタミン生成が豊富
・少ない量でも効率よく栄養吸収が可能で、食欲コントロールしやすい
・新陳代謝が良く、美容にも効果的なホルモンやビタミン生成が豊富
つまり健康、美容を保ちながらスリムな身体を実現できる理想のダイエットというわけです。
ラクトフェリンのダイエット効果はそれだけではありません。更なるダイエット効果を示す研究結果があります。実験はプラセボを含む30名を対象としたものです。2か月間、食事制限などの生活の変化なく、300mgのラクトフェリンだけを摂取するという内容でした。結果は、腹囲において平均3.4cm、体重では2.5kgの減少があったという報告があります。
ラクトフェリンが脂肪に働きかける?
ラクトフェリンには中性脂肪とコレステロールの減少効果があることがわかっています。上記の実験では内臓脂肪の蓄積に対して2ヶ月で300mgの減少が見られました。脂肪の蓄積予防効果は、ラクトフェリンの脂肪合成を抑える作用によるもの、ということがわかっています。
また、脂肪の分解作用があることも解明されています。脂肪をコーティングする「ペリリピン」の量を減らし、脂肪の分解を促進する「リパーゼ」が脂肪細胞を分解するのを助ける作用があります。つまりラクトフェリンは脂肪を溜まりにくくするだけでなく、今ある脂肪を減らす事にも役立つというわけです。体脂肪が気になる人にもオススメですね。
また意外な効果として、ラクトフェリンが歯周病を予防し、その結果ダイエットに繋がるというものがあります。
歯周病・歯肉炎研究に詳しい(株)ライオンに聞きました
- ラクトフェリンが歯周病に良いって本当ですか?
- はい、本当です。ライオンでは約50年歯周病研究をしていますが、その研究の中で歯周病とラクトフェリンの深い繋がりが明らかになりました。歯周病はLPSという毒素が原因で悪化するのですが、ラクトフェリンはこのLPSの活性化を防ぐ役割をすることが分かりました。
- 歯周病が予防されると、ダイエット効果になるのも本当ですか?
- 先ほどご説明差し上げた、歯周病を進行させるLPSですが、実はこのLPSが血中に入ると、コレステロールや中性脂肪をコントロールする酵素に影響を与えることが研究で確認されたんですね。コレステロールや中性脂肪をコントロールする酵素が影響をすると、脂質異常を引き起こしてしまって、メタボリック症候群(メタボ)の原因を作ってしまうんです。
ところが、ラクトフェリンはLPSの活性化を防ぐので、結果的にLPSによる脂質異常がなくなるので、メタボリック症候群予防にもつながるとされています。
歯周病菌毒素(LPS)は脂質異常を起こし、肥満そして糖尿病を引き起こします。唾液に含まれるラクトフェリンには歯周病毒素を抗菌し、歯周病への働きがあり、結果ダイエットにも繋がるのです。
ラクトフェリンが多く含まれる食べ物は?
このような素晴らしい効果があるラクトフェリン。食事で摂取する為にはどのような食品が良いのでしょうか。ラクトフェリンは哺乳類の乳汁に含まれ、私たちが普段口にするものでは以下のような乳製品に多く含まれています。
・牛乳
・スキムミルク
・チーズ
・ヨーグルト
・スキムミルク
・チーズ
・ヨーグルト
この中でも最も多く含まれているのは、ゴーダやチェダーなどのナチュラルチーズ。100g中0.3g程含まれます。しかし後述する理想的な摂取量から考えると、食事で摂取できる量は僅かです。
まさにこの0.3gが1日の理想摂取量なのよ。
ヘェ〜。チーズ100gってどのくらいだっけ?
…丸いカマンベールチーズあるじゃない?まるまる1つ分ね!ヨーグルトで言えば1キロ必要ね…。
え!?そんなの毎日食べられないよ!?チーズは脂肪分も多いし、ヨーグルト1キロなんて絶対無理…意味が分からない…
なぜラクトフェリンは、こんなにも含まれる量が少ないのでしょうか?その理由は乳製品の製造過程で行われる殺菌にあります。
ラクトフェリンの特性上、殺菌加工によりそのほとんどが、本来の活性を失ってしまいます。牛乳で言うと、低温殺菌のものならば少量含まれているという状態です。
つまり、熱に弱いラクトフェリンを食べ物から摂取しようとするのは、とても難しいことなのです。
ラクトフェリンの効率的摂取をするために、その性質についてもう少し詳しく知っておきましょう。
ラクトフェリンの効果的な摂取方法は?
ラクトフェリンには様々な効果があります。どの効果に特化したラクトフェリンサプリなのか見極め、自分が欲しい効果が得られるものを選びましょう。ではどんなサプリメントを選べ良いのでしょうか?
目的に合ったものを選ぶ
ラクトフェリン本来の働きからは、胃酸の影響を受けないよう作られたサプリや健康食品を飲む事が効果的だと考えられます。サプリ選びにおいては、各メーカー(販売者)が提案する働きに違いがあることに気を付けて下さい。ダイエット目的なのか、免疫力アップ目的なのか、ご自身が望むものに当てはまるものを選ぶのが良いでしょう。
例えば季節に関わらず、健康な身体を維持したい場合は、胃で分解され「ラクトフェリシン」の効果が発揮されるよう作られています。一方体内環境をキレイにしたい場合は、腸溶性カプセル採用したり、胃酸の影響を避けて腸まで届くように作られている等、各メーカーの狙いを知った上での選択をおすすめします。
メーカーの技術に注目する
加えて、サプリメントは口にするものなので、安全性や品質管理がとても重要です。効果だけに注目して選ぶのではなく、メーカーの製剤技術などや製造環境なども確認しましょう。長年の歴史があったり、研究機関が整っているメーカーだと、より高度な技術で処方されていることが期待できます。
効果の出る飲み方をする
また飲むタイミングにもポイントがあります。また、ラクトフェリンが腸で働く上で効果的な時間帯が就寝中といわれています。より実感したい方は就寝前を目安に飲むと、より効果的です。また、腸内環境を改善するビフィズス菌や乳酸菌、ガゼリ菌などと一緒に飲む事で、相乗効果が期待できます。そして何よりも、サプリメントは飲み続けることが何よりも大事です。続けられる価格であることもポイントですね。
熱に強いラクトフェリンを配合のヨーグルトもあるけど、サプリメントに比べると配合量は少ないの。それに、配合量で換算するとサプリより割高ね。一度に出す金額は高くなってでも、ラクトフェリンを摂取するなら効率的・効果的に摂れるサプリメントが1番よ。
※上記でご紹介している内容は、書籍やメーカー取材などを通して一般的に語られるラクトフェリンに関してご紹介しています。別ページにて紹介しているラクトフェリンサプリメントの効果を保証するものではありません。
《おすすめ記事》