カロリストンとカロリミットの違いはなんですか?
[公開日]2014/01/17[更新日]2015/04/02
Q:最近ダイエットを始めましたが、食事制限は難しいのでカロリーをカットしてくれるタイプのサプリメントを摂ろうと思っています。
そこで、ギムネマが含まれているサプリの中でファンケルの「カロリミット」と、ステラ漢方の「カロリストン」が気になっています。
同じギムネマ含有のサプリですが、価格も大きく違い、含まれている成分も大きく違うようです。このふたつの特徴の違いや効果の違いを教えて下さい。
そこで、ギムネマが含まれているサプリの中でファンケルの「カロリミット」と、ステラ漢方の「カロリストン」が気になっています。
同じギムネマ含有のサプリですが、価格も大きく違い、含まれている成分も大きく違うようです。このふたつの特徴の違いや効果の違いを教えて下さい。
A:ご質問ありがとうございます。ダイエット中の食事制限は辛いものですね。しかし、糖質や脂質をカットしてくれるタイプのサプリメントを有効に利用すると、より効率的にダイエットを成功させることができます。最近、カロリミットの広告表記が薬事法・健康増進法に抵触するということで話題になっていましたが「飲めば痩せる」というような魔法の薬は存在しない前提を理解した上で、読み進めてください。
カロリミットとカロリストンは、ダイエットサプリとして目的は同じでもその成分は大きく異なっていて、自分の求めるダイエットに必要な成分が含まれているかどうかをしっかりと見極めることが大切です。
カロリミットやカロリストンに含まれるギムネマとは?
まず最初に、カロリミットやカロリストンなど、カロリーカットを目的としたサプリメントに含まれている「ギムネマ」についてお話したいと思います。
その歴史は2000年以上前のインドに遡ります。インドに古くから伝わる伝統医療「アーユルヴェーダ」で、血糖値の急激な上昇を抑える薬の代わりとして、多くの人に使用されてきたギムネマは、糖尿病を予防したりダイエット効果があるハーブとして今や世界中で利用されてきました。
血糖値を急激に上昇させると、人の身体は脂肪を蓄えようとするので、できるだけ緩やかに上昇させることがダイエットにおいては重要です。血糖値は糖分(炭水化物)の摂取で上昇するので、できるだけ白い精製された炭水化物の摂取を避けるなど、血糖値の急上昇を抑える方法はいくつかあるのですが、ギムネマ摂取はそのひとつです。
インド中南部原産のガガイモ科のつう性植物で、南インドから東南アジアにかけて広く分布しているギムネマに含まれる「ギムネマ酸」は、小腸で糖の吸収を抑えてくれる効果や血糖の上昇を抑える効果があると言われています。また、ギムネマの葉を噛むと甘味を感じなくなり、糖分を摂りたい衝動が抑えられるという効果もあるようです。
一般的に、ギムネマを含む健康食品はサプリメントが一般的ですが、そのほかにドリンクや茶葉などに加工されたものが販売されています。
特にサプリメントは、ギムネマだけでなくほかの成分と一緒に加工されている商品が多いので、自分の目的に合わせて買い分けるのがいいでしょう。
ギムネマ含有サプリの注意点
ハーブ系の健康食品の中でも、日本で古くから取り入れられているギムネマは、重大な健康被害の報告が少ない比較的安心な成分と言えます。
主な注意点として、ギムネマには鉄分の吸収を抑制するという副作用があることです。鉄分が不足しがちになるので鉄分の補給に注意することや、サプリメントの成分の中に鉄分を補う成分が含まれているものなどを選ぶといいでしょう。
また、ギムネマはブドウ糖の吸収を抑制するため糖尿病を防ぐとされていますが、すでに糖尿病で病院にかかっているなどで血糖降下剤を服用している人は、低血糖に陥る恐れがあるので、医師に相談してから摂取するようにしましょう。
カロリストンの特徴
ステラ漢方株式会社から発売されているカロリストン。ギムネマを含むサプリメントとして知名度のあるカロリストンは、食事の順番をよりダイエット効果のあるものに変え、サプリメントの摂取との相乗効果で、より効果的にダイエットをサポートするというもの。単なる健康食品ではなく、ダイエット全体をサポートするという点で、生活習慣全体を改善するといった商品です。
カロリストンの特徴は、その豊富な食物繊維。カロリストン3粒中に、北海道産のカゴメ昆布から抽出した食物繊維500mgが濃縮されています。また、アミノ酸やビタミン・酵素がたっぷり含まれた、日本で古くから伝わる発酵食品である酒粕のパワーに注目し、独自製法で余分な糖質を省いた酵母発酵米を使用した酒粕発行食物繊維も含まれています。
さらには、美しく健康にダイエットをするために大切なコーヒークロロゲン酸やポリフェノールなど、多くの有効な成分が一粒にギュッと詰まっています。一方、カロリストンで注意したいのは成分内容。成分表示表を注目してみると、全成分の中で2番目に多く含まれているはずの「ギムネマシルベスタ抽出物」。(※成分表示は、配合されている量が多い順に表示が義務付けられています。)
不思議な事に、肝心なギムネマ成分の含有量が公式サイトや商品パッケージなど、どこにも記載されていません。
参考画像:ステラ製薬公式サイトより
実際含有量はどの程度なのか、ステラ製薬お客様コールセンターに問い合わせてみたところ、「ギムネマは1粒当たり15mg含まれています。」と回答を得ることができました。しかし、公式サイトやパッケージ内にも、ほかのギムネマ含有サプリメントのように「ギムネマを豊富に含んでいます」とは記載されていないのです。
カロリストンは、ギムネマ以外にも豊富な食物繊維やダイエット成分を含んでいるので、あえてギムネマを特徴成分としていないようです。
カロリミットの特徴
一方、ファンケル株式会社から発売されているカロリミットの特徴はどうでしょうか。カロリミットの最たる特徴は、自然素材の成分を効率よく配合したダイエット用サプリメントであることです。糖質をカットしてくれるギムネマに加え、中性脂肪やコレステロールを下げる作用のある桑の葉茶、糖質や脂質の吸収抑制効果が高いとされる鳩龍緑茶、炭水化物の吸収を抑制するインゲン豆、脂質をカットしてくれることで有名なキトサンの5つのダイエット成分が含まれていることにより、ダイエット中の摂取カロリーを効率よくカットしてくれる、「食べられるダイエット」に効果的なサプリメントです。
なにより、カロリミットは健康食品大手のファンケル株式会社から発売されているということもあり、大変信頼性が高いことが利点。カロリミットは、(財)日本健康・栄養食品協会が定める「健康補助食品GMP」の認証取得工場で製造されているため、衛生・品質管理も徹底的に行われていることで安心できる製品です。
カロリミットの成分表示に注目してみました。
<主要成分/1回4粒当たり>
ギムネマシルベスタエキス:67mg(総ギムネマ酸15%)、桑の葉エキス:200mg、鳩龍緑茶エキス:200mg、キトサン:100mg、インゲン豆エキス:4.8mg
(参考:ファンケル公式サイト)
カロリミットは、ギムネマを含む配合成分量をはっきりと明記しているので、安心して摂取することができますね。また、原材料の原産国や加工地までも明確に表示しているため、食の安心安全をきちんと重視している企業姿勢がうかがえます。カロリミットには、粒タイプのもののほかにも、粉末タイプの「カロリミット茶」や、お酒を飲む前にピッタリの「カロリミット ウコン ドリンクW」、手軽なペットボトルタイプの「華やかジャスミン&烏龍茶ブレンド」など、自分のライフスタイルの合わせて最適なものを選択することができます。
より効果的な摂取方法
ギムネマの成分を含むカロリストンやカロリミットなどのサプリメントをより効率よく摂取するには、食事前に規定量を飲むのがベスト。具体的には、食事前15分~30分前が最適と言えます。これは、空腹状態でサプリメントを摂取する事で栄養成分が吸収され易くなり、ギムネマのk効果で糖質の吸収を抑える準備ができた状態で食事をとることで、食事に含まれる余分な糖質をカットできるのです。
カロリストンとカロリミットを徹底比較!
それでは、実際にカロリストンとカロリミットの成分の違いを表にして比較してみましょう。
カロリミット(1袋で10日分) | カロリストン(1箱10日分) | |
---|---|---|
価格 | 1袋120粒/1563円+送料 1日当たり…約156円 | 1箱90粒/約6171円+送料 1日当たり…約617円 |
一回当たりの分量 | 1回4粒 | 1回3粒 |
ギムネマ含有量(1回あたり) | 67mg(総ギムネマ酸15%) ※公式サイトに記載 | 45mg(総ギムネマ酸量は不明) ※公式サイトに記載なし |
そのほかの成分と、それぞれの効能 | 67mg(総ギムネマ酸15%) ※公式サイトに記載 | 45mg(総ギムネマ酸量は不明) ※公式サイトに記載なし |
そのほかの成分と、それぞれの効能 | ・桑の葉(中性脂肪・コレステロール) ・鳩龍緑茶(脂質・糖質の吸収抑制効果) ・キトサン(脂質のカット) ・インゲン豆(炭水化物の吸収抑制) など | ・コーヒー豆(脂肪燃焼効果) ・黒豆(脂肪の排出をサポート) ・酒粕(ビタミン・食物繊維) ・昆布(食物繊維) など |
副作用や注意する成分など | 桑の葉とギムネマシルベスタの組み合わせについて特許を取得。(特許第3302346号)。 鳩龍緑茶の成分からカフェインが含有されている。 (公式サイトには記載なし) | コーヒー豆、黒豆の抽出成分により高濃度のカフェインが含有されている。 (公式サイトには記載なし) |
その他 | 原材料表示、原産地、加工地を明記。 | 含有量の多い成分について詳しい説明がないものもある。 |
カロリストンとカロリミットの主な特徴をまとめてみましたが、大きく差があるのはまずその価格です。どちらも10日分のパッケージで比べてみましたが、一日当たりのコストがカロリストンのほうが非常に高価。カロリミットが10日で約1500円なのに比べ、カロリストンは約4倍です。
また、両方のサプリメントの主要な成分として含まれているギムネマ(カロリストンはギムネマを推していないようですが)の含有量も、1日当たりで比べるとカロリミットの方が多く含まれていることが分かります。さらにカロリストンはコーヒー豆や黒豆、カロリミットは鳩龍緑茶などの成分により、両方の商品にカフェインが含まれています。
公式サイトでは、両方ともカフェイン量は記載されていませんが、カロリミットの方には成分量が明記されているためある程度の予測は立ちますが、カロリストンは全くもってカフェイン量が不明です。妊娠・授乳中の方は、摂取する際には注意が必要です。
カロリミットとカロリストン比較 総合評価
これまで、カロリストンとカロリミットの成分や効果の違いについてご紹介してきましたが、総合的に見てみると、カロリミットのほうがカロリストンよりも非常にコストパフォーマンスに優れ、ダイエットに心強い成分が多く含まれていることが分かりました。一方、カロリストンには食物繊維が豊富に含まれているため、お通じなど健康的に過ごしながら主に糖質を控えたい人には最適なサプリメントと言えるでしょう。
太り方は人様々なので、ダイエットやゴール地点もそれぞれ。自分が求めるダイエットを一番効率的にサポートしてくれるサプリメントを選び、快適なダイエットライフを送りましょう。
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