エステ員が暴露|保湿化粧品で乾燥肌を改善するのは…無理!

[公開日]2017/07/18

乾燥肌改善
乾燥肌はスキンケアだけでは改善できません。

というのも、化粧品が浸透するのは「角質層まで」なので、角質層より深い部分の乾燥うるおいを与えることはできないからです。

決して「スキンケアで乾燥肌が改善できます!」などの嘘情報にはご注意ください。

そこで今回は、乾燥肌の改善に効果抜群で、毎日に取り入れやすい生活のコツをご紹介していきます。


《ガイド:川上麻里佳》
エステティシャン、スポーツインストラクターを経て、美容ダイエットの企画編集を担当。


乾燥肌の特徴と多い肌トラブル


乾燥肌に悩む人にはいくつかの特徴があります。

以下の項目に当てはまる方は「肌が乾燥しやすい人」です。

「乾燥しやすい肌」という自覚をもち、正しい対策をおこなうことが欠かせませんので確認しておきましょう。

乾燥肌の特徴

乾燥肌

・肌のキメが細かい
・肌の毛穴が小さくほとんど目立たない
・油分と水分の両方が足りていない
・肌が粉吹くことがある
・皮膚そのもの薄く血管が透けている
・体の皮膚も乾燥しており痒みを伴う


上記の特徴に当てはまっていると、肌は乾燥してしまいます。

また、乾燥した肌は水分が足りていないだけでなく、肌のバリア機能も低下しているので些細な刺激にも敏感に反応してしまいます。

乾燥肌に多い肌トラブル

肌荒れ

・新しい化粧品を使うと肌が荒れる
・洗顔後すぐに肌がつっぱる
・化粧ノリが悪く仕上がりも粉っぽい
・普段から赤ら顔
・紫外線を浴びると肌が赤くなり皮がむける
・ニキビではないポツポツが頻繁にできる


などなど、肌が乾燥していると様々な肌トラブルを引き起こします。

しかも、元々乾燥肌になりやすい人は「スキンケア」だけでで改善することはできません。

というのも、スキンケアが肌に与える影響はたったの2割程度で、残りの8割は食事や生活習慣が影響しているからです。

つまり、体の中から改善していかなければ乾燥を解消することはできないのです。

乾燥肌になる生活習慣と改善方法


スキンケアが肌に及ぼす影響はたった2割ほどですので、乾燥の原因は体の中にあります。

普段の生活の中に、肌を乾燥させる原因が沢山潜んでいます。そのため生活習慣の改善が何よりも大切になります。

生活習慣の改善と聞くと、「難しそう」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、乾燥肌のための生活習慣改善は、今の生活に新たに何かプラスすることよりも、乾燥を作っている原因をなくしていくことが主になるので、実践しやすい対策ばかりです。

それではご紹介していきます。

夜は「肌ダメージを修復する」時間

夜更かし

20時〜2時はシンデレラタイムと呼ばれており、美肌を作る時間帯というのは多くの方がご存知でしょう。

シンデレラタイムは、肌ダメージの修復に重要な「成長ホルモン」の分泌が活発におこなわれる時間帯です。


寝ている間に「成長ホルモン」が分泌されることで、肌はターンオーバー(肌の生まれ変わり)を行います。

ターンオーバーが正常におこなわれないとダメージを受けた細胞は肌に残り続けます。

つまり、夜更かしをするとターンオーバーが乱れてしまい、肌ダメージを修復できないのです。

夜更かしが続くと、日中の紫外線ダメージでコラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分が失われるので、肌は乾燥し続けてしまいます。

この破壊された細胞を修復するためのターンオーバーのスイッチを押すのが「成長ホルモン」というわけです。

また、保湿に欠かせない成分「セラミド」「NMF因子」などは、睡眠をしっかりとらないと減少してしまいます。

睡眠で乾燥肌を改善するポイント
とはいえ、仕事や家事があると20時〜2時の間しっかり寝るのは難しいでしょう。

そこでオススメしたいのが「睡眠の質」を高める方法です。

睡眠の質を高めると、シンデレラタイム以外でも成長ホルモンの分泌も促すことができます。

★睡眠の質を高める方法
・体にあった寝具を使う
・締め付けのない寝巻きで寝る
・睡眠の2時間前はご飯を食べない
・過度な飲酒・喫煙を避ける
・寝る1時間前に軽いストレッチをする

これらを実践すると睡眠の質を高まり、乾燥肌を改善することができます。しかも、体の疲れも取れるので一石二鳥です。

腸は食べ物の栄養を吸収する大切な内臓

腸はうるおった肌に欠かせない「ビタミン」や「ミネラル」を吸収してくれる大切な内臓です。

しかし、暴飲暴食などで腸を必要以上に働かせてしまうと、腸は栄養吸収をボイコットしてしまいます。

腸 美肌

腸がしっかり機能しなくなると、せっかく摂取した栄養素が吸収されずに排泄されます。

つまり、「栄養が十分に吸収されない=元気な肌を作る原料がない」ということになります。

もちろん、乾燥しない肌を作るためには沢山の栄養素が必要です。(必要な栄養素については以下で解説します。)

週に2〜3回は脂っぽい食事や冷たい飲み物を避けて腸を休ませましょう。

腸は目に見えないので軽く捉えてしまう人が多いのですが、肌は内臓の鏡と言われるほど密接に関係しているのです。

腸を効果的に回復させる栄養

★腸を元気にする栄養素
・食物繊維
腸内の不要なものを吸収して便で排泄してくれる。
→しそ、キクラゲ、アボカド、抹茶など

・乳酸菌
腸内の悪玉菌を減らして、善玉菌を増やしてくれる。腸内菌のバランスが整うことで、腸は元気になる。
→チーズ、バター、漬物など

・ビタミンB6
腸内の免疫を健康的な状態に整えてくれる。
→にんにく、レバー、マグロなど

また、半日〜1日何も食べないのも、腸を休めるのに有効です。この機会に腸をいたわってあげてください。

心の余裕は「うるおった肌」に欠かせない

自律神経には「副交感神経」と「交感神経」があり、必要に応じて活動します。

うるおった肌を作るためには、リラックスをして「副交換神経」を優位にすることが大切です。

しかし、人はストレスを感じると「交換神経」が優位になります。

一時的に交感神経が優位に立つのは自然なことで、何の問題もありません。

ところが、「ストレスを慢性的に感じ続けると」交感神経が優位になり続けてしまうのです。

交感神経が優位になっているときは、血管がキュッと収縮してしまうのですが、このた状態が続くのが肌にとっては良くありません。

血管は「栄養を運ぶ」という肌を作るのに欠かせない役割を担っていおり、ストレスなどで交感神経が優位になったままだと、肌に栄養が届きにくくなるからです。


肌は栄養不足になるとターンオーバーが乱れるだけでなく、十分に成長していない肌細胞を肌表面へと押し上げます。

成長しきれていない肌細胞には「セラミド」「NMF」など保湿成分が十分に含まれていないので、外的刺激をカットできないどころか、肌が傷ついて、乾燥してしまうのです。

しかし、「ストレス発散してください」とアドバイスされても「できたらもうしているよ…」と思いますよね。

そこでオススメしたいのが、ストレス発散ではなくリラックスです。

リラックスして自律神経のバランスを整える
身体はリラックスすると副交感神経が優位に立ちます。

副交感神経が優位に経つと血管の緊張がほぐれて血液の流れがよくなるため、肌に栄養がどんどん送られます。

★オススメのリラックス方法
・入浴
・オルゴールを聞く
・ストレッチ
・深呼吸

中でもオススメしたいのが「深呼吸」です。

2〜3回深呼吸を繰り返すだけで体がリラックスするので試してみてください。

紫外線対策は「美肌」にとって欠かせない

紫外線はシミだけでなく、乾燥の原因でもあります。

肌は紫外線を浴びると角質を厚くさせて、紫外線ダメージから肌を守ろうとします。しかし、厚くなった角質はターンオーバーの妨げになり、健康な肌の生成を阻害するのです。

乾燥肌改善

また、紫外線を浴びること自体が肌にとって物凄い刺激です。ダメージを受けた肌はさらに乾燥してしまうので要注意です。

目には見えませんが、ダメージは肌の奥深くまで与えられています。

これらは「微量の紫外線」によっても引き起こされるので、普段から日焼け対策は欠かさずにしましょう。

簡単で効果的な紫外線対策
紫外線対策は決して難しいものではありません。簡単な方法でUVカットできるので、毎日欠かさずにおこいましょう。

★オススメの紫外線対策
・下地やファンデーションをUV対策のものに変える
・外出時は帽子をかぶる
・日焼け止めを塗る

特に簡単なのは化粧品をUV加工のものに変える方法です。
最近は多くのアイテムがUV加工されているので、買い替える際はチェックしてみてください。

喫煙はいいことなし!辞められないなら害を軽減する工夫が大切

タバコを吸うとタールがビタミンCを破壊してコラーゲンが生成されにくくなります。

コラーゲンは潤いやハリを維持してくれる成分なので、喫煙するたびに肌をどんどん乾燥させているのです。

さらに、タバコは肌を乾燥させるだけでなく、美肌に欠かせない細胞を傷つけてしまいます。

今すぐやめましょう!

禁煙が難しい人の対策
タバコは絶対に辞めるべきですが、禁煙が難しい人は「電子タバコ」がオススメです。プルームテックやアイコスはタールを含まないため、肌にとっても有用です。

「肌を乾燥させる食事」と「うるおいを与える食事」


肌は普段の生活の何気ないことで乾燥してしまうことをお分かり頂けでしょうか。

そこでここからは、肌のうるおいに重要な「食事」のポイントをご紹介します。

肌は食べたものから作られます。スキンケアするより、何倍も効果的に乾燥肌を改善できるのでチェックしておきましょう。

今日から完全に食事を切り替えるのは難しいと思いますが、肌を「乾燥させるもの・うるおすもの」を知って、徐々に取り入れてみてください。

肌を乾燥させる食べ物・飲み物

カフェイン入りの飲み物
カフェイン

カフェインは神経を興奮させ血管を収縮させてしまいます。

上記のストレスのパートで解説したように、血管が収縮すると栄養が肌に届きにくくなり、肌が自らうるおう力が低下します。

コーヒーを二杯飲む程度ならいいのですが、5杯以上の過剰摂取はやめましょう。

また、カフェイン飲料は、コーヒー以外に栄養ドリンク、エナジードリンク、お茶などがあります。成分表示に配合量が記載されているので、1日「150mg以内」を目安にしましょう。

アイスクリームなどの冷たいもの
アイスで肌が乾燥

身体を冷やす食べ物や飲み物を摂取すると、血流が悪くなり肌に栄養が届きにくくなります。

結果、元気な肌が作られにくくなり乾燥しやすい肌になるのです。

夏場は特に冷たい食べ物を欲してしまいますが、冷たいものばかりにならないよう注意しましょう。

インスタント食品やスナック菓子
インスタント食品

インスタント食品やスナック菓子は塩分が多く配合されているだけでなく、化学調味料もふんだんに使われています。

塩分を過剰に摂取すると、塩分を分解するために沢山の水分が使われます。

体の中の水分は肌のうるおいに欠かせません。この水分が沢山使われる=乾燥肌を悪化させてしまうのです。

また、化学調味料を分解するときには酵素が沢山使用されます。

酵素は、細胞の代謝に欠かせないもので、肌のうるおいに重要な「コラーゲン」「ヒアルロン酸」を作り出すために酵素は必ず必要です。

インスタント食品やスナック菓子は手軽に食べられて便利ですが、肌が乾燥する原因だらけなので避けるべきです。

ファストフードなどの外食
外食

インスタント食品やスナック菓子と同様に、ファストフード店での外食も肌を乾燥させます。

ファストフード店は、万人受けするように「濃い味付け」です。

その結果…

・カロリー
・塩分
・糖分

全てを過剰摂取してしまいます。

また、低価格がウリの飲食店では体によくない油が使われています。

体によくない油は、肌荒れを起こすどころか、健康にも影響を及ぼすため避けるべきです。

ファストフードが大好きな人もいると思いますが、来店は多くても月に2〜3回程度が理想的です。

どうしてもファストフード店を利用したい…と言う人は、油が多く使われていないメニューを注文してください。

ポテト、ハンバーガー、唐揚げ、ドリアなどは避けることをオススメします。

肌を潤わせる食べ物・飲み物

ビタミンが豊富な食べ物
ビタミンAを多く含むもの
ビタミン

ビタミンAは肌のうるおいを保つために大切な栄養素です。

ビタミンAは、皮膚や粘膜を強くしてくれるため、乾燥して弱った皮膚へ効果的に働きます。

ほうれん草や人参、卵やレバーなどに多く含まれています。

ビタミンCが多い食材
ビタミン

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助けてくれる栄養素で、肌がうるおいを保つために欠かせない栄養素です。

ただし、過剰に摂取しても尿として排泄されてしまうので、毎日少しずつ摂取することがポイントです。

レモンだけでなくピーマンやブロッコリー、モロヘイヤ、パプリカなどにも含まれています。

チーズやヨーグルトなどの発酵食品
発酵食品

チーズなどの発酵食品も乾燥肌との相性抜群です。

甘酒は飲む点滴と言われるほど、栄養が豊富で元気な細胞を作る手助けをしてくれます。

中でも、砂糖を使わず自然の甘味が出る米麹から作られた甘酒がオススメです。ノンアルコールなので、アルコールが苦手な人でも飲めますよ。

旬な食べ物がオススメ
食べ物には最も美味しく食べることができる「旬」があります。

また、旬の食材は美味しいだけでなくて栄養満点なのも特徴です。

普段から「旬」を取り入れた食事をするだけで、バランスの取れた食事にすることができます。

春なら菜の花、夏は緑黄色野菜、秋はサンマ、冬は大根・・・などなど、最も美味しく食べられるだけでなく、肌のうるおいに欠かせない栄養素をたっぷり頂けてオススメです。

「肌が乾燥する原因」と「食事が重要な理由」


ここまでは、ざっくりと「肌が乾燥する原因」「食事が重要な理由」をご紹介してきました。

ここからは一歩踏み込んだ情報をお届けします。

ここからは、肌構造に詳しい安藤さんに解説を変わって頂きますね。
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。肌が乾燥する原因と食事について解説していきますね。


肌が乾燥する原因は大きく2つです。

①年齢
②栄養失調


それぞれ見ていきましょう。

年齢と共に肌のうるおい成分は減少している

人は生まれた瞬間から"老化"が始まります。

肌乾燥
肌のうるおいを保つために欠かせない「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「セラミド」などの細胞も、生まれた瞬間から減少をはじめ、30代に突入すると減少のスピードが加速します。

残念ながら、年齢とともに減少する「うるおい成分」を一気に増やしたり、老化を止めたりすることはできません。

しかし、体の中からうるおい成分をたっぷり補うことで、うるおい成分が減少するスピードを穏やかにすることはできます。

食事でうるおい成分を補う
上記で紹介した「ビタミン」「たんぱく質」などのうるおい成分をたっぷり摂取することで、肌のうるおいに欠かせない「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「セラミド」を作る環境が整います。

自ら沢山のうるおい成分を作り出すことができるようになれば、乾燥肌は改善されます。

ダイエットなどで過度な食事制限をすると肌を作るための栄養が不足してしまい、肌状態は悪化する一方なのでご注意くださいね。


偏食だと肌に必要な栄養が足りていない

「唐揚げが好きだから、いつも唐揚げばかりを食べてしまう」
「野菜が嫌い…でも、食べていなくても元気だから良いよね…?」

など、ある一定の食材ばかりを食べたり、一切食べなかったりすると肌に必要な栄養素は十分に摂取できません。


もちろん、グリーンスムージーなど、体に良いイメージがあるものでも、そればかり摂取していては「美肌」を作ることができません。

栄養素が足りないと、母細胞は栄養失調のような状態になり元気な赤ちゃん細胞を生み出すことができなくなります。

人間の母親が妊娠している時と同じように、細胞の母親にもたっぷりの栄養が欠かせません。


バランスの良い食事で「元気な肌細胞」を生み出す
バランスの取れた食事には「三大栄養素」が必要です。

三大栄養素とは、肌のうるおいを保つためだけでなく、人が生きていく上でも欠かせない栄養素です。

3大栄養素
・炭水化物
→体が活動する時の「エネルギー源」です。肌を作るためにも大切な栄養です。
炭水化物は太るイメージがありますが、「茶色」の炭水化物は太りにくい特徴があります。
白ご飯より発芽米、食パンよりライ麦パンがオススメです。

・脂質
→脂質は、うるおいを保つために欠かせない「セラミド」の原料です。また、肌ツヤをよくするのに欠かせない「女性ホルモン」の原料でもあります。糖質は、うるおいのある綺麗な肌に重要な栄養素です。
しかし、マーガリンなどの悪質な脂質の摂取は避けましょう。オススメは、オリーブオイル、ごま油、エゴマ油などです。

・たんぱく質
→たんぱく質は肌を作るための原料です。元気な細胞を生み出し、肌へと成長させるために「たんぱく質」の摂取は必要不可欠です。
卵、肉類、チーズ、豆腐など手軽に取り入れられる食材が多いため、毎日食べましょう。

これらをバランスよく食べることで、うるおいのある元気な肌を生み出すことができます。

乾燥肌改善に「漢方」や「サプリ」は効果的?


生活や食事を見直すことが何より大切ですが、改善が難しい人は「漢方」や「サプリメント」を活用して乾燥肌をケアするのがオススメです。

以下では乾燥肌のケアに効果的なサプリメントや漢方薬を選ぶポイントをご紹介します。

乾燥肌に効果的なサプリメント

マルチビタミン
複数のビタミンが配合されたサプリメントで野菜不足の人に最適です。

オメガ3系脂肪酸
エゴマ油や青魚に多く含まれている成分で肌の新陳代謝を正常にしてくれます。

プロテイン
タンパク質のサプリメントです。就寝前に摂取して肌の新陳代謝を促進しましょう。

乾燥肌に効果的な漢方

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
血行を良くしてくれる漢方でカサカサ乾燥肌の改善に効果があります。

もちろん、乾燥肌の改善には生活習慣を見直したり食事内容を見直したりするのが一番なので、まずはこれらを見直す努力もして下さいね。

保湿化粧品では乾燥肌を改善できない?


冒頭で、スキンケアでは乾燥肌は改善できないと言いましたが、無意味なわけではありません。

生活改善と合わせて保湿化粧品を使用することで、効率よく乾燥肌をケアすることができます。

あくまでもサポートではありますが、使わないより使った方が良いので、以下も参考にご覧ください。

まず、スキンケアとボディケア選ぶべき保湿化粧品の特徴が異なるので解説していきます。

スキンケアで必要なこと

・洗浄力の優しいクレンジングや洗顔料に切り替える
・保湿成分が多く含まれている化粧品を使う
・乳液・クリーム・オイルなどで潤いをとじ込める
→最も効果的に乾燥をケアできるのは「クリーム」です。

オイルや乳液よりもクリームが良い理由
・保湿成分であるセラミドを補える
・がさがさした箇所にも潤いを与えられる
・しっかり保湿した感がある

特に目元の乾燥がきになる時は「アイクリーム」を使用するのがオススメです。

アイクリームと普通のクリームの違い
目元専用に作られたアイクリームは、皮膚の薄い目元でも十分に保湿できるように様々な保湿成分が配合されています。
間違ってもアルコール成分が配合されているアイクリームは刺激になるので使わないで下さい。
【元メーカー員が解説】乾燥用アイクリームは保湿+αの成分が必須だった!

ボディの保湿ケアに必要なこと

・お風呂上がりに体の水滴を拭く前にケア
・オイル+クリームの二刀流が最強
触りたくなる肌作りにはボディケアがおすすめ♡商品比較と選び方まで

以下では「スキンケア」で大切な乾燥対策について解説していきますね。

乾燥肌のスキンケアの2つのポイント


肌が乾燥する理由1 加齢
上記でも解説したように、肌は年齢の経過とともに必要な「うるおい成分」が減少していきます。

肌乾燥
そこで活躍するのが「保湿成分配合の化粧品」です。

保湿化粧品が肌をケアする仕組み
化粧水がたっぷりと肌に水分を補い、美容液がその水分を抱え込む成分を補給して、最後は、クリームで人工的な皮脂膜を作り水分や美容成分の蒸散を防ぎます。

保湿効果の高い化粧品を選ぶポイント
保湿成分のオススメは「セラミド」です。

セラミドは、ヒアルロン酸・コラーゲンなどよりも保湿力が高い成分です。また、肌にもともとある成分なので、刺激なく肌を保湿することができます。

正しいセラミド化粧品の選び方は、以下ページで解説しています。
間違った化粧品を選ぶと、肌の乾燥が悪化することがありますので、ご注意くださいね。
肌を潤すなら〇〇型セラミド配合が大切!偽物は安いだけで乾燥が進む…!?

肌が乾燥する理由2 空気の乾燥
空気が乾燥すると、肌の水分はどんどん蒸発します。

肌がうるおう力がある人であれば問題ありませんが、既に乾燥肌の人は人工的に水分蒸発を防ぐことが欠かせません。

保湿化粧品がケアする仕組み
保湿化粧品の中でも水分蒸発を防ぐことができるのはクリームです。

化粧品は角質層までしか浸透しませんが、角質層に膜を張ることで水分の蒸発を防ぐことができます。

乳液では保湿力が低いので、クリームを選びましょう。

乾燥肌ケアの基本!「保湿クリーム」の"正しい選び方"と"効果的な使い方"

春夏秋冬!乾燥肌は季節ごとの改善策が必要


ここからは季節ごとに引き起こされる「乾燥」の原因と対策方法をご紹介していきます。

肌が乾燥しやすい秋・冬以外にも、乾燥の原因はたくさん潜んでいます。

季節ごとに気をつけるべきポイントを知っておくことで大切です。以下、チェックしていきましょう。

春に肌が乾燥する原因と対策

春の乾燥は「花粉・黄砂・乾燥」などが原因
湿度が少なく空気が乾燥しています。花粉や黄砂、PM2.5などが多く飛散し、新生活によってストレスを感じる人も多い時季です。

乾燥した空気や花粉、黄砂などは肌にダメージを与え、乾燥を悪化させます。

また、ストレスは上記でも解説したように血管を収縮させ、肌に栄養が届くのを阻害し、乾燥を引き起こします。

肌を清潔に保つことが大切
まず、黄砂や花粉の汚れをきちんと落として肌に刺激物質が残らないようにする必要があります。

肌を清潔な状態にした後は、念入りな保湿が大切です。乾燥した空気に触れても肌が守られるように、乳液ではなく保湿クリームを使用しましょう。

また、春から紫外線量がどんどん増えてくるので、日中の紫外線対策を始めるとより効果的に肌を守ることができます。

夏に肌が乾燥する原因と対策不法

夏の肌乾燥は「紫外線・エアコン」などが原因
肌は比較的しっとりしている時季ですが、エアコンの風や室内外の温度差、紫外線の刺激で実は肌は乾燥がちです。

また、汗をたくさんかくため、体の中がカラカラ乾燥した状態になっています。

体の中が乾燥すると、肌も乾燥するので要注意です。

紫外線対策+保湿ケアが大切
紫外線対策はもちろんですが、保湿もしっかりしてください。夏は肌を保護する保湿より、肌内部にしっかりうるおいを与える保湿がオススメです。セラミド配合の保湿剤があると◎です。

また、我慢できるときはエアコンをつけない習慣も効果的です。

日中は水分をこまめに補給して、体の中が乾くのに気をつけましょう。夏は冷たい飲み物が飲みたくなりますが、冷えた飲料は内臓を冷やすため乾燥肌の人には不向きです。

できるだけ、常温の飲料を摂取しましょう。

秋に肌が乾燥する理由と対策

秋は「紫外線・空気の乾燥」などが原因
秋は過ごしやすい時期ですが、もっとも肌が揺らぎやすい時期です。

夏に作ったシミを消すぞー!と、攻めのケアをするのは絶対やめましょう。

また、スクラブなど刺激が強いケアも肌荒れの原因になるので要注意です。
夏の紫外線は食べ物でリセット!シンプルな保湿ケアが大切
夏の紫外線は食べ物で体の中からリセットしましょう。

美白化粧品は刺激が強いため、秋に使うのはオススメできません。秋は栄養満点の食材(サンマ、かぼちゃなど)がたくさんあるので、積極的に取り入れましょう。

スキンケアでは保湿を重視してください。

マッサージなど肌刺激になるものは不向きですが、ホットタオルや入浴をして肌を温めるシンプルで優しいケアがぴったりです。

冬に肌が乾燥する原因と対策

冬は「空気の乾燥」が原因
冬は空気が乾燥することで、肌がカサつきやすくなります。

湿度が10%以下になることも珍しくありません。

湿度が低くなればなるほど、肌の水分は外へとドンドン蒸発します。また、暖房をつけることで湿度を更に下げてしまうので要注意です。

念入りな保湿+血行促進も効果的
念入りな保湿ケアにプラスして、マッサージや入浴で血行促進をするのもオススメです。

また、加湿器で湿度を40%以上に保つと、肌の水分蒸発を抑えることができて効果的です。

乾燥肌は生活習慣の見直しで改善できる!


保湿成分がたっぷり配合された化粧品を使うのも良いのですが、まずは毎日の生活習慣を見直してみましょう。

加齢や空気の乾燥だけでなく生活習慣で乾燥肌を助長している場合もあるので、カサカサ肌が気になる人は一度見直してみて下さいね。

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✴︎参考文献
吉木伸子『スキンケア美容医学辞典』
朝田 康夫『美容の医学 美容皮膚科学辞典』
鈴木 一成『化粧品成分用語事典2012』

※記事中の商品「アヤナストライアルセット」は販売終了し、「ディセンシア」にリニューアルされています。


◇参考文献・WEBサイト一覧
厚生労働省 統合医療情報発信サイト
日本化粧品技術者会
日本抗加齢学会
公益社団法人 日本皮膚科学会
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