【児童相談所職員が解説】子供を叩いてしまうのをやめたい!叩かれた子供はどう成長するのか

[公開日]2016/11/24

子供 叱る 叩く
子供を育てるというのは、想像以上に複雑で大変なものです。子供が言うことを聞いてくれなくて、育児に悩んでいる人も多いでしょう。

実は筆者は、児童相談所の職員として勤務しておりました。その頃には、育児に悩み、思わず子供を叩いてしまうパパとママにたくさん会ってきました。もちろん、筆者自身が子供との関わりで悩んだことも多くあります。

もちろん、父親、母親が悩むということは、それだけ息子、娘たちを大切に思っているということです。だからこそ、叩いてしまった後に「なんてことをしたんだろう」「どうしてうまくいかないのだろう」と自己嫌悪に陥るのだと思います。

この記事では、そんな子供を叩いてしまう人のために、子供を叩いてしまいたくなったの時の対処法の情報から、叩いた際の子供への影響についてまとめました。ぜひ、この記事を読んで、子供との関わり方について考えてみてください。



子どもを叩きたくなってしまったら


子供 叩いてしまう
子どもに思わず手が出そうになってしまうお父さんお母さんに、叩かなくて済むようになる対処法をご紹介します。叩いてしまうと、子も親もお互い辛い思いをしてしまいます。まずは、これから紹介する方法をすぐに取り入れてみてください。

目を閉じて深呼吸をする
子ども 叩いてしまう 対処法 まず、子供を叩きたくなったのであれば、目を閉じて深呼吸しましょう。

私たちは、ストレスの度合いによって呼吸の速さというのが変わってきます。

つまり、反対にわざと呼吸をゆっくりにすれば気持ちを落ち着かせることができるということです。

筆者自身、児童相談所で働いていた時には、何度も子供への対応でイライラしてしまうことがありました。特に、何を言っても「はぁ〜?」「聞こえな〜い」とまともに話を聞こうとしない子供には困らされたものです。

こちらが怒っているのに子供が面白がっていたら、さすがにイライラしますよね?

そんな時、筆者はいつも目を閉じて深呼吸してから話すようにしていました。目を閉じることで、子供の表情を視界から一時的に遮断できます。また、深呼吸することで考えを整理することもできました。

子供のペースに巻き込まれるのではなく、私たち大人が子供のペースをコントロールするくらいの気持ちが必要です。大人が常に冷静であれば、子供は次第に大人の意見に耳を傾けるようになりますよ。
叩いてしまう理由を書き出す
育児 子ども 叩いてしまう 次に、子供を叩きたくなるのであれば、なぜ叩きたくなるのかを書き出すのもおすすめです。なぜなら、実際に書き出してみると叩くほどの理由ではないことがほとんどだからです。

筆者自身、子供の問題行動に悩まされていた時期がありました。そんな時はいつも、なぜ筆者自身が悩んでいるのかを起こすのかについて書き出すようにしていました。すると、思わぬ解決策が見つかることが何度かありました。

もちろん、実際に叩きたくなっている時に子供の前で書き出すというのは難しいと思います。それなら、頭の中にもう一人の自分を思い浮かべるというのもいいでしょう。

もう一人に自分の行動を評価させることで、より冷静に状況を判断することができるようになりますよ。
子供と物理的に距離を取る
子ども 叩いてしまう 次に、子供を叩きたくなるのであれば、子供と物理的に距離を取るというのもいいと思います。そもそも、子供から離れてしまえば叩くということができませんよね?

筆者自身、筆者の話を聞かない子供に対してどうしても解決策が見つからない時は、思い切って距離を取り、別の職員にその子を任せるようにしていました。

そして、筆者自身は少し離れた場所からその子と別の職員の関わりを観察しました。そうすることで、その子の問題点はもちろん、筆者自身の問題点に気付かされたことが何度もあります。

おそらく、自分の子供であれば簡単にそばを離れるというのはできないでしょう。それなら、親や親戚、友達など周りに預けてみるというのも1つの手です。子供と離れてみることで冷静になり、自分を見つめ直すことができますよ。
子供への影響を理解する
子ども 叩いてしまう 次に、子供を叩きたくなるのであれば、子供への影響を理解するというのも大切です。なぜなら、この後詳しく紹介しますが、親から叩かれた子供は様々な問題を抱えることがあるからです。

筆者自身、児童相談所という場ですから、親から物理的な暴力、精神的な罵倒など、様々な過去を抱えた子供と接してきました。そして、その子供たちの多くは、親にされたように周りの子供にも接してしまうのを何度も見ています。例えば、親から殴られた子供は、他の子に暴力を振るいやすくなるといった具合です。

親として、子供にはどのような人間に成長してほしいですか?おそらく、誰にでも愛される優しい人間になってもらいたい人がほとんどだと思います。

本気で子供の未来を考えるのなら、叩きたいという気持ちも薄れるかもしれませんね。
理想と現実を知る
子ども 叩いてしまう 対策 対処 最後に、子供を叩きたくなるのであれば、育児の理想と現実を知る必要があるかもしれません。なぜなら、私たち人間は、理想と現実に差があるほど混乱して思いもよらない行動を取ってしまうからです。

筆者自身、児童相談所で働き始めた当初は、まだ育児というものに対して経験もなく、子供との楽しく平穏な毎日しかイメージできていませんでした。しかし、蓋を開けてみればそんなことはなく、思い通りにいかず、子供との関わり方で悩んでいたのを覚えています。

私たちは子供を持って初めて親になります。つまり、それまでは理想しか知らないということです。

だからこそ、実際に親になった時の現実を受け止め、そこからどうすればいいのか考えていけばいいのではないでしょうか?

1歳から7歳までの子供を叩いてしまった後の影響を勉強


子供 叩いてしまう
子どもを叩かないようになるためには、その暴力が子どもの成長に与える影響をしっかりと知ることが大切です。子どもは年齢と共に精神も成長します。その成長に合わせて、暴力が与える心へのダメージの種類も変わってくるのです。

1歳:心の発達が遅れる(他人との関係が築けない)

子供 叩いてしまう まず、1歳の子供を叩いてしまうと、心の発達が遅れる危険性があります。なぜなら、この時期というのは子供にとって人間関係において、親との関わりがとても密で大切なものだからです。

親との人間関係が築けないのに、周りとの関係を広げるというのは難しいですよね?

将来、子供に友達とのより良い関係を作ってもらいたいのであれば、この時期に叩くのはやめた方がいいでしょう。

2歳:暴力的になる

暴力 子ども 叩いてしまう 次に、2歳の子供を叩いてしまうと、暴力的な子供になる可能性があります。なぜなら、この時期の子供というのは親の行動をどんどん真似し、吸収していく時期だからです。

また、子供は基本的に親になぜ叩かれたのかをあまり理解していません。

叩くことに教える効果はなく、叩かれたという事実だけが残り、保育園などで周りの子に嫌なことをされれば叩いてしまう子になるようです。

3歳:愛情が薄れる(人を好きになれなくなる)

子ども 叩いてしまう 次に、3歳の子供を叩いてしまうと、人への愛情が薄れてしまうことがあります。これは、この時期の子供が、最も脳の発達が著しく情緒が発達する時期だからです。

そのような時期に、親から叩かれるというのは、深く心を傷つけることになります。

愛の溢れる子に成長してもらいたいのであれば、この時期の子は叩かないことをおすすめします。

4歳:わがままになる(赤ちゃん返り)

子ども わがまま
次に、4歳の子供を叩いてしまうと、わがままな子供になる可能性が高くなります。これは、この時期の子供がある程度の感情を発達させ、親からの愛情を理解し始めるからです。

親の前で欲求を我慢するということは、それだけどこかで欲求を発散する必要がありますよね?

だからこそ、家以外の親のいない場所ではいつも以上にわがままな態度をとってしまうようです。

5歳:自分で善悪がわからなくなる

子ども 善悪 叩いてしまう 影響 次に、5歳の子供を叩いてしまうと、自分で善悪がわからなくなる危険性があります。

なぜなら、この時期の子供というのは、ものの善悪について親の行動から学ぶからです。

親としては、「叩く=悪い」というイメージなのでしょう。しかし、子供からすれば「叩く=怖い」です。なぜ叩かれたのかわからないからこそ、ものの善悪が身につかないということです。

6歳:常に怯え、集中力が落ちる

子ども 叩いてしまう 影響 次に、6歳の子供を叩いてしまうと、集中力が著しく低い子になる可能性があります。この時期の子供は、小学校に入学し、多くの子供や大人に囲まれることになり、その大人を怯えるようになるからです

親から叩かれている子というのは、常に身の危険を感じ怯えたようになっています。

そんな状態で人の多い小学校生活を送ることになれば、いつどこで誰に攻撃されるかわからない恐怖に怯え、周りが気になって集中できなくなってしまいます。

7歳:感情を押し殺す(賢くなるから)

叩いてしまう 子ども 最後に、7歳の子供を叩いてしまうと、感情を押し殺し表に出せないようになるようです。これは、この頃の子供というのが、知的に発達し周りの表情から相手のことを考えることができるようになるからです。

つまり、賢くなるからこそ、どうすれば叩かれないのかを考え、感情を表に出さないようにするということです。

無邪気に素直に感情を表現できる子供でいてもらいたいのなら、この時期の子を叩くのはやめた方がいいと思います。


子どもを叩いてしまう理由はなんだろう


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あなたはどんな心理状態で子どもを叩いてしまっていますか?自分自身がなぜ叩いてしまうのか、自己分析をすることが大切です。筆者が出会った親御さんたちの中で多かった「叩く理由」をご紹介します。

「しつけ」だから叩く

まず、親が子供を叩く理由としては、しつけのためというのが考えられます。

実際、一昔前までは学校内でさえしつけということで子供を叩くということが平気で行われていました。

筆者自身、児童相談所で対応した中にも、しつけとして子供が気絶するほど叩いていた親がいました。ただ、そういった親に限って「子供が友達と喧嘩するんです」と悩んでいるのです。親の真似をして、他の子を叩いてしまうんですね。

もちろん、しつけは行動と言葉が大切です。「子供は親の写し鏡」と昔から言いますが、親が正しく生きることが一番のしつけなのかもしれませんね。

すぐに言うことを聞いてくれるから叩く

次に、親が子供を叩く理由としては、それが一番即効性があるように見えるからです。確かに、叩くということで子供は一時的にでも言うことを聞いてくれるでしょう。

筆者の周りにも、子供が悪いことをするたびに叩いている親がいます。しかしその子は叩かれた時だけ大人しくなり、少し経つとまた同じことを繰り返していました。

そもそも、私たち大人だって自分より強い相手に殴られ続ければ、本心ではなくても言うことを聞きますよね?子供だって同じで、殴られないために言うことを聞くのであって、心から言うことを聞いているのはないでしょう。

一時的にすっきりできるから叩く

次に、親が子供を叩く理由としては、親自身がすっきりできるからというのもあります。日々のストレスをしつけとして、子供にぶつけているのでしょう。

筆者自身、対応してきた中には、「仕事で疲れてるのにうるさいから」という理由で子供を叩く親を何人も見てきました。親としては、騒ぐ子供へのしつけのつもりなのだと思います。

ちなみに、このような理由で親に叩かれてきた子供というのは、多くが同じような理由で友達を叩くようになります。なぜなら、親を見て、イライラしたらそうやって気持ちを晴らしたらいいと学んでしまうからです。

自分も親から叩かれたから叩く

次に、親が子供を叩く理由としては、親自身が同じようにして育てられたからというのもあります。叩くのが正しいと思っていたら、自分の子供にもそうやって接してしまいますよね?

筆者自身、何人もの子供を叩くことで悩む親と話してきました。そして、そんな親たちの多くが、子供の頃に親から叩かれて育てられた経験を持っていました。

また、虐待で児童相談所に入所した経験のある親が、同じように自分の子を虐待することもあります。それほど親の行動が子供の人生に影響を及ぼすというのを知っておく必要があるかもしれませんね。

特に理由はないけど何となく叩く

最後に、親が子供を叩く理由としては、なんとなくというのもあります。つまり、理由はないけどとりあえず叩いてしまうというものです。

筆者自身、出会ったのは1人だけですが、理由はないけど叩いてしまうという親に会ったことがあります。正直、理由もなくというのが一番恐ろしく感じました。

親自身、突き詰めれば何かしら理由があるのかもしれません。ただ、なんとなくで叩かれる子供のことを考えると、その心の傷の深さは計り知れません。

子どもを叩いてしまって苦しんでいるあなたへ


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親だって人間です。夫婦関係や友人関係、仕事関係などでイライラすることもあります。そんな時、子供が思い通りに動いてくれないとつい手を出したくなる気になるのかもしれません。

誰だって、子供が憎くて叩くわけではないと思います。むしろ、叩いてしまった後、「なんで叩いたの?」「子たたきをやめたい」「どうしてうまくいかないの?」自分のした行為を責めて自己嫌悪に陥る人がほとんどでしょう。

子供が生まれると、立場としては親ですが、一人前の親になるわけではありません。

子供が生まれた瞬間に子も親も0歳から始まるからです。

子供が悪いことをし、親に怒られるのと同じように、親も失敗し、子供の反応から学ぶものです。

まずは、完璧な親であろうとすることをやめ、子供と一緒に成長していくつもりで子育てに向き合ってみましょう。そうすれば、気持ちが軽くなるかもしれませんね。

まずは悩みを相談することから


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親が子育てできる期間は、長いようであっという間に過ぎていきます。

まして、本当に子供と密に過ごせる時間は、小学校6年生くらいまででしょう。しかし、それまでの時期で親が子供にどう接してきたかが、その子の今後50年60年に大きく影響してきます。

もちろん、しつけということで痛みによってわからせなければならないこともあると思います。ただ、そのような場面はその子の人生において数えるほどしかないものです。おそらく、その場面を見極めるというのは難しいことです。

子どものために悩み続けるということも、「子育て」の一つの姿だと思います。今、一番大切なのは、あなた自身が余裕のない辛い状態から脱することです。

まず、親や兄弟、友達など相談できる人に育児の悩みを聞いてもらうことから始めてみませんか?話してみるだけで、かなり気分は軽くなるものです。

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◇参考文献・WEBサイト一覧
厚生労働省 統合医療情報発信サイト
日本化粧品技術者会
日本抗加齢学会
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