断水・災害時の備蓄水に!ウォーターサーバーの防災視点での役立て方
[公開日]2016/10/25[更新日]2017/06/26
実は、ウォーターサーバーを使っているだけで災害の備えになります。
なぜウォーターサーバーが備蓄する上でうってつけなのでしょうか?秘密は「定期配送システム」にあります。
この記事ではウォーターサーバーを活用した水の備蓄方法はもちろん、備蓄に適したウォーターサーバーについてご紹介します。
目次
《管理人:安藤美和子》
サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級、薬事法管理者の有資格者チームの管理人。化粧品開発・プロモーションの実務経験を活かし、雑誌・WEBメディアの執筆/ディレクションを行う。
サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級、薬事法管理者の有資格者チームの管理人。化粧品開発・プロモーションの実務経験を活かし、雑誌・WEBメディアの執筆/ディレクションを行う。
水道の復旧は時間がかかる!防災対策に水備蓄は欠かせない
マミちゃんは断水した時のために水の備蓄はしてる?
やってないよ。断水なんてなかなかあることじゃないし、面倒臭いし・・・
水の備蓄って、全く難しくないし、面倒くさくないのよ。ちょっと生活の工夫をするだけで、もしもの時にすごく助かるから、今日はその方法を伝えるわね。
阪神大震災では水道の復旧に3ヶ月かかった
2011年の東日本大震災の際には、全国の幅広い地域で約220万戸以上が断水しました。1995年の阪神淡路大震災では、電気や電話回線は1~2週間で復旧したのに対し、水道の復旧には約3ヶ月かかりました。他のライフラインと比較すると、水道の復旧は時間がかかるのです。
復旧に時間がかかる場合、しばらくは給水車による給水活動の支援を受けなければならなくなります。こうした給水活動が行き渡るのは発生の2〜3日後からです。
え、2〜3日後?じゃあ、その2〜3日間に必要な水はどうするの?
どうにもできないわよ。2〜3日間、水が使えないの。だから、備蓄が必要なのよ!
3日間をしのぐ程度の備蓄が必要
給水活動の支援が行き渡るようになるのが3日後と想定して、準備をする必要があります。そこで、政府広報などでは「1人1日3リットル、3日間で9リットルを準備しましょう」と訴えられています。
これは口にする水の話だけなので、それ以外の生活用水としても、常にお風呂に水を張っておくといった対策が必要です。
でも、なかなか起こらない災害のために、水をずーっと保管しておくのは大変だね。置き場所もそんなにあるわけじゃないのに・・・
そうよね。災害のために特別な準備をしておくのは大変だし、賞味期限の問題もあるわ。そこでお勧めしたいのが「日常備蓄」よ。
「備蓄=保存」という発想では備蓄は難しい
「備蓄」と言われると、何か特別に保存のきく食べ物や飲み物を買って、保管しておくイメージがありませんか?そうすると、準備も管理も面倒です。そうではなく常日頃からストックできる食べ物を少々多めに買って、消費しながら備蓄すれば良いのです。
これまでの災害用備蓄は、乾パンやヘッドライトなど普段使わない物を用意する特別な準備と考えられてきました。そのため管理や継続が難しいとあきらめてしまう人も多かったはず。しかし、日頃利用している食料品や生活必需品を少し多めに購入しておく「日常備蓄」なら簡単に備蓄ができます。
出典:東京都「東京防災」
停電や断水時に調理しなくても食べられる食品のストックを日頃から持っておき、消費しながら備蓄していく方法よ。スマートストック法やローリングストック法とも呼ばれるわ。
日常備蓄に適した食材はどんなもの?
レトルトご飯
缶詰
野菜ジュース
加熱せずに食べられるもの(かまぼこ、チーズなど)
お菓子、栄養補助食品
インスタント食品
これ以外でも、日頃食べているもので、調理が不要な食べ物があれば多めに買っておきましょう。缶詰
野菜ジュース
加熱せずに食べられるもの(かまぼこ、チーズなど)
お菓子、栄養補助食品
インスタント食品
野菜も常温で保管できる玉ねぎ、人参、じゃがいもなどは切らさないようにすると便利ですね。
お米も災害時を考えると、節水できる無洗米が良いですし、調味料も切らさないようにしておくと良いでしょう。
簡単に食べられたり、常温で保存できる食材は多めに買っておくだけで備えになるのね。食べ過ぎないように気をつけなきゃ。
買い込んで食べる量を増やしちゃったら、備蓄の意味が無いからね・・・。
ウォーターサーバーがなぜ防災用の備蓄にうってつけなのか
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。水の備蓄のためにペットボトルで水を買うのではなく、ウォーターサーバーを利用するのが最適なのには3つの理由があります。
定期宅配だから買い出しの必要がない
ウォーターサーバーを契約すると、定期的にボトルに入った飲み水を届けてくれるようになります。日常備蓄の場合、常日頃から水の残量を気にして、買い出しに行く必要がありますが、ウォーターサーバーは何も気にしなくても宅配されてくるので楽です。
定期宅配の初回だけ多めに注文しさえすれば、常に3日分の備蓄ができている状態になります。あとは普通に使うだけです。
突然、断水になっても余っている水を使えばいいだけだから簡単よ。
いつも消費しているので水が新鮮
ペットボトルの水を備蓄用として保管していると、知らない間に賞味期限が来てしまうこともありますよね。しかし、ウォーターサーバーならいつも消費しています。
きちんと古いものから順にウォーターサーバーにセットして使っていれば、新鮮な水がストックされた状態を作れます。
備蓄用に「5年保存水」とか売ってるのを見たことがあるけど、もうそんなのを買う必要はないね。
まとまった量のボトルなので管理がラク
ペットボトルで水を買って、日常備蓄をしていると2リットル単位で管理しなければならないので、消費するにもゴミが多く出て大変です。また残りの水の量も何本も数えなければならず、結構面倒臭いです。
ウォーターサーバーなら、1本のボトルが12リットルほどの量なので、ストックを管理するのが簡単です。
例えば4人家族なら常に36リットルの備蓄が必要で、2リットルなら常にペットボトルが18本あるかどうかチェックしなければならないわよね。12リットルボトルなら常に3本のボトルがあるかどうかチェックしておくだけでOKよ。
防災視点のウォーターサーバーの選び2つのポイント
ウォーターサーバー無しで使いやすいか
停電するとウォーターサーバーからは常温の水しか出なくなります。(一部、電気がないと注水すらできなくなるものもあります。)ただ、非常時にはサーバーから水を出すよりも、ボトルから直接使えたほうが持ち運びがしやすいですし、様々な用途に使いやすくて便利です。
そうしたことを考えると、袋の中に水が入っているウォーターパックタイプのの商品はサーバー無しでは注ぎにくいですし、保管もしづらいです。
キャップの付いたボトル型で宅配されるウォーターサーバーなら、開封後の持ち運びや保管もしやすいです。
災害時に袋をハサミで切らないと水が使えないのはストレスだもんね。何か他の入れ物に移さなきゃ使えないわ。
空になったボトルを処分しやすいか
避難生活に持ち出すことを考えると、空のボトルが潰れるか潰れないかもポイントです。大きな空ボトルはかさばって大変です。
しかし、捨てる時には潰れるようなボトルであればかさばりませんし、避難生活で何らかの用途に使う場合は潰さずに使えばよくて、融通が利きます。
防災対策になるウォーターサーバーおすすめ3選
これまで紹介してきたポイントに注目して、災害時に活躍しそうなウォーターサーバーを調査してみました。
注目したポイントは宅配ボトルの形状が災害時に使いやすいかどうかというところと、毎月のコストです。
防災用 総合評価 | 災害時の 使い勝手 | 月コスト (電気代込) |
|
---|---|---|---|
1位 低コストで ボトルも 使いやすい | ボトル式で 注ぎやすく 空ボトルは 潰せて便利 | ¥5,465~ (48L使用) |
|
2位 コックで 箱から直接 注げて便利 | 機種自体は 停電時の 注水不可 コック必須 | ¥7,600~ (46.8L使用) |
|
3位 ボトル式だが ハードなので 処理に困る | 水の保管も 空のボトルも 場所をとる | ¥5,523~ (48L使用) |
コスモウォーター / コスモライフ
コスモウォーターは、災害時に役立てるのにはまさに理想的なウォーターボトルの形状です。
ボトル型になっているので、ウォーターサーバーに設置しなくても、何かと使いやすいです。
ボトルの素材は通常のペットボトルと同じ素材なので、不要になって処分する時はペットボトルゴミと一緒に捨てることができます。
また、使い終わった後に潰すことができるのでかさばることがありません。
また、特筆すべきはコストです。天然水を選ばずにRO水の「プラスプレミアム」を利用すれば、12L¥1,250(税抜)の安価でウォーターサーバーを利用することが可能です。
コスモウォーターの天然水は、最安で12L¥1,760(税抜)なので、比べるとかなり安いですよね。
ワンウェイタイプのウォーターサーバーは高価になりがちだけど、その中でも抜群に安くておすすめよ。
ちなみにRO水について詳しくは「実は天然水よりも良い?RO水のウォーターサーバー比較」の記事にて、詳しく説明させていただいております。
コスモウォーターの公式サイトへ
サントリー天然水ウォーターサーバー
サントリーの天然水の宅配はバックインボトル式と言って、箱の状態のままサーバーに設置する仕組みになっています。
箱の状態で届くので、ストックする際はボトルの横に重ねておくだけで良いですね。最大5箱まで重ねることができます。
サーバーの機械自体は注水がボタン式なので、停電になると全く水を出すことはできなくなってしまいますが、そうした事態を補うために非常用のコックを利用することができます。(メーカーに問い合わせが必要)
非常時は箱に直接このコックをつけて、自由に活用することができます。箱のまま運び出すことができ、そのままコックを指して使えるので便利ですね。
サントリー天然水ウォーターサーバー公式サイトへ
クリクラ / ナック
クリクラの場合、ボトルが裸のまま届きますので、段ボールのように重ねて保管するのではなく、専用のスタッカーにボトルを収納して保管します。
クリクラが災害時に使いやすいのはボトルについている取っ手です。取っ手があるので、重い12リットルボトルでも、注ぐ動作がしやすい利点があります。
しかし、ボトルの素材がたいへん硬く、潰すことができません。
リターナブルボトル形式で、使用したボトルは回収され、何度も繰り返し使うために、ボトル一つ一つがたいへん頑丈にできています。
避難生活に持ち出したりした場合はボトルが場所を取り、ボトルの処理に困るかもしれません。
ライフラインが復旧するまで避難所ではなく、在宅避難ができるに越したことは無いわよね。在宅避難なら、あまりボトルの処理は大きな問題ではないので、クリクラの注ぎやすさに着目するのもアリかもしれないわね。
クリクラ公式サイトへ
ウォーターサーバーを使って水から始める防災を
災害時の備えは、これまで「災害時の為の特別な準備」と捉えられていることが多くありました。
しかし実際には災害が起きても、今過ごしている日常と変わらない生活を送るための準備をするわけですから、日常生活の延長線上にあるものです。
ウォーターサーバーにより、定期的に水を宅配してもらう方法はそんな備えを後押ししてくれるものです。
また、在宅避難のための準備と、避難所に逃げ込む時に持ち出す「非常用持ち出し袋」の準備は違います。
そのあたりのもっと詳しい備えについては「政府広報オンライン」や東京都が提供しております「東京防災」のウェブサイトなどをご確認頂ければ、より詳しい情報が手に入ります。
備えあれば憂いなし。家族で今一度、水や食料品の備えについて話し合ってみてはいかがでしょうか。