【水質分析官が評価】フレシャスデュオはオシャレなだけ?他社のウォーターサーバーと比較実験し口コミを検証
[公開日]2017/02/13[更新日]2017/07/14
「フレシャスデュオ」はおしゃれな見た目と機能的なデザインで、見るからに良さそうですよね。
しかし、どんなに良さそうに広告宣伝されていても、使ってみないと本当に良いかどうかはわかりません。
筆者は飲料水メーカーで水質分析官として5年間勤務した経験があり、ご家庭での水に関する相談などを多く受けてきました。
その視点から、フレシャスデュオを他社のウォーターサーバーと比較し、評価してみました。
ウォーターサーバーの月のコストは水代とサーバー代で決まります。
フレシャスデュオのサーバーレンタル料は¥500(税抜)ですが、前月に2箱注文することで無料になります。
初月無料のサービスもあるので、初めから2箱ずつ取ればサーバーレンタル料はずっと無料です。
フレシャスの配送は1箱単位です。1箱には7.2Lのウォーターパックが4袋入っており、1度に最低28.8Lが配達されることになります。
フレシャスは3種類の水がありますが、ここでは「FRECIOUS富士」で試算しています。(それぞれの水については後述します)
その結果、1箱の場合は500mlあたり¥84ですが、2箱以上の場合はサーバーレンタル料がかからないので、500mlあたり¥75になります。
悪い口コミの多くはフレシャスの「値段」が高いというものでした。口コミだけを見ると、少々値段が高くても、オシャレなものやサーバー性能の良いものを求める人に向いているサーバーと言えます。
フレシャスデュオは段ボールの状態でドカンと届きます。自分でダンボール箱から開封し、設置作業を行わなければなりません。
20kgのサーバーですので、設置場所に持ち運ぶのが重くて大変でした。
しかし、運んでしまえばフレシャスデュオの設置作業はかなり簡単です。
そもそもの作業量が少ない上に、分かりやすい手順書が付属されていたからです。
簡潔な文と的確なイラストにより導かれ、全く迷うことがありませんでした。
ペットボトルの高さがスペースに収まりきらないので、斜めに傾けなければ入れられません。
でも、少し給水口が奥にあるので、傾けてもペットボトルの口とフレシャスデュオの給水口をぴったりはめるのが難しいんですよ。
フレシャスデュオはボタンが上部にあり、自然な目線で操作しやすいです。他のウォーターサーバーは注水レバーの位置が低く、少し中腰になって注水作業をしたりすることもあります。
温水にチャイルドロックが付いており、中央の「UNLOCK」ボタンを2秒間長押ししてロック解除をすれば、温水を出すことができるようになります。片手で操作が完結します。
冷水はロックされていませんが、冷水のチャイルドロックも簡単なボタン操作で設定可能なので、子供のいたずらに冷温水ともに対応できます。
哺乳瓶は操作が片手で済むので、お湯と水の量の調整がしやすくて良いです。
ちなみに「水の出る勢いが弱い」という口コミがありましたが、勢いはどうでしょうか。
通常は左の写真のように、12リットルも入ったボトルを顔の位置くらいまで高く持ち上げて、穴に挿さなければいけません
重いボトルを上に持ち上げている上に、「穴に挿す」という若干細い作業が伴うのが辛いです。
これが毎回はストレスになると思います。特に女性の方は気になる方も多いです。
しかし、フレシャスデュオは約7kgの袋を上に乗せるだけです。
他のボトル型のウォーターサーバーと比較すると、かなり負担は軽減されます。
カップ麺に関しては、「カップスター」も「どん兵衛」も、この注ぎやすさです。
お鍋も片手鍋くらいなら問題ないですね。
これはウォーターサーバーを導入する前には、あまり気にしない事柄で、公式サイトにも特に言及はありません。
この騒音計を使って、ウォーターサーバーから出ている音を測ってみようと思います。
ちなみに「アンチエイジングの神様」チームのオフィス内は39dbAでした。この静かさは騒音計の基準を見ると、図書館くらいの静かさだそうです。
ウォーターサーバーは決まって、背面放熱部から音がします。背面放熱部に騒音計を当ててみます。
背面放熱部は41.7dbAで、オフィス内とほぼ変わりませんでした。感覚としても、ほぼ無音です。このサーバーはとても静かですね。
ちなみに冷蔵庫のそばに近づけて、あの「ウーン」という音を測ってみると、55~60dbAの数値でした。
見ているだけでちょっとワクワクしてしまうくらい美しいデザインは、家に置きたくなります。
フレシャスデュオは5種類の色から選べます。この5種類の色が独特なんですよね。
「スカイグレー」「メタリックブラック」「ミルキーベージュ」「ナチュラルピンク」「ペールブルー」。この独特の色合いがどんな場所にも馴染みます。
ただオシャレなだけではなく、非常に高機能で、操作一つ一つが快適で「リッチさ」を感じさせてくれる、ワンランク上の気分が味わえるサーバーでした。
フレシャスデュオ公式サイトへ
フレシャスデュオだけの話に留まらず、ウォーターサーバーを選ぶときに気をつけるべきポイントをご紹介します。
使えば使うほどお金がかかるので、単価が低いことは大切です。
特に量を多く使うご家庭では、水を多く使うので、水の値段の大小が後々響いてくることと思います。
また、水の値段は自然の湧水である「天然水」か、人工的に製造された「RO水」で大きく値段が異なります。
一見、コンパクトで置きやすそうに見える「卓上型」ですが、家の中で最もスペースの広い「床の上」に置くことができず、卓上にしか置けないので、実際はかなり置き場所を選びます。
家に置いて、日常で使う姿を想像しながら検討をすることが非常に大切です。
なぜなら、各社のウォーターサーバーで提供されている水の差よりも、ウォーターサーバーの性能の差の方が比にならないくらい大きいからです。
省エネ機能がついたものは電気代の節約になりますし、クリーン機能がついたものは衛生面に安心して使用することができます。
チャイルドロックの仕様も各社違うので、チェックしておきたいポイントです。
フレシャスデュオには2つの省エネモードが付いています。エコモードとスリープモードです。それぞれの機能を解説します。
エコモードは操作盤のボタンを押すだけで簡単に作動します。通常よりも温水の温度を下げることで、消費電力を抑えるようになります。
スリープモードは本体背面のSLEEPモードを押すことで作動準備が整います。
「スイッチを押した瞬間から省エネする」というわけではなく、部屋が暗くなるとセンサーが反応して、温水の加熱を抑えて消費電力を抑えるというものです。
一般的なサーバーは温水と冷水のタンクが直結されており、一度キンキンに冷やした水をわざわざ温め直して温水にしていました。これは大きな消費電力のロスにつながります。
フレシャスデュオは初めからタンクが分かれており、お互いの熱干渉が少なくなりました。
これで大幅な節電を実現できるようになりました。エコモードやスリープモードの省エネ効果を更に引き上げる構造です。
温水はホームページや取扱説明書では80~90℃と記載されてた通り、80.2℃でした。冷水についても、4~10℃と記載されていた通り、8.1℃でした。
ECOモード時の温水は65~75℃、ECOモード時の冷水は4~10℃と発表されていました。温水は68.5℃、冷水は8.1℃でした。冷水は変わりませんが、温水がだいたい15度ほど下がるようですね。
ウォーターサーバーで特に怖いのが、幼児が何もわからずにボタンやレバーをいじっていると、突然お湯が出てきてやけど…という事故です。
フレシャスデュオに関しては、操作ボタンが約110cmの位置にあるので、ある程度の身長がないとボタンが視界に入りません。
これもデザインの段階でボタンが下にあると「子どもがいじってしまうし、大人は大人で押しにくい上に見にくい」という配慮がなされたものです。
フレシャスには「FRESIOUS富士」「FRESIOUS木曽」「FRESIOUS朝霧高原」の3種類の天然水が選べ、それぞれ採水地が違います。
富士山の標高1000メートルの採水地から清らか水を届けています。
採水可能な水量も限定されている貴重な水です。
富士山の静岡県側の朝霧高原にある採水工場で採水されています。FRECIOUS富士の採水工場は富士山の山梨県側にあたります。
比較対象にしている「クリクラミオ」は天然水の最安値のメーカーで、コスモウォーターの「日田の響き」は最高額クラスの水です。フレシャスは天然水を扱うサーバーとしては平均的で、特に高いわけでも安いわけでもありません。
山梨県富士吉田市に本社工場を構えており、製造を自社で行っています。
宅配水業界では初となる食品マネジメントシステム国際規格「FSSC22000」の認証を取得しており、安全性にも信頼できる企業です。
ホームページでは代表取締役の粟井英朗氏が顔を出し「富士山の最高品質の天然水を、家庭で水道水のように気軽に利用できたらどんなにすばらしいことだろう。」という熱い想いから創業されたことを語っています。
フレシャスデュオはデザイナーの安積伸氏が「使い勝手が悪いものは、見た目が良くても長く使ってはもらえない」というポリシーのもと、設計されたもので、まさに見た目のカッコよさと利便性が共存しています。
これはウォーターサーバーのデザインのある種の到達点じゃないか、と思えるくらいスキのないデザインですね。
操作盤の位置や給水口の広さに至るまでの細やかな配慮がなされているウォーターサーバーは他にはありません。
毎日使うものですから、利便性はたいへん重要です。
小さなお子さんがいるご家庭にもオススメです。チャイルドロックが厳重であることや、目の届かない場所にボタンがあるのは安心できます。
設置決定後に気になるのが、設置は本当に自分一人でできるのか?という面と、メンテナンスについてです。
ここではどのように設置を行っていくのかという手順と、日々のお手入れをご紹介しますので、ご自宅にフレシャスデュオが到着した後のイメージをしてみてください。
サーバーにウォーターパックを設置する前に、衛生シールをはがします。
この下にはウォーターパックを突き刺す針が収納されているので、シールで保護がされています。シールをはがしたら、コンセントを入れます。
ウォーターパックは7.2リットルです。
ウォーターサーバーのボトルの主流は12リットルですから、業界トップクラスの軽さと言えます。
ボトルを結合部に突き刺すような複雑な動作はなく、上に乗せるだけなので簡単です。
パックを上に乗せたら「NEEDLE」ボタンを押します。
すると、先ほどの衛生シールをはがした場所から、針がニョキニョキと出てきます。
針がウォーターパックを突き破れば、ウォーターパックとの接続が完了です。
「HOT」「COLD」のボタンを同時に長押しすると、初期給水が開始されます。
1分程度の間隔で2度に渡って水が出ます。初期給水の後にも、冷水と温水をコップ一杯分ほど出水します。
タンクが空のままスイッチを入れ、空焚きしてしまうのを防ぐための作業です。
保護シールをはがして、背面のスイッチを入れれば設置完了です!約1時間後に適温になり、使用できるようになります。
ウォーターパックを取り出した状態で、背面にある「FRESHスイッチ」をONにし、「COLD」ボタンの横にある「FRESH」を5秒間長押しすると、フレッシュモードが開始されます。
これはサーバー内部に熱水を循環させて、雑菌を殺菌する機能です。2時間に渡って殺菌作業を行ってくれます。
このキャップを週に一度、水洗いします。
週に一度、清潔なブラシや綿棒をノズルに差し込んで、汚れを取ってください。
コックキャップの掃除と同じタイミングでやると良いですね。
ニードルが下がっている状態で拭かないと、ニードルで怪我してしまいますので、気をつけてください。
この作業は半年に一度で良いです。
フレシャスデュオについて、詳しく解説をしてきましたが、いかがだったでしょうか。
フレシャスデュオは細部にまで配慮されて設計された、非常に使いやすいウォーターサーバーであることが、今回試してみてよくわかりました。
この記事のレビューや、比較を参考に皆様が納得のいくウォーターサーバーと出会えますことを心より祈っております。
しかし、どんなに良さそうに広告宣伝されていても、使ってみないと本当に良いかどうかはわかりません。
筆者は飲料水メーカーで水質分析官として5年間勤務した経験があり、ご家庭での水に関する相談などを多く受けてきました。
その視点から、フレシャスデュオを他社のウォーターサーバーと比較し、評価してみました。
目次
《ガイド:高島麻呂》
飲料水メーカーにて水質分析管として勤務後、アンチエイジングの神様にて「水の求道者」として健康ジャンルの企画編集を担当。ビートルズを愛する1児の父。
飲料水メーカーにて水質分析管として勤務後、アンチエイジングの神様にて「水の求道者」として健康ジャンルの企画編集を担当。ビートルズを愛する1児の父。
フレシャスデュオは1ヶ月いくらかかる?料金比較
最適世帯 | 月コスト | 水量 |
---|---|---|
2~3人 家族 | ¥4,822 (税抜) | 28.8L (1箱) |
3~4人 家族 | ¥8,644 (税抜) | 57.6L (2箱) |
4~5人 家族 | ¥12,966 (税抜) | 86.4L (3箱) |
フレシャスデュオのサーバーレンタル料は¥500(税抜)ですが、前月に2箱注文することで無料になります。
初月無料のサービスもあるので、初めから2箱ずつ取ればサーバーレンタル料はずっと無料です。
フレシャスの配送は1箱単位です。1箱には7.2Lのウォーターパックが4袋入っており、1度に最低28.8Lが配達されることになります。
フレシャスは3種類の水がありますが、ここでは「FRECIOUS富士」で試算しています。(それぞれの水については後述します)
その結果、1箱の場合は500mlあたり¥84ですが、2箱以上の場合はサーバーレンタル料がかからないので、500mlあたり¥75になります。
フレシャスデュオのキャンペーン情報やレンタル・購入については、公式ページ(下のリンク)より最新情報をご確認ください。
フレシャスデュオ公式サイトへフレシャスデュオの気になる口コミを実際に使って検証してみた
比較実験を行うために、各社のウォーターサーバーを発注しました。これらのウォーターサーバーを比較して、良し悪しを評価します。
体験の前にフレシャスデュオの口コミを検証
良い口コミの傾向
・シンプルでおしゃれなデザインが良い
・ウォーターパックの交換がしやすい
・給水口が高くて注ぎやすい
・ウォーターパックの交換がしやすい
・給水口が高くて注ぎやすい
悪い口コミの傾向
・サーバーのレンタル料が高い
・水の値段が高い
・水の勢いが弱い
・水の値段が高い
・水の勢いが弱い
見掛け倒しではない価値が本当にあるのかが評価の分かれ目
口コミを確認したところ、サーバーの評価は非常に高く、確かにデザイン性と機能性が両立したデザインであることが見て取れました。さすがグッドデザイン賞受賞のウォーターサーバーですね。悪い口コミの多くはフレシャスの「値段」が高いというものでした。口コミだけを見ると、少々値段が高くても、オシャレなものやサーバー性能の良いものを求める人に向いているサーバーと言えます。
そこでフレシャスが値段に見合うほどの価値があるのか、水質分析官の視点で実験を行い、チェックしました。
実験して感じたフレシャスデュオの気になる点
自分で設置しなければならない
フレシャスデュオは段ボールの状態でドカンと届きます。自分でダンボール箱から開封し、設置作業を行わなければなりません。
20kgのサーバーですので、設置場所に持ち運ぶのが重くて大変でした。
しかし、運んでしまえばフレシャスデュオの設置作業はかなり簡単です。
そもそもの作業量が少ない上に、分かりやすい手順書が付属されていたからです。
簡潔な文と的確なイラストにより導かれ、全く迷うことがありませんでした。
迷いゼロで設置できましたが、やっぱり自分で設置するのは面倒くさいですね。
ペットボトルはとても注ぎにくかった
ペットボトルの高さがスペースに収まりきらないので、斜めに傾けなければ入れられません。
でも、少し給水口が奥にあるので、傾けてもペットボトルの口とフレシャスデュオの給水口をぴったりはめるのが難しいんですよ。
こぼさないようにチャレンジしてみましたが、無理でしたね。結構こぼしちゃいました。
実験して分かったフレシャスデュオの良い点
給水作業がしやすい
フレシャスデュオはボタンが上部にあり、自然な目線で操作しやすいです。他のウォーターサーバーは注水レバーの位置が低く、少し中腰になって注水作業をしたりすることもあります。
ウォーターサーバーの操作位置って、高くしちゃダメなのかな?とずっと思っていました…。
温水にチャイルドロックが付いており、中央の「UNLOCK」ボタンを2秒間長押ししてロック解除をすれば、温水を出すことができるようになります。片手で操作が完結します。
冷水はロックされていませんが、冷水のチャイルドロックも簡単なボタン操作で設定可能なので、子供のいたずらに冷温水ともに対応できます。
哺乳瓶は操作が片手で済むので、お湯と水の量の調整がしやすくて良いです。
ちなみに「水の出る勢いが弱い」という口コミがありましたが、勢いはどうでしょうか。
「ジョボジョボジョボ」という感じではなく、「サーッ」と水がグラスに注がれていくので、水が跳ねることもなく、ちょうど良い強さだと思います。
ウォーターパックの交換が簡単
通常は左の写真のように、12リットルも入ったボトルを顔の位置くらいまで高く持ち上げて、穴に挿さなければいけません
重いボトルを上に持ち上げている上に、「穴に挿す」という若干細い作業が伴うのが辛いです。
これが毎回はストレスになると思います。特に女性の方は気になる方も多いです。
しかし、フレシャスデュオは約7kgの袋を上に乗せるだけです。
他のボトル型のウォーターサーバーと比較すると、かなり負担は軽減されます。
給水口の奥行きが広く、グラス以外のものも注ぎやすい
カップ麺に関しては、「カップスター」も「どん兵衛」も、この注ぎやすさです。
お鍋も片手鍋くらいなら問題ないですね。
このフレシャスデュオの給水口の広さは、デザイナーの安積伸さんによる「鍋に水を入れるときに、鍋を持ったままだと腕が疲れるだろう」という細やかな配慮のもとで設計されたものです。
作動音が静か
ウォーターサーバーの不満で意外と多いのが「音」に関する不満です。これはウォーターサーバーを導入する前には、あまり気にしない事柄で、公式サイトにも特に言及はありません。
この騒音計を使って、ウォーターサーバーから出ている音を測ってみようと思います。
ちなみに「アンチエイジングの神様」チームのオフィス内は39dbAでした。この静かさは騒音計の基準を見ると、図書館くらいの静かさだそうです。
ウォーターサーバーは決まって、背面放熱部から音がします。背面放熱部に騒音計を当ててみます。
背面放熱部は41.7dbAで、オフィス内とほぼ変わりませんでした。感覚としても、ほぼ無音です。このサーバーはとても静かですね。
ちなみに冷蔵庫のそばに近づけて、あの「ウーン」という音を測ってみると、55~60dbAの数値でした。
家庭で使用する分には、冷蔵庫の音よりも小さければ問題はないかと思います。
まさしく「おしゃれでかつ機能的」だった
見ているだけでちょっとワクワクしてしまうくらい美しいデザインは、家に置きたくなります。
フレシャスデュオは5種類の色から選べます。この5種類の色が独特なんですよね。
「スカイグレー」「メタリックブラック」「ミルキーベージュ」「ナチュラルピンク」「ペールブルー」。この独特の色合いがどんな場所にも馴染みます。
ただオシャレなだけではなく、非常に高機能で、操作一つ一つが快適で「リッチさ」を感じさせてくれる、ワンランク上の気分が味わえるサーバーでした。
一概に言えないとはいえ、温度チェックでは期待した結果が出なかったのが残念でしたが、とにかく快適でストレスがなく、素晴らしい使い心地でした。
フレシャスデュオ公式サイトへ
フレシャスデュオを申込む前に水の値段とサイズを要チェック
フレシャスデュオだけの話に留まらず、ウォーターサーバーを選ぶときに気をつけるべきポイントをご紹介します。
水の値段
各メーカーは、公式サイトに1ボトルの値段しか掲載していないことが多いので、あまり差が見えにくく、実際に家計にどれくらいの影響を及ぼすのかがわかりにくくなっています。使えば使うほどお金がかかるので、単価が低いことは大切です。
特に量を多く使うご家庭では、水を多く使うので、水の値段の大小が後々響いてくることと思います。
また、水の値段は自然の湧水である「天然水」か、人工的に製造された「RO水」で大きく値段が異なります。
割り切って価格重視で人工の「RO水」を使うか、「天然水」にこだわるかはみなさんの価値観次第です。水質分析官としてお伝えしたいのは、天然水もRO水も安全で安心できるおいしい飲料水だということですね。
サーバー本体の寸法
見落としがちですが、ウォーターサーバーは家の中に置くものとしてはかなり大きいものです。家具を買う時と同じように、サイズをチェックして置く場所を決めておくことはとても重要です。一見、コンパクトで置きやすそうに見える「卓上型」ですが、家の中で最もスペースの広い「床の上」に置くことができず、卓上にしか置けないので、実際はかなり置き場所を選びます。
家に置いて、日常で使う姿を想像しながら検討をすることが非常に大切です。
サーバーの機能・使いやすさ
筆者の経験上、ウォーターサーバー選びは、水の違いを重視して選ぶのではなく、サーバーの使いやすさを重視して選んだ方が良いです。なぜなら、各社のウォーターサーバーで提供されている水の差よりも、ウォーターサーバーの性能の差の方が比にならないくらい大きいからです。
省エネ機能がついたものは電気代の節約になりますし、クリーン機能がついたものは衛生面に安心して使用することができます。
チャイルドロックの仕様も各社違うので、チェックしておきたいポイントです。
設置する場所の環境によって、どんなウォーターサーバーが合っているのかは大きく異なります。フレシャスデュオはどんな方に適しているのか解説します。
口コミ評価が高いフレシャスデュオ3つの特徴
フレシャスデュオのポイントについて深く踏み込んで、解説していきたいと思います。
エコモードとスリープモードを使いこなして電気代¥330~
画像出典:フレシャス公式サイト
フレシャスデュオには2つの省エネモードが付いています。エコモードとスリープモードです。それぞれの機能を解説します。
エコモード
エコモードは操作盤のボタンを押すだけで簡単に作動します。通常よりも温水の温度を下げることで、消費電力を抑えるようになります。
スリープモード
スリープモードは本体背面のSLEEPモードを押すことで作動準備が整います。
「スイッチを押した瞬間から省エネする」というわけではなく、部屋が暗くなるとセンサーが反応して、温水の加熱を抑えて消費電力を抑えるというものです。
電気消費への配慮がなされたタンクの設計
画像出典:フレシャス公式サイト
一般的なサーバーは温水と冷水のタンクが直結されており、一度キンキンに冷やした水をわざわざ温め直して温水にしていました。これは大きな消費電力のロスにつながります。
フレシャスデュオは初めからタンクが分かれており、お互いの熱干渉が少なくなりました。
これで大幅な節電を実現できるようになりました。エコモードやスリープモードの省エネ効果を更に引き上げる構造です。
エコモードとスリープモードを併用すると月に¥330程度で済むそうです。ウォーターサーバーの電気代は月¥1000程度が当たり前なので、ものすごく安いですね。
エコモード時はどれくらい温度が下がるの?
水の温度を実際に温度計で測ってみました。ウォーターサーバーの水温は様々な外的要因で変化します。この結果はあくまで目安として参考にしてくださいね。
まずは通常モード
温水はホームページや取扱説明書では80~90℃と記載されてた通り、80.2℃でした。冷水についても、4~10℃と記載されていた通り、8.1℃でした。
ECOモード
ECOモード時の温水は65~75℃、ECOモード時の冷水は4~10℃と発表されていました。温水は68.5℃、冷水は8.1℃でした。冷水は変わりませんが、温水がだいたい15度ほど下がるようですね。
エコモードは高温のお湯が必要なカップ麺には不向きですが、暖かい飲み物用に使用する程度なら全く問題ありませんよ。
「見えない」のが最高のチャイルドロック
ウォーターサーバーで特に怖いのが、幼児が何もわからずにボタンやレバーをいじっていると、突然お湯が出てきてやけど…という事故です。
フレシャスデュオに関しては、操作ボタンが約110cmの位置にあるので、ある程度の身長がないとボタンが視界に入りません。
これもデザインの段階でボタンが下にあると「子どもがいじってしまうし、大人は大人で押しにくい上に見にくい」という配慮がなされたものです。
そもそもボタンに興味を持たせない…私も子どもがいるので分かります。うーん、さすが"グッドデザイン賞"。
富士・木曽・朝霧高原!選べる3種類の天然水!
画像出典:フレシャス公式サイト
フレシャスには「FRESIOUS富士」「FRESIOUS木曽」「FRESIOUS朝霧高原」の3種類の天然水が選べ、それぞれ採水地が違います。
FRESIOUS富士 ¥1,081/7.2L
FRESIOUS富士は富士山の玄武岩層によるバナジウムとその他の豊富なミネラルが含まれた水です。富士山の標高1000メートルの採水地から清らか水を届けています。
硬度21mg/l バナジウム86μg/l ナトリウム5.2mg/l カルシウム5.7mg/l マグネシウム1.9mg/l カリウム0.7mg/l pH8.31
FRESIOUS木曽 ¥1,095/7.2L
FRESIOUS木曽は長野県の木曽が採水地です。天然のワサビが自生するような自然環境の中で、この水が湧き出ています。採水可能な水量も限定されている貴重な水です。
硬度20mg/l ナトリウム2.4mg/l カルシウム5.6mg/l マグネシウム1.2mg/l カリウム2.4mg/l pH7.5
FRESIOUS朝霧高原 ¥1,100/7.2L
FRESIOUS朝霧高原には富士山麓の水の特徴である「バナジウム」が180μg/lも含まれています。バナジウム以外にもミネラルが多く含まれている貴重な水です。富士山の静岡県側の朝霧高原にある採水工場で採水されています。FRECIOUS富士の採水工場は富士山の山梨県側にあたります。
硬度85mg/l バナジウム180μg/l ナトリウム80mg/l カルシウム15mg/l マグネシウム11mg/l カリウム2.9mg/l pH8.5
フレシャスデュオはこの個性豊かな3種類の水の中から配達してもらう水を選ぶことができます。
それぞれの水の価格と他社天然水との比較
フレシャスの天然水の定価を比較するのと同時に、他社の天然水とも価格を比較してみましょう。種類 | 500ml換算 | 価格 |
---|---|---|
FRESIOUS 富士 | ¥75 | ¥1,081 (7.2L/税抜) |
FRESIOUS 木曽 | ¥76 | ¥1,095 (7.2L/税抜) |
FRESIOUS 朝霧高原 | ¥76 | ¥1,100 (7.2L/税抜) |
クリクラミオ | ¥69 | ¥1,100 (8L/税抜) |
コスモウォーター 日田の誉れ | ¥79 | ¥1,900 (12L/税抜) |
比較対象にしている「クリクラミオ」は天然水の最安値のメーカーで、コスモウォーターの「日田の響き」は最高額クラスの水です。フレシャスは天然水を扱うサーバーとしては平均的で、特に高いわけでも安いわけでもありません。
この記事では天然水と比較しています。人工水の「RO水」の場合は500mlあたり¥40~¥55くらいの価格帯になります。
富士山の銘水株式会社とは
2010年にできた比較的新しい会社です。山梨県富士吉田市に本社工場を構えており、製造を自社で行っています。
宅配水業界では初となる食品マネジメントシステム国際規格「FSSC22000」の認証を取得しており、安全性にも信頼できる企業です。
ホームページでは代表取締役の粟井英朗氏が顔を出し「富士山の最高品質の天然水を、家庭で水道水のように気軽に利用できたらどんなにすばらしいことだろう。」という熱い想いから創業されたことを語っています。
水への想いを企業サイトを通じて発信しており、信頼ができますね。富士吉田市に工場があるだけではなく、その地に本社を構えるところに「志」を感じます。
おしゃれなフレシャスデュオは使いやすさも他社より優位
フレシャスデュオはデザイナーの安積伸氏が「使い勝手が悪いものは、見た目が良くても長く使ってはもらえない」というポリシーのもと、設計されたもので、まさに見た目のカッコよさと利便性が共存しています。
これはウォーターサーバーのデザインのある種の到達点じゃないか、と思えるくらいスキのないデザインですね。
操作盤の位置や給水口の広さに至るまでの細やかな配慮がなされているウォーターサーバーは他にはありません。
毎日使うものですから、利便性はたいへん重要です。
小さなお子さんがいるご家庭にもオススメです。チャイルドロックが厳重であることや、目の届かない場所にボタンがあるのは安心できます。
水の値段は少々高めですが、その分、大きな快適さをもたらしてくれるサーバーだと思います。
フレシャスデュオの使い方とメンテナンスは簡単か?
設置決定後に気になるのが、設置は本当に自分一人でできるのか?という面と、メンテナンスについてです。
ここではどのように設置を行っていくのかという手順と、日々のお手入れをご紹介しますので、ご自宅にフレシャスデュオが到着した後のイメージをしてみてください。
フレシャスデュオの簡単な設置手順
フレシャスデュオの設置方法を解説します。もちろん、実際の設置は説明書を見ながら行ってくださいね。「衛生シール」をはがし、コンセントを挿す
サーバーにウォーターパックを設置する前に、衛生シールをはがします。
この下にはウォーターパックを突き刺す針が収納されているので、シールで保護がされています。シールをはがしたら、コンセントを入れます。
ウォーターパックをセットする
ウォーターパックは7.2リットルです。
ウォーターサーバーのボトルの主流は12リットルですから、業界トップクラスの軽さと言えます。
ボトルを結合部に突き刺すような複雑な動作はなく、上に乗せるだけなので簡単です。
パックを上に乗せたら「NEEDLE」ボタンを押します。
すると、先ほどの衛生シールをはがした場所から、針がニョキニョキと出てきます。
針がウォーターパックを突き破れば、ウォーターパックとの接続が完了です。
コップを置いて、初期給水を行う
「HOT」「COLD」のボタンを同時に長押しすると、初期給水が開始されます。
1分程度の間隔で2度に渡って水が出ます。初期給水の後にも、冷水と温水をコップ一杯分ほど出水します。
タンクが空のままスイッチを入れ、空焚きしてしまうのを防ぐための作業です。
サーバー背面のスイッチを入れる
保護シールをはがして、背面のスイッチを入れれば設置完了です!約1時間後に適温になり、使用できるようになります。
フレシャスデュオを衛生的に保つには?
ウォーターパックを取り出した状態で、背面にある「FRESHスイッチ」をONにし、「COLD」ボタンの横にある「FRESH」を5秒間長押しすると、フレッシュモードが開始されます。
これはサーバー内部に熱水を循環させて、雑菌を殺菌する機能です。2時間に渡って殺菌作業を行ってくれます。
この機能に加えて「オートピュアキープシステム」という機能もあります。5日間ごとに自動でサーバー内の水を循環させて、清潔に保つ機能です。
もちろん日常のお手入れも大切です!
日常のお手入れとしては、5箇所行うように説明がなされています。コックキャップの掃除
コックキャップは右回りに回すと外れます。このキャップを週に一度、水洗いします。
インナーノズルの掃除
コックキャップを外した後に現れるノズルが「インナーノズル」です。週に一度、清潔なブラシや綿棒をノズルに差し込んで、汚れを取ってください。
コックキャップの掃除と同じタイミングでやると良いですね。
ドリップトレイの掃除
注水口の下の台が「ドリップトレイ」です。手前に引き出して外し、中性洗剤で洗います。こちらも週一なので、コックキャップとインナーノズルの掃除と同じタイミングでやりましょう。ホルダー内部の掃除
ウォーターパックを交換する都度、台所用中性洗剤を含ませた布で拭いた後、水で濡らした柔らか目の布をよく絞って拭き取ります。ニードルが下がっている状態で拭かないと、ニードルで怪我してしまいますので、気をつけてください。
背面放熱部の掃除
掃除機や布で底や放熱部の網目に付着しているチリやホコリを取り除きます。この作業は半年に一度で良いです。
設置もお手入れも非常に簡単なので、心配はいらないと思います。
フレシャスデュオは一度使うと使い続けたくなるウォーターサーバー
フレシャスデュオについて、詳しく解説をしてきましたが、いかがだったでしょうか。
フレシャスデュオは細部にまで配慮されて設計された、非常に使いやすいウォーターサーバーであることが、今回試してみてよくわかりました。
この記事のレビューや、比較を参考に皆様が納得のいくウォーターサーバーと出会えますことを心より祈っております。