ビタミンC誘導体美容液を選ぶ11のポイント / 比較ランキングでわからないこと
[公開日]2014/10/12[更新日]2019/01/14
肌に絶大な効果を持つビタミンC。「なんとなく良いのは知っている」「ニキビだけじゃないの?」といった知識で留まっている方、大きな損をしています。ビタミンCはその素晴らしい効果に対し、商品化しづらいメーカー泣かせの成分でした。しかし今では「ビタミンC誘導体」という形で、家庭で存分にその恩恵に預かる事が可能になっています。
美肌マニアの中では、ビタミンCを美肌作りに活用するのは当たりまえ。すでに長らく、マニアックな使いこなしをしていらっしゃる方も多くいます。有効活用すれば、万能薬のように働く成分なのです。ここではその効果の偉大さを改めて認識して頂き、ビタミンCの化粧品成分、「ビタミンC誘導体」で効果を出すための知識をご紹介します。
ビタミンC誘導体とは、ビタミンCを肌に浸透しやすく加工したものです。後述しますが、ビタミンCが元々持つ化粧品成分としてのデメリットを解消した形と言えます。ビタミンCを安全かつ効果的に肌に用いることを可能にしました。ビタミンC誘導体入りの化粧品を選ぶ上で、その特徴をより詳しく知っておく事は欠かせません。
ビタミンC誘導体はビタミンCに分子をくっつけることで出来ています。くっつける分子によってビタミンC誘導体の種類が変わります。一口にビタミンC誘導体といっても、種類ごとに効果が異なるのです。そういった違いを知る事が選ぶ上でのポイントになります。また以下のようなポイントも、選択の参考になる場合があります。
ビタミンC誘導体は分子をくっつける事によって、通常のビタミンCよりも2~8倍程の大きさになるというデメリットがあります。つまり、ビタミンC誘導体と純粋なビタミンCは、同量を比べるとビタミンCそのものの含有量が違うのです。ここでは、こういったデメリットも含めて、選ぶ上でのポイントをご紹介していきます。
まずはその効果をしっかり把握しましょう。ビタミンC誘導体はビタミンCと同じ効果を持っています。ビタミンCの効果は多岐にわたり、全肌タイプに有効な成分です。しかし、どの効果に重点を置くかによって選び方が若干異なります。
どのビタミンC誘導体もこれら全ての効果を持ち得ますが、後述する浸透性などによって、ビタミンCが働く場所が変わります。特に②や、場合によって①については、浸透性が高く真皮にまで届く種類のビタミンC誘導体を選ぶ事で、効果が出やすいと考えられます。需要の高い④は一定以上の濃度を使えば3割が完治、9割が改善というデータがあります。
数多くのビタミンCの効果、できる限り恩恵を受けたいところです。ビタミンCと言えば、普段から気を付けて摂取している方も多いかもしれません。そのビタミンCを、何故コストをかけて肌からも吸収する必要があるのでしょうか。ビタミンCを肌から摂取する意味についても知っておきましょう。
ビタミンC誘導体を選ぶ上で、そもそもどれぐらい投資するべきか悩むという方。確かに値の張る商品が多いのです。判断の為の基礎知識として、化粧品でビタミンCを肌に与える意味を知っておきましょう。厚生労働省の定める1日のビタミンCの摂取目安は100mg。しかし、美容効果を出すためには1日に1000mg必要なのをご存知でしょうか。
口から摂取したビタミンCの多くは、脳や肝臓に使われます。面積の広い肌の中で活躍してもらうためには、毎日相当量のビタミンCが必要です。経口摂取の肌への効果は未知数で不安定です。更にビタミンCは水溶性ビタミン、つまり身体に蓄積できないビタミン。毎日欠かさず摂取する必要があります。もちろん、体内で生成することはできません。
確実にビタミンCを肌で効かせる為に作られたのが、ビタミンC誘導体なのです。その高い効果で、美容の範囲だけでなく、医療でも火傷跡の治療などに使われています。ところで、含有量を多くできるピュアビタミンC、化粧品としてデメリットがあるというのは具体的にどういう事なのでしょう。何故ピュアビタミンCではだめなのでしょうか。
ビタミンCそのものを化粧品として用いることには様々な問題があります。ビタミンCは酸化されやすい成分です。ビタミンCそのままの形で肌に塗布すると、逆に活性酸素の発生や、皮脂分泌過多といった害になることがあります。更に光毒性があり、ピュアビタミンCを肌に塗った直後に紫外線を浴びると、炎症を起こすことも。
もう1つの問題は、浸透性の低さです。肌のバリア機能を突破する事が難しく、ほとんどが肌内部へ吸収されません。また安定性に欠ける為、化粧品に配合してもすぐ壊れてしまうという弱点があります。せっかく高い効果を持つビタミンCも、肌に効かない、害もあるということでは意味がありません。
こういったビタミンCの弱点を改善するために、ビタミンCをコーティングしたのがビタミンC誘導体です。浸透性に優れ、肌内部に届き、体内の酵素の力で分解されることによってビタミンCへと戻ります。コーティングする分子によって、浸透性やビタミンCに戻るまでの時間が変わります。では具体的な種類を知って、商品選びに役立ててみましょう。
ビタミンC誘導体の種類は、大きく「水溶性」「脂溶性」「新型」の3種類に分けられます。分類の基準は名前のとおり、「何に溶けるか」というものです。これら3種類のカテゴリーの中には、更に様々な特徴を持つビタミンC誘導体成分が存在します。
ここで大事なのは「水溶性か脂溶性か」といった事よりも、「成分1つ1つの特徴」です。ビタミンC誘導体の中でも、特に効果の高い成分があります。商品選択の上で、効果の高い成分名に着目していただくと、より効果的な選択ができます。ただ「ビタミンC誘導体」と記載があるだけの商品を選ぶのよりも、望む効果を得やすくなるはずです。
成分名は長く覚えにくいため、少々面倒ではあります。ここでは、皆さんが選びやすいよう、成分をある程度絞ってご紹介していきます。「どのビタミンC誘導体成分を使っているか?」という着眼点を持つ為の、たたき台にして下さい。この知識を基にすれば、大まかな見極めをするにも役立ちます。
水溶性のビタミンC誘導体の特徴は、以下のような点です。
水溶性ビタミンC誘導体で特に効果が高いと言われているのが「リン酸型」です。現在は成分名に「アスコルビルリン酸」といった表示がされます。具体的には以下のような成分名があります。
脂溶性ビタミンC誘導体の特徴は以下のようなものです。
・「ステアリン酸アスコピル」
・「パルミチン酸アスコルピル」
新型というのは水溶性でもあり脂溶性でもあるという、新種のビタミンC誘導体です。両方のメリットを活かし、デメリットをカバーするという成分になっています。水溶性、脂溶性の特徴以外に、以下のような特徴があります。
具体的な成分名としては以下のように表示されます。
さて、成分ごとの効果という1つの目安ができた一方、それぞれの成分がどの程度のビタミンCを肌内部に届けてくれるかも気になります。浸透性等に優れていても、その成分に含まれるビタミンCの量が少なければ、結局肌内部で働くビタミンCの効果は薄い、ということになってしまいます。
参考までに、上述した成分、それぞれいったいどのくらいのビタミンCを含有しているのかをご紹介します。ビタミンCそのままの状態を100とした時、同量の各成分が含むビタミンC含有率の数字です。
では美容液1本あたりにおけるビタミンC誘導体の含有量については、どの程度が望ましいのでしょうか。化粧品の成分表示には濃度の記載義務がありません。一般的な化粧品の含有濃度はおよそ1%と言われています。一方、使用する事により効果をはっきりと感じられる濃度は、一般的には3%以上と言われます。
医療用では5~6%濃度のものを、エステなどでは7%を使用する事もあるようです。一方これ以上の濃度にしても、効果に差が無いと言われます。ビタミンC誘導体の種類によっては、高濃度で刺激を感じるというケースもあります。市販の化粧品に関しては3%以上を目標に探してみるのがお勧めです。
ビタミンC誘導体のパワー、医療から美容の現場へと広がり、今では家庭でもかなりのレベルでケアできるようになりました。それを可能にしたのが美顔器です。ここではビタミンC初心者の方にも入りやすく、様々なポイントをご紹介していますが、美顔器と自作ビタミンC誘導体化粧品を高度に使いこなして、効果を上げていらっしゃる方もいます。
イオン導入は電磁石の要領で、浸透させたい成分を肌の奥まで届けます。これとビタミンC誘導体化粧品を合わせる事によって、より高い効果が望めるわけです。しかし自己責任の世界です。「つけすぎ」や「濃すぎ」は害になる事があるビタミンC誘導体。美顔器も物によっては長時間の使用が肌に害になる事があります。
美顔器については、別記事で解説していますので以下を参考にしてください。
ある程度の知識を蓄えた上で取り組みたい、ビタミンC誘導体のイオン導入ですが、マスターすれば自宅でもかなりの効果を期待できます。以下には、通常の美容液に加え、自作できる美容液など様々なタイプをご紹介します。更なる濃度を求めてみたい方は、やり過ぎない範囲で、手持ち化粧品に「チョイ足し」できるエッセンスタイプなども試してみて下さい。
上記含め、そのほかの特筆すべきビタミンC誘導体美容液を以下いくつか解説します。
注目はビタミンC誘導体で問題となっていた粒子の大きさです。「ビタミンC生命体」は微粒子であるがゆえに、効果を高める事ができます。水を一切使用しない高濃度美容液です。この美容液のシワへの効果が薬物療法専門誌「新薬と臨牀」に掲載されたとのことです。
美肌マニアの中では、ビタミンCを美肌作りに活用するのは当たりまえ。すでに長らく、マニアックな使いこなしをしていらっしゃる方も多くいます。有効活用すれば、万能薬のように働く成分なのです。ここではその効果の偉大さを改めて認識して頂き、ビタミンCの化粧品成分、「ビタミンC誘導体」で効果を出すための知識をご紹介します。
そもそもビタミンC誘導体とは?
ビタミンC誘導体とは、ビタミンCを肌に浸透しやすく加工したものです。後述しますが、ビタミンCが元々持つ化粧品成分としてのデメリットを解消した形と言えます。ビタミンCを安全かつ効果的に肌に用いることを可能にしました。ビタミンC誘導体入りの化粧品を選ぶ上で、その特徴をより詳しく知っておく事は欠かせません。
ビタミンC誘導体はビタミンCに分子をくっつけることで出来ています。くっつける分子によってビタミンC誘導体の種類が変わります。一口にビタミンC誘導体といっても、種類ごとに効果が異なるのです。そういった違いを知る事が選ぶ上でのポイントになります。また以下のようなポイントも、選択の参考になる場合があります。
ビタミンC誘導体は分子をくっつける事によって、通常のビタミンCよりも2~8倍程の大きさになるというデメリットがあります。つまり、ビタミンC誘導体と純粋なビタミンCは、同量を比べるとビタミンCそのものの含有量が違うのです。ここでは、こういったデメリットも含めて、選ぶ上でのポイントをご紹介していきます。
ビタミンC誘導体の偉大な効果
まずはその効果をしっかり把握しましょう。ビタミンC誘導体はビタミンCと同じ効果を持っています。ビタミンCの効果は多岐にわたり、全肌タイプに有効な成分です。しかし、どの効果に重点を置くかによって選び方が若干異なります。
ビタミンC誘導体働き | スキンケア効果 | |
---|---|---|
1 | メラニン色素の生成を抑制する効果 | シミやそばかすを薄くする・防止する |
2 | 肌のコラーゲンを増やす効果 | シワやたるみの改善 |
3 | 活性酸素の除去効果 | 肌の老化防止 |
4 | 抗炎症作用 | ニキビ解消 |
5 | 皮脂分泌抑制効果 | 毛穴を引き締める |
6 | セラミド合成促進効果 | 毛穴を目立ちにくく |
7 | 血行促進効果→ターンオーバーを正常化 | シミやシワなどの改善 |
どのビタミンC誘導体もこれら全ての効果を持ち得ますが、後述する浸透性などによって、ビタミンCが働く場所が変わります。特に②や、場合によって①については、浸透性が高く真皮にまで届く種類のビタミンC誘導体を選ぶ事で、効果が出やすいと考えられます。需要の高い④は一定以上の濃度を使えば3割が完治、9割が改善というデータがあります。
数多くのビタミンCの効果、できる限り恩恵を受けたいところです。ビタミンCと言えば、普段から気を付けて摂取している方も多いかもしれません。そのビタミンCを、何故コストをかけて肌からも吸収する必要があるのでしょうか。ビタミンCを肌から摂取する意味についても知っておきましょう。
ビタミンC誘導体への投資価値とは?
ビタミンC誘導体を選ぶ上で、そもそもどれぐらい投資するべきか悩むという方。確かに値の張る商品が多いのです。判断の為の基礎知識として、化粧品でビタミンCを肌に与える意味を知っておきましょう。厚生労働省の定める1日のビタミンCの摂取目安は100mg。しかし、美容効果を出すためには1日に1000mg必要なのをご存知でしょうか。
口から摂取したビタミンCの多くは、脳や肝臓に使われます。面積の広い肌の中で活躍してもらうためには、毎日相当量のビタミンCが必要です。経口摂取の肌への効果は未知数で不安定です。更にビタミンCは水溶性ビタミン、つまり身体に蓄積できないビタミン。毎日欠かさず摂取する必要があります。もちろん、体内で生成することはできません。
確実にビタミンCを肌で効かせる為に作られたのが、ビタミンC誘導体なのです。その高い効果で、美容の範囲だけでなく、医療でも火傷跡の治療などに使われています。ところで、含有量を多くできるピュアビタミンC、化粧品としてデメリットがあるというのは具体的にどういう事なのでしょう。何故ピュアビタミンCではだめなのでしょうか。
含有量の多いピュアビタミンCは何故ダメなの?
ビタミンCそのものを化粧品として用いることには様々な問題があります。ビタミンCは酸化されやすい成分です。ビタミンCそのままの形で肌に塗布すると、逆に活性酸素の発生や、皮脂分泌過多といった害になることがあります。更に光毒性があり、ピュアビタミンCを肌に塗った直後に紫外線を浴びると、炎症を起こすことも。
もう1つの問題は、浸透性の低さです。肌のバリア機能を突破する事が難しく、ほとんどが肌内部へ吸収されません。また安定性に欠ける為、化粧品に配合してもすぐ壊れてしまうという弱点があります。せっかく高い効果を持つビタミンCも、肌に効かない、害もあるということでは意味がありません。
こういったビタミンCの弱点を改善するために、ビタミンCをコーティングしたのがビタミンC誘導体です。浸透性に優れ、肌内部に届き、体内の酵素の力で分解されることによってビタミンCへと戻ります。コーティングする分子によって、浸透性やビタミンCに戻るまでの時間が変わります。では具体的な種類を知って、商品選びに役立ててみましょう。
ビタミンC誘導体の種類、その着眼点とは?
ビタミンC誘導体の種類は、大きく「水溶性」「脂溶性」「新型」の3種類に分けられます。分類の基準は名前のとおり、「何に溶けるか」というものです。これら3種類のカテゴリーの中には、更に様々な特徴を持つビタミンC誘導体成分が存在します。
ここで大事なのは「水溶性か脂溶性か」といった事よりも、「成分1つ1つの特徴」です。ビタミンC誘導体の中でも、特に効果の高い成分があります。商品選択の上で、効果の高い成分名に着目していただくと、より効果的な選択ができます。ただ「ビタミンC誘導体」と記載があるだけの商品を選ぶのよりも、望む効果を得やすくなるはずです。
成分名は長く覚えにくいため、少々面倒ではあります。ここでは、皆さんが選びやすいよう、成分をある程度絞ってご紹介していきます。「どのビタミンC誘導体成分を使っているか?」という着眼点を持つ為の、たたき台にして下さい。この知識を基にすれば、大まかな見極めをするにも役立ちます。
ビタミンC誘導体の種類①「水溶性」
水溶性のビタミンC誘導体の特徴は、以下のような点です。
・通常のビタミンCのおよそ 8倍の浸透性を持つ
・おおよその持続力は12時間
・即効性が高い
特に即効性の高さに特徴があります。他の種類に比べると使用時のツッパリ感などは感じやすいかもしれません。・おおよその持続力は12時間
・即効性が高い
水溶性ビタミンC誘導体で特に効果が高いと言われているのが「リン酸型」です。現在は成分名に「アスコルビルリン酸」といった表示がされます。具体的には以下のような成分名があります。
・「アスコルビルリン酸エステル塩」‥旧「リン酸アスコピルマグネシウム(APM)」
・「アスコルビルリン酸Na」‥旧「リン酸アスコピル酸3Na」
※「リン酸型」以外に「グルコシド型」という種類があります。「グルコシド型」は安定性が高いのですが、この型のものをビタミンCに変換するために必要な酵素が、皮膚内に少ないという欠点があります。結果として肌内で働くビタミンC量が少ないという危惧がある為、「グルコシド型」の表記がある場合はその点に注意してください。・「アスコルビルリン酸Na」‥旧「リン酸アスコピル酸3Na」
ビタミンC誘導体の種類②「脂溶性」
脂溶性ビタミンC誘導体の特徴は以下のようなものです。
・通常のビタミンCのおよそ 20~30倍の浸透性を持つ(水溶性の3倍)
・おおよその持続力は24時間
・即効性は水溶性に劣る
・乾燥しにくい
脂溶性の種類には「パルミチン型」「ジパルミチン酸型」「ステアリン酸型」「イソパルミチン酸型」といったものがあります。この中で特に浸透性、安定性、使用感に優れるのが「イソパルミチン酸型」と言われています。表示名は以下が代表的です。・おおよその持続力は24時間
・即効性は水溶性に劣る
・乾燥しにくい
・「テトライソパルミチン酸アスコビル(VCIP)」
(もしくは「テトラヘキシルデカン酸アスコピル(VC-IP)」)
その他に、安定性つまり化粧品として配合されても壊れにくい性質があり、且つ浸透性も良い成分としては以下のようなものがあります。(もしくは「テトラヘキシルデカン酸アスコピル(VC-IP)」)
・「ステアリン酸アスコピル」
・「パルミチン酸アスコルピル」
ビタミンC誘導体の種類③「新型」
新型というのは水溶性でもあり脂溶性でもあるという、新種のビタミンC誘導体です。両方のメリットを活かし、デメリットをカバーするという成分になっています。水溶性、脂溶性の特徴以外に、以下のような特徴があります。
・通常のビタミンCのおよそ 100倍の浸透性を持つ(脂溶性の約5~3倍)
・ツッパリ感の軽減
・安定性に欠ける
・臨床データが少ない
その抜群の浸透性の高さから、真皮層への浸透が高まり、特にシワへの効果が高まったビタミンC誘導体です。化粧品や美容皮膚科などでも多用されています。コラーゲン生成の働きで、シワへの効果を求める方に適した成分と言えます。しかし美白効果の臨床データが少なく、厚生労働省の認可が下りていないという一面もあります。・ツッパリ感の軽減
・安定性に欠ける
・臨床データが少ない
具体的な成分名としては以下のように表示されます。
・「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」
名前からも読み取れるように、水溶性のリン酸ナトリウム塩と、脂溶性のパルミチン酸が結合した成分です。臨床データは少ないと前述しましたが、認知度はかなり高くなっています。特に浸透性の高さに興味がある方にお勧めです。各成分をビタミンC量で換算するとどうなる?
さて、成分ごとの効果という1つの目安ができた一方、それぞれの成分がどの程度のビタミンCを肌内部に届けてくれるかも気になります。浸透性等に優れていても、その成分に含まれるビタミンCの量が少なければ、結局肌内部で働くビタミンCの効果は薄い、ということになってしまいます。
参考までに、上述した成分、それぞれいったいどのくらいのビタミンCを含有しているのかをご紹介します。ビタミンCそのままの状態を100とした時、同量の各成分が含むビタミンC含有率の数字です。
・「アスコルビルリン酸Na」(旧「リン酸アスコピル酸3Na」)→54.7%
・「テトライソパルミチン酸アスコビル(VCIP)」→15.6%
・「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」→31.4%
化粧品の効果は単純に濃度や含有量だけで測れるものではありません。一方、少しマニアックな比較ですが、商品の濃度や配合成分の良し悪しを比較する際にこのような目安も持っていると、選択眼が鋭くなります。こういった尺度も頭の片隅に置きつつ、実際の効果や使用感を比較していくと、納得感が出やすいのではないでしょうか。・「テトライソパルミチン酸アスコビル(VCIP)」→15.6%
・「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」→31.4%
ビタミンC誘導体の理想の濃度
では美容液1本あたりにおけるビタミンC誘導体の含有量については、どの程度が望ましいのでしょうか。化粧品の成分表示には濃度の記載義務がありません。一般的な化粧品の含有濃度はおよそ1%と言われています。一方、使用する事により効果をはっきりと感じられる濃度は、一般的には3%以上と言われます。
医療用では5~6%濃度のものを、エステなどでは7%を使用する事もあるようです。一方これ以上の濃度にしても、効果に差が無いと言われます。ビタミンC誘導体の種類によっては、高濃度で刺激を感じるというケースもあります。市販の化粧品に関しては3%以上を目標に探してみるのがお勧めです。
浸透性という意味ではイオン導入も
ビタミンC誘導体のパワー、医療から美容の現場へと広がり、今では家庭でもかなりのレベルでケアできるようになりました。それを可能にしたのが美顔器です。ここではビタミンC初心者の方にも入りやすく、様々なポイントをご紹介していますが、美顔器と自作ビタミンC誘導体化粧品を高度に使いこなして、効果を上げていらっしゃる方もいます。
イオン導入は電磁石の要領で、浸透させたい成分を肌の奥まで届けます。これとビタミンC誘導体化粧品を合わせる事によって、より高い効果が望めるわけです。しかし自己責任の世界です。「つけすぎ」や「濃すぎ」は害になる事があるビタミンC誘導体。美顔器も物によっては長時間の使用が肌に害になる事があります。
美顔器については、別記事で解説していますので以下を参考にしてください。
10分で最適な美顔器を選ぶ方法
ある程度の知識を蓄えた上で取り組みたい、ビタミンC誘導体のイオン導入ですが、マスターすれば自宅でもかなりの効果を期待できます。以下には、通常の美容液に加え、自作できる美容液など様々なタイプをご紹介します。更なる濃度を求めてみたい方は、やり過ぎない範囲で、手持ち化粧品に「チョイ足し」できるエッセンスタイプなども試してみて下さい。
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