SNSで話題のシリコンパフ!試してみたら超使いづらかった…
[公開日]2017/12/20[更新日]2019/01/14
SNSから人気に火がついた「シリコンパフ」。
トレンド女子の間で話題になっていますが、シリコンでファンデーションをキレイに塗れるのでしょうか?普通のスポンジと比べて何が優れているのかも気になります。
そこで、元化粧品メーカー社員でシリコンパフ初心者の筆者が、実際に使った感想やシリコンパフの秘密に迫りたいと思います。
シリコンパフとは、その名の通り「シリコン素材で作られたパフ」です。
薄づきでナチュラルメイクに仕上がると、ツイッターやインスタグラムで人気になっています。
スポンジパフと比べると弾力があり、グニャっと曲げることができるほどの柔らかさです。
シリコンパフは、ファンデーションやBBクリームだけでなくクリームチークにも使えるメリットもあるので、1つあれば大活躍するアイテムです。
その理由は、シリコンパフの表面にあります。シリコンパフはスポンジと違ってツルツルしています。
そのため、パフ自体にパウダーファンデーションがつきにくいのです。
ファンデーションで使えるのは、リキッドかクリームタイプでしょう。
ここでは実際にシリコンパフを使った様子をご紹介します。
①いつもよりファンデーションの量を減らす
シリコンパフは、スポンジと違ってファンデーションが染み込みません。
そのため、スポンジの時と同じ量を塗るとファンデーションがべったりとつきすぎてしまいます。
いつもより1/3くらい量を減らして使いましょう。
②パフではなく顔にファンデーションをつけて伸ばす
シリコンパフにファンデーションをつけて塗ると、量を調節してムラなく伸ばすことが難しくなります。
ファンデーションは顔に直接塗り、シリコンパフを顔の中心から外側へ向かって伸ばしましょう。
この時、力を入れすぎるとヨレてしまうので、肌表面にシリコンパフをスッと滑らせるように伸ばします。
③小鼻や目元など細かい部分を塗る
鼻の脇や目元なのど細かい部分は、シリコンパフを折り曲げながら丁寧に塗ります。
ファンデーションが足りない場合は、ほんの少しだけ足して塗ってください。
④最後に軽くポンポンとなじませる
シリコンパフでファンデーションを伸ばすだけだと、パフの筋が残ってしまいます。
ファンデーションを肌になじませ、密着させるために、最後は軽くポンポンと押さえることがポイントです。
片面でファンデーションを塗った後は、反対の面でクリームチークを塗れば効率よくシリコンパフを使えますよ。
シリコンパフはスポンジのようにファンデーションを吸収しないので、顔につけたファンデーションがしっかりついて、よくノビます。
頬などの広範囲でもあっという間に塗れるので、時短にもなりますね。
ただし…筆者は初めて使ったので、とにかく量を調整しづらく、肌にファンデーションがつきすぎて大変でした。
また、シリコンパフは表面がツルツルしているので、ファンデーションが肌に密着せず、筋になっています。
▼筋になってしまった部分
慣れるまでは塗るのは難しいですね…。
ただし、スポンジと比べると硬いので、小鼻の脇はキレイに塗ることができませんでした。
細かい部分は手を使って伸ばしていった方がキレイに塗れますよ。
▼すっぴん→メイク後
ポンポンとファンデーションをなじませることで筋はなくなりました。
ところが、初めてシリコンパフを使ったということもあり、かなりムラができてしまっています。
▼シリコンパフを使ってファンデーションを塗った頬の拡大写真
正直、これならスポンジパフで塗った方がキレイだな…と思える仕上がりです。
クリームチークはファンデーションのように肌の上で伸ばすコスメではなく、指でポンポンとつけるものなのでパフに直接つけて塗っていきます。
ポンポンとクリームチークを塗った後は、クリームチークをつけていない面で再度ポンポンとなじませると程よい血色感を出せますよ。
クリームチークは専用スポンジが付属されていることはほぼないので、指で塗る人が多いと思いますが、シリコンパフなら指が汚れることもありません。
この点は嬉しいポイントですね。
毛穴・シミなどのカバー力を比較した写真が以下になります。
上がシリコンパフ、下がスポンジを使った写真です。どちらも毛穴はカバーできており、大きな違いは見られません。
▼結果
毛穴へのカバー力と同様に、パフの違いでカバー力に大きな差は見られません。
カバー力は、パフによって変わるのではなく、ファンデーションのテクスチャーや粒子の大きさなど要因のほうが大きいでしょう。
シリコンパフだからカバー力が高いとは言えません。
上手に使えるようになるまでは、何回か練習する必要があるでしょう。
ただし、汚れたシリコンパフは水で簡単に洗えてすぐに乾くので、スポンジに比べるとお手入れのしやすさは勝ります。
シリコンパフとスポンジは、それぞれメリットとデメリットがあります。
そこで今回、実際にシリコンパフを使った経験もふまえて、シリコンパフとスポンジではどちらを使うべきか解説したいと思います。
気になるのは「自分はシリコンパフを使った方がいいかどうか?」だと思います。そこでここでは、シリコンパフのメリットとデメリットをご紹介します。
少量で顔全体に塗ることができるので、とっても経済的なアイテムなのです。
汚くなったスポンジは洗剤やクレンジング剤でキレイにできますが、洗うも乾かすのにも時間がかかってしまい面倒ですよね。
一方シリコンパフは、簡単に丸洗いできます。
▼使った後すぐに洗えば衛生的
乾かし方も、シリコンパフをタオルで軽く拭くだけなので簡単です。
「パフが汚れてる!」と思ったらササッとすぐに洗えるので、常に清潔に保つことができますよ。
劣化したスポンジを使うとファンデーションがキレイに塗れず、メイク崩れ、カバー力の半減、塗りムラなどに繋がってしまいます。
シリコンはスポンジに比べると耐久性がある素材でなので、スポンジより長く使うことができるのです。
繰り返し使っても新品のような状態をキープできるので、パフを買い替えの費用も抑えることができます。
ヨレやすい目元などはファンデーションを薄く塗った方がメイクが崩れにくくなりますが、シリコンパフだと量の調整が難しいため、薄く塗りたい目元にもつきすぎてしまいます。
慣れるまでには少々時間が必要です。
▼少しでも量が多いとベタッと付きすぎるので注意
この原因も、「パフが余分なファンデーションに染み込まない」ことにあります。
ネット上には、「最後にポンポンとなじませると筋が残らない」という情報もありますが、初心者の場合は最後にポンポンとなじませてもキレイに仕上げることは難しく、やはり慣れが必要です。
逆にスポンジパフだと筋が残らないのは、余計なファンデーションを吸収することで肌に塗る量を調整し、均一になじませられるからなのです。
そのため、「小鼻」や「目元」などの細い部分には使いづらいデメリットがあります。
▼シリコンパフは凹凸に弱く、スポンジは凹凸までピタッと密着
小鼻の赤みを消すときなどは、指を使ってファンデーションをなじませる必要があるでしょう。
シリコンパフには形やデザインなど豊富な種類があり、どれを買おうか迷ってしまうものです。
筆者はいろいろなシリコンパフを試してみましたが、以下の点を押さえたシリコンパフだとファンデーションが比較的使いやすく感じました。
広い面では頬やおでこ用として、先端は小鼻や目元など面積が小さい部分用として使い分けることができます。
一番おすすめできないのは「丸型」です。丸型は曲げて使っても鼻の脇など細い部分に使いづらく、塗りモレができてしまいます。
売られているシリコンパフの中には薄くてスリムなものもありますが、1cmほど厚みがあるものを選ぶようにしましょう。
硬すぎると折り曲げにくく、小鼻など細かい部分に使いづらいため、シリコンパフの中でも柔らかいものがベストです。
購入前に感触を確かめてくださいね。
※購入前の商品を必要以上に指で押すのはマナー違反ですのでご注意ください。
シリコンパフを使っている人の中には、コットンの代わりにシリコンパフでスキンケアをしているという情報があります。
その情報通り、シリコンパフはスキンケアにも使えます。
化粧水の場合はシリコンパフに密着しないので使用できませんが、美容液やクリームならシリコンパフを使って肌になじませることができます。
ファンデーション同様に、スキンケア化粧品を少しも無駄にすることなく肌に使えるメリットがあります。
ただし、筆者はシリコンパフを使った保湿スキンケアはおすすめしません。
保湿スキンケアは「手」で行うべきです。
スキンケア化粧品を手でつけた方がいい理由は「肌への浸透がよくなるから」です。
化粧水や美容液、クリームを一度手のひらに広げて人肌まで温めると、肌との温度差がなくなって美容成分が肌に浸透しやすくなるのです。
冷やすことで毛穴や肌が引き締まり、毛穴が目立たないハリとツヤのある肌にすることができますよ。
SNSではシリコンパフについて、「超便利!」「もうスポンジに戻れない!」という意見も多くありましたが、
筆者は断然スポンジ派です!
その理由は、
①慣れるまで塗るのが難しい
②細かいところに塗りにくい
③塗りムラができやすい
以上の3つです。
ただ、パフを洗うのが面倒な人にとってはシリコンパフは役立つアイテムです。
シリコンパフを上手に使うには慣れが必要ですが、ファンデーションを節約したい人などにはおすすめできます。
シリコンパフが気になる人は、まずはセリアやダイソーに売っている安い商品で試してみてください。
シリコンパフが合うようであれば、自分好みの商品を探して愛用するとお金を無駄にせずに済みますよ。
その理由は、乾燥肌はシリコンパフだとファンデーションが密着しないためです。
乾燥肌は肌表面がカサカサとめくれ上がっています。
そのため、ただでさえファンデーションを均一に塗ることは難しく、ムラになりがちです。
シリコンパフは表面ツルツルしているうえ柔らかさもないため、肌表面がカサカサとめくれている乾燥肌にはフィットしづらいのです。
しかも、シリコンはスポンジより硬い素材です。使うことで肌に摩擦による刺激を与え、乾燥肌を加速させる可能生があります。
乾燥肌の人はスポンジや、毛が柔らかいファンデーションブラシを使うことをおすすめします。
乾燥肌の保湿スキンケアについて詳しく知りたい方は、「顔の乾燥を解消するスキンケア方法&原因をエステ員が解説!」をご参照ください。
また、乾燥肌がなかなか改善されない人は、今使っているスキンケア化粧品を見直し、思い切って高保湿なものに変えると乾燥肌をいち早く改善できますよ。
保湿力が高い化粧品の選び方などについては「カサカサしない!保湿化粧品を選ぶ2つの基準とランキング」で解説しています。
シリコンパフを購入できる場所は、
などです。最近では雑誌の付録にもなっていましたね。
価格は100円〜500円程度なので、手軽にチャレンジしやすいですよ。
ただしシリコンパフを購入する時は、ページ上部の選ぶポイントで解説したように、
・しずく型
・約1cmの厚みがあるもの
・できるだけ柔らかいもの
を選んでください。
シリコンパフはファンデーションの消費を抑えたり、簡単に洗えたりというメリットがあるパフです。
しかし、使い方が難しかったり、小鼻などの細かい部分にはファンデーションがキレイにつかなかったりとデメリットもあります。
今流行っているからシリコンパフに変えよう!と思うのではなく、シリコンパフの特徴をしっかり理解して検討しましょう。
「シリコンパフを買うか迷う…」という人は、ページ上部で「シリコンパフをおすすめできる人・できない人」を解説しているので参考にしてみてくださいね。
トレンド女子の間で話題になっていますが、シリコンでファンデーションをキレイに塗れるのでしょうか?普通のスポンジと比べて何が優れているのかも気になります。
そこで、元化粧品メーカー社員でシリコンパフ初心者の筆者が、実際に使った感想やシリコンパフの秘密に迫りたいと思います。
目次
《ガイド:弓削田典子》
化粧品メーカーにて商品企画からプロモーションまで経験。プチプラから高級コスメまで試してきた。
化粧品メーカーにて商品企画からプロモーションまで経験。プチプラから高級コスメまで試してきた。
シリコンパフとは?何に使えるの?
シリコンパフとは、その名の通り「シリコン素材で作られたパフ」です。
薄づきでナチュラルメイクに仕上がると、ツイッターやインスタグラムで人気になっています。
スポンジパフと比べると弾力があり、グニャっと曲げることができるほどの柔らかさです。
シリコンパフは、ファンデーションやBBクリームだけでなくクリームチークにも使えるメリットもあるので、1つあれば大活躍するアイテムです。
ただし、パウダーファンデーションは微妙…
シリコンパフはファンデーション全般に使えますが、筆者が試してみたところパウダーファンデーションとは相性が悪く、キレイに塗ることはできませんでした。その理由は、シリコンパフの表面にあります。シリコンパフはスポンジと違ってツルツルしています。
そのため、パフ自体にパウダーファンデーションがつきにくいのです。
ファンデーションで使えるのは、リキッドかクリームタイプでしょう。
実際にシリコンパフを使ってファンデーションを塗ってみた
ここでは実際にシリコンパフを使った様子をご紹介します。
まずはシリコンパフの使い方を確認
①いつもよりファンデーションの量を減らす
シリコンパフは、スポンジと違ってファンデーションが染み込みません。
そのため、スポンジの時と同じ量を塗るとファンデーションがべったりとつきすぎてしまいます。
いつもより1/3くらい量を減らして使いましょう。
②パフではなく顔にファンデーションをつけて伸ばす
シリコンパフにファンデーションをつけて塗ると、量を調節してムラなく伸ばすことが難しくなります。
ファンデーションは顔に直接塗り、シリコンパフを顔の中心から外側へ向かって伸ばしましょう。
この時、力を入れすぎるとヨレてしまうので、肌表面にシリコンパフをスッと滑らせるように伸ばします。
③小鼻や目元など細かい部分を塗る
鼻の脇や目元なのど細かい部分は、シリコンパフを折り曲げながら丁寧に塗ります。
ファンデーションが足りない場合は、ほんの少しだけ足して塗ってください。
④最後に軽くポンポンとなじませる
シリコンパフでファンデーションを伸ばすだけだと、パフの筋が残ってしまいます。
ファンデーションを肌になじませ、密着させるために、最後は軽くポンポンと押さえることがポイントです。
裏表はないのでどちらの面でもOK
シリコンパフに裏表はありません。片面でファンデーションを塗った後は、反対の面でクリームチークを塗れば効率よくシリコンパフを使えますよ。
シリコンパフでメイクをしてみた
上記の使い方にならって、実際にシリコンパフを使ってメイクをしてみました。肌にファンデーションを乗せて広げる
愛用しているリキッドファンデーションを使用しました。シリコンパフはスポンジのようにファンデーションを吸収しないので、顔につけたファンデーションがしっかりついて、よくノビます。
頬などの広範囲でもあっという間に塗れるので、時短にもなりますね。
ただし…筆者は初めて使ったので、とにかく量を調整しづらく、肌にファンデーションがつきすぎて大変でした。
また、シリコンパフは表面がツルツルしているので、ファンデーションが肌に密着せず、筋になっています。
▼筋になってしまった部分
慣れるまでは塗るのは難しいですね…。
小鼻の周りなど細かい部分を塗る
肌全体に塗り終わった後は、パフを折り曲げて小鼻や目元にファンデーションを塗っていきます。ただし、スポンジと比べると硬いので、小鼻の脇はキレイに塗ることができませんでした。
細かい部分は手を使って伸ばしていった方がキレイに塗れますよ。
最後に軽くポンポンとなじませる
最後に、シリコンパフでファンデーションをポンポンと肌に密着させて完成です。▼すっぴん→メイク後
ポンポンとファンデーションをなじませることで筋はなくなりました。
ところが、初めてシリコンパフを使ったということもあり、かなりムラができてしまっています。
▼シリコンパフを使ってファンデーションを塗った頬の拡大写真
正直、これならスポンジパフで塗った方がキレイだな…と思える仕上がりです。
クリームチークは塗りやすい!指も汚れないので◎
最後に、シリコンパフを使ってクリームチークを塗ってみました。クリームチークはファンデーションのように肌の上で伸ばすコスメではなく、指でポンポンとつけるものなのでパフに直接つけて塗っていきます。
ポンポンとクリームチークを塗った後は、クリームチークをつけていない面で再度ポンポンとなじませると程よい血色感を出せますよ。
クリームチークは専用スポンジが付属されていることはほぼないので、指で塗る人が多いと思いますが、シリコンパフなら指が汚れることもありません。
この点は嬉しいポイントですね。
カバー力に大きな差はなかった
シリコンパフはカバー力があるという情報もありますが、筆者はそうとは思いませんでした。毛穴・シミなどのカバー力を比較した写真が以下になります。
カバー力の比較①毛穴
上がシリコンパフ、下がスポンジを使った写真です。どちらも毛穴はカバーできており、大きな違いは見られません。
カバー力の比較②シミなどの濃い悩み
手の甲に、シミに見立てた印を油性ペンで書き、その上から各パフでファンデーションを塗りました。▼結果
毛穴へのカバー力と同様に、パフの違いでカバー力に大きな差は見られません。
カバー力は、パフによって変わるのではなく、ファンデーションのテクスチャーや粒子の大きさなど要因のほうが大きいでしょう。
シリコンパフだからカバー力が高いとは言えません。
ちなみに、ファンデーションの量が多いとメイク崩れの原因になります。シミやそばかす、目の下のクマはファンデーションだけで隠そうとせず、コンシーラーと仕上げのお粉も使って隠しましょう。
シリコンパフは「慣れ」が必要!
実際にメイクしてみて分かったのは、とにかく「慣れ」が必要であることです。上手に使えるようになるまでは、何回か練習する必要があるでしょう。
ただし、汚れたシリコンパフは水で簡単に洗えてすぐに乾くので、スポンジに比べるとお手入れのしやすさは勝ります。
ファンデーションで汚れたパフのままメイクをしている人も多いと思いますが、雑菌が繁殖し、「メイクしながら菌を肌に塗る」状態になってしまうので注意してください。
シリコンパフとスポンジは、それぞれメリットとデメリットがあります。
そこで今回、実際にシリコンパフを使った経験もふまえて、シリコンパフとスポンジではどちらを使うべきか解説したいと思います。
シリコンパフを使ったほうがいい?メリット・デメリット
気になるのは「自分はシリコンパフを使った方がいいかどうか?」だと思います。そこでここでは、シリコンパフのメリットとデメリットをご紹介します。
シリコンパフ3つのメリット
ファンデーションが無駄にならないから経済的
普通のスポンジはファンデーションを吸ってしまいますが、シリコンパフはファンデーションを吸わない素材です。少量で顔全体に塗ることができるので、とっても経済的なアイテムなのです。
簡単に洗えるので、いつでも衛生的
スポンジは使う度にファンデーションが染み込み、汚くなってしまいます。汚くなったスポンジは洗剤やクレンジング剤でキレイにできますが、洗うも乾かすのにも時間がかかってしまい面倒ですよね。
一方シリコンパフは、簡単に丸洗いできます。
▼使った後すぐに洗えば衛生的
乾かし方も、シリコンパフをタオルで軽く拭くだけなので簡単です。
「パフが汚れてる!」と思ったらササッとすぐに洗えるので、常に清潔に保つことができますよ。
劣化しにくいので長持ちする
スポンジは繰り返し使っていくうちに、ふわふわ感がなくなったりと劣化しやすい素材です。劣化したスポンジを使うとファンデーションがキレイに塗れず、メイク崩れ、カバー力の半減、塗りムラなどに繋がってしまいます。
シリコンはスポンジに比べると耐久性がある素材でなので、スポンジより長く使うことができるのです。
繰り返し使っても新品のような状態をキープできるので、パフを買い替えの費用も抑えることができます。
しかし、シリコンパフにはデメリットもある…
一見すると良いことばかりのシリコンパフですが、実はデメリットもあります。量の調整がしづらく、塗り方が難しい
シリコンパフはスポンジのようにファンデーションが染み込まないからこそ、余分なファンデーションが肌の上で余ってしまい、ベターっと付きすぎてしまうことがあります。ヨレやすい目元などはファンデーションを薄く塗った方がメイクが崩れにくくなりますが、シリコンパフだと量の調整が難しいため、薄く塗りたい目元にもつきすぎてしまいます。
慣れるまでには少々時間が必要です。
▼少しでも量が多いとベタッと付きすぎるので注意
筋が残りやすい
シリコンパフの表面はツルツルしているため、「ファンデーションを塗った後に筋ができる」といった声も多くあります。この原因も、「パフが余分なファンデーションに染み込まない」ことにあります。
ネット上には、「最後にポンポンとなじませると筋が残らない」という情報もありますが、初心者の場合は最後にポンポンとなじませてもキレイに仕上げることは難しく、やはり慣れが必要です。
逆にスポンジパフだと筋が残らないのは、余計なファンデーションを吸収することで肌に塗る量を調整し、均一になじませられるからなのです。
目元は小鼻など細い部分には使いづらい
シリコンパフはグニャっと曲げることはできますが、その柔らかさはスポンジには敵いません。そのため、「小鼻」や「目元」などの細い部分には使いづらいデメリットがあります。
▼シリコンパフは凹凸に弱く、スポンジは凹凸までピタッと密着
小鼻の赤みを消すときなどは、指を使ってファンデーションをなじませる必要があるでしょう。
シリコンパフはどの形がいいの?選び方のポイント
シリコンパフには形やデザインなど豊富な種類があり、どれを買おうか迷ってしまうものです。
筆者はいろいろなシリコンパフを試してみましたが、以下の点を押さえたシリコンパフだとファンデーションが比較的使いやすく感じました。
形は「しずく型」がベスト
シリコンパフは楕円形やハート型など様々な形がありますが、1番のおすすめはしずく型です。広い面では頬やおでこ用として、先端は小鼻や目元など面積が小さい部分用として使い分けることができます。
一番おすすめできないのは「丸型」です。丸型は曲げて使っても鼻の脇など細い部分に使いづらく、塗りモレができてしまいます。
約1cmの厚みがある
薄すぎるシリコンパフだと、クッション感が弱くなるためファンデーションの密着も悪くなります。売られているシリコンパフの中には薄くてスリムなものもありますが、1cmほど厚みがあるものを選ぶようにしましょう。
できるだけ柔らかいもの
シリコンパフの硬さはメーカーによって違います。硬すぎると折り曲げにくく、小鼻など細かい部分に使いづらいため、シリコンパフの中でも柔らかいものがベストです。
購入前に感触を確かめてくださいね。
※購入前の商品を必要以上に指で押すのはマナー違反ですのでご注意ください。
筆者おすすめのシリコンパフ
JERRY DROP SIRICONE PUFF/HIRO
価格:300円
購入場所:ドラッグストア
しずく型で厚みがあり、柔らかさもあるシリコンパフです。300円とお手頃価格で買えるうえ、ほとんどの薬局で売られているので手軽に購入もできておすすめです。
価格:300円
購入場所:ドラッグストア
しずく型で厚みがあり、柔らかさもあるシリコンパフです。300円とお手頃価格で買えるうえ、ほとんどの薬局で売られているので手軽に購入もできておすすめです。
シリコンパフでスキンケアはNG!ただし冷やして使えば「引き締め効果」がある!
シリコンパフを使っている人の中には、コットンの代わりにシリコンパフでスキンケアをしているという情報があります。
その情報通り、シリコンパフはスキンケアにも使えます。
化粧水の場合はシリコンパフに密着しないので使用できませんが、美容液やクリームならシリコンパフを使って肌になじませることができます。
ファンデーション同様に、スキンケア化粧品を少しも無駄にすることなく肌に使えるメリットがあります。
以前、某有名美容雑誌の付録に「メイク用のシリコンパフ」「スキンケア用のシリコンパフ」がついていたことから、スキンケアに使う人が増えたようです。
ただし、筆者はシリコンパフを使った保湿スキンケアはおすすめしません。
保湿スキンケアは「手」で行うべきです。
スキンケア化粧品を手でつけた方がいい理由は「肌への浸透がよくなるから」です。
化粧水や美容液、クリームを一度手のひらに広げて人肌まで温めると、肌との温度差がなくなって美容成分が肌に浸透しやすくなるのです。
どんなに効果が高いスキンケア化粧品だとしても、肌に浸透しなければ意味がありません。
冷やしたシリコンパフで最後に肌を引き締めるのはアリ!
保湿スキンケア前に冷蔵庫でシリコンパフを冷やし、スキンケア後にシリコンパフで肌を冷やす活用方法は有効です。冷やすことで毛穴や肌が引き締まり、毛穴が目立たないハリとツヤのある肌にすることができますよ。
シリコンパフとスポンジ、どっちを選べばいい?
SNSではシリコンパフについて、「超便利!」「もうスポンジに戻れない!」という意見も多くありましたが、
筆者は断然スポンジ派です!
その理由は、
①慣れるまで塗るのが難しい
②細かいところに塗りにくい
③塗りムラができやすい
以上の3つです。
ただ、パフを洗うのが面倒な人にとってはシリコンパフは役立つアイテムです。
そこで、シリコンパフをおすすめできる人・できない人をまとめてみました。
シリコンパフをおすすめできる人
・ファンデーションを節約したい人
・パフを洗うのが面倒な人
・広範囲にパパッと素早くファンデーションを塗りたい人
シリコンパフをおすすめできない人
・ファンデーションをしっかり塗るところ、薄くつけるところのメリハリをつけたい人
・細かい部分もパフで丁寧に塗りたい人
・乾燥肌の人
・ファンデーションを節約したい人
・パフを洗うのが面倒な人
・広範囲にパパッと素早くファンデーションを塗りたい人
シリコンパフをおすすめできない人
・ファンデーションをしっかり塗るところ、薄くつけるところのメリハリをつけたい人
・細かい部分もパフで丁寧に塗りたい人
・乾燥肌の人
シリコンパフを上手に使うには慣れが必要ですが、ファンデーションを節約したい人などにはおすすめできます。
シリコンパフが気になる人は、まずはセリアやダイソーに売っている安い商品で試してみてください。
シリコンパフが合うようであれば、自分好みの商品を探して愛用するとお金を無駄にせずに済みますよ。
特に乾燥肌の人はシリコンパフNG
シリコンパフをおすすめしない人の中でも、特におすすめできないのは「乾燥肌」の人です。その理由は、乾燥肌はシリコンパフだとファンデーションが密着しないためです。
乾燥肌は肌表面がカサカサとめくれ上がっています。
そのため、ただでさえファンデーションを均一に塗ることは難しく、ムラになりがちです。
シリコンパフは表面ツルツルしているうえ柔らかさもないため、肌表面がカサカサとめくれている乾燥肌にはフィットしづらいのです。
しかも、シリコンはスポンジより硬い素材です。使うことで肌に摩擦による刺激を与え、乾燥肌を加速させる可能生があります。
乾燥肌の人はスポンジや、毛が柔らかいファンデーションブラシを使うことをおすすめします。
乾燥肌のメイクポイント
乾燥肌のメイクのりをよくするためには、メイク前の保湿スキンケアで肌にたっぷりの潤いを与えることが大切です。乾燥肌の保湿スキンケアについて詳しく知りたい方は、「顔の乾燥を解消するスキンケア方法&原因をエステ員が解説!」をご参照ください。
また、乾燥肌がなかなか改善されない人は、今使っているスキンケア化粧品を見直し、思い切って高保湿なものに変えると乾燥肌をいち早く改善できますよ。
保湿力が高い化粧品の選び方などについては「カサカサしない!保湿化粧品を選ぶ2つの基準とランキング」で解説しています。
シリコンパフはどこで買える?価格は?
シリコンパフを購入できる場所は、
- ドラッグストア
- バラエティショップ
⇒プラザ、東急ハンズ、ロフトなど - ディスカウントストア
⇒ドンキホーテなど - 100均
⇒セリア、ダイソーなど - ネット通販
⇒Amazon、楽天
などです。最近では雑誌の付録にもなっていましたね。
価格は100円〜500円程度なので、手軽にチャレンジしやすいですよ。
ただしシリコンパフを購入する時は、ページ上部の選ぶポイントで解説したように、
・しずく型
・約1cmの厚みがあるもの
・できるだけ柔らかいもの
を選んでください。
100均で売られている「シリコン製のインソール(靴の滑り止め)」で代用できるという情報もありますが、ペラペラでクッション感がないので、ファンデーションがベタッついてキレイに仕上がりません。お金が無駄になるので試すのはやめてくださいね。
まとめ:シリコンパフは向き不向きがある!何を重視するかで検討しよう
シリコンパフはファンデーションの消費を抑えたり、簡単に洗えたりというメリットがあるパフです。
しかし、使い方が難しかったり、小鼻などの細かい部分にはファンデーションがキレイにつかなかったりとデメリットもあります。
今流行っているからシリコンパフに変えよう!と思うのではなく、シリコンパフの特徴をしっかり理解して検討しましょう。
「シリコンパフを買うか迷う…」という人は、ページ上部で「シリコンパフをおすすめできる人・できない人」を解説しているので参考にしてみてくださいね。