イメージと違う!世界一周してわかった世界の文化・習慣 / 花の都パリは汚かった?!

[公開日]2016/10/05[更新日]2016/10/14

世界 文化
筆者は、これまでに世界24の国と地域を旅してきました。そんな中、各国で多くの日本人観光客を見かけました。これはやはり、格安航空会社が登場したからでしょう。

実際に、日本から海外への出国者数は、2003年が1,330万人に対して2015年は1,621万人と大幅に増加しています。(参照:国土交通省官公庁

しかしそんな中、私たち日本人観光客と現地に住む人とのトラブルは多くなっているようです。事実、外務省の出しているデータによると、2013年の1年間だけで日本人が海外で事件に巻き込まれた件数は17,566件です。(参照:外務省 国民と共にある外交

筆者自身も、世界を旅する中で様々なトラブルに巻き込まれ、悲しい思いをしてきました。なぜ私たち日本人の多くが、楽しいはずの海外旅行でトラブルに巻き込まれてしまうのでしょうか?それは、私たち日本人は、訪れる国の文化や習慣についてよく知らないからです。

そこでこの記事では、海外旅行に行く際に知っておきたい、海外の驚きの文化や習慣について、筆者の経験談を元にまとめてみました。ぜひ、この記事を読んで海外旅行を安全で楽しいものにしてください!


同じアジアでも大違い!日本人の温和な性格は損をすることも?!


まずはアジアの国です。特に文化や習慣が特徴的な中国・カンボジア・インドについてご紹介していきます。

【中国】 横入りは当たり前!日本ではありえない中国の習慣

中国 横入り
まず、中国と言えば、やはり「横入り」です。中国には、日本人のような譲り合い精神というものはなく、隙あらば列に横入りするのは当たり前のようです。事実、筆者自身が上海に滞在していた時にも、なんどとなく横入りされた苦い経験があります。

これだけ聞くと、「中国人ってひどい人たち」と思うかもしれません。しかし、中国人は決してひどい人たちではありません。なぜなら、筆者が上海の駅でチケットを買えずに困っていた時、「代わりに買ってあげるよ」とそばにいた中国人のお兄さんが助けてくれたからです。

中国人にとって横入りするというのは当たり前のことであって、そこに良いも悪いもないと言えます。ですのでもし、中国で中国人に横入りされたとしても、「これが彼らにとって普通のことだから」とおおらかに構えていると旅を楽しむことができますよ。


【カンボジア】 カンボジアの子供の頭を撫でるのはNG?!

カンボジア
カンボジアと言えば、「アンコールワット」のような遺跡群が有名ですよね。実際に、アンコールワット目当てでカンボジアを訪れる日本人観光客も多いでしょう。しかし、ここで注意したいのは、カンボジア人の多くが宗教を大切にしているということです。

特に、カンボジア人にとって、子どもの頭というのは精霊が宿る場所としてとても大切にされています。そして、アンコールワットを始め、多くの観光地はカンボジア人の子どもたちの遊び場にもなっています。

事実、筆者がアンコールワットを訪れた時にも、遺跡内を公園のように走り回る子ども達を多く見かけました。また、子ども達は基本的に人懐っこく、私たち観光客の周りに集まってきます。

ただその際、私たちがいつもの感覚で子どもたちの頭を撫でたとしたらどうでしょうか?それを見た子どもの親達は、気分を悪くするかもしれません。ですのでもし、カンボジアで子ども達に囲まれたとしても、不用意に頭には触れない方が不要なトラブルを回避できるでしょう。


【インド】 世界一ウザい?!インド人のしつこい絡みに要注意!

インド
最後に、インドと言えば「カースト制度」と呼ばれる階級制度の影響を色濃く残す国です。そしてこの制度の中では、私たち観光客が最も低い位置にあるとされています。特に観光客の中でも、女性は軽視されやすく、トラブルに巻き込まれやすいです。

事実、筆者がインドに滞在していた時、「女性の観光客がインド人男性に襲われた」という話を何度か耳にしました。また、筆者自身も旅行中には何度かインド人に絡まれたことがあります。インド人からすると、日本人の温和な性格は絡みやすいのでしょう。

ただ、インド人から何かされたからといって、私たち旅行者側が反撃するというのはやめることをおすすめします。なぜなら、先述した通り観光客は、インドでは最も階級が低く見られるからです。もしインド人に絡まれたら、すぐその場から離れるようにした方が、安全に旅を楽しむことができますよ。


中東を旅するなら服装や会話に要注意!


次に、私たち日本人にはあまり馴染みのない中東「ヨルダン」や「イスラエル」についてです。

【ヨルダン】 肌見せは控えて!女一人のヨルダンは危険がいっぱい!

まずヨルダンと言えば、やはり遺跡の宝庫という印象があると思います。特に「ペトラ遺跡」は、有名な映画「インディー・ジョーンズ 最後の聖戦」にも登場したことで、日本でも知っている人は多いのではないでしょうか?

しかしヨルダンは、先述したインド以上の男尊女卑世界です。これは、ヨルダンの主な宗教であるイスラム教の教えが深く関係しているためです。そのため、女性が1人で外を歩いていると、ヨルダン人の男性から性的な言葉を投げかけられたり、痴漢にあったりしやすいようです。

ただ、それも私たち観光客がヨルダン人とできるだけ同じ服装、行動をすることで回避することができます。特に女性の場合、イスラム教徒の女性と同じようにスカーフをかぶり、肌を見せないようにするだけで、周りのヨルダン人の対応が良くなります。ですのでもし、ヨルダンを旅行するのなら、服装と行動には注意することをおすすめします。


【パレスチナ】 パレスチナの話はイスラエル人の怒りを買う?!

イスラエル
次に、イスラエルといえば、やはり宗教の聖地という印象が強いと思います。事実、イスラエルには「キリスト教・イスラム教・ユダヤ教」の聖地が揃っています。ただ、それら宗教間の仲は悪いようで、数百年もの間何度も戦争するほど争っています。

そして、イスラエルの中でも特に注意したいのは、「パレスチナ自治区」です。これは事実上、パレスチナ人を隔離しておくための地区になります。筆者がパレスチナ自治区に訪れた際にも、同じ国民にもかかわらず高い塀と検問によってパレスチナ人の出入りを制限していました。

また、疑問を持った筆者がイスラエルの人にこのことを聞くと、「パレスチナ人と一緒にするな」と怒られてしまいました。つまり、イスラエルの人にとって、パレスチナ人は同じ国民ではないのかもしれません。ですのでもしイスラエルを旅行するのなら、パレスチナ自治区についてはあまり話さない方がトラブルを回避できるでしょう。


理想と現実は真逆だった!華やかなだけじゃないヨーロッパ


次にヨーロッパです。私たち日本人が持っているイメージとは少し違う現実をご紹介します。

【フランス】 移住する日本人がうつ病に?!実は汚いフランスの現実

フランス
まず、フランスと言えば「花の都 パリ」が有名ですよね。確かに凱旋門やエッフェル塔、シャンゼリゼ通りなど、フランスには世界に誇る観光名所が多数あります。だからこそ、日本人の多くはフランスに憧れ、旅行先や移住先に選ぶのでしょう。

ただ、残念なことにフランスの街並み、特に裏路地などは綺麗とは言いにくい場所も多いです。これは、中世からのフランスの習慣として汚物は全て窓から路地に捨てていたことがあったからかもしれませんね。実際に、筆者がフランスのパリを旅行していた際、何度か汚い路地に入ってしまったことがありました。

ちなみに、フランスに憧れて移住した日本人が、現実を知ってうつ病になるケースが多いそうです。そのため、フランスには日本人向けのカウンセラーが多くいるとのこと。もしフランスで残念な光景を見てしまったとしても、「これもこの国の1つの顔」としてあまり気にしない方が旅を楽しむことができますよ。


【イギリス】 家庭料理は期待するな!イギリスでの美味しいご飯は外食で楽しもう

フィッシュ&チップス
次にイギリスと言えば、食事がおいしくないというイメージがあると思います。特に、「フィッシュ&チップス」はイギリス料理の中でもおいしくないものとして有名です。事実、筆者がイギリスの友人宅で夕食を頂いた際、パンとチーズだけ出された時には冗談かと思いました。

イギリス人にとって、家での食事はそれほど重要なものではないようです。それよりもイギリス人は、レストランやバーなどで食事やお酒を楽しむ時間を大切にします。だからこそ、イギリス国内のレストランやバーには、美味しい料理とお酒が揃っているのでしょう。

筆者も友人たちと行ったレストランでは、非常に美味しい食事とお酒をいただくことができました。ですのでもし、イギリスでおいしくない食事を食べたとしても、「ハズレを引いた」と割り切り、美味しいお店を探すようにすると、旅を楽しめますよ。


「coffee shop」がマリファナのお店?!のどかな風景に潜むオランダの秘密

オランダ
オランダと言えば、風車のイメージが強いと思います。川辺に並ぶ風車がとても綺麗な印象を受けるでしょう。私たち日本人の中にも、のどかな風景を求めてオランダを旅行先に選ぶ人は多いものです。

しかし実は、オランダは私たち日本人に馴染みのない「マリファナ大国」でもあります。今、「マリファナって違法でしょ?」と不思議に思った方もいるのではないですか?確かに、日本でマリファナは違法です。しかし、オランダでは合法としてマリファナを購入することができます。

実際筆者がオランダを旅行していた時、アムステルダムでマリファナを吸うことができる店を何軒も見かけました。そして、それら店の中ではマリファナを楽しむ方が多くいました。筆者自身は吸ったことはないですが、街中に漂うマリファナ独特の香りは憶えています。

ちなみに、日本では「Coffee shop」はコーヒーの飲める店だと思いますよね?しかし、オランダでは「Coffee shop」はマリファナを販売している店です。ですのでもし、オランダでコーヒーを楽しみたいと思っても、「Coffee shop」にだけは入らないように注意しましょう。


大都会アメリカはいつも危険と隣り合わせ


最後に、アメリカの都市として、私たち日本人から見ても大都会であるニューヨークとロサンゼルスについてご紹介します。

【ニューヨーク】 意外とビジネスマンが多いが王道はやっぱりニューヨーク!

ニューヨーク
まずニューヨークと言えば、やはり「自由の女神」でしょう。人生で1度は見たいということで、ニューヨークを旅行先に選ぶ方も多いことと思います。筆者自身も、ぜひ自由の女神が見たいと思い、ニューヨークを旅行したことがあります。

ただ、ニューヨークは世界的に見て観光都市というよりも、「経済の中心」という役割の方が強いようです。事実、「ウォールマート」と呼ばれる金融街の名前を聞いたことがある人も多いのではないですか?実際に、筆者がニューヨークの街を旅行した際、観光客以上に「ビジネスマン」を多く見かけました。

ちなみにニューヨークでは、オペラや演劇などが毎日行われていることでも有名で、気軽に見ることができます。もしニューヨークを旅行先に選ぶのなら、オペラや演劇なども予定の一つに加えると、より旅を楽しめるでしょう。


【ロサンゼルス】 華やかさの裏には銃が潜む?!ロサンゼルスのリアルな治安情報

ロサンゼルス
ロサンゼルスと言えば、「映画の街 ハリウッド」が有名ですよね。チャイニーズシアター前には、定期的にレッドカーペットが敷かれ、世界的有名女優や俳優を見ることができます。アメリカ映画が好きな人にとって、ハリウッドは夢の街でしょう。

ただ、ロサンゼルス全体でみると、地域によってはあまり治安がよくないことがあります。特にロサンゼルスでは、「一本道を間違えると銃を突きつけられる」という話は珍しくないようです。実際に、私がロサンゼルスを旅行していた際、アメリカ在住の友人から「大通りからは絶対に逸れないようにね」ときつく注意を受けていました。

ハリウッドがあるからこそ、ロサンゼルスは誰でもセレブになれる可能性のある街と言えます。しかし、反対にそれだけ貧富の差が激しく、治安のよくない地域ができやすい街でもあります。ですのでもしロサンゼルスを安全に旅行したいのなら、決して大通りから外れずに賑やかなところを観光することをおすすめします。


旅行者を狙った3つのよくある犯罪手口


これまで、各地域や各国の文化や習慣について見てきました。その地域や国ごとに、注意した方が良い点は違いましたよね。

ただ実は、地域や国にかかわらず、世界中で似たような犯罪の手口が広まっています。そして、私たち日本人の多くは、なぜかそれらの手口に引っかかりやすいようです。なぜ日本人の多くがよくある手口に引っかかるのでしょうか?

それは、私たち日本人はよくある手口について知らないからです。そこで、ここでは海外でよくある犯罪の手口について紹介します。

クッキー強盗
クッキー強盗
まずは、クッキーを使った強盗です。今もし、「クッキーで強盗?」と笑った方、要注意ですよ。実はこのクッキーの中には強力な睡眠薬が仕込まれています。

手口としては、犯人から観光客に話しかけ仲良くなり、友情の印としてクッキーを手渡します。そして、何も知らない観光客がそのクッキーを食べて眠っている間に、全ての持ち物を盗まれるというものです。

対策としては、そもそも初対面の相手に貰ったものを口に入れないということです。実はこれ、相手の気持ちを考えてしまう日本人には案外難しいようです。ですのでこの手口に引っかからないようにするには、海外で人からもらったものには注意することをおすすめします。

囲み強盗
囲み強盗
次に、集団で囲んでの強盗です。今もし、「自分なら囲まれる前に逃げるから大丈夫」と思った方、要注意です。実はこの囲み、犯人の多くはヨーロッパ系の綺麗な女性達です。手口としては、5〜6人の集団で囲み、観光客が困っているスキにカバンの中からものを盗むというものです。

対策としては、囲まれてもいいように貴重品はカバンの中に入れ、しっかり鍵をつけておくということです。危機意識の薄い日本人にはカバンに鍵をつけるという考えがないので、被害に遭いやすいようです。この手口に引っかからないためには、取られて困るほどの貴重品は旅行に持っていかないようにしましょう。

免許証詐欺
免許証詐欺
最後に、免許証を使った詐欺です。今もし、「免許証でどうやって詐欺するの?」と思った方、要注意です。実はこの免許証は日本で発行されたものです。手口としては犯人から観光客に話しかけ、日本の免許証を見せて安心させます。そして、「一緒に食事しよう」と誘い逃げられないようにし、高額な商品を買わせるというものです。

対策としては、日本の免許証を見せてくる外国人を信用しないことです。日本のものに親近感を抱きやすい日本人にとってはなかなか難しいことですが、この手口に引っかからないようにするには、日本のものを見せてくる外国人からはとりあえず逃げることをおすすめします。


旅行前は旅先の文化や習慣を知っておくのがベター!


海外旅行
「海外旅行=楽しい」というイメージを持っていた方がほとんどだと思います。確かに、海外は私たち日本人の知らない楽しくてワクワクするものでいっぱいです。

ただ、国によっては日本とは全く異なる文化や習慣があります。もし、私たち日本人がその国の文化や習慣とは大きく異なることをしてしまったらどうでしょうか?その国の人たちに、嫌な思いをさせてトラブルに巻き込まれるかもしれません。

反対に、旅行する国の文化や習慣などについてよく理解しておけば、トラブルも回避できます。せっかくの海外旅行で嫌な思い出を作らないためにも、旅行先の国についてよく調べておくことをおすすめします。

※記事中の商品「アヤナストライアルセット」は販売終了し、「ディセンシア」にリニューアルされています。


◇参考文献・WEBサイト一覧
厚生労働省 統合医療情報発信サイト
日本化粧品技術者会
日本抗加齢学会
公益社団法人 日本皮膚科学会
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