元メーカー員が解説!冷水専用ウォーターサーバーおすすめ4選
[公開日]2018/07/13
ウォーターサーバーの検討をする際に、「電気ケトルで沸かせばいいから、温水機能はいらないのではないか?」と感じる方も多いかと思います。
筆者が宅配水をご利用のお客様のお話を聞いたところ、常に在宅するわけでもない3〜4人のご家族のために、常時お湯を沸かし続けるのは明らかに「やりすぎ」で電気代が無駄になっているケースが大半でした。
こうした背景もあり、現在では温水機能を省いた冷水のみが使えるサーバーが登場しています。この記事では、そんな冷水機能のみのサーバーについてご紹介します。
《ガイド:高島麻呂》
飲料水メーカーにて水質分析官として勤務後、アンチエイジングの神様にて健康ジャンルの企画編集を担当。
飲料水メーカーにて水質分析官として勤務後、アンチエイジングの神様にて健康ジャンルの企画編集を担当。
安くてコンパクトな冷水専用ウォーターサーバーおすすめ4選
冷水機能のみのサーバーは電気代を抑えることが可能ですが、コストを抑えるためには「水代」も考慮に入れなくてはなりません。
そこで、水代と電気代を合算すると、500mlあたりいくらになるのかを比較しました。
順位は月額コストが安い順番につけています。
メーカー サーバー名 | |||
---|---|---|---|
総合評価 | 1位 | 2位 | 3位 |
月コスト (水代+電気代) | 約3700円(20L使用) 93円/500ml | 約4600円(24L使用) 96円/500ml | 約5700円(27L使用) 106円/500ml |
水の価格 | 約78円/500ml | 約77円/500ml | 約81円/500ml |
1か月の電気代 | 約500円〜 | 約530円〜 | 約340円〜 |
サイズ | 幅31.9cm 奥行42cm 高さ57.1cm | 幅31cm 奥行38cm 高さ58.7cm | 幅23cm 奥行45cm 高さ43cm |
冷温水の機能があるウォーターサーバーの電気代が月に約1000円程度かかるのに対し、冷水機能のみのウォーターサーバーの電気代は月に約340円〜700円と大幅に安くなります。
水代も考慮してコスト計算をした上で、賢くウォーターサーバーを選ぶことが大切です。
《目的別》冷水ウォーターサーバーの選び方
とにかく電気代も含めた月のコストが安いものを使いたい・・・「ウォーターエナジー」
衛生面にこだわったウォーターサーバーを使いたい・・・「ウォーターエナジー」
家庭に置きやすいシンプルなデザインで実用的なサーバーを使いたい・・・「クリティアミニ」
スタイリッシュでおしゃれなサーバーを使いたい・・・「フレシャスキャリオ」
衛生面にこだわったウォーターサーバーを使いたい・・・「ウォーターエナジー」
家庭に置きやすいシンプルなデザインで実用的なサーバーを使いたい・・・「クリティアミニ」
スタイリッシュでおしゃれなサーバーを使いたい・・・「フレシャスキャリオ」
天然水「日田天領水」が飲める
ウォーターバッグに入った水を冷やすだけのシンプルなサーバー
ウォーターバッグに蛇口が付いており、毎回蛇口ごと交換するので衛生的
蛇口がついた「バッグインボックス」というウォーターバッグの入った箱を冷やすだけの簡単な仕組みのサーバーです。水がサーバー内の配管を通らずに、バッグから直接出てくるので雑菌の心配がありません。
また、全国的に有名なミネラルウォーターの「日田天領水」が届くのも嬉しいポイントです。
ウォーターバッグを冷却するだけの省エネ仕様日田天領水 / ウォーターエナジーウォーターサーバ:
ウォーターエナジー公式サイトへ
バナジウム(57μg/1L)を含んだ富士山の天然水が飲める
置き場所を選ばないシンプルなデザイン
専用電気ポット付でお湯がすぐ沸かせる
専用の電気ポットがサーバー内に収納できるので便利です。
ボトルが6Lなので、女性や高齢者の方でも簡単に交換ができるのも良いですね。サイズがネックとなって、ウォーターエナジーを諦めた方にはオススメです。
ホワイトカラーのシンプルなデザインクリティアミニ / ウォーターダイレクトウォーターサーバ:
クリティアミニ公式サイトへ
どのサーバーよりも圧倒的に小さくて軽い極小サイズ
3色展開&LEDランプ点灯など見た目がおしゃれ
4.5Lのパックなのでお手軽で簡単
重さが5.5kgと他社製品と比較しても圧倒的に軽いので置き場所の変更も簡単です。
電気代は月に300円台で安いのですが、水代が100円/500mlと他よりも高いので、どうしても月額のコストが高くなってしまいます。
1ヶ月の電気代340円!キッチンや寝室に置ける冷水専用ウォーターサーバーキャリオ / 富士の銘水ウォーターサーバ:
冷水と常温水のみ
カラーバリエーション3色
天然水は4.5Lのフレシャス富士のみ対応
月額目安価格 種類 内容 4,984円(税抜)
4.5L×6個×レンタル料0円レンタル ウォーターサーバー
フレシャスキャリオ公式サイトへ
お湯なし冷水専用ウォーターサーバー3つのメリット
各社の冷水のみのサーバーの特徴を見てきましたが、「お湯が使えない」というデメリットと引き換えに、たくさんのメリットがあることがわかったかと思います。冷水機能のみのサーバーを選ぶとどんなメリットがあるか、改めてまとめてみましょう。
電気代削減・・・お湯を沸かして保温する電気代不要
省スペース・・・お湯を溜めておくタンクが不要
子どもの怪我防止・・・熱湯による火傷の心配がない
どうして電気代が安くなるの?
冷温水サーバーの消費電力は冷却機能よりも湯沸し機能の方が大きいです。冷却機能が80~110W程度を消費するのに対し、湯沸し機能は350~450Wの消費電力がかかります。使用する、使用しないに関わらず、保温のために何度もお湯を沸かし続けるので多大な電力が必要となります。
もちろん使用状況によって、発生する電気代には差がありますが、この湯沸し機能をカットするだけで電気代が大きく削減することができるのです。
冷温水が出るサーバーの、温水のスイッチだけを切って使うことってできないの?
温水のスイッチのみを切ってしまうのは衛生上の問題がありますね。冷温水が使えるウォーターサーバーは、加熱することで殺菌し、冷却することで菌の繁殖を防ぐことを前提に設計されています。温水のスイッチを切ってしまうと、サーバー内の衛生状態が保持出来なくなってしまうので、メーカー側が禁じていることも多いです。
あれ?じゃあ、逆に冷水機能のみだったら、雑菌が心配になるんじゃないの?
そこは大丈夫です。冷水機能のみのサーバーはちゃんと冷水のみで衛生的に使えるように設計されているから安心して使えますよ!
どうしてサーバーのサイズが小さくなるの?
冷温水サーバーには内部に水を貯めておくタンクが内蔵されており、そのタンク内で水が冷却、加熱されています。冷水機能のみのサーバーであれば、湯沸し用のタンクが不要となり、その分のスペースが削減されるので、大幅なサイズのコンパクト化が実現できるのです。
冷却だけの用途となると、サーバー内のタンクに貯めずにパックを直接冷やすことも可能です。ウォーターエナジー、フレシャス、クリティアの3社の冷水機能サーバーはパックを直接冷やすのでサーバー内にタンクがなく、コンパクトなデザインになっています。
サイズがコンパクトになるのはありがたいな〜。普通のサーバーだと結構大きくて、「こんなのとてもじゃないけど置けない」と思ってたけど、冷水機能のみのタイプなら置けるかも・・・。
家の中に置くものなので「サイズ」はかなり重要です。
一般的なウォーターサーバーは、おおよそ小さな子どもが立っているくらいの大きさはあります。こんなに大きな家電って、なかなかないですよね。家庭で飲み水の装置にそんなに場所をとられるのは、頭が痛いかと思います。
暮らしを豊かにするために設置したのに、大きなサーバーのせいで暮らしにくくなってしまっては意味がありません。思った以上に暮らしに直結するポイントなので要チェックです。
子どもがイタズラしても安心!
親目線で心配になるのは、ウォーターサーバーの熱湯の注水口です。突然の筆者の個人的な話で失礼します。
私の8か月の息子は、最近様々なイタズラをするようになりました。
引き出しを開けてひっくり返したり、本をビリビリに破いたり、扉を開けて別の部屋に侵入したり・・・。
「赤ちゃん」とナメてかかると、大変な目に遭いますね。もう目につくものは何でも手にして、口に入れ、押したり、引っ張ったりするんですよ・・・。こっそり「うちの幼獣」と呼んでます。
ウォーターサーバーなんて、すぐにメチャメチャ興味を持って、何かに取り憑かれたようにいじり回すと決まっています。
あんな熱湯でマトモに火傷したら、大人でも結構辛いですよ。冷水しか出てこなければ、火傷の心配がないので安心です。
ただし、子どもにイタズラされて水遊びをされてもいけませんので、子どもの手の届かないところに設置するなどの対応も必要でしょうね。
温水機能は本当に必要ですか?
温水機能を諦めるだけで、どれだけのメリットが生まれるのかご理解いただけたかと思います。お湯が沸くのをいちいち待ってられないくらいお湯が必要な環境でのみ、温水機能は活躍します。
それはどういった環境でしょうか。例えば、多くの人が働くオフィスがそうでしょう。お客様へのお茶出しや社員のインスタントコーヒー、カップラーメンなどで温水の利用機会も多いです。
また、赤ちゃんのいるご家庭も該当するでしょう。子どもが泣いている時にサッと適温で粉ミルクを調乳できるので、温水機能が役立ちます。
「家庭でお湯が要る時」というのは、コーヒーを淹れるにしろ、カップラーメンを作るにしろ、一分一秒を争うということはなく、比較的ゆったりした時間が多いので、その都度電気ケトル等で沸かせば十分に事足ります。
常に在宅するわけではない、3〜4人家族のたまに必要となるお湯のために、24時間沸かし続ける・・・この電力は無駄ですよね。
冷水機能のみのサーバーを活用し、無駄のないウォーターライフをお送りください。