介護士が語る『4K』の現実とそれでも介護の仕事を続ける理由

[公開日]2016/10/13[更新日]2016/10/17

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あるテレビ番組で、介護の仕事について現役介護福祉士が語った内容について、全国の介護士や関係者から賞賛する言葉が集まりました。元介護士である筆者も番組を確認し、確かに『いいことを言っているなぁ。こんな介護士がもっと増えればいいな』と感じました。

しかし、介護についてどんなに素敵なことを言っても、実際の現場はきれいごとで済まされないことや、理不尽なことが多く、離職率が高い仕事でもあります。

世間では、「きつい・汚い・危険・給料が安い」=4Kと言われる介護の仕事ですが、介護士の仕事は人の命と向き合う尊い仕事です。そこで、元介護士である筆者の経験と現役介護士に取材してわかった生々しい現場の声を交えて、「介護という仕事」についてお伝えしていきたいと思います。

介護福祉士男性が語った内容のまとめ
どのようなモチベーションで介護をしているのか?
介護士の世間一般的なイメージは、おむつを変えたり、お風呂に入れたりというもの。それは介護される方の生活一部をサポートであって、本来、介護士はその方の人生をサポートするやりがいのある仕事

介護問題の最優先事項はなにか?
給料をあげることよりも、世間の人が持つイメージを変えていくことが介護問題の最優先事項。そのために、「介護は、やりがいのある仕事である」ということを働いている人たちがもっと伝えていく必要がある

介護のイメージ「4K」と実際の介護士の仕事内容


介護のイメージは「3K」、「給料が安い」というのも入って最近は「4K」ともいわれます。どうしてこのようなイメージがついたのか。実際の介護福祉士の業務内容から原因を探ってみました。

3K4Kってなんなんだろう?時々耳にするけど、内容は知らないんだよね。
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。その職にもよるみたいだけれど、大体は「キツイ・キタナイ・キケン」が主な3Kね。キケンが「給料が安い」の場合もあるし、全部を入れて4Kなんて言葉もあるわ
うわぁ…いやな意味の「K」なんだね。なんでそんなのができちゃったんだろう?

支えたり、抱えたり。介護は体力的に「キツイ」
3K.キツイ 介護が必要な人のほとんどは「要介護度」が認定された人です。要介護度が1以上の場合は、日常生活のどこかで介護を必要とするのですが、老人ホームや病院で必要とされる介護は要介護度2以上の人がほとんどを占めます。

要介護度2以上の場合は、ベッドから起きる時。車いすからトイレへ移動する時など、「移動の介護」が必要なことがほとんどです。その時、介護士(ヘルパー)は介護される人を支えたり、抱えたりする必要があります。

筆者が実体験したのは、100kgを超える人を2人掛かりで抱え、もう1人がズボンを下してトイレに座らせるというケースや、全身麻痺の人を2名で抱え上げて入浴するために、衣服の着脱や入浴の機械への移動を抱えたり、支えたりする。と、いう事がありました。

その後、筆者は腰を痛めてしまい、退職まで至りました。そのほかのスタッフも椎間板ヘルニアなどの重傷になってしまう人や、ひざを痛めて歩くのすらつらいという声がありました。これを体験した上で筆者は正直人力での限界を感じ、介護スタッフの体への負担が大きすぎると感じています。最近ではこのような事態を防ぐための介護ロボットの導入も始まっていますが、もっと早く普及していってほしいと思っています。

一般のイメージ。介護はキツイというのは、実際に介護士(ヘルパー)の体の負担が非常に大きいことからきていることがわかります。

介護が必要な人の状態について詳しく!

トイレ介護やオムツ交換の「キタナイ」イメージ
3K.キタナイ 人間だれしも、1日に何度かトイレに行きます。もちろん介護が必要な人も同じで、尿意や便意がある人はトイレに行きたくなります。そういう人は介護士(ヘルパー)がトイレへ誘導して、立ち上がりや便座へ座る時だけ。ズボンやパンツを脱がせる時だけなど、一部の介護を手伝うことがあります。

もちろん、それ以外に下半身や全身に麻痺がある人は尿意や便意がないためにオムツを付けていることがあるので、定期的にトイレに誘導したり、おむつ交換を行います。しかし、このトイレ介護やオムツ交換はうまくいけばいいのですが、時には「失敗してしまう」ことがあります。
失敗例…
・トイレが間に合わずに漏れてしまった
・下痢などがひどく、オムツでカバーできなかった
・認知症でオムツを脱いでしまっていた

介護現場では時折、上記のような事があります。そういう時は、お風呂に入れて体をきれいにしたり、ヨゴレがついた部分をきれいにふきあげたり、着替えをしたり、ベッドのシーツやマットを交換したりと、とても大変です。

それに、排泄物を扱うわけですから、臭いは気になりますし、場合によっては介護士(ヘルパー)にヨゴレがついてしまうこともあります。一般的に「他人の排泄物を扱うということに、抵抗がある・やりたくない」と、いう所から3Kの「キタナイ」は特に介護(の仕事)をしたくないということにつながっています。

感染症や病原菌が潜む、介護は「キケン」
実際に、筆者が勤務していた介護施設で起こったことですが。ノロウィルスやインフルエンザが流行る時期には集団感染がおこり、そのフロア(1Fだけ等)を閉鎖するという事態がありました。

老人ホームは免疫力が下がってきている高齢者が多いために、感染症は広がりやすく、完治(感染がおさまる)までに時間もかかってしまうのです。例えば1人がノロウィルスを発症しておう吐などがあると、そのフロアの他の人もすでに感染し、潜伏期間に入っている可能性が非常に高いのです。

そうなると、利用者も危険なのはもちろんですが勤務するスタッフやその家族にも感染のリスクが出てきます。筆者は妊娠中に介護士の夫が勤務していた介護施設でノロウィルスが発生したため、ひどく心配したことがありました。(妊娠初期にノロウィルス等に感染すると流産のリスクが高まるため)

スタッフやスタッフの家族に感染症などのリスクが常に付きまとう勤務。ここから介護の「キケン」のイメージが強くなっています。

感染症が流行する時期は施設側としては厳重な衛生管理がおこなわれているわ。それでも高齢になると免疫力は下がって感染しやすいし、訪問者にも感染する恐れがあるから、もし介護施設に行くことがある場合には必ず施設においてあるアルコール消毒などは必ず活用しましょう。


介護の「給料は安い」のか?
介護士人口の減少の原因として「給料が安すぎる」というのがあります。上記3Kの仕事であり、夜勤もあり、スタッフが足りないから休みもままならないという現場はざらにあります。

それなのにもかかわらず給料が安ければ、辞めていく人がいて当然です。ちなみに、筆者の夫は現役介護施設職員です。夜勤(5回を含めた)月のお給料は手取り「16~18万」なので、一人暮らしならまだしも、家庭があると生活は苦しいというのが現状です。(※介護施設によって給与は差がありますので、すべての施設がこれ位とは限りません。)

もちろん、近年は介護の給与について問題視され、改善がなされた会社も多く。お給料が月20万を超える介護求人があるのも事実です。しかし、家庭を持ち、家族を養うということになったとき20万では少なすぎるという声が多く、辞めていく人が多いのです。

現役介護士が「きつくても介護の仕事を続ける理由」


介護の仕事は4K。つらいことも多く、報われないと感じることが多くあります。時には理不尽さを感じて、辞めていくスタッフもいました。

実際、その辛さからか、介護スタッフが入所者に暴力をふるって事件を起こしたり、川崎の老人ホームで起こったような介護スタッフによる事件まで起してしまう人もいます。

それでも、介護の仕事を続ける人はたくさんいます。そんな人たちに「なぜ、介護という仕事を続けるのか?」と問えば「介護という仕事に誇りを持っている」「この仕事が好きだから」と、答える人が多くいます。
介護を続けていきたいと言った人の声
・介護は大変な仕事だが、自分を必要としてくれる人がいる
・入所している本人や家族から「ありふがとう」といわれた時、やりがいを感じる
・医療現場とは多少違うが「命を扱う仕事」に変わりはない。そんな仕事に誇りを持っている
・自分の親世代に恩返しがしたいと思っているから

介護の仕事を辞めていく人の声

続けていくという声がある一方で、4Kの仕事だからこそ、辛い・耐えられないと辞めていく人もいます。重労働な割に安い給料。感染症などと隣り合わせの危険な仕事。自身の腰や膝を痛めてやむ得なく辞めていく人。理由は様々ですが、中でも注目したいのは

【一度体調不良などで休んでしまうと戻ろうという気が起きない】というものです、実際に休んでしまってそのまま戻ってこなかったスタッフや音信不通になってしまったスタッフはざらにいます。他の仕事で新入社員が1週間たたずに辞めた。など聞きますが、それとはちょっと違った理由が介護にはあります。

介護の仕事を辞めていく人の主な理由
・職場の人に休んだことをぐちぐち言われ続ける
・またあの仕事をしないといけないと思い込んで、精神的な限界が来る
・ただでさえ安い給料がもっと下がってしまう、生活が苦しい

介護の世界において、体調不良で休んでしまうと「ただでさえ少ない人員で回しているのに!」と周りのスタッフが思うこともあります。介護の仕事は已む得ない事情での、休みにくさ。そして周りのフォローのなさも現実なのです。(もちろん、互いのフォローがしっかりしている職場もあります)

それと別に、施設の利用者に暴言・罵倒を浴びせられ続ける。ひどいときは認知症の利用者から殴られる時もあります。そんな環境にまた戻らないといけないことを苦痛に感じるスタッフも多いのですが、スタッフは耐えるしかないというのが現状なのです。

筆者の体験
筆者は認知症の方の介護にあたることが多い職場にいました。認知症は物忘れや人を忘れたりすることが多く、時にはその記憶の矛盾からイラ立ちを覚え、暴力を振るうひともいます。

・スタッフが介護に部屋へ来たときに、ドロボーと勘違いして杖で殴る
・食事のお茶を汲みに来た時に、熱いお茶をスタッフにかける
・トイレや風呂介助のスタッフに暴言罵倒

このような人がいました。もちろんこのような人が全てではありませんが、このような事をされても、スタッフは反撃してはいけませんし、耐えるしかないので、生傷が絶えない日がつづいたり、精神的に滅入る日もありました。

スタッフ同士で声を掛け合って、気遣いあったり。何かしらストレスを発散できるような取り組みを行わなければ今後もスタッフによる暴力事件や、最悪の場合殺人事件にまで発展してしまうのではないか。と筆者は感じています。

オムツ替え=介護は間違い!自立を促すのが介護士の本来の仕事


介護とは 介護と聞くと、まず思い浮かぶのは「トイレやオムツ交換などの介護」「お風呂に入るための介護」「車いすなどの移動の介護」というのが思い浮かんでくるのではないでしょうか?

もちろん、そのような介護も日常的に行われていますが。介護とは「日常生活を手助けする」「生活レベルの維持を手伝う」というのが本来の介護の意味です。

ただ「手伝う」だけでなく「自立を促す」介護

例えば、足が悪く車いすの人の介護はベッドから車いす、車いすからトイレといったような「移動」についての介護が必要です。しかし、上半身(あるいは片手)が動くならば、自分で介護士につかまってもらう。手すりをつかんでもらうといった「自立行動を促す」ような介護を行うのが一般的です。

介護は、介護を必要とする人の生活すべてを手伝う訳ではなく、今使える体の動く部位、自分の考えを生かして、今できる生活を手助けするというのが目的なのです。

「人らしさを守る」ための介護

介護される側からすれば、介護が必要な理由は様々です。障害をもってしまった、体が動かない、認知症がある、持病が悪化したため・・・。理由は一人一人違えど、共通するものの一つに「障害(病気)などでも、人らしい生活をおくるため」にというものがあります。

介護が必要な人の多くは、食事・入浴・排泄や外出といった「誰もができる普通の生活」を送ることが困難です。かといって、食事は流動食に、入浴は体をふくだけなど、制限をかける必要はありません。

例えば、半身麻痺で介護が必要な人であれば、食事は動く手でできます。どうしても難しい時は介護ですこし手を貸すことで普通の食事をすることが可能です。お風呂も、半身は動くので片足で立ちあがることはできますが、一人では移動や湯船につかるのは危険です。そこに、介護士が手伝いに入ることで安全に入浴することができます。

このように、介護で少し手を貸すことで「その人らしい生活を維持する」ひいては、その人の「人権を保護する」ということにもつながるのです。

介護って全部やってもらうってわけじゃないんだね。その人らしい生活を送るために介護士さんはお手伝いをするってことなんだ!


介護士から見た現場環境と人員問題


現役の介護士たちの視点から、介護現場の現状についてを詳しく聞いてみました。

介護現場でつらいと思ったことはありますか?
・勤務中は肉体的、精神的なつらさがいつもある
・自分が関わった方が亡くなられた時、とてもつらく感じる
・何が起こるかわからないので、いつでも気を張り続けるのはつらい
・体調不良で休んだりした時に、現場の人にすごく申し訳なくなって精神的に滅入る


介護の仕事をしていてよかったと思うことは?
・つかれているときに、利用者や、家族から「ありがとう」といわれた時
・大きなイベントなどをやり遂げた時の達成感や、喜んでる利用者の顔をみたとき
・自分の身の周りの家族に介護が必要になったときに対処しやすい


お給料について、多いと思いますか?少ないと思いますか?
・正直、割に合わないと思っている。
・夜勤含めて16万しかもらっていない人もいる。肉体労働で、命を扱う仕事な割には正直安すぎて最初の給料日は衝撃を受けた


現場に人は足りないと思いますか?
足りないと思うが、新しい人が入ってもやめていくばかりなので、辞めていかないような対策が必要だとおもう。給料を上げるとか、ロボットの導入とかがあればもっと介護の現場は変わると思う。そのためにも国の政策などで対応を早くしてもらいたい。


これからも介護を続けていきたいと思いますか?
続けると答えた人:いずれ介護という仕事が見直されることを信じている。この仕事が好きだからまだ続けます。

辞めると答えた人:自分の生活を守るためには、割に合わないし、自分の体も大事なので。


介護は資格なしでも始められる


介護の求人において「未経験大歓迎!」というワードをよく見かけます。実際、介護の仕事をするにあたって絶対に必要なスキルはありません。しっかりとした専門知識などを得ようとした際には「ホームヘルパー」や「介護福祉士」といった資格をとればいいですし、資格を持っていた方が給与面でプラスがあります。

勤務する介護施設によっては資格取得の補助金が出る場合もあるので、活用するのもいいでしょう。

また、介護関連の資格に「介護支援専門員」通称ケアマネージャーという資格があります。この仕事は他の介護資格と少し違ってケアプランという介護計画書を作成することができる唯一の資格です。
「ケアマネージャー」とは?
介護支援専門員、通称ケアマネージャーという仕事は、要支援や要介護の認定を受けた人に介護サービスの計画(ケアプラン)を作成し、介護施設などの介護サービス事業者と、介護を必要とする相談者をつなぐサービスを行う仕事です。

いままで、この資格を取るためには介護福祉士の資格や生活相談員の経験が必須となっており、試験を受けるまでが長く、難しいとされていました。しかし、平成27年度に資格の取得試験への受験資格が変わり、ヘルパー2級などの資格をもって5年以上(うち実務900日を超える)等を経験していれば、ケアマネージャーの資格をとれるようになりました。

改訂された介護支援専門員の受験資格について、詳しくはコチラ
http://goukaku-on-line.sakura.ne.jp/wp3/exams/

介護福祉士と介護支援専門員は前提となる資格試験の受験資格を満たす必要があります。


介護の仕事は、精神的なきつさと給料の少なさがネック


どんなに介護の仕事が好きでも、自分自身の生活や、支えたり抱えたりの肉体労働。利用者からの罵倒などを受ける精神的苦痛といったものがあるので、どうしても長く続けられないという声がありました。

介護現場は少ない人員で大人数を相手に介護を行い、日々の生活を支えていかなくてはいけません。それ故に、身体的な負担や精神的負担をいかに軽くするのか。人員を増やすのか・ロボットを導入していくのか。国や施設による素早い対応が求められています。

特に問題視されている、介護職の給料問題は、近年になってやっと国が見直しを始め、今後の介護職の給与が全体的に+1万2000円程度アップする予定が組まれています。今後も少しずつですが介護職の給与UPの予算が国会で組まれる予定があるので、これからもう少し改善が行われていくかもしれません。

介護士はこれからの高齢化社会において、必須の役割です。だからこそ筆者は、本当の介護の目的と現場の本当の状況を多くの人に知っておいてほしいと思っています。

求人などではきれいなことしか書いてありません。TVなどでも本当の現場の事はなかなか聞くことはできません。生の現場の声を見て、聞いて。本当に大変な世界であるということが皆さんに伝わり、少しでも考えてもらえればと思います。

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